みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『シャンバラッド』
です。

東洋・アジアン風味ファンタジーに宮廷ものを絡めた作品。
と、一言でいってしまうとそんな感じでしょうか。
更にそこに、男女バディというかコンビというか関係性みたいなものも感じさせてくれます。
主人公のラジャンは貧しい山岳地帯から王都へと職と住むところを求めて逃げ出してきた青年。
その王都で、“御瞳(みどう)”と呼ばれる占いで国を導く少女・アムリタを悪漢の襲撃から助け出したことで運命は変わり出す。
腐った官吏たちが横行する中で、アムリタはラジャンに王の器があることを見出します。
同時に、ラジャンの命が残り一年であることも見てしまいます。
告げられる残酷な真実
「シャンバラッド」 1巻 眞山継/講談社 より引用
アムリタは残酷な事実をラジャンに告げながら、その命をアムリタのために、そして国のために捧げろと言う。
アムリタの能力を信じたラジャンは、自分の運命を知りながらも、自分の運命に逆らい、そしてアムリタのために戦うことを決意します。
国に、悪政に立ち向かうアムリタとラジャン。
そんな二人を描いていく作品です。
いやー、読んでいて思い浮かんだのが『3×3EYES』!
男女のバディもので女性の方が不思議な力を持ち、男性の命を握っている。
東洋風ファンタジーというか伝奇というかで、更には「第三の目」的なものまであったりしまして。
この目を見せられてしまってはねえ!
「シャンバラッド」 1巻 眞山継/講談社 より引用
どうしても想像してしまいます。
こういう作品は、性癖的に突き刺さる人には深く刺さる作品だと思います。
- 国と民との思いの乖離
- 自分達のことだけしか考えない宮廷の役人たち
- 権謀術数の渦巻く宮廷内(まあ、この1巻ではそれほどのことは描かれていませんが)
アムリタは重要な立場ではあるけれど立場としては弱く、役人たちからは“御瞳”として国民の偶像であれば良いと思われている。
国を変えていくためにはアムリタ一人では力が足りない。
だからこそ、王の器を持つラジャンに未来をみたのに、そのラジャンの余命は一年とも予見してしまう。
それでもラジャンを引き込んで運命に立ち向かっていく。
男女の関係ではなく、運命共同体(今のところは)
そういうのもまた良しですね。
1巻ということでまだまだこの先次第というのはありますが、楽しみです!
コメントを残す