みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『she is beautiful』
です。
またまた先が気になる作品が登場しました!
まずは簡単に作品の概要をご紹介します。
主人公のくるみは、「箱庭(ファミリエ)」と呼ばれる謎の研究施設で育てられ成長しています。
「箱庭」にはくるみ以外にもたくさんの少女たちがいて、くるみと同様に育てられています。
外界から閉ざされた「箱庭」で育った少女たちは、10歳になると将来の進路を決める「組み分け」が行われます。
芸術、学術、生産、労働
この4つのうちのいずれかに分かれ、その後はこの組み分けに応じたプログラムで成長をしていくことになります。
くるみは、親友の光里が進むことになった「芸術」に行きたいと願います。
そしていよいよ、くるみが10歳を迎える誕生日。
しかし、その誕生日にくるみが目覚めると、そこは全く知らない世界になっていました。
実はくるみが誕生日を迎えたその日に研究施設で事故が発生し、その事故の影響でくるみは大きな記憶障害を抱えることになります。
それは、一日しか記憶がもたず、眠るたびに記憶がリセットされてしまうというもの。
そのためくるみの記憶は10歳の時のまま、14年の月日が流れて24歳になっていたのでした。
記憶障害を抱えるくるみを支えてくれていたのは、同じ施設で育っていた清香でした。
こうして、知らない場所、成長した友人、失った記憶を巡る、くるみの数奇な物語が開始するのでした。
「she is beautiful」 1巻 江坂純、凸ノ高秀/集英社 より引用
とまあ、こんな感じで物語が開幕します!
とにかく、1巻時点ではすべてが謎ばかり。
「箱庭」という施設はいったい、なんのための施設なのか?
この施設では3年ごとに少女たちが生まれて育てられるということらしいですが、なぜ3年ごとなのか? なぜ少女だけなのか?
そもそも、何のために少女たちは育てられるのか。
明らかに、怪しげな洗脳教育とでもいいましょうか、何らかの陰謀や実験に使われる感がぷんぷんします。
そして、いきなり14年が過ぎた世界。
記憶を保てないくるみにとっては全てが謎。
一緒に住んでいる清香はとてもよく面倒を見てくれるけれど、子供の時は冷たくて厳しい性格だったのでくるみには違和感しかない。
- 14年も経てば人も変わるが、清香には何があったのか?
- また、なぜ人里離れた場所で二人きりで過ごしているのか。
- 毎日、記憶を失ってしまうくるみのことを嫌な顔せずに何年も面倒を見てくれたのはなぜなのか。
- 「箱庭」はどうなってしまったのか。
- 親友で大好きだった光里はどうしているのか。
くるみにとっては全てが謎でしかありません。
だというのに、くるみは1日たてば全てを忘れてしまうので、この状態でどのようにして謎を、事実を求めていくのか。
更に、清香と住む家を出て街に出てみたくるみが見たものとは・・・?
「she is beautiful」 1巻 江坂純、凸ノ高秀/集英社 より引用
1巻ということもあって、まだ謎ばかりが提示された状態という感じではありますが、先を楽しみにさせてくれます!
物語の序盤で「箱庭」での生活が少し描かれますが、そこにも後につながりそうな伏線っぽいことも色々と描かれていますし、どのような世界であり、どのような展開がなされていくのかが気になります。
登場するのは可愛らしい女の子ばかり。
その中で物語の主軸を担うのが、くるみ、光里、清香という3人(おそらく)
タイトルの「she is beautiful」の”彼女”とは、果たしてくるみ、光里、清香の3人のうちの誰かなのか?
それとも別の誰かなのか?
その辺のタイトルの意味も気になります。
記憶がちょっとしかもたない人の話はいくつかありますが、個人的には小林泰三先生の『記憶破断者』を思い出しました。
こちらは記憶を失うことの代替手段として日記を活用しましたが、本作も同様に本人のメモが鍵を握るのか?
あるいは他の手段があるのか。
失われゆく記憶に対する対策も気になります。
「she is beautiful」 1巻 江坂純、凸ノ高秀/集英社 より引用
サスペンスやミステリーが好きな人ならきっと気になる作品だと思いますので是非!
あと、くるみ、光里、清香の関係性には百合も感じられますので、その方面でももしかしたら楽しめるかも??
そういった方向性でも楽しみです!
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