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ジャンプの漫画なのに友情がない?!異端漫画「デスノート」の魅力に迫る

こんにちは、マンガタリライターのいっちーです。

今回は今年の8月25日にハリウッド実写映画化として全世界に配信され、ネット上で注目の的となった漫画「デスノート」の魅力を簡単な紹介を踏まえながら存分に語っていきたいと思います。

「デスノート」は初版発行から約13年たつ現在でも映画化されたりと人気の衰えを見せない大人気作品です。

この映画公開で話題となったことをきっかけに「デスノート」をチェックしてみようという人も多いと思います。

しかし、「デスノート」を漫画で読んだり、映画で見たことがない人はホラー要素が強かったり、グロテスクな表現や記述があったりして手を出しにくいなど考えているかもしれません。

僕も読む前まではそういう作品だと思っていました。

でも、安心してください。

この作品にはそういう要素はほとんどなく、主にトリックや心理戦がメインで構成されているのでエンターテインメントとして作品を楽しむことができます。

また、今回「デスノート」を語っていく上でネタバレを極力避けるために、主な内容と画像は漫画の1〜3巻しか用いておりません。

ですのでネタバレが気になる人も安心して読んで頂けます。

ぜひ気軽にご覧ください。

1.「デスノート」の基本ストーリー

DEATH NOTE モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

著者 【原作】大場 つぐみ
【漫画】小畑 健
出版社 集英社
巻数 12巻(完結)
発行部数 2650万部

デスノートは12巻完結の短めの漫画にも関わらず発行部数2650万部を記録したり、数多くの実写化がなされたりと初版発行から約13年たつ今でも未だにヒットされている作品です。 

名前の書いた人間を殺すことができる死神界のノート(デスノート)の力を使って自らの正義を信じて犯罪者を殺害し、犯罪者のいない理想の世界(新世界)を作り上げようとする主人公 夜神 月(やがみ らいと)と、世界一の名探偵Lとその志を引き継ぐものたちによる頭脳戦、心理戦が主に描かれています。

また入り組んだストーリの中でも物語は非常にリアルな形で構成されており、死神というファンタジックな要素と、論理の申し子のような主人公という2つの相矛盾するような要素が自然に混じり合っています。

 

2.13年経っても未だにヒットを続けるデスノートの魅力!

2ー1.「デスノート」ならではの超個性的なキャラクターたち

デスノートに登場するキャラクターは個性的なキャラが多いです。

例えば主人公の夜神月(キラ)は警察やFBI捜査官、時にはライバルのLをも騙し翻弄する思考力を持ちいて
自らが理想とするキラを中心に世界が回る新世界を構築しようとします。

キラが考える新世界とは犯罪者やキラに刃向かうものたちは全員悪であり、排除すべき存在であるというものです。

夜神月は容赦無く次々とデスノートを使い理想世界を阻むものたちを殺害していきます。

ここまで自らの新世界の構築という理想実現ために、殺害という悪を行ってまでも揺るぎない信念を貫く極端な性格のキャラクターは他の漫画でも類を見ない個性的なキャラクターと言えます。

 

引用元:大場つぐみ、小畑健『デスノート』集英社

キラのライバルのLも超個性的なキャラクターの一人です。

彼は普通の人が気にしない些細な勝負でも負けを嫌う、見た目通りの子供じみた性格を持つ一方で非常に疑い深く、自分が確実に納得するまではあらゆる手段を使って真実を追求する、見た目とは裏腹の世界一の名探偵Lとしての側面も持ちます。

その行動スタイルは常に長袖、ジーパンを着用し、歩く時は基本ポケットに手を入れ、座る時は体育館座りをするというものです。

まさに性格、行動スタイルともに、今までに類を見ない極端な変態キャラクターと言えます。

 

 

 

引用元:大場つぐみ、小畑健『デスノート』集英社

 また、退屈しのぎのために人間界にデスノートを落とした死神リュークも見た目からして超個性的なキャラクターの一人です。

その姿は特徴は四肢を持つ大柄な身体で、肩には、翼や漆黒の羽が付いており、人間には不可能な凄まじいポーズも可能としています。

また、リューク以外にもデスノートでは様々な死神が登場しますが、それぞれに姿、特徴、性格がきちんと分けられています。

私はデスノートを読んでからは、死神というという言葉を聞くと、
鎌を持った世間一般的に言われているではなく、リュークの方を想像してしまうようになってしまいました。

デスノートのキャラクターたちにはそれほどのインパクトがあると思います。

一度見たら忘れようと思っても忘れることのできない斬新な姿をしている死神たちの存在も魅力要素の一つです。

  

 

 

引用元:大場つぐみ、小畑健『デスノート』集英社

 以上3人のキャラクターを紹介していきましたが、「デスノート」ではこのような

現実社会ではもちろん、他の漫画でも類を見ない超個性的なキャラクターの存在がとても魅力的な要素の一つと言えるでしょう。

キャラクターたちの繊細な心の動きや予想を超える展開、段々とくちていく夜神月の人間性の変化にも注目です。

また、以上の3人のキャラクター以外にも「デスノート」ではキャラクター一人一人に絵を見た途端このキャラはこれしかないと思えてしまうほどの説得力があり、キャラクターの被りがほとんどないため、読んでいてキャラの特徴をすぐに捉えることができるようなデザインになっています。

2ー2.常人離れした頭脳を用いた心理戦や駆け引き

デスノートでは多くの天才や秀才たちが登場します。

心理戦や駆け引きではお互いが相手の考えていること意識し、自分の心理を曝け出さないように常にリスクを最大限に考え、2手3手と相手が実行しようとしていることを先読みします。

このような常人では考えられない頭脳を用いた複雑で高度な心理戦や駆け引きもデスノートの魅力の一つです。

また、一般の漫画の心理戦の場合、主人公が善で悪である敵を成敗していく物語が主流ですが、デスノートでは主人公が悪役なのであらゆる嘘をつきます。

そしてその悪を成敗しようとするLもキラに対抗するためにあらゆる嘘を駆使したりとデスノートでは主役たちが基本的に自分の心理をバラさないように本音を話したり、一般的に善であると言われている行為を行わないのです。

主役のふたりがここまで嘘による騙し合いを行うという作品もあまり他では見受けられないのではないかと思います。

その中でもデスノートの中で唯一のスポーツ対決であるテニスでの対決は、スポーツ漫画のような臨場感のある描写と、テニスを通したお互いの性格や心理の探り合いがとても良く表現されています。

個人的に1〜3話までは最も好きな大注目の一戦です。

引用元:大場つぐみ、小畑健『デスノート』集英社

2ー3.様々なトリック

デスノートでは様々なトリックが繰り広げられていきます。

例えば、物語の序盤でキラがデスノートを用いたトリックとして
罪人は心臓麻痺で、道徳のない者を病死や事故死で殺害するという場面が物語の中にあります。

この使い分けを行なったことによって、悪人は消されるという恐怖感を煽り、人々の良心を喚起させること

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