『3×3EYES(サザンアイズ)』ストーリー紹介!名場面、名言とともに一話から最終話までまとめてみた

みなさんこんにちは、マンガフルライターの神門です。

今でもカラオケにいくと(ヒトカラ)、TAKADA BANDの「3×3EYES」を歌っています。

 

『3×3EYES』です。

 

ちなみにTAKADA BANDの男性ボーカルは立木文彦さん、そう、碇ゲンドウです(もしくはマダオ)

「3×3EYES」も良いですが、『BLUE SEED』の曲も良かったですね、「CARNIVAL BABEL」とか。

良い曲が多いのです

 

話を戻して『3×3EYES』です(2回目)

 

伝奇漫画といえば『3×3EYES』と『うしおととら』が2大巨頭ですが(個人的独断)、ライターとしてはどうしても先に連載開始してどハマりした『3×3EYES』への思い入れが強くて仕方ありません。

ただ連載当時は長期連載によくあることですが、途中で段々とついていけなくなったりしました。

でも、完結した単行本でまとめて通して読むと、途中でぐだぐだしていたと思っていたところも面白いんです!

そう、『3×3EYES』は最後まで一気読みしてこそ面白い作品なのです。

 

そこで今回はストーリーを、名言・名場面とともに振り返っていきます。

連載の途中で脱落してしまった人、未読でこれから手に取ってみようかと思っている人、もちろんかつて夢中になって読んだ人も当時を思い出しながら読んで頂ければと思います。

  • ちょっとエロくて
  • ちょっとグロくて
  • めっちゃ燃える

 

そんな『3×3EYES』の魅力を改めてお届けしますので、是非!

 

1、『3×3EYES』ってどんな漫画?

著者 高田裕三
出版社 講談社
掲載雑誌 週間ヤングマガジン
掲載期間 1987年 - 2002年
単行本巻数 全40巻
ジャンル 伝奇浪漫

 

『3×3EYES』はヤングマガジンで高田裕三先生が連載されていた、伝奇浪漫・冒険活劇です。

 

主人公は二人、藤井八雲とパイです。

パイは「三只眼吽迦羅」(さんじやんうんから)という妖怪の生き残りで人間になることを願っています。

藤井八雲は普通の高校生でしたが、パイの不老不死の法を受けて不死身の无(ウー)になってしまいます。

八雲とパイ、二人が人間になるための旅を描いた伝奇浪漫が『3×3EYES』なのです。

  • インド神話をベースとした魅力的な敵味方含めた人物設定
  • 香港やチベットといった国々を舞台にしたアジアンロマン
  • 不老不死、聖地、獣魔(使い魔)といった仕掛け

 

このように厨二心をくすぐる数々の魅力的な設定と物語展開を1987年という時期に展開していたのです。

年頃の少年なら、ハマらないわけがありません!

 

※さらに同年の1987年はファミコンの『デジタル・デビル物語 女神転生』が発売された年であり、今のようにネットも普及していませんでしたから、この2作から神話の知識を得て熱中した人も多かったと思います

 

作品は2002年に完結しましたが、2014年から正統続編として以下が連載、今もなお人気を博しています。

  • 『幻獣の森の遭難者』(全4巻)
  • 『鬼籍の闇の契約者』(既刊5巻、2020年5月現在)

 

2、あらすじ ~インド神話をモチーフに、主人公とヒロインが世界を冒険する伝奇浪漫~

ではさっそく、『3×3EYES』のストーリーを追いかけていきます。

多くのファンが言っていますが、私も第一部・第二部が最高! だと思っていますが、第三部以降も見所は沢山ありますので、美味しいところを摘まんでお送りします!

 

第一部 聖魔妖撃編:全ての始まり。八雲とパイの出会いと旅立ちから、鬼眼王の存在、ベナレスとの対決

物語が開始した時、藤井八雲は十六歳の高校生ですが、幼いころから母親はおらず学者の父親は殆ど家に帰らないような状況で、ゲイバーでバイトして生活をしていました。

物語は、八雲が新宿をさまよっているパイを発見することから始まります。

八雲を頼り、はるばる新宿までやってきたパイ

「3×3EYES」 1巻 高田裕三/講談社 より引用

 

実はそのパイ、八雲の父親である藤井一の遺書と共に八雲を頼って新宿までやってきたのです。

父親の遺書には、パイの秘密が記されていました。

パイこそが長年追い求めていた不老不死の術を使う三只眼吽迦羅の生き残りであること、パイが人化の術で人間になりたがっているということ。

加えて、自分が死んだ後は八雲がパイが人間になる手伝いをするよう記されていました。

父親の手紙に記載されていたことは・・・

「3×3EYES」 1巻 高田裕三/講談社 より引用

 

にわかには信じられないような内容、そして八雲のことを考えない自分勝手なお願いに腹を立てる八雲。

しかし妖怪のタクヒが出現し、さらにタクヒの襲撃によって八雲が瀕死になると、パイの額に第三の目が現れて八雲の魂を抜き取って自分の内に取り込んでしまいます。

瀕死の八雲を助けるため、第三の目が開眼する

「3×3EYES」 1巻 高田裕三/講談社 より引用

 

この「不老不死の法」によって八雲は不老不死の无(ウー)と化したのです。

パイに助けられた八雲は言います。

 

必ず君を人間にしてあげるよ

 

と。

ここから、二人の人間になる旅が始まる

「3×3EYES」 1巻 高田裕三/講談社 より引用

 

こうして、八雲とパイの人間になるための旅が始まりました。

 

ちなみにここまでが第一話わずか32ページで描かれています。

物語を進めるにあたり必要十分なことをこれでもかと盛り込み、主人公とヒロインが旅立つところまでを詰め込んだ密度の濃いオープニングで、これこそ第一話だよ! と思わせてくれます。

 

パイを人間にすることを決意した八雲は、父親の遺言に従って香港の妖撃社を訪れます。

そこで知り合った妖撃社の副編集長、李鈴々から三只眼人化の法の関係資料を入手し、ニンゲンの像の存在を知ります。

「3×3EYES」 1巻 高田裕三/講談社 より引用

 

パイはニンゲンの像の写真を見て、はるか昔の幼い頃に見た記憶があるといい、このニンゲンの像に何か人化の秘密があるのではないかと考えます。

すると、妖撃社に妖怪調査の依頼をしてきた黄(ホアン)の邸宅でニンゲンの像を発見しますが、妖怪たちとの争奪戦の中でニンゲンの像の入手に失敗し、一先ず日本に帰国しました。

 

東京に帰った八雲は普通の生活に戻ろうとしますが、不老不死の体となったことで友人達とまともな生活を続けることができず、むしろ三只眼を狙う妖怪たちの争いに友人達を巻き込んでしまいます。

この三只眼の予言は、すぐに現実のものとなる

「3×3EYES」 1巻 高田裕三/講談社 より引用

 

まともな生活など出来ないと理解した八雲は、仲間達と別れ、三只眼とともに再び香港へと向かいました。

鈴々がニンゲンの像につけていた発信器から在り処を特定し、霊能者のスティーブ・龍が手に入れたという情報を仕入れたのです。

しかし香港に到着した時、既に龍もニンゲンの像も鬼眼王復活を企てる妖怪たちによって奪われた後でした。

八雲は妖怪たちとの戦いを潜り抜けてどうにかニンゲンの像を入手しますが、鬼眼王の名を耳にしたパイの様子がおかしくなります。

鬼眼王と聞いて、何かを思い出すパイ

「3×3EYES」 2巻 高田裕三/講談社 より引用

 

パイは三百年前の記憶をうっすらと思い出していたのです。

そんなパイの前に、鬼眼王の无であるベナレスが姿を現します。

ベナレスは鬼眼王復活のため、ニンゲンの像を持って香港仔(アバディーン)まで来るようパイに命じます。

三只眼を呼びだすベナレス

「3×3EYES」 2巻 高田裕三/講談社 より引用

 

鬼眼王を復活させれば世界は破滅に向かうしかない。

それを防ぐため三只眼と八雲は鬼眼王とベナレスと戦うことを決意しますが、八雲を巻き込みたくないパイは一人で鬼眼王のもとへと向かいます。

八雲がそのことに気が付いたとき、香港仔からまばゆい光が放たれ、そしてそのままパイは帰ってきませんでした。

「3×3EYES」 2巻 高田裕三/講談社 より引用

 

それでも、八雲は自分がまだ生きていることから、パイもまた生きていることを確信しています。

八雲は、消えたパイを探すため当てのない旅に出るのでした。

最初はパイが八雲を探した。今度は、八雲がパイを探す旅に出る

「3×3EYES」 2巻 高田裕三/講談社 より引用

 

第二部 聖魔伝説編:綾小路ぱいと記憶を取り戻す旅。聖地でのベナレスとの決戦と衝撃の真実

香港仔でパイと別れてから四年後が舞台となります。

東京では、パイと同じ容姿をした綾小路ぱいが女子高校生として友人達との平凡な日常を満喫していました。

八雲は、ぱいが偶々街中で写真撮影されて雑誌に掲載されたことから周辺を探し始め、とうとうぱいを発見します。

ついに見つけた、パイの手がかり・・・

「3×3EYES」 3巻 高田裕三/講談社 より引用

 

しかし再会したぱいは第三の目を封じられているうえに記憶も失っていて、八雲のことも覚えていませんでした。

それでも、ぱいが雑誌に載ったことで八雲と同様、ぱいのことを見つけた妖魔たちが東京に集まってきています。

八雲はぱいを守り、ぱいの記憶を戻すため綾小路家で共に生活を始めます。

 

四年の間に強くなった八雲は、獣魔術などを駆使してぱいを襲う妖魔たちと戦います。

そして戦いの最中、三只眼のお守り“シヴァの爪”によってぱいもまた自分に特殊な力があることを認識し、自分が人間ではないことを理解します。

妖魔との戦いの中で自分の力を知り、人間ではないことを知るぱい

「3×3EYES」 3巻 高田裕三/講談社 より引用

 

”シヴァの爪”を使い呪文を唱えれば三只眼として覚醒し記憶を取り戻すはず、でも人間として生きていたいなら力を使うべきではない。

それでも学校の友人達の危機に、ぱいは力を解放することを決意しました。

”バラス ヴィダーヒ” 同じように唱えた人も多いのでは?

「3×3EYES」 3巻 高田裕三/講談社 より引用

 

とうとう第三の目が開眼したぱいでしたが、なぜかそれでも記憶は戻りませんでした。

記憶は戻っていなくても三只眼が目覚めたことに間違いはありませんが、目覚めた三只眼自身も過去の記憶を失っていました。

記憶はなくとも八雲の魂が自分の中にあることは分かる

「3×3EYES」 3巻 高田裕三/講談社 より引用

 

ぱいと三只眼の記憶を取り戻すため、八雲とぱいは中国へと旅立ちます。

中国の古物屋で見かけた香炉の模様が三つ目であり、聖地への手がかりではないかと思われたからです。

そこで聖地への鍵である香炉を巡り、八雲、トレジャーハンターのマクドナルド、妖魔の呪鬼(チョウカイ)と三つ巴の争いとなりますが、八雲はマクドナルドと手を組んで香炉を手に入れて聖地へと向かうことにしました。

「3×3EYES」 4巻 高田裕三/講談社 より引用

 

“天帝の下界の都” 「崑崙の虚」に我をおさめ採生せよ

 

という古文書に従い崑崙を探し、ある僧院へと向かいます。

そこで僧院長から、ぱいの額の菱形が記憶を封じる秘術のものであり解除するためには解除の呪文が必要であることを知り、さらに聖地に関するあらゆるモノを封印した聖堂への道を教えられます。

聖地へと向かう

「3×3EYES」 5巻 高田裕三/講談社 より引用

 

先行する呪鬼たちを追いかけて聖堂に入り、呪鬼との死闘を終えてとうとう八雲達は聖地へと到着しました。

聖地で待っていたのは、三百年前のパイが残していたメッセージでした。

聖地で出迎えたのは、三百年前のパイからのメッセージ

「3×3EYES」 5巻 高田裕三/講談社 より引用

 

そこで八雲達は知ります。

かつて優しかったシヴァが、「力」こそが全てという考えに至ってしまったこと。

シヴァを聖魔石に封じたもののパイ以外の一族は滅んでしまったこと。

そしてパイ自身、「力」を捨てて「人間」になることを。

自分を捨てて人を守る「聖なる力」を持つ人間になるため聖地を離れたことを。

「力」を捨て、「人間」になることを願うパイ

「3×3EYES」 5巻 高田裕三/講談社 より引用

 

色々なことを知り、一人物思いに沈むぱいの前にベナレスが現れます。

そこでぱいは、四年前の香港で三只眼とベナレスが戦った時の真実をベナレスによって知らされます。

 

鬼眼王復活の際、弱った鬼眼王に三只眼の力を注ぐため、ベナレスは三只眼を殺すわけにはいきませんでした。

ベナレスがとった策は、ベナレスの手下である“化蛇”(ホウアシヲ)によって三只眼の意識を封じて体を乗っ取る秘法でした。

ぱいは、ずっと自分が綾小路ぱいだと思っていましたが、実はパイの体を乗っ取った“化蛇”だったのです。


自分が、パイの体を乗っ取っている化蛇だという衝撃の真実を知ることに・・・

「3×3EYES」 5巻 高田裕三/講談社 より引用

 

封印を解けばすぐに三只眼の記憶は戻る、しかしそれはぱいが醜い化け蛇に戻るということを意味します。

鬼眼王を、ベナレスを倒すには三只眼の記憶を取り戻すしかない、でもそうすると八雲のことが大好きな自分が化け蛇だったことを晒すことになると知り、ぱいは悩みます。

パイを復活させれば自分は醜い化け蛇の姿を八雲に晒すことになる。究極の選択を迫られる

「3×3EYES」 5巻 高田裕三/講談社 より引用

 

ぱいが悩んでいるうちに、マクドナルドも、紅娘も、そして八雲も次々とベナレスの前で血祭りにあっていきます。

そんな状況でぱいの下した決断。

ぱいはベナレスには従わないと宣言し、封印を解除する呪文を唱えて三只眼の記憶を呼び戻し、自分は化け蛇に戻ることを決意したのです。

それでも。ぱいは、ベナレスに歯向かう

封印を解く呪文を唱える

「3×3EYES」 5巻 高田裕三/講談社 より引用

 

三只眼の力で聖地を吹き飛ばした後、三只眼はいまだ眠ったままのパイとともに静養に入ります。

いっぽう、化蛇は記憶を封じられて綾小路葉子として、以前のように東京で普通の女子高生として過ごすこととなります。

八雲は人知れず葉子を見送り都会の雑踏の中に消えていくのでした。

 

第三部 聖魔世紀編:人化の法の秘密を探る旅。三百年前の記憶への旅から知る秘術の正体

第二部で鬼眼王を倒し、封じられていたパイの記憶も取り戻し、普通の生活に戻った八雲。

しかし、鬼眼王なき今、不老不死を望む妖怪たちの興味は唯一生き残った三只眼であるパイに移りました。

特に妖撃社のオーナーである黄(迅鬼)はニンゲンの像を保有しており、人化の法を用いてパイを第二の鬼眼王にまつりあげて自身は第二のベナレスとなることを画策しています。

迅鬼の野望

「3×3EYES」 6巻 高田裕三/講談社 より引用

 

結局、パイが人間にならない限り普通の生活に戻ることは出来ない。

そう考えた八雲は、ニンゲンの像を用いた人化の法の秘密を解き明かすべく、旅立つことを決意しました。

 

向かう先は聖地。

鬼眼王が眠っていた聖魔石から鬼眼王の残存思念を調べれば人化の法に関しても何か判明するのではないかと思いついたからです。

しかし日本を脱し香港の妖撃社へと向かう飛行機の中で憑魔一族のグプターの襲撃を受け、パイと八雲は別れ別れとなってしまいます。

「3×3EYES」 7巻 高田裕三/講談社 より引用

 

一族の存亡のために不老不死の法を求める憑魔一族ですが、八雲とてそれを見過ごすわけにはいきません。

パイの行方を追いかけてリンド共和国へと向かいます。

 

憑魔一族の狙いは、三只眼と憑魔合体して不老不死の命を得ようというものでした。

憑魔一族の若き頭首・ガルガは、三只眼と憑魔合体して永遠の命を手に入れ、世界をも手中にしようと考えていたのです。

「3×3EYES」 8巻 高田裕三/講談社 より引用

 

ガルガの前に苦戦する八雲ですが、土壇場になって三只眼を封印していた“封魔鐶”が壊れて三只眼が目覚め、ガルガを倒すことに成功します。

戦いを終えた八雲は、封印の解かれた三只眼から、聖地には既に聖魔石など残っていないことを聞かされ、聖魔石捜索は振り出しに戻ってしまいます。

 

八雲は聖魔石の捜索を続ける傍ら、秘術商人ハズラット・ハーンと再会して新たに二つの獣魔と契約したり、妖撃社の仕事をこなしたり、修行したり、パイを守る力を鍛えます。

ハーン登場!

「3×3EYES」 8巻 高田裕三/講談社 より引用

 

やがて、憑魔一族から聖魔石が見つかったとの連絡が入り、八雲達はエジプトへと飛び立ちます。

エジプトに到着すると、聖魔石を見つけたグプター達が崑崙の番人に捕われていることが判明しました。

八雲達は様々な罠を潜り抜け、どうにかグプター達を救出して聖魔石を入手することに成功します。

しかし、聖魔石で鬼眼王の思念を読み取ると、三只眼の意識はその思念に捕われてしまい自分の精神世界の中に閉じこもってしまいます。

シヴァに囚われる三只眼

「3×3EYES」 10巻 高田裕三/講談社 より引用

 

自我の世界に閉じこもってしまった三只眼を目覚めさせるため、八雲とハーンは秘術によってパイの精神世界の中に入り込みます。

パイの精神世界の中で八雲が見たのは、三百年前の真実でした。

ニンゲンの像を用いた人化の法とは三只眼が三人いなければ実施できず、尚且つ三只眼が人間になる術ではなく、同時に二人の三只眼の力を奪い取り一人の三只眼にその力を取り込む邪法だったのです。

人化の法の真実が判明する

「3×3EYES」 11巻 高田裕三/講談社 より引用

 

三百年前の儀式の時に手違いが起こり、本来ならシヴァとパールバティー(パイの母親)の力を先代の鬼眼王が取り込むはずが、先代の鬼眼王とパールバティーの力がシヴァに取り込まれてしまったのです。

第二の鬼眼王が誕生した瞬間でした。

シヴァが第二の鬼眼王となった瞬間

「3×3EYES」 11巻 高田裕三/講談社 より引用

 

シヴァの誕生は防ぐことが出来ませんでしたが、パイの自我をどうにか目覚めさせることには成功し、八雲とハーンはパイの精神世界から抜け出して現実世界に戻りました。

人間になるにはあと二人の三只眼が必要ですが、それが現実的ではないと考えた三只眼は、自分が新たな鬼眼王となり闇の者達を支配すると言いだします。

実はそれは不老不死の力を望む迅鬼の罠でしたが、八雲と三只眼は不老不死の力を奪われる寸前でどうにか罠を回避します。

そんな八雲と三只眼の前に現れたのは、倒したと思っていたベナレスでした。

二人の前に姿を現したベナレス。鬼眼王は死んでいなかった。

「3×3EYES」 11巻 高田裕三/講談社 より引用

 

鬼眼王は生きていた。

八雲と三只眼は新たに鬼眼王とベナレスとの戦いを決意するのでした。

 

第四部 聖魔創世編:三人目の三只眼を探して。人化の法による鬼眼王の復活と野望、そして最終決戦

第三部で、「ニンゲンの像」を使用した人化の法で人間になるためには、三人の三只眼が必要だということが分かりました。

さらに鬼眼王が生きていることも分かり、八雲とパイは改めて鬼眼王とベナレスの行方を探し始めます。

 

鬼眼王とベナレスの行方を探すにあたって手がかりを得るため、八雲達は第二部で三只眼を封じていた“化蛇”こと綾小路葉子を調べることにしました。

かつてベナレスの配下だった“化蛇”の頃の記憶を思い出せば、何かしら手がかりになると考えたのです。

実際、葉子は中途半端にかつての記憶を思い出しており、不安に苛まされていました。

自分が何者かに不安を覚える葉子

「3×3EYES」 12巻 高田裕三/講談社 より引用

 

葉子は中途半端に覚醒したところを、ベナレスの手下のスパズグに誑かされて暴走してしまいます。

そんな葉子を八雲はをどうにか抑え、“化蛇”の頃の記憶を取り戻すことに成功します。

思い出す。かつて、共に旅して戦った愛しい人のことを

「3×3EYES」 12巻 高田裕三/講談社 より引用

 

そして葉子から、かつてベナレスを封じた魔導士マドゥライがウェールズにいたことを知り、八雲とパイはイギリスに飛びます。

 

八雲とパイはイギリスでマドゥライの末裔どころか、かつてベナレスを封じたマドゥライ本人と会うことに成功します。

マドゥライに師事し、八雲とパイはそれぞれパワーアップをするべく修行に臨みます。

ベナレスを封じたマドゥライ本人に出会う

「3×3EYES」 14巻 高田裕三/講談社 より引用

 

修行を進めている中で八雲達は鬼眼王とベナレスの力が弱まってきていることに気が付きます。

八雲達は、今が千載一遇のチャンスと考えてベナレスを封じに“魔口の巣”へと向かいます。

「3×3EYES」 17巻 高田裕三/講談社 より引用

 

“魔口の巣”の先では、ベナレスとその手下である九頭龍将たちと死闘を繰り広げます。

戦いの中、一度はベナレスを倒したと思った八雲でしたが、八雲が倒したのはベナレスの影武者で、本物のベナレスは鬼眼王の眠る聖魔核を守っていたのです。

更にベナレスは本来の姿である龍神となり八雲達の前に立ちふさがります。

強大な龍神の力には敵わず、八雲達はかろうじて逃げ出して地球に戻りました。

ベナレスの正体は絶大な力を持つ龍神だった・・・

「3×3EYES」 19巻 高田裕三/講談社 より引用

 

地球に戻った八雲とパイは東京を離れチベットの山奥に身を隠し、鬼眼王の力が弱まって死ぬのを待つことにしました。

しかしベナレスはそれを許さず、手下を使って東京で仲間達を襲い八雲をおびき寄せます。

戻ってきた八雲は、ベナレス達が東京を襲わないよう一つの約束を交わします。

それは、不老不死である八雲が亜空間に行って三人目の三只眼を探すというもの。

三人目を探すことになった八雲

「3×3EYES」 21巻 高田裕三/講談社 より引用

 

亜空間に旅立った八雲は、亜空間の中で球城「アマラ」に辿り着きました。

そこでついに三人目の三只眼であるウシャスと、ウシャスの複製であるラートリーと出会いました。

亜空間でついに他の三只眼であるウシャスを見つける

ラートリーはウシャスの複製で、三只眼でもあることが分かる

「3×3EYES」 25巻 高田裕三/講談社 より引用

 

八雲は二人の三只眼と、その二人が亜空間で住んでいた地・アマラとさらにそのアマラの住民達とともに地球に戻ってきます。

三人目の三只眼が存在したことにより、ベナレスは当然ながらウシャスとパイを利用して人化の法を行おうとします。

鬼眼王の復活を望まない八雲達は、ベナレスの野望を阻止するためベナレス達の居城である岩城島へと乗り込みました。

なんとか阻止するべく戦う八雲達ですが、とうとう鬼眼王が封印を解いてその身を表し、ウシャス、パイとともに人化の法の儀式を開始します。

パイとウシャスが揃ったことにより、いよいよ人化の法が

「3×3EYES」 28巻 高田裕三/講談社 より引用

 

人化の法でウシャスとパイの力を取り込もうとした鬼眼王でしたが、儀式の最後でウシャスの複製のラートリーが邪魔に入り、パイのかわりに力を失います。

ウシャス、ラートリーの力を鬼眼王が取り込んで儀式は終了しました。

儀式が終える直前、パイの代わりにラートリーが

「3×3EYES」 29巻 高田裕三/講談社 より引用

 

しかしながら、パイではなくウシャスのコピーであるラートリーの力を吸収したため鬼眼王の復活は中途半端なものとなりました。

そのためどうにか八雲達は逃げることが出来ましたが、その代償としてハーンの命を失ってしまいました。

 

姿を消した鬼眼王を探すべく東京に戻った八雲達。その直後から世界各地で”細胞変質病”と呼ばれる奇病が人類の間に蔓延するようになります。

それは、鬼眼王の力がネットなど通信を通して世界中に広がっているためです。

鬼眼王の力が世界中に蔓延する

「3×3EYES」 31巻 高田裕三/講談社 より引用

 

世界が滅亡に向かうのと同時にベナレスは再びパイを攫います。

そしてアマラの地でかつてウシャスが自分の複製・ラートリーを作り出したようにパイの複製・カーリーを作り出します。

もう一度、人化の法を行うことで、完全なる復活を目指しているのです。

パイの複製が作られる

「3×3EYES」 32巻 高田裕三/講談社 より引用

 

世界各地に化け物が現れ、鬼眼王が再び人化の法を行おうとする絶望的な状況の中でも、八雲達は、人間達は懸命に活路を探そうとします。

鈴々、龍や道士たち、美星、アマラの住民達、それでも次々と倒されていきます。

 

やがて鬼眼王と再び対峙した八雲達は、鬼眼王の真の狙いを知ります。

それは、人化の法で完全復活を遂げた後に”サンハーラ”を行うことで、細胞変質病によって人間達から抜け出した無数の光と同化し聖なる光となることでした。

鬼眼王の真の野望が明らかになる

「3×3EYES」 37巻 高田裕三/講談社 より引用

 

もう鬼眼王に対する術はないのか。

それでも八雲とパイ、そして三只眼は最後の決戦へと向かいます。

鬼眼王を倒す策を思いついたという三只眼ですが、それは人化の法を実施して三只眼が鬼眼王に取り込まれることを前提とした策です。

最後になる。だから、愛してほしいと願う三只眼

「3×3EYES」 38巻 高田裕三/講談社 より引用

 

これが最後の夜と、三只眼は八雲に対する思いを、そして三百年前の戦いの真実を告げました。

シヴァを封じる戦いの真実を、“パイ”という存在が生まれた真実を。

三只眼は、強くなく脆くて弱くて臆病者の自分自身を八雲に晒したのです。

それこそが、八雲に対する三只眼の思いの強さを示していました。

自らの弱さを八雲の前にさらけ出す三只眼

「3×3EYES」 38巻 高田裕三/講談社 より引用

 

そしていよいよ行われる、パイとカーリーを媒体とした二度目の人化の法の儀式で鬼眼王が完全に復活します。

人間となった八雲とパイは、最後の呪術“サンハーラ”を実施する鬼眼王のもとに向かいます。

その”サンハーラ”の中でパイと別れてしまった三只眼が融合すること、それこそが三只眼が考えた最後の策であり賭けでした。

そして二人が融合に成功し三只眼が復活することで、八雲もまた无として復活することに成功しました。

一度は人化の法で離れたが、サンハーラの中で再び融合する

「3×3EYES」 40巻 高田裕三/講談社 より引用

 

復活した三只眼と八雲は、見事に鬼眼王とベナレスを倒します。

そして八雲は、滅びかかっている世界を元に戻すため、自分自身が粉微塵になって闇の世界と融合すると言います。

鬼眼王によって闇の世界に取り込まれた人々に融合し、元の人間に戻るよう誘導するというのです。

三只眼は八雲の意を汲み、そして八雲を信じ、八雲を吹き飛ばしました。

八雲は世界を元に戻すために・・・

「3×3EYES」 40巻 高田裕三/講談社 より引用

 

--何年もの後、世界は元の姿を取り戻します。

八雲を待ち続けるパイと三只眼。

彼女たちのもとには、復活して二人のもとに向かう八雲の姿が・・・

全てが終わり、八雲を取り合う二人・・・

「3×3EYES」 40巻 高田裕三/講談社 より引用

 

3、『3×3EYES』の名言&名場面TOP5をご紹介

『3×3EYES』には、読み手の魂に残るような名言、名場面も数多く存在します。

長大な全40巻の中から、珠玉の名言&名場面を5つ選びましたのでご紹介します!

 

5位 「自分の事より大切なことって・・・」:八雲が本当の意味で无となったシーン

第一部で鬼眼王復活の儀式を行おうとする妖魔たちに生贄として攫われた美星を助けに向かった先でのこと。

無事に美星を救出し、ニンゲンの像も手にして脱出を図ろうとしますが、肝心のパイがいません。まだ、ビルの中に残っていたのです。

中には仕留めたと思った妖魔がまだ生きており、八雲はパイを助けるため再びビルに戻ろうとします。

そんなことをしたら今度こそ妖魔に殺されると、引き止める仲間達に向けて八雲が言ったセリフです。

誰だって・・・・

自分の事より大切な事ってあるじゃん

俺にとってそれが-

パイなんだ

「3×3EYES」 2巻 高田裕三/講談社 より引用

 

それまで仲間には自分が无であることを教えていなかった八雲。

初めて无であることを明かすシーンであり、八雲にとってパイがどのような存在であるかを宣言したシーンでした。

この瞬間が、本当の意味で八雲が无となったのではないかと思いました。

 

4位 「八雲の名において・・・」:獣魔を使役する際の、思わず使いたくなるようなセリフ

八雲は一部でパイと別れてから四年間のうちに強くなりました。

身に付けたのは体術以外に、獣魔術もあります。

その獣魔術を使用する際のセリフです。

八雲の名において命ずる!!

出でよ土爪!!

言いたくなります

「3×3EYES」 3巻 高田裕三/講談社 より引用

 

いやー、心をくすぐるセリフです!

誰しも、主人公になった気分で叫んだんじゃないでしょうか?

 

3位 「死ぬ時は、儂を強く・・・」:復活した鬼眼王を前に、三只眼の八雲に対する思いを告げた言葉

三只眼、可愛いですよね!

彼女もまたツンデレのはしりの一人だったのではないかと思いますが、物語が進んでいくにつれ八雲にデレていくところが可愛くて仕方ありません。

しかし激しい戦いが続き、人化の法でとうとう鬼眼王が復活した時、三只眼は諦めてしまいます。

こんなことを三只眼が言ってくれるようになるんですよ!

「3×3EYES」 29巻 高田裕三/講談社 より引用

 

鬼眼王には敵わない、そう悟った時に発した言葉です。

死ぬ時は儂を強く抱きしめてくれよ

八雲

「3×3EYES」 29巻 高田裕三/講談社 より引用

 

三只眼の八雲への素直な気持ちが吐露された瞬間でした。

こんなこと言われちゃあ、もうね!

てゆうか、三只眼は他にも色々可愛いシーンが沢山あるんです、第三部のラストで八雲に泣いて謝る所とか・・・もうね!(2回目)

 

2位 「藤井君をどう思っているんですか?」:という夏子の問いに対する三只眼の答え

『3×3EYES』を一躍有名にした一言です(?)

不老不死になったことで夏子たち高校の友人を巻き添えにしてしまったことから、旅立つ子をと決意した八雲。

旅立つ前、八雲のことが好きだった夏子は三只眼に対して八雲のことをどう思っているか尋ねます。

ストレートな質問に・・・

「3×3EYES」 2巻 高田裕三/講談社 より引用

 

女同士の駆け引き、戦いともいえるその問いに対し、三只眼が返した答えがこちら。

奴隷だね

!?

「3×3EYES」 2巻 高田裕三/講談社 より引用

 

この一言が当時、どれだけネタになったか・・・

でも、こんなことを言っていた三只眼が、いずれ第3位のようなセリフを口にするようになるのです。

ね、良いですよね??

 

1位 「私は私・・・」:ベナレスに決断を迫られた時のぱい=化蛇の一言

第二部のラスト。

ぱいは、ベナレスから自分が綾小路ぱいなどではなく、パイの体を乗っ取った醜い化け蛇だと告げられました。

そしてベナレスから選択を迫られます。

  • ベナレスに従い、八雲達の敵となることで八雲の命を助けるか
  • ベナレスに従わず、八雲達も自分も皆殺しにされるか
  • 封印を解いて、三只眼を覚醒されるかわりに醜い化け蛇の姿を八雲に晒すか

 

化蛇は悩みます。

そして思い出すのは、かけがえのないありふれた日々の記憶。

満ち足りていたようで何かが足りないと思えていたものを、八雲が教えてくれた。

「3×3EYES」 5巻 高田裕三/講談社 より引用

 

それこそが、”聖なる力”

そこで決断したぱい=化蛇が放った言葉です。

私は私

あなたには従わないわ

「3×3EYES」 5巻 高田裕三/講談社 より引用

 

この第二部、特にラストの聖地での攻防から化蛇の正体までは『3×3EYES』という作品の中でも屈指のエピソードであり、ファンの間でも絶大な人気を誇っています。

かくいうライターの私も、この第二部最終話だけでも一体何度読んだことか。。。

“聖なる力”から、「私は私 あなたには従わないわ」まで、どれだけ泣かされたことか。

 

第二部が傑作だと言われているのは、このラストあってこそだと思っています。

※ライターの個人的思い入れが強いこともあるせいか、一部、二部ばかり選出してしまいましたが、三部、四部も見所たくさんあります!

 

4、まとめ

『3×3EYES』40巻分のストーリー、および名言&名シーンTOP5をお届けしました!

第四部はかなり駆け足になってしまいましたが、それでもポイントはお伝えできたかと思います。

その第四部はとにかく長いので、リアルタイムで追いかけているときは、長い! もっとコンパクトに出来ないのか! なんて言われてファンの間でも賛否が分かれたりするのですが、まとめて一気に読むとやっぱり面白いんですよ。

途中で離脱してしまった人や、忘れてしまった人も、是非改めて読んでみて欲しいです。

 

まー、それでも第二部が最高だっていうことは変わらないのですが、それは仕方ありません。

だって第二部が最高過ぎたから!

 

まだ読んだことがない方も、改めて読みたくなった方も、この壮大な伝奇ロマンに浸ってみてください。

 

マンガフルライター 神門

 







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ABOUTこの記事をかいた人

社畜として働きつつ、漫画と小説と野球に癒される日々。人生を変えた作品は「女神転生」。プロ野球を愛しベイスターズを愛する。 熱血王道もの、血飛沫舞うバトルものから美少女百合ものまでなんでも好む。特に「無限の住人」の美しい殺し合い、「はやて×ブレード」のバカバトルが好きです。