当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

『バーナード嬢曰く』から本好きが絶対心の中で思っている名言10選!読書マニアの気持ちを代言しているセリフを紹介!

みなさんこんにちは、漫画だけじゃなくて小説も大好きな神門です。

名刺代わりの10冊を選ぶとしたら、

  • 十二国記/小野不由美
  • 銀河英雄伝説/田中芳樹
  • 機龍警察/月村了衛
  • 図書館の魔女/高田大介
  • はてしない物語/ミヒャエル・エンデ
  • ダルタニャン物語/アレクサンドル・デュマ
  • 天上の葦/太田愛
  • 八十日間世界一周/ジュール・ヴェルヌ
  • アクロイド殺し/アガサ・クリスティー
  • 十角館の殺人/綾辻行人

こんなところでしょうか。いや、他にも・・・

そんな私ですが、以前の記事で「バーナード嬢曰く」で紹介されたSF作品をご紹介しました。

今回は「バーナード嬢曰く」から、名言をご紹介いたします。

 

この「バーナード嬢曰く」は名著礼賛漫画ということで数多くの小説を紹介していますが、本の紹介や本のエピソードが語られる中で、実は数多くの名言が生まれています。

それも、本好き、読書好き、さらにはSF好きだったなら絶対に心に響くような名言がです。

 

なぜなら、本好き・読書マニアの人が、

  • 普段は心の中で思っているけれどなかなか口に出しては言えないこと
  • 内心では思っていたけれど、どう表現して良いか分からなかったこと
  • 魂の奥底で無意識に思っていたこと

を、登場人物達が語ってくれているからです。

そう、読書好きの人は、好きなことを、思っていることを、熱く語ったり口にしたりしたいけれど、なんかマニアっぽく受けられそうだから言えない!

というシャイな人が多いのです(個人的見解)

そんなシャイな読書マニアの抑圧された想いを代言してくれているからこそ、強く、熱く、心に響く名言となっているのです。

 

今回はそんな「バーナード嬢曰く」の数々の名言の中からTOP10をご紹介いたします!

本好き、読書好きの人、一緒に心を震わせましょう!

 

目次

1、『バーナード嬢曰く』ってどんな作品? 基本情報を紹介

バーナード嬢曰く。: 1 (REXコミックス)
 
著者 施川ユウキ
出版社 アスキー・メディアワークス
一迅社
掲載雑誌 電撃コミック ジャパン
月刊ComicREX
掲載期間 2012年2月号 – 2013年2月号
(電撃コミック ジャパン)
2013年5月号・2014年1月号 –
(月刊ComicREX)
単行本巻数 既刊4巻
ジャンル 名著礼賛ギャグ

『バーナード嬢曰く』は施川ユウキ先生が執筆されている作品で、“名著礼賛ギャグ漫画”とも呼ばれています。

主人公の町田さわ子は、本を読まずに読書通ぶりたいというものぐさ者で、本を読んでいる姿を他の人に見せて読書家ぶるため図書室に通っている女子高校生です。

そんなさわ子がその図書室で、

  • 本当の読書の虫で大のSFマニアの神林しおり
  • 数年前に流行した本を読むのが好きなひねくれ者の遠藤
  • 遠藤を秘かに想うシャーロキアンの長谷川スミカ

という面々と、古今東西の様々な本について語ったり、薦めあったり、読んだ気になったりしていきます。

読書好きにはたまらない数々の読書あるあるや、本好きだからこそ発せられる熱いセリフなど、本好き、読書好きを自認する方なら一度は読んでおきたい漫画です。

 

2.本好き・読書マニアが絶対に心の奥底で思っていることを代言してくれる名言TOP10

それでは早速、本好きなら一度は心の内で思ったことがあるに違いない名言10選をご紹介いたします。

一緒に、

  • そうそう、そうなんだよ!
  • 私も全く同意!
  • よくぞ言ってくれた!

と共感していきましょう。

 

10位 「哀しいけどこれが現実」:書店の棚を見てSFファンなら絶対に感じたことがあるはずの思い

SF好きの人は実際に感じたことが必ずあると思います。

特に、今のように多くが大型書店に統合されてしまう前、いわゆる町の本屋さんがまだたくさんあった時代に本屋さんを巡っていた方であるならば。

この名言は、さわ子が神林におすすめSF小説を教えてもらうため学校近くの書店に行ったときに言われました。

「バーナード嬢曰く」 1巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

いざ、書店に到着して翻訳SFを捜す二人が目にしたものは・・・

ああ、そうなんだよ、と思い出す光景

「バーナード嬢曰く」 1巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

そう、翻訳SF小説の置かれたスペースの極小なことといったら!

これね、見たら一発で分かるんですよね。

だって翻訳SF小説といえば、ハヤカワの青背か創元SF文庫のピンク背ですから、棚を見ればその本屋におけるSF領域が一目で把握できるのです。

その時に呟かれた神林しおりの一言がこちら

哀しいけれどコレが現実なんだ

神林しおりの切ない思いがよく伝わる台詞と表情

「バーナード嬢曰く」 1巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

完全に、悟りきった一言でございます。

意気揚々とお目当ての本を捜しにいって、スペースの狭さに絶望した瞬間を思い出します。

ですが本屋さんも儲けてなんぼの商売です。

決して売れ行きが良いとは言えないSF小説に割けるスペースは限られているのです。

神林しおりが呟くように言ったセリフは、全てを受け入れた悟りすら感じられます。

 

そう、それが現実なのです・・・・畜生! SFファン舐めるな!

 

9位 「なぜ裏表紙の解説は・・・」:作品の概要か知りたかっただけなのに、と思う怒りを込めた一言

なぜ裏表紙のあらすじは豪快にネタバレしてくるのか?

「バーナード嬢曰く」 1巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

これは名言というか、作品内で本の「あるある」として出て来たものですが、名言としてカウントさせていただきました。

なので、順位はちょっと下げて9位としていますが、これはもう読書好きの人なら頷かずにいられないでしょう。

本屋さんで本を選ぶときに重要なのが、表紙と共に裏表紙の解説で、これが面白いかどうかで買う意欲も大きく変わってきます。

 

ところが!

ところがですよ奥さん!

その裏表紙の解説で豪快にネタバレしている作品は本当にあるんです!

読んだ身からすれば

「おい、なんでソレ言っちゃうの!?」

と叫びたくなります。

「ユービック」はマジで裏表紙読まないようにご注意!

「バーナード嬢曰く」 1巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

作中で神林が対象にしているのはディックの「ユービック」ですが、確かに!

そりゃ、神林もフキンを投げたくなるってもんです。

皆さんも気を付けてください!

 

尚、似たものとして「帯でネタバレ」「書店のPOPでネタバレ」というのもありますのでご注意を。

 

8位 「どんなに優れたレビューよりも・・・」:友人が楽しそうに紹介してくれから自分も読みたくなる、真実の一言

さわ子が読んだ「羆嵐」

あまりの面白さに、興奮した面持ちでさわ子は神林におすすめします。

実話をもとにしています

「バーナード嬢曰く」 3巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

全力で語るさわ子からは面白さの波動が感じられます!

「バーナード嬢曰く」 3巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

神林におすすめするさわ子を見て、長谷川スミカがさわ子にビブリオバトルに出場してみないかと誘いかけます。

ビブリオバトルとは、オススメの本を一冊持ちよって一人5分で面白さをプレゼンし、一番読みたくなった本を投票して一番を決めるというものです。

「バーナード嬢曰く」 3巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

そこでさわ子は仮想、ビブリオバトルということで5分間プレゼンに挑みますが、説明はたどたどしく、なんかこじんまりとしてしまいます。

さきほどの迸る熱さと勢いはどこに!?

「バーナード嬢曰く」 3巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

さわ子は、多くの人の前で真面目に紹介しないといけないと思ってしまい、思うように紹介できなかったのです。

それを見て長谷川スミカが言ったセリフがこちらです。

どんな優れたレビューよりも

友達が楽しそうに喋ってる姿を見る方が ずっと強く

「読みたい」と思わせられる

「バーナード嬢曰く」 3巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

そう、どんなに話の構成が滅茶苦茶でところどころ間違っていたりうやむやだったりしても、本を読んで感じて面白さや楽しさは伝わってきます。

人に「読みたい」と思わせるのは、読んだ人の情熱であり本気度であるのです。

それを感じさせてくれた、心に沁みる一言でした。

 

尚、「羆嵐」とは、実際に日本で発生した史上最悪の熊害事件・三毛別の事件を題材にを描いた作品で、熊の恐ろしさが分かります。

プーさんとかリラックマとか、可愛いとか言っている場合じゃないですよ!

 

7位 「読書は中断されても構わない・・・」:なぜか他の趣味や行動と比べて軽く見られている気がする、読書好きの無意識下の憤りを教えてくれた言葉

美容院に持っていく本に悩んでいる神林しおり。

現在読んでいるのはフレドリック・ブラウン「さあ、気ちがいになりなさい」だったので、もし美容師に読んでいる本を尋ねられた時に大変なことになるからと、新しい本を探していたのです。

確かに、これを読んでいるところ見られたくないかも(笑)

「バーナード嬢曰く」 4巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

読書に集中したく、読書中に話しかけられたくない神林は、話しかけられない裏技としてスマホの電子書籍で読書することを口にします。

確かに、スマホをいじっていると話しかけ辛いです。

しかし、そこで神林しおりは気付きました。

読書が!

軽んじられている!

「バーナード嬢曰く」 4巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

そうだよ、なんでスマホは話しかけてこないのに、読書は話しかけてくるのでしょうか!?

本は、読書は、少なくとも読書マニアの我々にとってはそんな軽いものじゃないのに!

声を大にして言いたいです。

読書を軽んじるな、と。

 

ということで美容師さん、ガチな読書をしている感じのお客さんに対して、気軽に話しかけるのはやめておいた方が無難です。

あ、雑誌を読んでいるお客さんには良いかと思います。

 

6位 「えっ SFファン・・・・」:確かにSFファンってそう思われているっぽい!とおもわず納得のセリフ

遠藤のおススメ本、「完本 1976年のアントニオ猪木」の魅力について語っているときのことです。

遠藤のおススメ内容を聞いたスミカは、図書だよりの本紹介コーナーに書いて欲しいとお願いします。

 

「バーナード嬢曰く」 4巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

スミカの依頼を聞いて紹介文を書き、スミカからも

「わかりやすくて読みたくなる文章」

と褒められてお礼を言われますが、遠藤はなぜか微妙な表情。

なぜかと問うてみると、プロレスファンから見たら知った風な口で書いていると文句言われないか不安に思っているとのことでした。

「バーナード嬢曰く」 4巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

そんなエピソードを聞いた神林は「確かに、プロレスファンって面倒くさいイメージがあるな」と言いますが、それに対してスミカが即レスしたこの一言!

えっ

SFファンよりもですか!?

「バーナード嬢曰く」 4巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

思っていたことがごく素直に、特に神林を意識したわけでもなく出て来たのでしょうが、なんと秀逸な返しでしょうか。

そして、スミカの言葉を耳にした神林の反応!

スミカの無邪気な表情、そして神林しおりの表情との対比が!

「バーナード嬢曰く」 4巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

スミカのセリフの素晴らしさを表現している一コマです。

でもきっと、SFファンってSFファンじゃない読書好きからそう思われているのでしょうね!

 

5位 「真新しい文庫本は断裁された下辺で・・・」:真新しい文庫本のページを開くときに感じるちょっとマニアック思いを綴った一言

学校からの帰宅、バス停でバスを待つさわ子と神林。

しかし、さわ子が学校に忘れたマフラーを取りに戻ることとなり、神林はバス停でさわ子を待つことになりました。

「バーナード嬢曰く」 3巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

時間が出来た神林は当然のようにバッグから本を取り出します。

神林が手に取ったのはアンナ・カヴァンの『氷』でした。

「バーナード嬢曰く」 3巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

その文庫本を開いたときの神林のモノローグがこちらです。

真新しい文庫本は断裁された下辺でページ同士がかすかにくっついていることがある

ページをめくる瞬間、時々小さくぺりっと鳴るのが私は好きだ

「バーナード嬢曰く」 3巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

あああ、分かるわぁぁぁぁぁ!

と、思った読書好きの人は多かったのではないでしょうか。

そう、真新しい文庫本のページを開く際のあのペリペリ感!

いいですよね!

こういうのが出てくるから、神林しおりをどんどん好きになるんです!

 

尚、文庫に関して言えば、新潮文庫の上面(天)が不揃いになっているところとかも良いですね!

 

4位 「本は読みたいと思ったときに読まなければならない」:まさにその通りと身につまされる、標語的なセリフ

「エンダーのゲーム」を読んでいた神林に、さわ子が読みたいから貸してほしいとお願いをしてきました。

「エンダーのゲーム」はSF小説の傑作であり、神林としても是非おススメしたいところですが、貸すのを悩みます。

それは、古い作品であり翻訳がイマイチだからです。

どれくらいイマイチかというと・・・・

  • 屁喰らい
  • 屁こき口
  • おなら頭

といった意味不明な直訳のスラングが使われているくらいです。

この翻訳は本当に・・・新訳版も結構残ってます

「バーナード嬢曰く」 1巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

神林は、映画化されることで再翻訳されるかもしれないからそれまで待ってほしいと言います。

しかしさわ子は、「だったらいいや」と軽く諦めようとしました。

そんなさわ子に対し、神林は

「バーナード嬢曰く」 1巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

と、やっぱり貸すことにします。

なぜ、急に態度を変えたのか?

大好きなSF作品を借りなくても良いというさわ子の態度に怒ったのでしょうか。

いえ違います、神林はこう思ったのです。

本は読みたいと思った時に読まなくてはならない

その機会を逃がし「いつか読むリスト」に加えられた本は

時間をかけて「読まなくていいかもリスト」にうつり

やがて忘れてしまうのだ

「バーナード嬢曰く」 1巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

まさにそう、その通りです!

これね、実際にそうなっている人、多いですよ絶対に!

だって私もなっていますから!

そう、スティーブンスンの「七人のイヴ」もスラデックの「蒸気駆動の少年」も、プリーストの作品とかも、まだ積ん読だぁぁぁ・・・

 

ちなみに「エンダーのゲーム」は2014年の映画公開にあわせて新訳版が発売され、読みやすくなっております!

 

3位 「ホームズに正しい順番なんてない!」:シャーロキアンならではの思いの咆哮

長谷川スミカは生粋のシャーロキアンです。

そんなスミカに、さわ子がホームズが読みたいからとおススメを教えて欲しいとお願いします。

当然のようにスミカは色々と語り始めます。

語り出すと止まらないシャーロキアン・スミカ

「バーナード嬢曰く」 2巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

シャーロキアンとしてはこだわりがあるのが当然ですから。

しかし詳しくないさわ子としては、とりあえずどういう順番で読んでいくのが良いのかを知りたかったのです。

時系列に、ホームズとワトソンが出会ってからとか、正しい順番で読みたいと言います。

さわ子がこんな風に希望すると・・・

「バーナード嬢曰く」 2巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

そんなさわ子にスミカが一喝します。

ホームズに正しい順番なんてない!!

「バーナード嬢曰く」 2巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

そうですよね、刊行順と物語の時系列は別ですから。

シャーロキアンが言いたいことを言ってくれた一言でした。

ちなみにその後も熱く語るスミカを見て神林が思ったこと。

「バーナード嬢曰く」 2巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

これ、自分に跳ね返ってきますからね(6位に記載)

 

2位 「わかるかぁ! 『異星の客も』・・・」:SFファンなら共感必至な憤慨を代言した叫び

さわ子が、神林から借りたハインラインの「夏への扉」を読破し、さわ子が読んだSF小説も二桁の大台(!?)に近づきました(尚、近づいただけで越えてはいない模様)

そんなさわ子はドヤ顔で言います。

「バーナード嬢曰く」 1巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

すると大のSFマニアである神林しおりは激おこ!

わかるかぁ!!

『異星の客』も『月は無慈悲な夜の女王』も読んでねえんだから

ハインラインすらわかってねぇよ!!

「バーナード嬢曰く」 1巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

いやもうこれ、SFマニアなら同じこと思ったんじゃないかと思います。

(ちなみに私はマニアと語れるほどは読んでいない、ただのSF好きですので、ここまでは・・・・)

 

『月は無慈悲な夜の女王』も『異星の客』も読んでないんだからハインラインすら分かってねぇよ! 

繰り返しますが、これは紛うこと無き名言です!

続く、ハヤカワの青背~も、SFマニアの心の慟哭を神林が叫んでくれています。

何せ本屋さんでは肩身の狭いSF小説ですから(10位に記載)

 

神林しおりがここまで怒りをあわらに、感情もむき出しに言ってくれると、本当にファンとしては

「よくぞ言ってくれた!」

とスッキリします!

 

1位 「他人からどう見られるかとか意識して読書すんな」:読むことを肯定し、全ての読書ファンの心を強くしてくれる至言

文句なし、堂々の一位はこちらです。

三大奇書とは何か? 

という文学クイズをさわ子たちが繰り広げているときのことです。

答えは

  • 「黒死館殺人事件」 小栗虫太郎
  • 「虚無への傀儡」  中井英夫
  • 「ドグラ・マグラ」 夢野久作

です。

「バーナード嬢曰く」 2巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

その中で「ドグラ・マグラ」をおススメされたさわ子ですが、今ハマっている本が「ドグラ・マグラ」だというのが恥ずかしいと言います。

あー、その気持ち、なんかわかる・・・と思った人には神林しおりから次の一言!

「バーナード嬢曰く」 2巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

そんなさわ子の保守的な一言を耳にした神林しおりは、テーブルを強く叩いて叫びます。

てゆーか

他人からどう見られるかとか意識して読書すんな!!

「バーナード嬢曰く」 2巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

うわぁ、その通りだよ神林ぃ!

というか、自分もさわ子のようについ、人の目とか評価を気にしてしまうところがあります。

それこそ

  • なんか厨二っぽくないか
  • 男のくせにそんなの読んでいるのか
  • いい歳した大人のくせに読んでいる本がそれ?

なんて思うこともあります。

だから、「今読んでいる本は何?」とか「最近お薦めの本は?」と誰かに尋ねられた際、何を回答すれば良いだろうかなんて、取り繕った考えをしてしまいます。

でも、そんなのは本当の読書好きが取るべき姿ではないのです。

 

神林しおりのセリフは、私が思っていても言えないことを口にしてくれたのです。

しかも、それは決して間違っていないと、恥ずかしいことなんてないのだと肯定をしてくれるのです。

読書好きにとって、これほど心強いセリフはありません。

 

格好つけたくもなるし、そんな本を読んでいるなんてさすがと思われたくもなったりします。

でも、そんな表面だけの本や読書に何の意味があるのでしょうか。

誰に何を言われようと、どう思われようと、その世界に夢中になって熱中できて時間も忘れて没頭してしまう、それこそ求める濃厚な読書体験です。

例えどんなジャンルだろうと、内容だろうと、好きなものを恥じることはないのです。

 

本好き、読書マニアを一気に虜にした、神林しおりの作中随一の名言でした。

 

番外:読書好きじゃなくても思わず頷いちゃう一言

読書好きに限定したためか、TOP10に選んだ名言は全て神林しおりか長谷川スミカのものになってしまいました。

でも、さわ子は読書家ぶりたいものぐさとしての名言を数多く発しています。

遠藤も名言の性質は違いますが、面白いセリフを色々と残しています。

なので、この二人からも一つずつ名言をセレクトして紹介いたします。

 

  • 町田さわ子:ソッコーで読破して「へぇこれ文庫化したんだ」

ソッコーで読破して

「へぇ これ文庫化したんだー」と

ハードカバー版でとっくに読んでるふうな顔をする作戦

「バーナード嬢曰く」 1巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

この気持ち、わかります(笑)

文庫よりもハードカバーを読んだ方が読書家っぽいですから。

私は文庫化が待てないのでハードカバーで購入します。

 

  • 遠藤:ネタバレもくそもねえよ

遠藤が「フェルマーの最終定理」を読んだことを聞いたさわ子は、遠藤にネタバレしないでくれと言います。

「バーナード嬢曰く」 1巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

 

しかし、そんなさわ子に遠藤がクールに言ったセリフがこれです。

ネタバレもクソもねえよ

最終定理が証明されんだよ

「バーナード嬢曰く」 1巻 施川ユウキ/一迅社より 引用

そりゃそうだ。

 

なんていうか。

さりげない中にも遠藤らしさの出ていた、笑える一言というかツッコミでした。

 

3.まとめ

「バーナード嬢曰く」から、本好き・読書マニアが絶対に心で思っていることを代言してくれた名言TOP10を紹介しました。

それぞれのセリフからは、

  • 読書に対する熱い思い
  • SF小説やファンの立ち位置
  • 誰もが感じたことあるはずの一言

などなど、本好き・読書マニアならばきっと感じ取っていただけたことかと思います!

もちろん、他にも、コマのちょっとしたところや、キャラがぽろっとこぼした一言にも名言は潜んでいます。

本好き、読書好きの方も様々な感性を持っていますから、各人の心に響く名言があるかと思います。

そんなセリフが節々にある『バーナード嬢曰く』という作品と本を心から愛しているライターの神門でした。

Visited 168 times, 1 visit(s) today




ABOUTこの記事をかいた人

社畜として働きつつ、漫画と小説と野球に癒される日々。人生を変えた作品は「女神転生」。プロ野球を愛しベイスターズを愛する。 熱血王道もの、血飛沫舞うバトルものから美少女百合ものまでなんでも好む。特に「無限の住人」の美しい殺し合い、「はやて×ブレード」のバカバトルが好きです。