どうも、HUNTER × HUNTERがついに、
2017年6月26日の週刊少年ジャンプ30号から、連載再開します。
ファン待望のこの日を迎える前に、僕なりに冨樫義博先生の作品の魅力について改めて語っていきたいと思います。
これを機に、HUNTER × HUNTERをまだ読んでいない人だったり、HUNTER × HUNTERは読んでいるけど、他の作品については読んだことがない人は、ぜひ、冨樫ワールドに足を踏み入れてください。
では、さっそく本題にいきましょう。
目次
1.「HUNTER × HUNTER」がなぜジャンプ史上最大の問題作とされているのか?
まず前提として「HUNTER × HUNTER」のことをあまり知らない人にとっては、なぜこれほどまでに連載が再開されるだけで話題になるのかがわからないと思います。
結論から言えば、「HUNTER × HUNTER」という作品は、ジャンプ史上最も休載が多く、普通なら「打ち切り(クビ)」になるところが、その人気ゆえに特例的に休載が黙認されているということです。
「HUNTER × HUNTER」の連載は、1998年からスタートしていますが、連載開始から現在までの19年間で、実質的に連載されている期間は半分の10年にも満たない期間です。
つまり、実質的には「ほとんど休んでいる」わけですが、
連載が再開されるたびにその面白すぎる展開に読者が釘付けになり、例外的にジャンプも冨樫先生独特のリズムを認めているのです。
X JAPANみたいなものですね(笑)
全然アルバムを出さない。
でも人気がある。
むしろこの「待たされている期間」に僕のような熱狂的信者は興奮を覚えるわけで、これは一種の公開SMプレイだと思います。
そしてついに連載再開です。
前回はまさに、
「一番面白い、これからって時」
に、休載が始まったので、ファンからしてみればもう狂喜乱舞です。
果たして今後、暗黒大陸編はどんな展開を見せるのでしょうか?
ちなみに、休載期間が長すぎるので「りんご」という作家さんが「HUNTER × HUNTERの続きを描いてみた」というサイトを作っていて、こちらも大人気です。
2、「HUNTER × HUNTER」の魅力を思い出しながら語る PART1 ※ネタバレあり
さて、ここからいよいよ本格的に「HUNTER × HUNTER」の魅力を思い出しながら語っていきたいと思うんですが、ここからは完全に「ネタバレ」です。
まだ「HUNTER × HUNTER」を読んだことがない人は注意してください。
また、僕の愛が強すぎるので、尋常じゃないぐらい長くなると思われます。
読む方も体力が必要になると思うので、事前にブックマークに入れて、何度かに分けて読むなど、工夫してください。
僕はなるべく一気に書き上げたいと思います。
2-1 冒険の始まり、仲間との出会い
「HUNTER × HUNTER」の主人公はゴン=フリークスという少年です。
引用元:冨樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
ゴンは親戚であるミトさんに小さな島で育てられていましたが、ある日父親が有名なハンターであることを知ります。
父親である「ジン=フリークス」に会いに行くことを目的として、ゴンも父親と同じく、ハンターになることを目指すのでした。
ここからが冒険の始まりですね。
このハンターという職業がこの漫画においてはキーワードになっていて、
この漫画の世界では、あらゆる高度な専門家はハンターあるいはそれに準ずる能力を持っています。
一般人や一般の警察などでは対処仕切れないような「人知を超えた事件」などを解決したり、一般人ではとても立ち入れないような秘境を探索したり、犯罪者を専門に捕まえる「クライムハンター」なども登場します。
後ほど出てきますが、このハンター達は「ある能力」を開花させることによって、人知を超えた能力を発揮し、普通の人間には絶対に成し遂げられないような偉業を成し遂げています。
しかしその能力については一般には隠されていて、一般的にはただ単に「常軌を逸したレベルにすごい人間」という認識です。
ゴンは、父親であるジンに会いたくでハンターを目指すわけですが、物語の途中でこんなことをミトに話していました。
「赤ん坊の俺を置いて行くほど、ハンターって仕事は魅力的なんだ」
これは僕らの生きる現実社会ではとても受け入れられない価値観だと思いますが(苦笑)
個人的には僕は仕事をするなら、そのぐらい面白いと思える仕事がしたいし、仮に子供が生まれたとしたら、子供に、
「お父さんは、家族をほったらかすほど魅力的な仕事をしている」
と思われたいですね(笑)
まあ、現実にはゴンのようにまっすぐに育つには、ミトさんのような母親代わりになる人間が必要なんでしょうけど、でもやっぱり、父親が夢を追いかけているということは、非常に重要なんじゃないかと。
こんな感じで「HUNTER × HUNTER」には数々の名言が登場します。
冒険に出たゴンを最初に待ち受けていたのは、ハンター志望者が乗る船の旅でした。
そこでのちに絆を深めていく、「クラピカ」と「レオリオ=パラディナイト」と出会うのでした。
引用元:冨樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
2-2 ハンター試験開始
ハンター試験の最初の試験内容は、
「試験会場までたどり着く」
というもの。
何のヒントもないままに、自力で試験会場にたどり着けることがまず、ハンターとしての最低限の資質です。
つまり、人脈・運・情報操作能力を確かめられているわけです。
無事に試験会場までたどり着いた、ゴン・クラピカ・レオリオの一行と「HUNTER × HUNTER」の2人目の主人公である「キルア=ゾルディック」が出会います。
引用元:冨樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
この出会いと、その後たまたま試験で同じミッションをクリアしたことによって(また、ゴンとキルアは1歳違い)、ゴンとキルアの友情は深まっていきます。
が、キルアは世界で一番有名な殺し屋の一族「ゾルディック家」の三男で、ゴンとは全く違う世界を生きてきた少年でした。
キルアは殺し屋になることを運命として受け入れつつも、「もっと他の人生を歩んでみたい」と、強い憧れを持っていました。
そんな現実と理想のギャップに悩むキルアにとって、後先考えずに夢や目的にだけ向かって一途に努力するゴンの存在は、まさに憧れそのものだったわけですが、
最初はそれが受け入れられずに、ゴンに対して怒りを覚えたり、「自分とは住む世界が違う」と距離を置いていました。
でも実際にゴンのそばでゴンの行動を見て、次第に「もしかしたら自分にもこんな可能性があるかもしれない」という希望を持つようになります。
このキルアの葛藤が後に大事件へと繋がっていくんですが、それはまた後で(笑)
ハンター試験ではさらに重要な出会いが3つありました。
1つは、「ヒソカ」との出会い。
引用元:冨樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
ヒソカは殺人狂として知られる存在で、遊び感覚で試験参加者を次々に殺していきます。
ヒソカは「強いやつと戦うこと」を至上の喜びとする戦闘狂ですが、「実が熟すまで待つ」という趣味も持っていました。
ゴンやキルアの才能を見抜くと、「まだ青い果実」として大事に扱い、むしろ成長するように助言をしたり、様々な場面で「師」のような立ち回りをします。
このヒソカは後にクラピカとも繋がり、物語のキーマンとしてたびたび登場することになります。
ちなみにこちらで、東京喰種の石田スイ先生と冨樫先生の対談と、石田スイ先生が書いたヒソカのアナザーストーリーを読むことができます。
そして2人目の重要人物は、キルアの兄である「イルミ=ゾルディック」です。
引用元:冨樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
イルミは姿を変えてハンター試験を受けていたわけですが、試験の終盤でキルアにハンター試験を辞退しろと命令します。
この時点までにゴンとキルアは親友になっていて、キルアも最初は遊び感覚だったハンター試験に本気で合格をして、ゴンと一緒にハンターになろうとしていました。
そんな時にイルミが登場し、突然、キルアに命令したのでゴンはブチ切れます。
が、イルミの圧倒的な強さもあって、その場は混乱のまま終わり、キルアは命令通り、「試験中に相手を殺す」ということで、ハンター試験を辞退しました。
つまりキルア的には、
「現実(殺し屋としての)に引き戻された」
ということです。
そして、
「やっぱり俺にはゴンのように生きることは無理なんだ」
と、悟ってしまったのです。
決別の意味があってか、試験中に相手を殺すことで自分が殺し屋だということを自覚し、ゴンとは決別するのでした(ちなみにこの時ゴンは医務室で寝てた、はず)。
イルミもまた、キルアが成長していく中で最大の障害となるキャラとして、その後のストーリーに大きく関わってきます。
そして最後に3人目の重要人物は、ハンター協会会長の「アイザック=ネテロ」です。
引用元:冨樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
ハンター協会とは、曲者のハンターたちが集う組織なわけですが、その秩序が保たれているのは、「会長」という絶対的な強者へのリスペクトからです。
実際、物語後半の「会長選挙編」では、会長に心酔した12人の凄腕ハンターたちが実質的なハンター協会の運営をしていて、この会長の存在なしには組織として成立しないとされています。
つまり、会長とは全ハンターの頂点の存在であり、人類最強と言っても過言ではない能力の持ち主だということです。
齢100歳を超えてなお、その立場は揺るがず、そんな「化け物」と出会うことでゴンもキルアも世界の広さを知ることになります。
こんな感じで、ハンター試験編がまさにこの物語の「基礎」になるのです。
序盤でこれだけ世界観を固められるのは流石としか言いようがありませんね。
漫画というのは結構「後出しじゃんけん」的な感じで設定を追加することが多いですから。
- キルアとの出会い
- ヒソカとの出会い
- イルミとの出会い
- ネテロ会長との出会い
そして、
- ヒソカとクラピカの因縁
- ゾルディック家の存在
- ハンター協会の凄さ
これらが全て「布石」として出てくるのです。
布石の多さと、回収する精度の高さも「HUNTER × HUNTER」の魅力の一つと言えるかもしれません。
2-3 キルアの里帰り
ハンター試験を終えて、ゴンは無事にハンターの資格を得たわけですが、ゴン的には納得がいかないことが2つありました。
1つは、キルアがイルミの命令に従って、ハンター試験を辞退したこと。
もう1つは、ヒソカに「借り」を作ってしまったことでした。
そこでとりあえずゴンは、キルアの実家を訪ねることにしました。
キルアの実家であるゾルディック家は世界一の殺し屋一家として有名で、私有地であるククルーマウンテンは、観光名所にもなっていました。
キルアの居場所が簡単にわかったゴンは、早速ククルーマウンテンに行くわけですが、そう簡単にキルアに会うことはできません。
まず「試しの門」と呼ばれるめちゃくちゃ重たい門を開けて、そこから敷地に入らないと、ゾルディック家のペットである「ミケ」に殺されてしまいます。
引用元:冨樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
門番であるゼブロの案内で(キルアの友達だということで特別に)とりあえず敷地内に入ることができた3人でしたが、そこで自分のレベルの低さを実感します。
ゾルディック家の使用人の見習いでしかない、
「カナリア」にまでボコボコにやられるわけですから。
引用元:冨樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
でもゴン的には、
「俺は友達に会いに来ただけだ。
お前らに邪魔される筋合いはない。」
ということで、しばらくゼブロの元で修行をして、ゾルディック家の敷地に居座ることに。
そうこうしているうちにキルアの「お仕置き」が終わって、キルアはゴンが訪ねてきていることを知ります。
ゴンの様子は逐一、キルアの父親である「シルバ=ゾルディック」に報告されていて、シルバもゴンに興味を持つようになり、キルアの申し出でゴンと一緒に旅に出ることに許可を出します。
母親は大反対していましたが、シルバはキルアに、
「友達は大事にしろ」
という言葉と、
「お前はオレの子だ。だがお前はお前だ。好きに生きろ。」
という言葉を伝えて、キルアを見送ります。
キルアの殺し屋としての人生はここで一旦、家長であるシルバの許しを得て、終わるわけですが、まだキルアの呪縛が取れたわけではありません。
後にキルアは殺し屋としての英才教育と、兄であるイルミの歪んだ愛情によって苦しめられることとなります。
物語のパターンとして、
「ボーイ・ミーツ・ガール(少年が少女と出会う)」
というパターンがありますが、ある意味で言えば、ゴンとキルアの関係はこれですね。
「たまたまの出会い」が、運命だった、と。
まあそれを「運命」にするのは本人たちの努力なわけですが、お互いに惹かれあい、足りないものを補い合う関係には、誰もが憧れると思います。
しかし残念ながら現実の世界では、人間関係に「理由」を求めがちです。
「出会ってしまったから」という理由では、突然いなくなった友達を探して実家まで乗り込まないし、実家が殺し屋の一族だったとしたら尚更近づきたくはありません(苦笑)
そーゆー打算的な思考が、僕らの人生を「運命的」にさせてくれないわけです。
でも後から振り返れば、ほとんどの場合は「別に大した理由ではないこと」で親友になり、異性なら好きになっているはずです。
だから最初に理由を求めるのは「言い訳」に過ぎないわけで、失敗した時の慰めでしかありません。
だとしたら、
ゴンのようにまっすぐ
あるいは、キルアのように
「まっすぐぶつかってきてくれた相手を受け入れる」
という形で、純粋に人間関係を作る方が、人生は何倍もドラマティックになるんじゃないかと思います。
漫画は僕らの「理想」ですからね(笑)
こーゆーところも上手いですよね。
2-4 天空闘技場にて世界のレベルを知る
ゴンとキルアが晴れて合流し、2人が向かったのは「天空闘技場」でした。
引用元:冨樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
ここは43階層のフロアに分かれる巨大な闘技場で、上に上がるほど強いファイターが登録されていて、23階層以上にはそれぞれ「フロアマスター」と呼ばれる最強の21人が存在していて、2年に1度最強を決める「バトルオリンピア」が開催されています。
まだ作中ではフロアマスターはあまり出てきていませんが、今後出てくるかもしれません。
で、この天空闘技場でのゴンとキルアの目的は
- 修行
- 資金稼ぎ
の2つでした。
キルアは過去に天空闘技場で力試しをした経験があり、途中の階層からのスタートでしたが、ゴンは1階層から順番に順位を上げていき、2人とも程なくして20階層(ビルの200階)にたどり着きます。
この200階には「200階の洗礼」というものがあり、「念能力」という特殊能力を持つ人間でなければ、とても戦うことができません。
ここでハンター試験で登場したヒソカが再登場し、2人に対して、
「まだここに来ていいレベルじゃない」
として追い返そうとします。
しかし天空闘技場のルール上、200階のファイター登録をせずに一定期間が過ぎると天空闘技場のライセンス自体が無効になってしまうため、ゴンとキルアは、天空闘技場の途中で出会った「ズシ」と「ウイング」の師弟に師事を仰ぎます。
引用元:冨樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
ウイングの師事のもと、2人は強制的に念能力を開花させる危険な方法によって念能力の初期段階に到達し、無事に200階の洗礼をクリアしたのでした。
さて、ここからが「HUNTER × HUNTER」という作品の真骨頂である「念能力」の登場です。
念能力を開花させるには、
- 長い修行によって少しずつ開花させる
- 外部の刺激によって急激に開花させる
の2つの方法があって、先ほどの天空闘技場の「200階の洗礼」というのは、念能力を持たざる者が200階に上ってきた時に、他のファイターの念攻撃を受けることで念能力を開花させるか、死んでしまうかというものでした。
この
「他人から念攻撃を受けると念能力が強制的に開花する(資質がなければそのまま死ぬ)」
という設定は、さらに後半の「キメラアント編」で非常に重要な設定になります。
ここではゴンとキルアは、ヒソカに守られた形になりますね。
念攻撃を無防備に喰らうと致命的なダメージを負うことになるので、それによって才能がある人間でも手足を失ったりしてしまう危険があります。
ヒソカにとってはそれは「もったいない」ということだったんでしょう。
結果的にゴンとキルアはウイングという師匠と出会い、多少強引ではあるものの、正しい道筋で念能力の習得を開始することになります。
この「念能力」こそが、ハンターの人知を超えた超常的な力の正体で、常人には見ることすらできません。
ジョジョで言えば「スタンド能力」みたいなものですね。
まあスタンド能力よりカスタマイズ性があり、修行によってその性質を変えることができるので、念能力の登場によって、よりバトルに深みと面白さが増すことになりました。
2-5 「念能力」の登場で広がる世界観
引用元:冨樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
念能力には大きく分けて6つの系統があり、生まれ持った才能によって、どの系統の能力が得意なのかが変わってきます。
- 強化系:ものの持つ働きや力を強化する
- 変化系:オーラの性質を変える
- 具現化系:オーラを物質化する
- 操作系:物質や生物を操る
- 放出系:オーラを飛ばす
- 特質系:他に類のない特殊なオーラ
まあ、一番イメージがしやすいのは強化系で、例えば肉体強化だったり、武器強化をすることができます。
しかし、人間の能力や物理的限界を超えることはできないので、例えば強化系をいくら極めようとも、「普通の剣」を「なんでも切れる最強の剣」にすることはできません。
具現化系も同じく、
「最強の矛」や「最強の盾」を具現化することはできません。
そしてこの六角形の図は、系統の相性を表すもので、隣り合っている系統の能力であれば、自分の系統とは違う系統の能力でもかなりのレベルで習得することが可能です。
例えばゴンは強化系が生まれ持った性質なので放出系と変化系の能力であれば習得することができますが、一番遠い操作系や具現化系の能力は使い物になるレベルにはなりません。
こうやって、
「自分の念能力の性質を理解する」
というところから、自分自身の念能力の開発に入るわけですが、
本当に多種多様な能力が登場します。
ハンターと言っても全員が戦闘を目的として念能力を修めるわけではないので、自分の目的によって能力を自分でデザインしていくことが可能です。
例えば、何かものを探す場合は、動物や昆虫を操れる能力にしてみたり、千里眼のような能力も実現可能です。
まあ、実際のところ、この6つの系統だけでは説明がつかない念能力もいっぱい出てくるんですが、とにかくこの6系統が全ての念能力の基本だということですね。
ちなみに、キルアは変化系の能力者でした。
自分のオーラ(念)を違う性質に変えることができるので、例えば粘着性のあるものに変えたり、気体上に物に変えたり、それこそ毒ガスなんかに変えることができるかもしれません。
しかし念能力の習得には高度な「イメージ力」が必要なので、毒ガスの場合は自分が体験できないので不可能かもしれません。
霧状、ガス状の煙幕のようなものならばあるいは、って感じですね。
また、念能力には系統別の性質以外にも、隠や周などの応用技の戦闘技術があり、達人になればなるほどそのレベルが高くなります。
応用技一覧
天空闘技場以降の「HUNTER × HUNTER」の戦闘はこの念能力が前提となっていきます。
2-6 ヨークシン編
天空闘技場編が終わり、ゴンはキルアを故郷である「くじら島」に連れて帰り、義母であるミトさんに合わせることにしました。
そこでミトさんから、ゴンの父親であるジンに渡されていた箱を渡されます。
「息子がハンターになったら渡してくれ」
と渡されていたものです。
これが実質、ジンの唯一の手がかりになるわけですが、
この箱にはカセットテープとゲーム機のメモリーカードと指輪が入っていました。
このメモリーカードと指輪から、「グリードアイランド」という幻のゲームの存在が発覚し、そのゲームに何かしらのジンの手がかりがあると考え、2人はグリードアイランドの入手に取り掛かります。
そして2人はグリードアイランドがヨークシンで開催されるオークションに出品されることを知り、ヨークシンへと向かいます。
一方その頃、ハンター試験後、自分の目的に向かって行動を開始したクラピカも、ヨークシンのオークションに参加することになっていました。
クラピカの目的は、奪われた仲間の「緋の目」を取り戻すことでした。
クラピカはクルタ族という部族の出身で、クルタ族は感情が高ぶると目の色が緋色になり、そのまま死ぬとその色が残ったままの状態になるので、人体収集家の中ではレアなアイテムとして高額で取引されていました。
過去に「幻影旅団」と呼ばれる盗賊集団に集落を襲われ、クラピカ以外の仲間は全員惨殺され緋の目も残らず奪われていたのです。
引用元:冨樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
クラピカは既にマーケットに出回っている仲間の目を奪還するために、人体収集家として有名な娘を持つマフィアのボディガードになっていました。
娘のネオンの要望によって、ヨークシンのオークションで緋の目を手に入れるべく、ゴンとキルアと時を同じくして、ヨークシン入りしていたわけです。
引用元:冨樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
そして、クラピカの宿敵である幻影旅団との戦いが幕を開けるのでした。
引用元:冨樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社
続く・・・
追伸:
ふう、ここまで一気に書きましたがさすがにこれ以上は疲れるので、ここで一旦終わらせて、続きは近いうちに別の記事にしていこうと思います。
一応書こうと思っている目次はまだ、
2-7.幻影旅団の登場
2-8.グリードアイランド編に突入
2-9.キメラアント編で絶望と対峙
2-10.会長選挙とアルカをめぐる争い
2-11.ゴンの帰還
2-12.暗黒大陸の登場
2-13.人知を超えた冒険に突入
3.「HUNTER × HUNTER」とは一体なんなのか?
4.冨樫義弘先生の他の作品
4-1.幽☆遊☆白書
4-2.レベルE
5.まとめ
こんなに残っているので(苦笑)
あと3記事ぐらいになるかもしれませんね。
ここまで「HUNTER × HUNTER」を振り返ってきて思うのは、
「HUNTER × HUNTER」には無駄がない
ってことです。
普通は漫画って「○○編」が終わると、しばらくの間「日常編」が続いて、しばらく休んだのちに事件が起こりますよね?
あれって漫画家的に見れば「小休止」だと思うんです。
なぜなら、一気にストーリーを進めるのって、めちゃくちゃ集中力が必要ですから。
特にそれぞれの「編」のクライマックスはかなり書いていて消耗すると思います。
だってクライマックスが1年ぐらい続くわけですから(笑)
それを次から次に、無駄なくストーリーを進めていこうと思ったら、これは大変ですよ。
大仕事が終わったかと思ったら、休みなく次の大仕事の開始ですからね。
冨樫先生はそりゃ、休みますよね(笑)
まあ体調不良なり、休載にはいろんな理由があると思いますが、
魂を削っているっていうのが一番大きいと思います。
通常は「日常編」を描きつつ、またリズムを作り直して、次の展開に挑むわけですが、「無駄のないストーリー」を描こうと思ったら、休載しか手がない。
でも、僕も仕事柄、こうやって記事を書いているのでわかりますが、
「書くことを休む」と、書けなくなるんですよね。
長期休暇を取ったら仕事モードに入るのに時間がかかる、見たいな。
だから体調不良だとしても休んじゃうと、また始めるには膨大な量のエネルギーが必要なんだと思います。
まあそれでもファンとしてはもっと描いて欲しいと思いますが、願わくばしっかりと完結まで描いて欲しい。
僕はあと10年でも、20年でも待ちますから(笑)
ってことで、ぜひみなさん、改めて「HUNTER × HUNTER」を読み直しましょう。
読んだことがない人は絶対に読みましょう。
ハマること間違いなしです。
では、今回は以上です。
ありがとうございました。
和佐大輔
P.S.
次の記事はこちらです。
「10年でも20年でも待ちます」に、
もうこれだけのために生きていく人生でもいいという 思いを感じました。
そう思わせてしまう富樫先生がすごいし、それを言語化してしまう和佐さんがすごすぎます。
【この人は 只者ではない・・・・】と思わせてしまうのは そう仕掛けたからそうなったのではなさそうですね。
もう周囲のことなんか まったくほっておいて、自分の熱中していることに24時間没頭するから周りにファンが出来るのが真実なのかもしれない。
ならば 自分の 面白さ、熱中することに とことんのめり込む生き方をしよう!
和佐さん いつも ありがとうございます!