みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『よわよわ先生』
です。
高校二年生の阿比倉くんは、何事もほどほどが一番、を座右の銘に高校生活を過ごしています。
ほどよい友人関係を築き、クラスメイトとも適度に接し、目立た過ぎず地味すぎず。
自分からでしゃばりすぎず、かといって卑屈になりすぎず、平均的な学校生活を望んでいました。
そんな高校二年生の初日に、クラス担任として登場したのが鶸村ひより先生。
- 教室に入ってきたときは顔面流血し
- 何やらボソボソと呪いの言葉のようなものを呟いているし
- 手帳には呪符みたいなものがはられているし
と、新学期一日目にして生徒たちから「こわこわ先生」と呼ばれて恐れられるようになりました。
しかし、阿比倉くんが忘れ物に気がついて教室に戻ってみると、そこではひより先生が一人で何やら怪しげな儀式をしていました。
机にぬいぐるみを乗せ、ぬいぐるみに向かって色々話しかけて・・・
授業の練習、シミュレーションをしていたのす。
実はひより先生、あがり症で体力もなくてドジで、
- 教室に入る前に転んで頭を打って流血
- 声が小さすぎて意味不明な呪詛に聞こえ
- 手帳には付箋で様々なメモを張り付け
そう、ひより先生は単に「よわよわ先生」だったのです。
ちょっとエッチなハプニングがあったうえで更にひより先生に頼られて、阿比倉くんはひより先生のことを好きになってしまいます。
そんな、ひより先生と阿比倉くんを中心に描いたラブコメ?作品です。
「よわよわ先生」 福地カミオ 1巻/講談社 より引用
特筆すべきは、ひより先生の弱さによって生み出される、ちょいとエッチなハプニングでしょう。
こんな人いねーよ!
という突っ込みは野暮というもの。
それをわかったうえで、あからさまに描いているわけですから。
まあ、ドジな先生とそれをフォローする生徒っていうのは定番で王道でもありますから、そういうのが好きな人には間違いなくハマることでしょう。
エッチなハプニングが同時に起きるのも、この手の作品の宿命でもあります。
ただそれだけに、ここからどのような差別化を図っていくことができるのか?
そこでしょうか。
同じような感じであくまでちょいエッチなラブコメをマンネリ化させつつも楽しませていくのか。
登場人物たちを掘り下げて人間関係に目を向けていくのか。
キャラクター的には阿比倉くんの同級生、つよつよギャルの椋林瑞希、そして阿比倉くんの年の離れた姉にあまあまお姉ちゃんな朱美さんが登場。
「よわよわ先生」 福地カミオ 1巻/講談社 より引用
ここから、ひより先生と阿比倉くんとどう絡めて展開させていくか、ですね。
お姉ちゃんも登場して、ひより先生とあわせて年上好きを狙っていく戦法でしょうか?
その辺、今後に注目していきたいところです。
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