みなさんこんにちは、マンガフルライターの神門です。
私はタイムトラベル、タイムリープ、ループといった時間を取り扱った作品が大好きです!
漫画に限らず小説、ゲーム、映画など、以前には時間跳躍系の作品についてまとめた記事も作成しました。
勿論、ループサスペンス『サマータイムレンダ』も大好きです!
でも、こういうタイムリープやループの作品って、
- 時系列がわかんなくなっちゃう!
- あの時、あのキャラの行動って何の意味があったの?
- 今、読んでいるところって前に何があったっけ?
なんて思うことが多々あると思います。
何回も読み返してそれで理解が出来れば良いですが、読み返しても分からなかったりすることも結構あります。
てなわけで今回は『サマータイムレンダ』のループについて、それぞれの周回で何が起きて、主人公である慎平の行動がその後の展開にどのように影響しているか、全ループの流れをまとめました!
完全に理解できていなくても面白い作品に間違いはありませんが、ループの構造と展開を理解出来れば面白さは更に飛躍的に向上します。
作品を楽しむ上でのスパイスに是非、ご活用ください!
1、『サマータイムレンダ』ってどんな漫画?
著者 | 田中靖規 |
出版社 | 集英社 |
掲載雑誌 | ジャンプ+ |
掲載期間 | 2017年10月~2021年2月 |
単行本巻数 | 全13巻 |
ジャンル | ひと夏の離島サスペンス |
『サマータイムレンダ』は、田中靖規先生によりジャンプ+で連載されていたサスペンス漫画です。
連載が開始されると、謎が謎を呼ぶ展開が噂を呼び、夢中になって手に取り読み進める人が続出!
2021年2月に無事に連載が完結しましたが人気は衰えるどころか、
- アニメ化
- 実写化
- リアル脱出ゲーム
などなど、連載後もメディアミックス展開が積極的になされています。
というか、完結しないと全ての謎が解明しないため、完結した後こそ満を持しての展開なのだと思います。
こちらの記事で『サマータイムレンダ』の紹介をしていますので、未読の方は先に是非こちらをお読みください!
2、ループの全体概略図
まずはループの全体像をザックリまとめました。
クリックしていただければ、大きな図を見ることが出来ます。
こちら、慎平のループ全体を俯瞰するようになっており、そのループ週のどこで慎平は死んでしまい、次の週にどこから始まったのかが明確に分かるようにしています。
これを見ると、慎平がどれだけ苦闘しているかが分かると思います。
3、全10周のループについて、各週での慎平達の行動を時系列で説明
では早速、ループの1周目から10周目まで、各週の慎平の行動、そして出来事についてご説明していきます!
既に作品を読まれていることを前提にしていますので、登場人物の名前なども最初から明記しています。
また、ひづると竜之介についてはややこしくなるので、基本的にはひづるで統一します。
1周目:全ての始まり。何も知らない慎平が目にする不可解な事件の端々
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
初回の周では、当然のことながら慎平は何も知りませんし、何の情報も持っていません。
ですが、初回だからこそ物語に引き込むような大事な情報が各所に出てきますし、慎平や読者にループを理解させるための描写が様々な個所に出てきます。
後に見返してみて、「ああ、このシーンにはこういう意味があったんだ」と思うことになりますので、ちょっとしたコマ、描写も気にしてみていきましょう。
【1-1】慎平、フェリーで日都ヶ島に向かう(1回目、7月22日)
始まりは、慎平が幼馴染である潮の葬式に出席するため、故郷である日都ヶ島に向かうフェリーの中で見た、潮の「夢」です。
幼馴染であり同時に好きだった女の子の葬儀に出席するため故郷に向かうわけですから、その子の夢を見ても不思議なことはありませんが、実際にはただの夢ではありません。
この先始まるループも、この夢を見たからこそ始まるのです。
そう、ここで潮から「プレゼント」を受けたことで全てが始まったのです。
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
夢から目覚めた慎平の目の前には、この先の物語のキーパーソンの一人である南方ひづるがいました。
寝ぼけた慎平は、ひづるの豊満なGカップのバストに顔を埋めてしまうという役得(?)があるわけですが、平謝りをするもひづるに人生初のビンタを喰らってしまいます。
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
【1-2】澪との再会、潮の葬儀(7月22日)
フェリーを降りた慎平は、迎えに来てくれた潮の妹・澪と再会します。
自転車に乗ってきた澪は、自転車のブレーキが壊れていたことに気が付かずに海に落ちてしまうという派手な出迎えを披露してくれます。
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
慎平は澪を海から引き上げた後、澪と話しながら歩いて葬儀場に向かいます。
葬儀場では幼馴染で親友の菱形窓、潮が命がけで助けた女の子の小早川しおり、日都神社宮司の雁切真砂人などと顔を合わせます。
そんな葬儀の最中、葬儀場内で謎のフラッシュ光が発生します。
葬儀が終わると、慎平は潮の実家のコフネ食堂で澪やその父親のアランとともに夕食をとります。
同時刻、外には「洋食コフネ」を眺める澪の姿があり、島に唯一存在する駐在所に勤める警察官、凸村哲が彼女の姿を目撃しています。
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
【1-3】小早川家の消失、影の病についてを知る(7月23日)
翌日、慎平は「洋食コフネ」にランチを食べに来た凸村から、潮が助けた小早川しおりの一家が両親ともども消失していることを聞かされます。
その話を聞いた慎平と澪は、小早川家が経営していた「コバマート」に向かいますが、店は閉まっていて誰もいる気配がありません。
意気消沈する慎平と澪の前に根津銀次郎が姿を見せ、そこで慎平は島に伝わる「影の病」について聞かされます。
それは、
- 影の病に罹ったら、影を見るようになる
- 影を見たものは死ぬ
- 影に殺される
というものです。
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
すると澪は、小早川しおりもしおり自身とそっくりな子を見たと言っていたし、潮についても潮が死ぬ3日前に潮と瓜二つの人物を見たと言います。
この辺で物語に関わる初期の重要な謎を出して読者の興味を惹きつけています。
【1-4】日都神社、澪の影、最初の幕引き(7/23)
影の病のことが気になる慎平達は、影の病について聞いてみようと島の北部に立つ日都神社に向かいます。
しかし日都神社で目にしたのは瀕死の重傷を負ったひづるで、しかも慎平の目の前で殺されてしまいます。
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
驚く慎平の前に現れたのは、澪に銃をつきつけて人質にしている、澪そっくりの少女でした。
それこそまさに「澪の影=ミオ」でした。
※以降、影については同名カナ表記とします。
澪の影 ⇒ ミオ
影は本当に存在した。
呆然とする慎平の前で澪もまたミオに銃で撃たれ、そして慎平もまた撃たれてしまいます。
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
謎だけが残り、何もわからないまま命を失ってしまう。
これが、慎平が経験した1週目でした。
2周目:1周目は夢だったと思う慎平が辿る、1周目と僅かに異なる道のりの行く末
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
【2-1】島に向かうフェリーでの目覚め(2回目、7月22日)
本来ならミオに殺されて終了するはずだった慎平の人生ですが、慎平は再び目を覚まします。
それもなぜか、島に向かうフェリーの中で夢から目覚めた直後の、ひづるの胸に顔を埋めた瞬間でした。
再び、ひづるから平手打ちをくらう慎平でしたが、慎平の記憶には直前に銃で撃たれて死んだひづるが強く印象付けられ残っていました。
だからつい、
「鉄砲で撃たれたことあります?」
などと訊いてしまいます。
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
【2-2】影の実在を知るも、あっけない幕切れ
ひづるや澪が殺されたなんて、全て悪い夢を見ていたに違いないと思う慎平でしたが、その後の展開も夢と思っている内容と全く同じで、さすがにおかしいと思い始めます。
混乱した慎平は夕食後、頭を冷やすため家の外に出ます。
そこで見かけたのは、「コフネ食堂」を見つめる澪と、その澪を見つけて声をかける凸村の姿でした。
そして慎平が陰から見ている目の前で、澪が凸村をナイフでめった刺しにして殺してしまいます。
彼女は澪の影であるミオだったのです。
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
隠れて見ていると、ミオは凸村の影を作り出します。
そこで慎平は、一週目の7/23に「コフネ食堂」にランチを食べに来た凸村が、本人ではなく影だったことに気が付きます。
また、自転車のブレーキがきかなくて澪が海に落ちてしまうのは、このミオの仕業だったということも分かります。
隠れていた慎平ですが、スマホに窓からの着信がありミオ達に存在がバレてしまい、あっさりと殺されてしまいます。
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
二日目にすら進めなかった2周目ですが、ここで慎平は影の存在と、影が相手をコピーする際にフラッシュのような光を放つということを知ります。
その情報を持ち、慎平は再びループします。
3周目:ループしていることを認識した慎平の戦いの始まり
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
【3-1】日都ヶ島上陸直後(7月22日)
2周目と異なり、慎平が目覚めたのはフェリーから降りた直後の場面でした。
3周目ともなると、慎平も自分の時間が戻ったとさすがに理解します。
そして、自転車で迎えに来た澪が海に落ちることを知っている慎平は、体を張って澪を止めようとして逆に海に落ちてしまうというように、行動自体も変化します。
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
一方で、2周目までの慎平の行動により、慎平の知らないところでも変化が起きています。
まず、フェリーで慎平がバストに突撃してしまった相手のひづるですが、悪夢にうなされた挙句「鉄砲に撃たれたことがあるか」など奇妙な言動をしたことで慎平の存在がひづるの記憶にインプットされます。
また、ひづるが久しぶりに日都ヶ島に帰郷することになったのは、島で大変なことが起きるから助けてほしいという謎の(実際は潮からの)メッセージを受けたためなのですが、そのメッセージの中に「あじろしんぺい」がキーマンであると残されていました。
澪が「しんちゃん」と呼び、また悪夢にうなされた慎平の言動がひづるの印象に残ったことから、もしかしたら彼が「あじろしんぺい」の可能性があるのではないかと考えるようになったのです。
「サマータイムレンダ」 3巻 田中靖規/集英社より 引用
夜にはミオが現れて凸村が殺されてしまうことも分かっているので、ミオが存在する証拠を取るべく準備(スマホでの撮影)をして、さらに凸村をコフネに来ないように遠ざけてミオに殺されないようにするなど、未来を変えるように行動します。
【3-2】小早川家探索、影の病に侵される(7月23日)
スマホの録画機能を使用して無事にミオの存在を撮影することが出来たことにより、澪に影の存在(ミオ)を信じさせることができました。
そして次に慎平は、影の存在を見たという小早川しおりの家を訪れます。
前回のループまでで既に小早川家がもぬけの殻だということは知っていますが、訪ねた時間が違うことで展開が変わります。
汐見という世話好きのおばちゃんと出会い、二人で小早川家の中に入ることになります。
そこで出会ったのは小早川しおりの影であるシオリでした。
ここで慎平は潮の葬儀でのフラッシュがシオリの仕業であることを知ると同時に、シオリによって自分自身の影であるシンペイを作り出されてしまいます。
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
小早川家から家に戻った慎平は、そこでミオの襲撃を受けず無事に生きていた凸村から潮の形見であるスマホを受け取ります。
ここもまた、慎平の行動によって展開が変わり、そして次に進むためのアイテムを手に入れる重要な場面でした。
「サマータイムレンダ」 1巻 田中靖規/集英社より 引用
【3-3】日都ヶ島の夏祭りの惨劇(7月24日)
7月24日は島で開催される、年に一度の夏祭りの日です。
慎平は夏祭りの人ごみの中で潮に似た人影を目にして慌てて追いかけると、浜辺で潮を見つけます。
葬儀で死んだ潮を確実に目にしている慎平は、彼女が潮の影であるウシオであると確信します。
しかし影であるはずのウシオは、なぜ自分がここにいるのか、今までどうしていたのか記憶がありませんでした。
祭りを楽しみ、自由奔放に動くウシオの言動は本物の潮にしか見えず、慎平は困惑します。
やがてウシオは澪や窓の前にも姿を見せてしまい更なる混乱を引き起こしますが、妹の澪はウシオを見た途端、
「違う」
と、本物の潮ではないことを見抜きます。
「サマータイムレンダ」 2巻 田中靖規/集英社より 引用
驚きはそれだけではありませんでした。
そのウシオを見つめる慎平の様子がおかしいと思ったら、そこにいたのは祭りの最中に慎平と入れ替わった影の慎平、シンペイでした。
「サマータイムレンダ」 2巻 田中靖規/集英社より 引用
本物の慎平は別の場所でミオによって足止めを喰らっていたのです。
仮に慎平を殺してもループすることが出来ることをシンペイは知っています。
そのため、「全てが終わるまで」慎平をその場に足止めするようミオに言い、シンペイはウシオ達の方に向かったのです。
ミオに自由を奪われていた慎平を助けたのは、“南雲竜之介”と名乗る、慎平がフェリーで遭遇した(胸にダイブした)女性(ひづる)でした。
慎平は、ミオを倒したひづるから影の特性を聞きます。
「サマータイムレンダ」 2巻 田中靖規/集英社より 引用
どうにか影から皆を助けたい慎平はひづると共に境内に向かいますが、そこで目にしたのは四本腕を持つ巨大な影(シデ)と島民や観光客のおびただしい死体の山でした。
窓の妹の朱鷺子、窓、そして澪と、慎平の目の前で次々と殺されていきます。
そして四本腕の影は殺した人々を食餌(しょくじ)としてハイネに捧げます。
「サマータイムレンダ」 2巻 田中靖規/集英社より 引用
全ての人が、島すべてが影にのみこまれていく惨劇を目の当たりにする慎平ですが、諦めたわけではありません。
自分なら戻れる。
7月22日に戻って必ず皆を助けるから、自分を殺してくれ、とひづるに懇願します。
「サマータイムレンダ」 2巻 田中靖規/集英社より 引用
四本腕の影は慎平に妙なことをさせないようにしようとしますが、目の前で妹の澪を奪われ、慎平も酷い目にあわされているのを見て激怒したウシオが影に立ち向かい、隙を作ります。
「サマータイムレンダ」 2巻 田中靖規/集英社より 引用
ウシオが作った隙をひづる達は活かします。
ひづるは、次に戻ったら力になるから必ず自分に会いに来いと慎平に告げ、慎平を撃ちます。
「サマータイムレンダ」 2巻 田中靖規/集英社より 引用
ひづるに頭を撃ち抜かれた慎平は、7月24日の惨劇を絶対に回避するのだと、ここで初めてループして「影の病」と戦う決意を固めたのです。
そして今回のループに入ったところで、慎平は初めて世界を俯瞰して見ることになりました。
これは一体どういうことなのか理解が追いつかない慎平ですが、同じ空間には祭りの惨劇で影から「母」と呼ばれていた少女・ハイネがいて、そのハイネと目があいました。
この時、慎平が複数の並行世界を俯瞰して見ることが出来る(※後述の4-4に記載)ということに、ハイネに気が付かれたのです。
「サマータイムレンダ」 2巻 田中靖規/集英社より 引用
慎平が驚いているなかでループが始まると、なんと今度はそこにウシオが現れて慎平に抱き着いてきました。
「サマータイムレンダ」 2巻 田中靖規/集英社より 引用
ハイネはループする空間で慎平を見つけたこと、そしてウシオはループの時に慎平に触れていることで、ハイネとウシオもまた慎平について一緒にループするようになりました。
ここが、物語前半の大きな転換点となりました。
4周目:祭りの惨劇を回避するため動く慎平とハイネの初対峙
「サマータイムレンダ」 2巻 田中靖規/集英社より 引用
【4-1】ひづる、根津との共闘の開始(7月22日)
慎平が意識を取り戻したのは、澪とともに葬儀場に向かう道すがらの場面でした。
既に3周目のループで澪のかわりに海に落ちてしまうという過去が確定していること、そして2周目、3周目、4周目とループの開始地点が少しずつ後ろにずれてきていることを理解します。
四回目の潮の葬儀を経験し終えた後、慎平は約束通りひづるを探し始めます。
7月24日に起きる惨劇を身をもって知ったことで、ここから初めて慎平は影と戦うための活動に出ます。
慎平は、火葬場で潮の棺が炉に入っている間に、影やひづるについての情報を収集します。
その中でついにひづると連絡を取ることに成功しました。
ひづるは3周目で約束した通りに慎平がタイムトラベラーであることを理解し、影と戦う根津とともに仲間となってくれました。
「サマータイムレンダ」 3巻 田中靖規/集英社より 引用
ループこそできるものの、影に対する知識も戦闘力もない慎平が、ここで大幅な戦力アップを果たしました。
慎平はひづるたちとともに小早川家に向かい、既に影によって乗っ取られているしおり達の親子三人を倒すことを試みます。
その中で慎平は、ひづると南雲竜之介、双子の姉弟の関係性を知ります。
【4-2】ウシオとの再会、南雲たちとの別れ(7月22日)
一方で同日、本来なら7月24日の祭りの日に慎平が出会うはずのウシオもまた浜辺に流れ着いていました。
ウシオもまた、慎平とともに3週目の祭りの惨劇から戻ってきたのです。
そのウシオがまた、慎平の前に姿を見せました。
「サマータイムレンダ」 3巻 田中靖規/集英社より 引用
愛する者の姿になっていたとしても影は影、そう思おうとする慎平ですが、どうもウシオは他の影と様子が違います。
24日の惨劇では慎平を助けるために影達と戦ってくれました。
また慎平を殺すため部屋にやってきたミオの襲撃からも慎平を守ってくれ、それまでの言動も含めて生きていた頃のウシオと同じだと慎平は思うのです。
事前にミオのことを伝えていた根津、ひづるとも協力してミオの襲撃を退けた慎平ですが、影であるウシオを信じて擁護したことからひづるたちの信頼を得られずに別行動をとることになってしまいました。
「サマータイムレンダ」 4巻 田中靖規/集英社より 引用
【4-3】7月21日、潮の最期(7月23日)
祭りの惨劇の際に朱鷺子が影と話していた事実から、菱形医院が影と何か関係があると考えた慎平は、親友であり同時に菱形医院の息子でもある窓にウシオの正体とループのことを話して協力を得ることにします。
浜辺で窓と話した後、慎平は凸村から預かっていた潮のスマホをウシオに渡します。
指紋認証でロックを解除したスマホには、生前の潮からのメッセージが動画で残されていました。
そこで、潮の影であるウシオが生まれたこと、潮とウシオの二人で影と戦うことを決意したと知ります。
更にウシオは動画を見たことで自分の最期を思い出し、自分の記憶を再生して慎平と窓に見せます。
慎平たちはウシオの記憶を共有し、7月21日の海で何が起きて潮が命を失うことになったのか、なぜウシオが記憶を失うことになったのかを知ります。
「サマータイムレンダ」 5巻 田中靖規/集英社より 引用
だけどここで想定外のことが起きます。
過去の映像データを見ているだけのはずなのに、その場にハイネが登場し、慎平の腕を掴んで「見つけた」と言うのです。
慎平がループしていることに気が付いたハイネが、3週目から追いかけて来たのです。
慌てて記憶の世界を脱して現実世界に戻ってきた慎平達でしたが、慎平の腕にはくっきりと、そのハイネの手形が残されていました。
「サマータイムレンダ」 5巻 田中靖規/集英社より 引用
ここで慎平はハイネに捕捉されたのです。
これにより、記憶を保持したままループする慎平の優位性が失われます。
【4-4】菱形医院旧病棟でハイネとの遭遇、「観測者」の理解(7月23日)
夜、慎平達は装備を整えて菱形医院の旧病棟に向かいます。
旧病棟には地下があり、そこで慎平達は大量の影に襲われながらも先に進んでいくのですが、そこで出会ったのは影を従えている朱鷺子でした。
「サマータイムレンダ」 6巻 田中靖規/集英社より 引用
一方、別行動をしていたひづると根津も同タイミングで地下の存在に辿り着き、また澪と凸村もシオリに導かれて地下に向かっていました。
全員が、ハイネや影の重要な秘密に迫る場所に集められていきます。
地下の奥はヒルコ洞であり、朱鷺子に連れられた慎平達が会ったのは、影たちの母であるヒルコ様であり、ヒルコ様がかつてコピーした少女「ハイネ」でした。
そのハイネは弱っており、衰弱を補うために行っていたのが「食餌」です。
即ち、人々を殺して取り込んでいたわけで、ハイネこそが祭りの夜の惨劇の元凶だったのです。
朱鷺子がそんなハイネに協力しているのは、自分たちの母親を守るためでした。
朱鷺子と窓の実の母は既に死んでおり、今いっしょに生活している母親は実は影だったのです。
影の母であるハイネが死ねば朱鷺子達の母親も死んでしまうから、母親を死なせないため朱鷺子はハイネに従いハイネの食餌も見逃していたのです。
「サマータイムレンダ」 6巻 田中靖規/集英社より 引用
更に慎平は、ハイネとハイネを守る四本腕の影(シデ)により自分だけがなぜループしているのかを知ります。
慎平の右眼はハイネの右眼であり、神の眼として高次元から幾つもの並行世界を観測することが出来て、尚且つ慎平が観測したことがその世界の事実として確定します。
そう、
慎平こそが世界を「描写(=レンダリング)」しているのです。
「サマータイムレンダ」 6巻 田中靖規/集英社より 引用
慎平の右眼は1周目から既に色が変わっていてその時点から力を持っていたと思われます。
だとすると、それ以前にその右眼を与えられている周回がなければおかしいはずですが、おそらく慎平はウシオから右眼を与えられ(冒頭で言っていた「プレゼント」)、その後に初めて認識した世界が一周目なのだと思います(沢山の並行世界の中の一つ)
その時点で慎平の右眼がハイネの右眼であることが確定し、例え慎平の右眼を奪ったとしても、その力を奪うことは出来なくなっているのです。
もし、慎平がハイネ達の宿願を阻止して皆が生き残ることが出来れば、その世界が事実として確定するわけで、ハイネにしてみれば避けたい事態です。
神の視点での並行世界の観測が発動するのは慎平の死を契機としてであり、逆に言えば、慎平が生き続ければその世界で確定してしまいます。
だからハイネは慎平を動けない状態、抵抗できない状態にして生かし続けようとします。
「サマータイムレンダ」 6巻 田中靖規/集英社より 引用
この4週目は謎にこそ大きく迫ったものの、仲間達を殺されてしまい慎平が望む結末ではありません。
一人だけが生かされようとする絶望の中でも慎平は立ち向かい、相手の隙をついて事前に入手していた猛毒の昇汞(塩化水銀)を口にして服毒自殺をします。
「サマータイムレンダ」 6巻 田中靖規/集英社より 引用
地獄の苦しみを覚えようとも、何度死のうとも、必ずハイネ達を倒す決意を胸に慎平は4週目を終えました。
5周目:ハイネとシデの逆襲(1)
「サマータイムレンダ」 6巻 田中靖規/集英社より 引用
【5-1】コバマートでの戦闘、ハイネとシデに返り討ちにあう(7月22日)
5周目の開始地点は、ひづる、根津と出会ったところでしたが、今までと違うのはウシオも慎平と一緒に戻ってきていることです。
ウシオから4周目の記憶を教えられたひづるは、この5周目ではウシオのことを信用して別行動を回避して共に行動します。
今回の慎平達の作戦は、ヒルコ様の影の一部であると分かったシオリを捕まえること。
四人はコバマートに向かい、今までと同様に竜之介が影達と戦います。
しかしここでまた予想外の事態となります。
今までなら問題なくシオリ達と戦うことができた竜之介が敗れて殺されてしまいます。
「サマータイムレンダ」 7巻 田中靖規/集英社より 引用
慎平の腕に付けられたハイネの手形によって、ハイネは慎平を追いかけて並行世界を移動していたのです。
すなわち、4周目の記憶を持っていたのは慎平とウシオだけではなかったのです。
「サマータイムレンダ」 7巻 田中靖規/集英社より 引用
敗勢を悟ったウシオはすぐに慎平の首を刎ねて殺し、次のループに向かいます。
しかし当然ながら、そのループにもハイネがついてくることになります。
これまでは、慎平がループしてどうにかハイネとシデの宿願を防ぐべく行動していましたが、その事実を悟られてしまい、この5周目からハイネ達の逆襲が開始されたのです。
6周目:ハイネとシデの逆襲(2)
「サマータイムレンダ」 7巻 田中靖規/集英社より 引用
【6-1】日都ヶ島小中学校での待ち伏せ、「事象の地平線」の気配(7月22日)
6周目の始まりは今までと様子が異なります。
14年前の南方ひづるの記憶から始まったのです。
そこで知ったのは、ひづるとハイネの関係、そしてひづると竜之介の関係です。
ハイネに殺されて影となった竜之介のデータがひづるの中に入り、その竜之介と意識を入れ替えることでひづるの姿で影の身体能力を使用できるようになったのです。
「サマータイムレンダ」 7巻 田中靖規/集英社より 引用
さらにこの14年前に、ハイネの右眼が本体から分離したことが分かります。
ここで右眼が分離したことでウシオが、そして慎平の今があるのです。
「サマータイムレンダ」 7巻 田中靖規/集英社より 引用
ひづるの記憶を見た後で慎平が意識を取り戻したのは、コバマート突入前のこと。
このまま突入したら返り討ちに合うことが分かっている慎平は、作戦を変更して体勢を立て直すことにしました。
同時に、ループの開始地点が遅くなっていることの重要性に、慎平もハイネも気が付きます。
慎平の右眼の力は徐々に弱くなっていて、際限なく過去に戻ってやり直せるわけではないということです。
ループ開始地点以前の出来事は、直前のループ周で慎平が観測した事実で確定してしまいます。
もし、致命的な失敗をした後が開始地点になったら、もうその失敗は取り戻せないということです。
ハイネはそのことに気が付き、慎平を殺し続けてループを終わらせようと考えます。
一方で慎平達は、日都ヶ島小中学校に仲間達を集めてウシオから記憶を伝達することで皆に疑似ループを体験させて事態を信じさせ、ハイネ達を迎え撃つことにしました。
「サマータイムレンダ」 7巻 田中靖規/集英社より 引用
7周目:シデの正体を看破するも、突破口を見出せずに苦闘する
「サマータイムレンダ」 8巻 田中靖規/集英社より 引用
【7-1】日都ヶ島小中学校での戦闘、ハイネ達を撃退(7月22日)
ハイネ達を迎え撃とうとしていた慎平ですが、気が付くと学校に集まる前の時間に戻っていました。
6週目の日都ヶ島小中学校の体育館で、慎平自身も気が付かないうちに殺されていたのです。
慎平とともにループして戻ったウシオの記憶で、外からライフルで狙撃されたことを知った慎平は、作戦を変更したうえで改めてハイネと影達を学校で迎え撃ちます。
竜之介、根津、そして影を操る朱鷺子の力で影達と対抗します。
「サマータイムレンダ」 8巻 田中靖規/集英社より 引用
そして、やがて慎平はハイネとハイネを守るシデと呼ばれる四本腕の影を体育館におびき出します。
慎平達は、影の身体能力を使用するウシオ、さらに慎平の作戦であるガソリンを使用した炎による攻撃で確実にダメージを与えます。
「サマータイムレンダ」 8巻 田中靖規/集英社より 引用
優位に戦いを進めた慎平達ですが、あと一歩のところでハイネ達を逃がしてしまいます。
だけど何も成果がなかったわけではありません。
ミオを捕え、ウシオの力でミオがハイネと繋がっているリンクを切断することで、ミオを仲間にすることに成功します。
「サマータイムレンダ」 8巻 田中靖規/集英社より 引用
ミオを仲間にした後、慎平達は菱形病院に向かい、そこで窓の父親からハイネが復活して何をしようとしているのかを聞きます。
ここで改めて、慎平達はハイネの復活を阻止しようと決意をするのでした。
【7-2】シデの正体、ウシオを喪失してのループ(7月23日)
無事に夜を越した一同は2チームに分かれて影の捜索と駆除に向かいますが、なかなか思うように進みません。
そこで慎平は作戦の方向性を少し変更します。
ハイネ達は夏祭りで多くの人を集めて食餌にしようとしていますので、その夏祭りを中止にしてしまえば良いと考え、日都神社の宮司、雁切真砂人に会いに行きます。
「サマータイムレンダ」 9巻 田中靖規/集英社より 引用
そして、真砂人こそが四本腕の影、シデであることを明らかにします。
その場で真砂人を殺すウシオ。
しかし、殺したと思ったはずの真砂人がなぜか生きていて、逆にウシオの影を槍で切り裂き、さらに続けて慎平もまた槍で貫かれてしまいます。
シデは一人ではなく、もう一人スペアが存在したのです。
「サマータイムレンダ」 10巻 田中靖規/集英社より 引用
シデが二人存在することを慎平たちは知らない。そのことを利用してウシオを殺し、慎平一人だけをループさせる。
それが、真砂人=シデの作戦だったのです。
8周目:ハイネとシデによって追い詰められていく慎平達
「サマータイムレンダ」 10巻 田中靖規/集英社より 引用
【8-1】ハイネの策略、シンペイによる分断作戦の罠(7月23日)
8周目のループの起点はいよいよ7月23日まで遅くなり、2チームに分かれて影の捜索を行っている地点となりました。
そして、そこにウシオは戻って来ておらず慎平は絶望に襲われます。
それでもハイネとシデは攻撃を止めてくれるわけではありません。
しかもハイネは、3周目に慎平をコピーしたまま慎平を追いかけてループしていました(慎平をコピーしたのは「シオリ」=「ハイネがヒルコ洞を離れて動くときの姿」です)
その慎平の影・シンペイをここで使用し、シンペイから誤った情報を仲間達に伝えて行動を分断し、個別撃破を図ります。
「サマータイムレンダ」 10巻 田中靖規/集英社より 引用
ハイネの策略で島の北東にある虎島に誘い出されたひづるは、そこでシデと戦います。
影を鎧のように纏うこと圧倒的な力を誇る真砂人に対し、いくら竜之介の力があろうとも不利な状況に変わりはありません。
しかし戦っている最中、ひづると竜之介の意識が同時に現れます。
「サマータイムレンダ」 10巻 田中靖規/集英社より 引用
今までは、ひづるが表に出ている時に竜之介の意識が出ることはないし、竜之介の意識で動いている時にひづるの意識が外に出たことはありませんでした。
シデという強大な敵を前にして、竜之介の影の力とひづるの頭脳をかけあわせ、二人は協力してシデと戦います。
「サマータイムレンダ」 11巻 田中靖規/集英社より 引用
一方で慎平は、分断され尚且つ戦闘力のない澪と窓のところに向かいますが、そこにはもう一人のシデがいました。
既に澪と窓は殺されており、また虎島から逃げてきた朱鷺子の情報から竜之介たちも既にシデに倒されていると考えた慎平は、死んでループすることを決断します。
ループの開始地点が遅くなると、澪たちの死が確定してしまうからです。
「サマータイムレンダ」 11巻 田中靖規/集英社より 引用
9周目:慎平達の反撃、ウシオを取り戻しハイネに切り込む絶妙の一手
「サマータイムレンダ」 11巻 田中靖規/集英社より 引用
【9-1】ひづるの死、ウシオ復活の希望(7月23日)
ループした慎平はミオとともに、ひづるがシデと戦っている虎島に向かいます。
しかし同時にハイネ達もループをしているわけで、ひづるたちの作戦もバレており、慎平が虎島に到着した時には既にひづるはシデに倒されていました。
仮にここでループして戻ってひづるを助けようとすれば澪と窓を見捨てることになり、慎平はループすることが出来ませんでした。
その結果、ひづるは竜之介を慎平に託して亡くなりました。
「サマータイムレンダ」 11巻 田中靖規/集英社より 引用
圧倒的不利な状況に陥る慎平達ですが、一筋の光がありました。
それは、死んだと思っていたウシオが、消える直前に記憶だけを貝にコピーして残していったのです。
「サマータイムレンダ」 10巻 田中靖規/集英社より 引用
そして7月24日の夏祭りの日の夜、最初に慎平の前に現れたウシオが浜辺に現れることが分かっています。
そのウシオに貝にコピーされた記憶を読ませれば、ウシオは復活するはずなのです。
「サマータイムレンダ」 11巻 田中靖規/集英社より 引用
ウシオの復活に賭け、慎平達は新たな作戦を考えます。
【9-2】ウシオ復活、反撃の一手(7月24日)
祭りの準備が行われている中、慎平達は海を漂流しているはずのウシオを捜索します。
慎平の腕にはハイネの手形が刻印されているため、普通に動いていてはハイネに居場所を把握されてしまいます。
しかし、影の中に入ればハイネも慎平の存在を感知することは出来ないという点をつき、朱鷺子が使役する影(ギル)の中に入ってウシオを捜索します。
「サマータイムレンダ」 12巻 田中靖規/集英社より 引用
ハイネ達もウシオを復活させまいと必死に慎平を阻止しようとします。
しかしながら間一髪、見事にハイネ達を出し抜いてウシオを復活させることに成功します。
「サマータイムレンダ」 12巻 田中靖規/集英社より 引用
復活したウシオの力を得てそのままハイネ達と対峙するのかと思いきや・・・
慎平はなんとその場で自殺してループします。
「サマータイムレンダ」 12巻 田中靖規/集英社より 引用
これこそが、慎平達が考え出した一手でした。
10周目:決着の時、全てのループを終えて
「サマータイムレンダ」 12巻 田中靖規/集英社より 引用
【10-1】ヒルコ洞での最終戦闘、ハイネの故郷へ(7月24日)
10周目、最後のループの開始地点は、ヒルコ様本体のいるヒルコ洞でした。
慎平はギルの中に潜んだまま先行してヒルコ洞に入っていて、自殺したらループしてその地点に戻るよう計算をしていたのです。
その頃シンペイと真砂人は祭りの準備で日都神社にいて、すぐにヒルコ洞にやってくることはできません。
ウシオを復活させてウシオとともにループしてヒルコ洞に一直線に戻り、シデ達に先んじてヒルコ様本体を叩きに行く、これこそ慎平達の作戦でした。
ヒルコ洞で慎平は仲間達と力を合わせて影達と戦います。
一度は慎平達を裏切り、母親を生かすためハイネの食餌を見逃してきた朱鷺子。
「サマータイムレンダ」 12巻 田中靖規/集英社より 引用
妻を影にされ、ずっと影と戦ってきた根津。
「サマータイムレンダ」 12巻 田中靖規/集英社より 引用
潮を奪われた澪、そして窓。
「サマータイムレンダ」 12巻 田中靖規/集英社より 引用
彼らの思いも背負い、慎平とウシオは最終決戦のためハイネの故郷に向かいます。
「サマータイムレンダ」 12巻 田中靖規/集英社より 引用
この世界でシデはウシオを待ち構えています。
その狙いはウシオの目です。
その目を持つ者は現世より一つ上の「次元」に至ることが出来、現世すべての時間も空間も思いのままにすることができるからです。
そんなことを許すわけにいかない慎平は、ウシオ、そして竜之介とともにシデと最後の戦いを繰り広げます。
「サマータイムレンダ」 12巻 田中靖規/集英社より 引用
泥の鎧をまとい影の力を使うシデの前に、慎平達は苦戦を強いられます。
シデに追い詰められ、圧倒的に不利な状況になろうとも、慎平は決して諦めません。
なぜなら、今まで経験したことは全て繋がっており、ウシオから貰った目がある限り、ここで絶対に負けることはないのだと信じて戦うのです。
「サマータイムレンダ」 12巻 田中靖規/集英社より 引用
そんな戦いの結末は。
そして戦いの果てに慎平が、潮が、辿り着いた未来とはー
「サマータイムレンダ」 12巻 田中靖規/集英社より 引用
万感の思いを迎えてのラストシーン。
素晴らしいひと夏の思い出を私達に見せてくれた『サマータイムレンダ』でした!
4、まとめ
これでも大分、簡素にまとめたのですがかなり長くなってしまいました。
それくらい、色々な所に伏線が張り巡らされ、そして回収されているということです。
細かいところを挙げ出したらそれこそもっとありますが、その辺は泣く泣くカットしております。
読み返せば読み返すほど、色々なことが理解出来て面白さを理解していくのが『サマータイムレンダ』です。
連載は終了していますが、是非、何度でも読んでみてください!
きっとまた、気が付いていなかった新たな真実に気が付くと思います!
マンガフルライター 神門
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