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【『あさきゆめみし』キャラ解説】25.5回(番外編):圧倒的オールラウンダー光源氏!その輝く才能に再注目

みなさんこんにちは!ほんのり歴女なマンガフルライターayameです。

名作『あさきゆめみし』キャラ解説、今回の25.5回は番外編。

元祖スパダリである源氏の多彩な才能に注目します!

ご存知、源氏といえば官職は太政大臣にまで昇り詰め、最終的には准太上天皇の待遇まで得た人。

その上で、文武両道、楽器や舞も華麗にこなし、絵画まで得意とするスーパーマルチタレントです。

このコラムでは折に触れて源氏の輝く才能について言及してきましたが、あらためてその一つ一つを細かく見ていけば、源氏の魅力を再確認できること間違いなし!

『あさきゆめみし』(源氏物語)で華やかに描かれる彼の才能をチェックしていきましょう!

 

このコラムの初回0回はこちらです↓

【『あさきゆめみし』キャラ解説】0回:コラム連載にあたっての前説~本作の魅力とキャラ解説に至った理由

2022年2月9日

 

こちらは『あさきゆめみし』の完全版。美しい!

 

また、55周年記念の新装版も発売しています。

1、まずは源氏の華やかな経歴を再確認!順調な出世も持って生まれた才能のおかげ?

源氏は12歳で元服し、近衛中将(従四位下)の役目につきました。

その後、近衛大将(従三位)、大納言(正三位)、内大臣(二位)、太政大臣(一位)と昇進を重ね、最後は准太上天皇に叙され、位人臣を極めることに成功

順調に出世してますが、政に関する特異的な能力があったという描写は実際のところあまりありません。

政にはある程度日和見主義的なところが必要ですが、実は頑なな性格のせいか、むしろそういったことは苦手な印象。

けして能力がないわけではありませんが、政において上手く立ち回るのは下手なようです(身分柄その必要がないともいえる)

(文庫版『あさきゆめみし』1巻 大和和紀/講談社 より引用)

彼の出世を助けたのは、その高貴な血筋にくわえ、生まれ持った美しさや才能によるものだと言えるでしょう。

実際、大切な宴や行事には源氏が特別に選ばれて活躍するシーンが多く見られます。(紅葉賀での青海波の舞や葵祭での勅使など)

いるだけで場が華やかなになる人・盛り上げ役になる人は、いつの時代にも欠かせない存在

(文庫版『あさきゆめみし』2巻 大和和紀/講談社 より引用)

(※ちょっと雑談。勅使は葵祭の主役で、本来であれば近衛中将がつとめるものです。源氏は大将になってからの抜擢で、本人からすれば明らかな役不足。祭りに華やかさを添えるための采配であると同時に、実は弘徽殿はじめ右大臣一派による「お前は格下!あくまで臣下!自覚しろよその立場!」という思惑があるのです)

その類まれなる才能は、間接的に彼の出世を助けたのです。

後に、恵まれた身分と立場の上に胡坐をかいた結果、政局が大きく変わったタイミングで無位無官になって都を追われるという憂き目にも合いましたがーー。

自分へのロビー活動の激減から栄枯盛衰を感じ取る源氏

(文庫版『あさきゆめみし』2巻 大和和紀/講談社 より引用)

あくまでも自分の意志で官位を捨てたわけであり、引き際を見極める能力に関しては光るものがあります。

また、この経験によって源氏が人間として、そして人の上に立つ人物としての深みを増したのも事実。

源氏の出世ルートからは、その才能を糧にしつつ、苦い経験も自分の魅力に変えることができる源氏の逞しさを伺い知ることができます。

2、朝廷に咲いた圧倒的オールラウンダー!源氏が見せる多彩な【顔】に注目

源氏は朝廷で重要な役職を務めるとともに、公私問わず様々な【顔】をのぞかせます。

ここではとくに目立つ5つの【顔】を紹介しましょう。

2-1 【ファッションアドバイザー】女性の衣装選びもお手の物!幼子から尼僧までお似合いのカラーをチョイス

ある年の年末、源氏は女性たちに正月用の衣装を選びます。

『源氏物語』の名シーンのひとつともいえるこの場面で、源氏は遺憾なくその才能を発揮。

まだ幼いちい姫(明石の姫君)の衣装から、じきに成人を迎える玉鬘、そして尼僧となった空蝉にまで、ぴったりのコーディネートを提案するのです。

おしゃれに疎い末摘花には「こうあってほしい」という願望を反映した衣装をチョイスします

(文庫版『あさきゆめみし』3巻 大和和紀/講談社 より引用)

女性一人一人の個性を大切にしつつ男性目線も忘れない、これぞ唯一無二の源氏センスです

これならお昼の情報番組のワンコーナーも安心して任せられますね。

2-2 【インテリアコーディネーター】あなたの住まいを華やかに……家具調度の装飾もおまかせあれ!

源氏の邸はインテリアも完璧。

平安時代におけるインテリアのコーディネートは、ただの室内の装飾に留まりません。

寝殿造りの室内は、その大分部分が開けっぴろげなただの空間。

そこに屏障具(屏風や几帳など)を配置して生活空間(ときには儀式の場)を作り出すわけですが、季節によって調度品を変えるのは当たり前だし、住む人の身分や年齢、立場も考慮し、その上でセンス良く仕上げなければなりません。

しかし、そんなこと源氏にかかればお茶の子さいさい。

物語中には、秋好中宮の里内裏としてインテリアを整えたり、明石とちい姫の一時暮らしの邸を整えたり、玉鬘の部屋を整えたり、女三の宮のための寝殿を整えたりなどなど、たくさんの例が見られます。

インテリアだけではなくエクステリア(外構)もばっちり

(文庫版『あさきゆめみし』3巻 大和和紀/講談社 より引用)

各女性にとってぴったりの室礼を整えるその才能はあっぱれの一言。

現代だったら立派に仕事になっていたでしょう。

2-3 【建築デザイナー】広大な邸のデザインからリフォームも!何もかも規格外の六条院

源氏はその生涯で3つの邸宅を所有します。

一つ目は源氏が若いころ本宅として使用した二条の邸。

二つ目は別邸として建て、空蝉や末摘花など後ろ盾のない女性を住まわせた二条東の院。

そして、三つ目が源氏の願望を詰め込んだ夢の邸、六条院です。

(文庫版『あさきゆめみし』3巻 大和和紀/講談社 より引用)

源氏が35歳のころに建てたこの邸は、六条大路に面する方四町(252メートル四方)の大邸宅で、愛する妻たちを一堂に住まわせるために造営し、全体は以下の4つの区切られています。

  • 春の町(東南の町):大きな築山と春の花木をふんだんに植えた源氏の本居であり、紫の上や明石の姫君の住まい。女三の宮の降嫁後は、寝殿には彼女が住んだ。
  • 夏の町(東北の町):高い木々を多く植えた山里の風情になっていて、東側には馬場と馬場殿が設けられている。花散里が住み、彼女を母替わりとした夕霧がよく訪れ、一時西の対には玉鬘が住んだ。
  • 秋の町(西南の町):六条の御息所の邸宅跡であり、色の濃い紅葉が植えられ、秋の野の風情になっている。御息所の娘である秋好中宮の里邸(実家)として使用。
  • 冬の町(西北の町):北側に築地を隔てて倉を並べた。松の木の垣根を作り、雪が積もった様子を鑑賞できる。対の屋が二棟あるだけの簡素なつくりで、明石の君が住んだ。

貴族の邸宅といえば一町(約125メートル四方)が基本であり(それも三位以上の公卿のみが許されたこと)、六条院はその4倍の広さ。

いかに規格外であるかがわかるかと思います。

とくに憎いのは、秋の町ですね。

母屋から見える景色は旧六条の御息所邸のものと変わらず、娘である秋好中宮は源氏のこの心遣いをとても喜びました。

ひとつの邸宅の中に4パターンの邸を作るという独特の感性と成し遂げるセンスにも驚かされますが、そんな気配りも忘れないあたり、さすが源氏と言えるでしょう。

ちなみに、源氏は邸宅だけではなくお堂なども積極的に建てており、仏事方面(たとえば仏様の飾りつけだとか)にもそのセンスを発揮しています。

2-4 【イベントプランナー】宴も法会もなんでもござれ!ここだけのシャングリラ体験はいかが?

源氏は作中、さまざまなイベントを企画します。

邸でのちょっとした宴はもちろん、帝や院の節目の御賀を企画したり六条院で賭弓を催したり、物詣ひとつとってもこの上なく豪華!

(賭弓……本来は正月に帝の御前で行う大弓での射的。近衛府と兵衛府が左右に分かれて行う団体戦で、勝てば賞品、負ければ罰酒が課された)

そんな源氏が主催するイベントは極楽浄土もかくやと言わんばかりの華やかさ……まさに地上の楽園、シャングリラです。

そんなシャングリラ体験を間接的にでもしてみたいかたは、『あさきゆめみし』はもちろん映像作品もおすすめ!

こちらの記事でいくつか紹介してます。

【『あさきゆめみし』キャラ解説】10.5回(番外編):役者が一堂に揃う名シーン!悲喜こもごも「青海波」

2022年4月27日

 

ちなみに、さすが源氏の一の人というべきか、紫の上のイベント企画力もすばらしいものがあります。

紫の上が催した華やかな春の宴のワンシーン

(文庫版『あさきゆめみし』3巻 大和和紀/講談社 より引用)

彼女が生前最後に催した法会の素晴らしさたるや……夫婦そろってプランナーとしての能力はピカイチですね。

2-5 【楽器インストラクター】初心者も短期間で熟練の腕に!名手の腕前をとくとご覧あれ

源氏は琴の琴(きんのこと)をはじめ、多くの楽器を得意としました。

残念ながら妻や娘に手ほどきする姿はあまり見られませんが、唯一彼が力を入れてコーチングしたのが正妻である女三の宮です。

というのも、三の宮の父である朱雀院が「五十賀(50歳のお祝い)で女三の宮の琴が聴きたいなぁ~!」と言ったから。

それも、「琴の名手の源氏に教えてもらって、さぞかし上手くなっているんだろうなぁ!(ウキウキ)」なんて言うもんだから、さぁ大変。

(源氏からしたら)まだまだ初心者に毛が生えた程度の女三の宮が恥をかいてはいけないと、熱心に彼女に琴のテクニックを伝授するわけです。

リハーサルを兼ねて開いた「女楽」では女三の宮も見事に弾きこなし、周囲はあらためて源氏の手腕に脱帽するのでした。

華やかな女楽はイベントプランナーとしての顔も見られますね

(文庫版『あさきゆめみし』3巻 大和和紀/講談社 より引用)

3、光あるところに陰がある!華やかな経歴と才能が浮き彫りにする源氏の罪

あらためて源氏の才能を確認しましたが、さすがは元祖スパダリの光源氏、としか言いようがないですね。

二次元だからこそ可能なオールラウンダーっぷり。

平安女子の夢を詰め込んだスーパーヒーロー像は、そのまま現代にも通用するでしょう。(いや、さすがにちょっと引くか……?)

しかし、光あれば陰もある。

源氏は輝くばかりの経歴と才能をもつ一方、父帝の妻と通じ、さらには生まれた子を皇子と偽るという罪を犯しています。

あまつさえ、その子は長じて帝位につきました。

どれだけ華やかな経歴と輝かしい才能を持とうと、この罪は消えることはなく、むしろ互いを強調しています。

ただ、この陰と陽の両極端の要素こそ、源氏というキャラクターに深みを与えていることは否定できません。

神に愛された才能豊かな人間であり、同時に神をも恐れぬ罪人でもある源氏ーー。

この二面性こそが、源氏の最大の魅力であり、現代まで読者を強く引き付ける要因なのでしょう。

 

(ayame)

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

元研究職、現在は飼い猫を溺愛する主婦兼フリーライター。小さいころから漫画が好きで、実験の合間にも漫画を読むほど。 ジャンルを問わずなんでも読むけど、時代もの・歴史ものがとくに大好物。 篠原千絵先生大好きです!好きなタイプは『はじめの一歩』のヴォルグさんと『はいからさんが通る』の編集長。