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漫画『累』のあらすじ・登場人物・作中の場所や戯曲を全部まとめてみた!

はじめまして、マンガタリライターの丸太まるです!

今回ご紹介する『累』は、イブニングで連載が始まった頃から注目されていた、読み応えのあるサスペンスホラーです!

2015年に様々な賞に入賞・ノミネートしていたので、ご存知の人も多いと思います!

または毎巻の表紙のイラストが目が覚めるほど美しいので、本屋さんで見て印象に残っている人もいるかと思います!

累1巻の表紙。

「累」1巻 松浦だるま/講談社 より引用

 

他にも、土屋太鳳さんと芳根京子さんが出演された実写化された映画も、とても話題にもなりました。

 

ふたりとも人気で実力のある女優さんで、インパクトのあるポスターが飾られていたので覚えている人もいらっしゃると思います。

しかし、ポスターやコミックスのカバーから、綺麗な女性が登場することは想像できますが、「どんなストーリーなの?」と思う人も多かったのではないでしょうか?

今回は

  • 映画が実写化されたけど、原作は面白いの?
  • 漫画と映画で何が違うの?
  • 「キスで全てが反転する」ってどういう意味?
  • キレイなお姉さんがいっぱい出てくるの?

と思っている人に、

  • 漫画「累」のあらすじ
  • 漫画の要になる登場人物の解説

を紹介します。

さらに!

作品の中で上演されるお芝居は実際にも上演されていたり、本当に建っている劇場が登場しています!

  • 漫画の中で出てくる実際の劇場や場所
  • 漫画の中で上演された作品

こちらもまとめさせて頂きました!

ぜひ、楽しんで読んでください。

 




目次

1、「累」ってどんな漫画!?

累(14) (イブニングコミックス)
累-かさね-
著者 松浦だるま
出版社 講談社
掲載雑誌 イブニング
連載期間 2013年10月号~2018年17号
単行本巻数 14巻(完結)
映画化 「累-かさね-」(実写化)
受賞歴

マンガ大賞2015 10位入賞

書店員が選んだおすすめコミック2015 9位

第39回講談社漫画大賞 ノミネート

さてまず、「累-かさね-」は、松浦だるまさんによる、2013年4月から2018年8月まで、講談社「イブニング」にて連載された作品です。

累計発行部数は既刊13巻までで230万冊を超え、2018年9月には実写映画も公開された話題作で、最終巻となる14巻が、映画の公開日と同日に発売されました。

累」は、醜く恐ろしい顔を持った主人公・淵累(ふち かさね)が、「伝説の女優」だった母・淵透世(ふち すけよ)の遺品である、他人の顔を奪うことができる口紅を使って、自分の顔を入れ替えながら、光輝く舞台女優になっていく物語です。

 

2、「累」の因縁と願望が混ざり合う物語を最終巻までザーッと紹介!

それでは、漫画「累」のあらすじをザックリまとめてみます!

醜い容姿を持つ累は、その見た目の為に幼い頃から周囲の人間から心無い扱いを受けて生きています。

主人公 淵累

口が大きく裂けて醜く恐ろしい顔をしている。

「累」1巻 松浦だるま/講談社 より引用

 

しかしその生活の中で、美しい大女優であった母・淵透世が遺した、他者の顔と自分の顔を入れ替えることができる「口紅」の力を使い、自分の顔を入れ替えることに成功するのです。

母の亡霊が口紅を使って、他人の顔を奪えと、累を導く。

「累」1巻 松浦だるま/講談社 より引用

偶然にも舞台に上がることになった累は、他者の顔であれば舞台の上に立つことができること、そして演技をする喜び、そして美しいことの素晴しさを実感します。

母から受け継いだ演技力を武器に、母の昔からの知り合いである羽生田釿互の助けを得ながら、美人でありながら無名だった女優・丹沢ニナの顔を使って舞台に上がることに成功したのでした。

 

累を舞台の道に導く羽生田釿互。

「累」1巻 松浦だるま/講談社 より引用

累と顔を交換することになる丹沢ニナ。

「累」2巻 松浦だるま/講談社 より引用

その後、累の異母妹であり、本物の淵透世の娘である、野菊が登場します。

淵透世と瓜二つの顔を持つ、野菊。

「累」4巻 松浦だるま/講談社 より引用

野菊は累に対して、その生い立ちから累のことを強く憎んでいたのですが、累との出会いは偶然にも、累が丹沢ニナとして舞台に出演している間の出来事でした。

お互いの事を知らずに仲良くなったふたりでしたが、野菊はニナと累が別人だいうことを知り、ニナを殺すことで累を窮地に追い込ことに成功します。

さらに、野菊は自分の心を隠して累に近づき、顔を貸すことで累が新らしく「咲朱」という女優となる協力します。

 

野菊の顔を使って「咲朱」として舞台に出る累。

「累」7巻 松浦だるま/講談社 より引用

野菊はその後も累へ復讐を心の中に秘めたまま協力を続けますが、しかし野菊の思惑は羽生田によって露見し、復讐は失敗してしまうのでした。

野菊が監禁され累が咲朱としての活動に使われるようになってしまった一方、野菊が心を許した唯一の男性・天ヶ崎祐賭、野菊を助ける為に、累とダブルキャストで舞台に出ていた女優・五十嵐幾に協力を求めます。

 

天ヶ崎は五十嵐幾に接触する。

「累」10巻 松浦だるま/講談社 より引用

累の高校時代の先輩だった幾は、疑問を持ちつつも野菊の救出に力を貸します。

結果的に累を裏切ることになった幾ですが、累が舞台に戻ってくることを望みます。

そして野菊と幾の前に現れた累は、

口紅を使うのも舞台に立つのも最後にする」

「もう一度だけ咲朱を舞台に立たせて」

「次の舞台の幕がおりるまで辛抱してくれれば、私はあなたの手でどうなってもかまわない」

という言葉に、野菊とともに最後の舞台に協力することになるのです。

 
 

3人の前で、「暁の姫」を最後の舞台にすると宣言する累。

「累」12巻 松浦だるま/講談社 より引用

累は幾とともに、母の因縁の地でもある朱磐での伝承から、羽生田が書き上げ演出をとる「暁の姫」の舞台で演じきることができるのでしょうか。

 

最後の公演の前に、羽生田は累に演出をつける。

「累」14巻 松浦だるま/講談社 より引用

その結果は最終巻14巻で確認してみてください!

3、登場人物を徹底解説!

あらすじに続いては、ポイントとなる登場人物をご紹介したいと思います!

といっても、主人公の醜い顔を持った女性だということは、もうあらすじから分かっていただけたかと思うので、ここでは累の「顔」に関わる女性たちをピックアップしたいと思います。

この登場人物たちを知ることは、この作品の見どころにもつながっていきますよ!

 

3ー1 累が最初に作り上げた女優「丹沢ニナ」

累が舞台女優として、第一歩を踏む「顔」となるのが「丹沢ニナ」です。

累(丹沢ニナ)が演じるニーナ。

「累」2巻 松浦だるま/講談社 より引用

(丹沢ニナの顔を使って累は舞台に立つことになりますが、分かりにくくなるので、ここでは丹沢ニナ本人の表記はニナ、丹沢ニナの顔を使っている累のことを丹沢ニナと表記しますね)

ニナと累は、母のことも古くから助けていた羽生田の紹介で知り合います。

紹介された時のニナは、自分が舞台に立ち続けることができない事情と、それに伴う自分の演技力の至らなさに悩んでいました。

しかし烏合零太という演出家の舞台に「丹沢ニナ」を立たせたいという気持ちと、自分の「顔」が舞台で活躍し続けるという望みの為に、自らの顔を累と交換することになるのです!

実写映画化されたストーリーも、この「丹沢ニナ」をめぐるエピソードのようです。

彼女が初登場は、第1巻に収録されている第8話になります。

累は純粋に舞台に立ちたいと思い、またニナも累に舞台に立ってほしいという考えがあり、この取引は成立するのですが、その後それぞれの期待からは外れていってしまう展開になります。

当初、自分の意思で累に顔を貸していたニナですが、累を利用して「丹沢ニナ」を活躍させたかった思いとは裏腹に、累に顔を奪われていくという恐怖に襲われるようになります。

ニナと累の考えは少しずつずれていき、言い争いにも発展する。

「累」2巻 松浦だるま/講談社 より引用

その後、ニナは自分自身が奪れることに耐えられなくなり、ビルから飛び降りて自殺を図ります。

しかし一命を取り留めてしまったことで、結果的に累は「丹沢ニナ」として舞台に立ち続けることになります。生きてさえいれば顔は交換できますし、意思がないことで自由に顔を使えるわけです!

もちろん、累は自分がニナを植物人間にしてしまったのだと罪悪感に苛まれますが、それがまた次のストーリーに繋がっていくのです。

ここまでがほぼ3巻までに収録されています。

ニナが植物人間状態になってしまったことで、まだ「丹沢ニナ」の物語は続きますが、最終的にはニナは植物人間のまま、息を引き取ることになります。

飛び降りた後遺症によって、意識がなかったと思われたニナは、とあるところから意識を取り戻していたのですが、しかし外にそれを伝える術がなく、時間の経過に伴って死を望むようになります。

ニナがこの世から去り、累が「丹沢ニナ」を失って、それでも舞台に立つ「顔」を求めていく過程が、第6巻までに描かれています。

ニナに意識があることに気づき、そしてニナの望みでもあった「死」を与えた人物、それは次にご紹介する「野菊」になります!

 

3ー2 累と対照的な美しさを持つ妹「野菊」

次にご紹介するのは、異母姉妹である「野菊」です。

女優・淵透世の生き写しだと言われる野菊。

「累」6巻 松浦だるま/講談社 より引用

野菊は、累の母・いざなが顔を交換していた淵透世の実の娘で、累とは対照的に美しい顔を持っていました。彼女は後に、累と顔を交換することになる、この作品の要の人物です!

累と野菊は、お互いに姉妹だとは知らずに「丹沢ニナ」と「野菊」として知り合いますが、野菊は累の秘密を知り、それが自分の母と累の母との関係と同じだと気づくと、累へ憎しみを持つようになります。

累は野菊の心の中を知らないまま心を許し、野菊はそれを利用して、累から「丹沢ニナ」を奪い取る為に、ニナを殺すことを決意します。

意識を失ったニナに野菊が接触する。

「累」6巻 松浦だるま/講談社 より引用

そして、累に近づいた野菊は、累に「顔」を貸すことを承諾します。

野菊と累はそれぞれの思いを隠して「咲朱」という新人の女優として、また舞台の世界に戻るのです。

「咲朱」が活躍していく一方で、野菊の気持ちが揺れ動く様や、累が本気で舞台に向かう姿は、読んでいて引き込まれること間違いありません!

 

野菊は復讐のチャンスをずっとうかがっていた。

「累」8巻 松浦だるま/講談社 より引用

そして野菊がずっと抱えていた累への復讐計画も、少しずつ進んでいきます。

野菊が仕掛けた、大成功した舞台の千穐楽で、本当の顔を世間にさらすというに累は嵌ってしまうのか!? とてもスリリングな展開をたどります!

累は野菊の本心を知らず、しかし羽生田は知っているという状況からの心理戦には、本当にドキドキしました!

ここまでは、9巻の前半までで描かれています。

 

3ー3 累と野菊の母たち、「いざな」と「淵透世」

続いてご紹介するのは、累と野菊のそれぞれの母、いざなと淵透世です。

いざなと透世も顔を交換する。

「累」9巻 松浦だるま/講談社 より引用

累は母から遺された口紅の効果を知った時に、母も顔を入れ替えていたのでは、と考え、もうひとりの「淵透世」の存在を予想していました。

一方で野菊の方は、母たちが顔を入れ替える瞬間を目撃していた為に、累とニナの関係にも気づくことができたのです。

この「累」という作品の中には、累の母・いざなと、野菊の母・透世との関係が多数登場します。そして、それらが最終的にとても大事な伏線になっているのです!

というわけで、いざなと淵透世を紹介したいと思うのですが、彼らは作品の途中途中で、それぞれの登場人物の回想シーンで登場します。

その中でも、第9巻後半から10巻の前半までには、いざなと淵透世が出会い舞台女優「淵透世」が活躍する過程、ふたりの間に起きた問題や顛末が描かれています

いざなと累は川に落ちるが、累を助ける為にいざなは自らの手を放す。

「累」10巻 松浦だるま/講談社 より引用

ここで描かれている、いざなが死ぬシーンは、累と羽生田の回想シーンでもあるので、過去のふたりも登場します。このシーンが「累」の物語の終盤にも大きく関係し、さらに11巻以降の重要な回想シーンで、さらに隠されていた真実が明らかになっていきます。

これらの回想から、羽生田どうしていざなや累に執着しているのかも分かると思います!

 

3ー4 物語の最終局面に登場するキーパーソン「五十嵐幾」

さらに続いてご紹介する登場人物は、終盤で咲朱()とダブルキャストで主役を演じることになる「五十嵐幾」です!

 

女優・五十嵐幾。

「累」10巻 松浦だるま/講談社 より引用

五十嵐幾は、高校の頃に累と同じ演劇部の人気者だった人で、実は、累は彼女の顔を奪って、一度だけ舞台に上がっているのです。これは1巻に描かれているエピソードなのですが、その幾が作品の後半で再登場します。

彼女の登場によって、累は「咲朱」の顔を奪われ、「女優」という居場所を奪われることになりますが、そのおかげで母たちの物語を理解する時間が生まれます。

自由になっても累を憎み、累に執着する野菊、そして同じ女優として累に関わりたいと願う幾が、この物語の最後に向かって突き進んでいきます。

 
 

累が最後の舞台にあがる為にふたりに願い出る。

「累」12巻 松浦だるま/講談社 より引用

一度姿を消していたが、羽生田の前に現れ舞台に出る意思を示し、そして野菊と幾に、自分の最後の舞台の為に「顔」を求めるシーンは、累の気迫が伝わってくるようで見どころだと思います!

暁の姫に関係する内容は、12巻から始まりますが、その前に幾と尼崎によって累が「咲朱」の顔を奪われるエピソードが、10巻中盤から始まっています。

さらに13巻になると、「口紅」の秘密が明かされたり、舞台稽古の中で、相手役である幾が、累の本当の姿を表現するなど、累のアイデンティティに迫る内容になっています。

幾がいたからこそ累は舞台女優になりたいと考え、そして自分の姿を見つめることができようになるのです!!

 

3ー5 累を守り支え続ける演出家「羽生田釿互」

最後にご紹介する登場人物は、少女から成長し女性になった累の前に現れ、彼女が女優として活動する為の協力者となる、演出家「羽生田釿互」です。

 

過去も現在もいざなの影響を受ける羽生田。

「累」13巻 松浦だるま/講談社 より引用

彼は1巻の最後から最終巻の14巻まで、ほぼ全編通して登場する人物で、彼がいたからこそ、この物語が始まるともいえる、最大の重要人物です!

彼は、累の母であるいざなと同郷で、血縁上は彼女のいとこにあたるのですが、彼はその為に幼い頃からいざなの事情と秘密を知り、その醜さとは別に彼女の内面の強さなどに触れて、憧れを抱くようになります。

結果的にいざなの口紅の秘密を知るほぼ唯一の人物となり、いざなが朱磐を出た後も、彼女の舞台活動を、自身も舞台の大道具の仕事をしながら、サポートし続けることになるのです。

いざなの死後は、しばらく演出家としてはくすぶっていましたが、彼女が彼に頼んだ最後の頼み事を果たすため、累が女優として活動に力を貸すことになります。

累の「顔」となる丹沢ニナと引き合わせたり、またニナが植物人間化しても、累が舞台に上がることを第一に考えるように、時には蔑み、時には彼女を奮い立たせようと画策します。

一方で、ニナが亡くなった後現れた野菊については、彼女の真意が分からないうちは泳がせておいて、企みに気づくと確実に復讐の芽をつぶすような狡猾さも持っていました。

累が活動しやすいように事務所を設立し、マネージメントを手伝いながら、いざなが話していた口紅を使って顔を永久に交換する方法を探し、累の顔を美しいままで留める道を模索します。

累をサポートし、顔の永久交換の方法を探す羽生田。

「累」10巻 松浦だるま/講談社 より引用

そこまでする羽生田の望みは、いざなにも出演を頼み実現しなかった、自身が作・演出をする「暁の姫」の公演に、累が出演することでした。

羽生田は、いざなの望みで累を舞台に上げ、累を自分の舞台に立たせることで、いざなが出演できなかった舞台の完成を考えていたのだと思います。

しかし最後まで累を見てきた羽生田は、累といざなの違いに気づき、累自身を見つめて、演出をつけるようになるのです。

累の最後の舞台は、羽生田の念願の公演でもあり、その結末は羽生田側からみるととても残酷なラストだと思います。

 
 

羽生田の「暁の姫」の巫女を、五十嵐幾と累のふたりが演じる。

「累」14巻 松浦だるま/講談社 より引用

物語の最後の公演では、「まさか!そんな結果になるなんて!」と驚かせる仕掛けで、衝撃を受ける締めくくりとなっています!

 

4、聖地巡礼できる!?作中に登場する6つの劇場を実写と並べて紹介!

 女優「丹沢ニナ」「咲朱」として、累が舞台に上がり活躍する劇場が、作品の中では沢山登場します!

それらはなんと、実在する劇場なのです!

これを知りながら作品を読むと、より物語の世界に入れるような気がしませんか!?

ストーリーに入り込んでもらえるように、ピックアップしていきます!

私自身が現地に行って、実際に撮ってきた写真もあるので、ぜひ見比べてみてください!

4ー1 下北沢の中心!「本多劇場」

 

作品中の本多劇場。

「累」3巻 松浦だるま/講談社 より引用

3巻で精神的に病んでしまったニナが、「丹沢ニナ」の現場に行ってしまうシーンの劇場は、下北沢にある本多劇場ですね!

下北沢にある本多劇場は、客席数400席弱の劇場で、人気劇団が公演するような、歴史のある劇場です。

精神的にもう限界のところまで来ていたニナが、この劇場に来ることができたのは、以前にニナ自身が舞台にあがったことがあったからでしょうか。

もしくは、二ナの上手くいかなかった演劇人生から考えると、ずっと憧れていた劇場だったかもしれません。

 

4ー2 歴史のある小劇場!「シアターサンモール」

 

作品中のシアターサンモール。

「累」3巻 松浦だるま/講談社 より引用

ニナが意識をなくしてから1か月たった頃に累が出演していた劇場は、新宿にあるシアターサンモールですね。

新宿御苑の近くにあるシアターサンモールは、小劇場の中でも人気のある劇場です。

客席数は300席弱で、舞台も楽屋もそこまで広くないので、役者とスタッフの距離が近い劇場だと思います。

そう考えると、累(この時は丹沢ニナとして活動)が薊野から声をかけられたのも、よく分かるシチュエーションだと思いました。

 

4ー3 作中に何度も登場!「神奈川芸術劇場」

 

作品中の神奈川芸術劇場。

「累」3巻 松浦だるま/講談社 より引用

3巻からサロメの稽古や本番が行われている劇場は、横浜にある神奈川芸術劇場ですね!

 

神奈川芸術劇場の正面。筆者撮影。

この神奈川芸術劇場は、次に累が出演する「ガラスの動物園」も公演が行われていることになっています。

そのために、作品の中には神奈川芸術劇場の各所が出てきます。

作品中の神奈川芸術劇場の楽屋口。

「累」6巻 松浦だるま/講談社 より引用

4巻でサインをしていたり、6巻で出入りしている楽屋口がこちらです!

実際の神奈川芸術劇場の楽屋口。筆者撮影

累(この時は丹沢ニナとして)が、観客のひとりとして来ていた野菊を追いかけていくシーンでは、神奈川芸術劇場のロビーが描かれていました。

 

作品中の神奈川芸術劇場のロビー。

「累」4巻 松浦だるま/講談社 より引用

階段から落ちそうになった累を、野菊が手を延ばして助けた場所はこちらです!

 

実際の神奈川芸術劇場のロビー。筆者撮影。

丹沢ニナが活躍していたのは神奈川芸術劇場での公演が多かったようですね。

神奈川芸術劇場は、客席数は千人を超えるキャパシティを持っている大きい劇場です。

このサイズの公演にいくつか出ている、という状況を考えると、丹沢ニナという女優は確実に成功していたんだと思います。

ここまで売れるのに時間や気力を使ったからこそ、「丹沢ニナ」を捨てることになった累のショックは大きかったのではないでしょうか。

そしてニナの死の悲しみを超えて、新しい「顔」を必要とし、舞台の光を求めたのも、やはり「丹沢ニナ」という女優で手に入れたものが大きかったからなのだと思いました。

4ー4 本当は人気のある劇場「関内ホール」

 

作品中の関内ホール。

「累」8巻 松浦だるま/講談社 より引用

マクベスの稽古が行われている稽古場の出入り口として、横浜の関内ホールの楽屋口が描かれています。

 

関内ホールは実際には普通はお芝居などが上演がされる場所なので、稽古場として使われることはあまりないと思いますが、劇場で稽古する必要がある、という設定なのかもしれませんね。

 

4ー5 渋谷で歴史を作った劇場!「パルコ劇場」

 

作品中のパルコ劇場。

「累」8巻 松浦だるま/講談社 より引用

マクベスの本番が行われた劇場は、渋谷にあったパルコ劇場ですね!

 

実際にあったパルコ劇場。(現在は閉館)

パルコ劇場公式HPから引用

開演の前に、演出の冨士原が客席に座っているシーンが印象的です。

パルコ劇場は、渋谷パルコの建て替えに伴って現在休館となっていますが、新しい劇場が建つので、作中の劇場は今はもうないということになりますね。

約450席のキャパシティの劇場で、幅広い作品を上演していた劇場でした。

有名な俳優さんや演出家さんが使う劇場という印象だったので、人気演出家の冨士原が使うのも納得できますし、彼はこの作品にも劇場にも思い入れがあったのではないかと思いました。

 

4ー6 日本初の円形劇場!青山円形劇場!

作品中の青山円形劇場。

「累」11巻 松浦だるま/講談社 より引用

咲朱と幾がダブルキャストで出演するはずだった「星・ひとしずく」の本番が行われた劇場は、表参道にあった青山円形劇場ですね!

 

実際の青山円形劇場。(現在は閉館)

青山円形劇場公式HPから引用

こちらも2015年に閉館していて、実際にはもう見ることができないのですが、円形の劇場というのは珍しかったので、すぐにわかりました!

青山円形劇場はその形状がとても特殊で、行われる演目も円形というところをうまく使っている作品が多く上演されていました。

演出家の冨士原がこの劇場で、咲朱と幾でダブルキャストでの上演を考えたのは、ふたりに対する思い入れやチャレンジしたいという気持ちがあったのかもしれませんね。

 

5、作品の舞台は横浜!?作者の松浦だるまさんは神奈川出身?

なんと、作者である松浦だるまさんは神奈川県出身だと思われるのです!

このTwitterの中で、成人式が新横浜だったことがわかります。

ということは、少なくても20歳までの間は、神奈川県にお住まいだったのではないかと感がれられます。

作品の中には、劇場以外にも横浜のいろいろなところが描かれていたのですが、身近な場所を作品の中に使ったのかもしれませんね!

ということで、作中の中に見つけた実際に横浜に存在する場所をピックアップしたいと思います!

5−1 横浜のシンボル!「マリンタワー」

 

作品中に出てくるタワー。

「累」5巻 松浦だるま/講談社 より引用

野菊がストーカーから逃げていて、累に目印として示したタワーは、横浜の山下公園に隣接している、マリンタワーですね!

横浜のマリンタワー。筆者撮影

夜でもライトアップされているので、確かに目印になりそうです。

 

5ー2 山手の西洋館のひとつ!「横浜市イギリス館」

野菊と累の父である、海道与の屋敷。

野菊はこの屋敷で育ち、父から逃げ出した。

「累」5巻 松浦だるま/講談社 より引用

野菊が住んでいた屋敷は、港の見える丘公園に隣接している「イギリス館」をモデルにしているようです!

横浜港の見える丘公園の横にある「イギリス館」。筆者撮影

 

5ー3 交通の要の駅!「JR桜木町駅」

累が雨野に帰りを送ってもらった駅は、JR桜木町駅ですね!

 

桜木町の駅であることが表示板から分かる。

「累」8巻 松浦だるま/講談社 より引用

後ろの表示板に桜木町と書かれています!

他にも探してみると、横浜駅かな?と思わせる場所も描かれていますし、作品の中には他にも実在の場所があるかもしれませんね!

 

 

6、作中のお芝居はどんな作品?どんな内容!?

実は、作中で累が出演するお芝居は、実際に上演されているものが多くあります。

オリジナル作品も出てきますが、戯曲を自分で読むことができる作品もあるので、累がどんな作品に出ていたのかをご紹介していきます!

「累」という作品の中で、戯曲には大きな意味があるのだと考えられるので、それもお伝えしたいと思います。

 

6−1 チェーホフの名作「かもめ」

 「かもめ」は2巻で登場するニナが、どうしても「丹沢ニナ」を舞台に立たせたかった作品です。

 

かもめでニーナを演じる累。

「累」2巻 松浦だるま/講談社 より引用

 「かもめ」はロシアの戯曲家アントン・チェーホフによる長編戯曲で、彼の作品の中でも四大戯曲の最初の作品として人気も高く、世界中で上演されています。

大きい舞台から小さい舞台まで、様々な形・演出で上演されてきた「かもめ」だからこそ、演出の烏合も他にはない女優を求めたのでしょうね!

19世紀末のロシアが舞台となっている「かもめ」は、登場人物も多いのです。

女優を目指すニーナ、その恋人で劇作家志望のトレープレフ(コースチャ)と、その母である大女優アルカージナ、そしてその愛人である小説家トリゴーリンが主な登場人物です。

作品の中で累が演じているニーナは、恋人だった駆け出し劇作家のトレープレフ(コースチャ)を置いて、すでに成功している小説家トリゴーリンを追って都会に行き、そして子供をもうけるもトリゴーリンに捨てられ、元の地に戻ってくるのです。

 

ニナは錯乱して「かもめ」の世界に入っていく。

「累」3巻 松浦だるま/講談社 より引用

ビルから飛び降りる直前に、精神的にもうおかしくなっていたニナが言う、

「大切なものは名誉でもなければ成功でもなく、また私がかつて夢見ていたようなものでもなくて、ただひとつ、耐え忍ぶ力なのよ。私は信じているから辛い事もないし、自分の使命を思えば人生も怖くないわ」

というセリフが、累とかぶってしまい、このニーナという役には大きな意味があるように思えました。

 

6ー2 ホラーなラストと純愛の物語「サロメ」

「サロメ」は3巻から稽古が始まり、4巻の冒頭で本番となっている作品です。

 

累(丹沢ニナ)が演じるサロメ。

「累」4巻 松浦だるま/講談社 より引用

ニナが投身自殺を図り、植物人間になってしまった後に、累が出演することになった舞台です。

この公演で、累の相手役・ヨカナーンを演じる雨野申彦と出会い、後に累は彼と恋仲になります。

また、この作品の稽古をしている間に、丹沢ニナの母親から「あなたはニナじゃない」と疑われ悩むことにもなります。

 

さて「サロメ」オスカーワイルドによる、1891年に書かれた戯曲です。

原作が新約聖書のマタイ伝14章・マルコ伝6章であるためか、演劇以外にもオペラやバレエでも上演されています。

 

「サロメ」の舞台はエルサレムのヘロデ王の宮殿で、累が演じることになったサロメは、王妃ヘロディアの娘で、義理の父となるヘロデ王から欲望の対象として見られています。

ある場面でサロメは預言者ヨカナーンと出会い、恋に落ちますが、ヨカナーンはそれを拒絶します。

どうしてもヨカナーンが欲しいサロメは、「踊りを見せてくれ」「なんでも欲しいものをやろう」というヘロデ王に、ヨカナーンの首を要求するのです。

 

この公演のカーテンコールで累が、自分はサロメのように破滅には向かわずに全てを手に入れて見せる、と考えている姿はとても印象的です。

 

サロメと自分を比べる累。

「累」4巻 松浦だるま/講談社 より引用

恋をした相手に拒絶されても、力を使って彼の首を手に取り、「キスをする」という欲求を通したサロメと、ニナの母を病気扱いして自分の欲求を通した累の姿が重なって見えるように描くために、この作品が選ばれているのではないかと思わせるシーンだと思います!

 

6ー3 儚く美しかった思い出が甦る「ガラスの動物園」

「ガラスの動物園」は5巻から稽古が始まり、6巻で本番の公演が行われる作品です。

 

ガラスの動物園の導入部分。

「累」6巻 松浦だるま/講談社 より引用

「ガラスの動物園」は、テネシー・ウィリアムスによる、1944年に執筆・初演された戯曲です。

この作品は日本でも沢山上演されていますが、同じ作家の「欲望という名の電車」という戯曲も有名で、同じように何回も上演されています。

 

登場人物は4人で、家族を愛す反面、過去の夢を捨てることができず家族を縛る母のアマンダ、極度に内気な姉ローラと、父親不在の一家を支える弟のトム、そしてローラに紹介されるトムの同僚のジムだけです。

「累」の中でも細かくあらすじが描かれていますが、130年代のアメリカ・セントルイスを舞台に、三人家族で暮らしていた頃を主人公のトムが回想する物語です。

貧乏でささやかに暮らしていた家族の中で、閉塞感から逃げ出したトムが、過去の母との口げんかや、美しいが不器用でひとり悩む姉、そして彼女に同僚のジムを紹介したことで彼女に起こった出来事を思い出し、過去を懐かしみ悔やむ物語です。

 

初日の公演ではカーテンコールで、野菊が2階席から累を見ているシーンも描かれています。

客席から累の舞台を見て、カーテンコールで拍手する野菊。

「累」6巻 松浦だるま/講談社 より引用

累は、自分が演じる「ローラ」の中に儚く美しい野菊の姿を想います。

作中では累が演じるローラは、トムの「思い出の中の姉」なので、儚く美しく描かれていて、それが累の持っていた野菊のイメージと合っていたからです。

モデルにした野菊が観に来てくれたことを喜ぶ累に対して、感激して拍手しているように見える野菊は、ニナを殺すことで累から「顔」を奪うことを決意していたのですから、なんとも皮肉だと思いました。

 

6ー4 シェイクスピアの有名作品「マクベス」

「マクベス」は7巻で稽古が始まり、9巻の冒頭で本番となる作品です。

累が野菊の顔を使う「咲朱」でオファーを受けた大きな舞台でしたが、この公演の後ろで、野菊による復讐の準備が進んでいきます。

また、この作品で以前恋人だった雨野と共演も果たします。

 

雨野が演じるマクベスのワンシーン。

「累」9巻 松浦だるま/講談社 より引用

「マクベス」シェイクスピア4大悲劇のひとつに数えられ、世界中・日本中で何度も上演される人気のある作品です。

「マクベス」の舞台は11世紀の中頃のスコットランドで、ある日将軍マクベスは、三人の魔女から「コーダの領主となり、王となる」をという予言を聞きます。

その言葉から、夫を王位に就かせたいマクベス夫人は殺人に手を染め、マクベスはダンカン王を殺し、王となります。

王となったマクベスは、三人の魔女の次の予言にさらに惑わされることとなり、またマクベス夫人は両親の呵責から精神を病んでいってしまいます。

大きな不安から、逆に恐怖や罪悪感を忘れ孤高の暴君と化したマクベスに向かい、反マクベス軍が忍び寄っていくのです。

 

このマクベスの稽古期間中、累はマクベス夫人を演じることで自分の過去の罪と向かいあうことになります。

累はマクベス夫人が精神を病んでいく過程と同じく、自分が殺した人間の亡霊をみて、精神的に追い詰められていくのですが、ここで累を助けてくれたのが野菊だったのです。

 

累と野菊。

「累」8巻 松浦だるま/講談社 より引用

野菊がいたからこそ、このマクベス夫人を演じ切ることができたにも関わらず、その野菊が累を騙して復讐の機会をうかがっていたことを考えると、読んでいて恐ろしくなりました。

しかしその後の、野菊の復讐の機会を潰して、野菊の方を向く累(咲朱)の顔は、あまりにも恐ろしく心に残るシーンでした。

恐ろしい表情の累(咲朱)と、それに脅える野菊。

「累」9巻 松浦だるま/講談社 より引用

 

6ー5 演者次第のラストシーン「星・ひとしずく」

10巻から稽古が始まり、そして11巻でゲネプロが行われる「星・ひとしずく」は、オリジナル作品です。

「累」の作中で、古い童話を原作とした戯曲として、マクベスの演出もしていた冨士原の演出で公演が行われる「星・ひとしずく」は登場します。

 

幾が演じる「星・ひとしずく」のオープニング。

「累」11巻 松浦だるま/講談社 より引用

累が五十嵐幾とダブルキャストで主役をやることになりますが、結果的に累は本番に出ることはできずに、幾だけで本番が行われることになってしまいます。

幾が初登場していたエピソードで扱われていた作品が「銀河鉄道の夜」だったこともあり、オリジナルで星に関係する戯曲として、「星・ひとしずく」の公演となったのではないでしょうか。

作品の内容は、11巻の冒頭に、ゲネプロで幾が演じている形で描かれています。

主役である「流れ星」は、ある時、誇らしい自分を失い、自分への自信も消え去って、精根尽き果ててしまいます。

自らの命を捨てようとした時、一度出会っていた白へびに助けられ、最後の命の瀬戸際で、「流れ星」は「私は私であることに変わりない」と気づき、息を引き取ります。

 

この作品のあらすじが幾の上演で読者に伝えられた後、同じ作品を累が演じます。

幾が希望を抱えて息を引き取るというラストを演じているのに対して、累は同じラストを絶望をもって「流れ星」が息絶えるという演技をします。

 

累(咲朱)の演じる星・ひとしずくのラスト。

「累」10巻 松浦だるま/講談社 より引用

この後に累は、幾と尼崎の策略によって、「咲朱」の顔である野菊が奪われ、本番の公演には出ることができなくなってしまいます。

すぐ後に絶望が待っているということを知らずに、絶望というラストを演じていた累の演技は、累自身の今後を暗示しているようでした。

そもそも、シリアスで辛いものとなったラストの演技は、私がもし客席にいたら拍手できるだろうかと悩んでしまう程、壮絶なシーンだったと思います!

 

6ー6 累の最後の作品となるか!?「暁の姫(宵暁の姫)」

「暁の姫」は12巻から稽古が始まる公演の戯曲として登場するオリジナル作品です。

 

暁の姫の台本表紙。

「累」13巻 松浦だるま/講談社 より引用

累の母・いざなと羽生田の故郷でもある朱磐での伝承を元に、羽生田自身が書き上げた作品となっています。

作品の内容は、13巻で羽生田の口から説明をされています。

舞台は朱磐を思わせるような日本の山村で、昔からの伝承が残る地方で、そこにふたりの巫女が登場します。

里にいる人々のそばで祈りを捧げてきた美しい巫女・暁と、山で神々の近くで祈りを捧げてきた醜い巫女・宵

それぞれは同じ神に祈り続けていたにも関わらず、時間の経過とともに村の人々は里の巫女・暁のみを求めるようになり、山の巫女・宵に対しては見下し蔑み、酷い仕打ちをするようになります。

山の巫女だった宵は、怒りから人々への災いを望むようになり、里では恐ろしい禍が続きます。

 

暁の姫の中で巫女を演じる累(咲朱)。

「累」13巻 松浦だるま/講談社 より引用

禍は宵の仕業だと考える村人たちを抑えて、里の巫女・暁はひとりで宵の元に向かいます。

そして怒りに震える宵に向かい、暁は自分の姿を見つめ直せと鏡を向けます。

鏡に映った姿をみてさらに怒りを倍増させた宵は、完全に鬼女に成ってしまう、という内容になっています。

さてこの「暁の姫」公演直前に頓挫していまい、その1年後に羽生田が脚本の改定を行って「宵暁の姫(よあけのひめ)」として公演が果たされます。

どちらも幾と累が巫女を演じていますが、どちらがどちらの巫女を演じるのか、最終巻でこの公演がどのように行われたのかなどが描かれています。

 

累は最後の舞台に、羽生田の演出する作品を選んだが…。

「累」13巻 松浦だるま/講談社 より引用

ずっと累の傍にいた羽生田によって作演出されることになる戯曲が、この「累」の要であり最大の公演になっていると思うので、ぜひ最後までしっかりと読んでいただきたいです!

 




7、まとめ

漫画累全巻

今回は、

  • 最終巻までのあらすじ
  • 登場人物紹介
  • 作中に出てくる場所と演目の紹介

をさせていただきました!

最後まで刺激的な本作ですが、一度読み終わっても、また読み直したくなる作品なので、その時には、

作者の松浦さんが、意識して演目を選んだのかな?

自分がよく知っている場所を使ったのかな?

なんて思いながら読み進めるのも面白いハズです!

まだ読んでいない方はぜひ読んでみてほしいことはもちろん、

既に読んだことのある方も、この機会に読み返してみてください!

 

マンガタリライター・丸太まる



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    少年漫画から少女漫画、青年漫画やらブログ系漫画まで、幅広く読んでいる丸太まる、女ライターです! 漫画を読むのも好きですが、集めるのも好きなので、とりあえずウォークインクローゼットは本棚に改造しました。約1帖のWICが漫画でいっぱいです。 漫画は楽しい!ということをお伝えしていきたいと思います! 初めて読んだ漫画は「うる星やつら」(その後高橋留美子先生はコンプリート)、 今大好きな漫画は、三宅乱丈先生の「イムリ」です!