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あだち充の最高傑作!?ファンを熱狂させる漫画「ラフ」の魅力を紹介

マンガ大好き、じょにすけです。

今回は、ファンの間であだち充先生の最高傑作!と、呼び声が高い水泳漫画「ラフ」をご紹介します。

僕も「ラフ」は超おすすめな漫画の1つです。

もしかしたらあなたも、「ラフ」のことを知り合いからおすすめされたり、、「ラフが面白い」という評判をSNSなどで見かけたことがあるかもしれません。

でも、ずいぶん古い漫画だし、今読んでほんとにおもしろいのかなぁ。とか、

どんなストーリー、どんな内容なんだろー?とか、いろいろ気になることってありますよね。

ということで、これから「ラフ」のストーリーの簡単な紹介と、おすすめポイント、見どころを語っていきたいと思います。

実際、漫画仲間と話をしていても「ラフ読んだけど、面白くなかったわー。」なんていう声を聞いたことはありません。というか、だいたい盛り上がります。笑

タイトルは「ラフ」と、なんともゆる〜い感じなんですけど、タイトルに騙されないでください。

もちろん、あだち充作品らしい独特の間やユーモア満載で、いい感じのラフさはあるんですが、なにより熱いです!

そんな「ラフ」の魅力を語りまくります。どうぞご覧ください。

 

1.「ラフ」基本情報

ラフ (1) (小学館文庫)
著者 あだち充
出版社 小学館
掲載雑誌 週刊少年サンデー
巻数
  • 単行本12巻
  • ワイド版6巻
  • 文庫版7巻

1987年〜1989年まで『週刊少年サンデー』で連載。あだち充作品と言えば「高校野球」のイメージが強いと思いますが、「ラフ」は水泳を題材にした熱血ラブコメ漫画です。

2006年には実写映画化もされ、根強い人気のあるあだち充先生の隠れた名作です。

1-1. ファンの評価はあだち充の最高傑作 !?

冒頭でも触れましたが、ファンの間ではあだち充作品の最高傑作に「ラフ」を推す人も少なくありません。

連載スタートから30年経った今なお「最高だ」と報告が挙がっています。笑

僕も何回読み返したかわかりません。

 

1-2. 主要キャラクターをご紹介

多くのファンを魅了する「ラフ」なので、当然、登場するキャラクターたちも魅力的です。

まずは、簡単にサラッとご紹介しますね。

大和 圭介(やまと けいすけ)

「ラフ」ワイド版1巻より

物語の主人公で、栄泉高校水泳部の競泳選手です。中学時代に、100m自由形で3年連続全国3位という成績を残しています。

本人いわく、

負けたくやしさをバネにするとか、自分の力を120%ひきだすとか。

そういう気力、執念、根性みたいなものがたらねえんだよ。昔から。

「ラフ」ワイド版3巻より

という性格で、物語の序盤では、自由形で1位を目指すことを諦め、平泳ぎに転向しようとしています。

ちなみに実家は和菓子屋です。

 

二宮 亜美(にのみや あみ)

「ラフ」ワイド版3巻より

めちゃめちゃかわいくないですか?笑

物語のヒロイン。圭介とおなじ栄泉高校水泳部に所属で、高飛び込みをしています。

実家も、圭介とおなじく和菓子屋で、両家の和菓子屋「やまと」と和菓子屋「にのみや」はライバル関係にあります。

 

仲西 弘樹(なかにし ひろき)さん

「ラフ」ワイド版3巻より

自由形の100m、200mの日本記録を持つ大学生。日本水泳界 期待の星で、圭介の憧れの存在です。また、亜美とは幼なじみの間柄で、亜美からは「お兄ちゃん」と慕われています。

優しくて、スポーツマンでカッコいい完璧なお兄ちゃんです。

「ラフ」の大まかなあらすじは、圭介と仲西さんによって、水泳日本一とヒロインの亜美をめぐる戦いが繰り広げられる熱血ラブストーリーです。

そこに、圭介とおなじ高校、おなじ寮で生活を共にする4人の仲間達の物語が加わります。

 

関 和明(せき かずあき)

「ラフ」ワイド版1巻より

水泳部所属で圭介と同様、自由形の選手です。

女の子が大好きです。もともとは空手をやっていて三段の腕前をもっていますが、「モテたい」という理由で、入学時はバスケ部に入部しました。その後、亜美に恋して、水泳部に途中入部することになります。

同じ種目、亜美を争うライバルとして、圭介に対して敵意ムキだしです。

 

北野 京太郎(きたの きょうたろう)

「ラフ」ワイド版1巻より

水泳部所属でバタフライの選手。

体がでかくて顔も強面ですが、見た目とは違い、性格は温厚、成績優秀です。部屋が一緒ということもあって、関とよく一緒にいます。

独特の空気感があって、意外性のある面白いやつです。

 

久米 勝(くめ まさる)

「ラフ」ワイド版1巻より

陸上部で砲丸投げをしている怪力の持ち主。

普段は、ほんわかした性格で、出てくると癒されます。

 

緒方 剛(おがた たけし)

「ラフ」ワイド版1巻より

このシーンではちょっとわかりづらいかもしれませんが、男気あふれる熱い男です。

野球部所属、プロ志望の強い強打の4番バッター。中学時代はピッチャーとして活躍するも、肘の故障が原因でサードに転向しました。

ちなみに、亜美と同じ中学出身で、ずっと好意を抱いています。

以上が「ラフ」に登場する主要人物たちです。

このキャラクターたちによって、

喧嘩したり、仲直りしたり。勝ったり、負けたり。恋したり、恋い焦がれたり。の、青春ラブストーリーが繰り広げられます。

これだけの説明だと一見どこにでもある青春ラブストーリーです。

ただ、忘れてないですよね。

「ラフ」はあだち充の最高傑作に挙げられるほどの名作です。

一見どこにでもありそうな青春ラブストーリーに、なぜ、多くの人が感動し、胸を熱くさせているのか?

次の章から、僕なりの解釈で、その謎を解明していきたいと思います。

 

2. ‘仲良しのお友達’とはひと味違う“男の友情”が熱すぎる!

「ラフ」の胸熱ポイントは、なんといっても“男の友情”です。

相手に大事なことを気づかせるために、あえて突き放したり。

刺激し合って、お互いに成長していったり。

そういう友情って、いいですよね?

「ラフ」ワイド版4巻より

 

2-1. 男前すぎるぜ緒方くん

寮で一緒に暮らす5人は、みんないいヤツで、それぞれ男前なところがあるんですが、特に緒方は、「お前、どんだけ男前なんやて!」と叫びたくなる胸熱エピソード満載です。

胸熱エピソードを1つ、ご紹介します。

あるとき久米は、緒方のことが好きなメガネ女子のために、緒方とメガネ女子を引き合わせようとします。

緒方は、その気がないので始めは拒んでいたんですが、久米の話を聞いているうちに、実は久米がメガネ女子のことを好きだということに気づきます。

緒方は立ち上がります。

「ラフ」ワイド版3巻より

そして、、

「ラフ」ワイド版3巻より

あえて、悪役を演じることで、久米自身の大事な想いを、本人に気づかせました。

まったく、どこまでも男前なヤツですね、緒方というヤツは。

緒方の男前エピソードはマジで熱いです。

「ラフ」を読むときは、ぜひ、緒方の男前っぷりに注目してみてください。

 

2-2. 普段は好き勝手。いざ!ってときに結束

同じ寮に暮らす5人。もともと、出身中学も別で仲良しだったわけではありません。

「ラフ」ワイド版1巻より

出身も性格も違い、それぞれがそれぞれの目的のために好き勝手生活しています。

でも、みんないいヤツなんですよね。

いざ!ってときは、がっつり意気を合わせて立ち上がります。

これは、学校の番長を自称する先輩が不良グループに絡まれたときの話です。

相手は、毎日ケンカに明け暮れている空手道場の不良たちで、どう考えても先輩に勝ち目はありませんでした。

ただ、番長、先輩という立場上、後輩の圭介たちに素直に助けを求めることもできません。

そこで5人が取った行動は、、

「ラフ」ワイド版2巻より

先輩を立てつつ、自分達が戦いに向かうことでした。

その結果、、

「ラフ」ワイド版2巻より

みんな、ひどい顔になってるんですけど、、この男気と結束感、しびれます。

あとは、、

「ラフ」ワイド版1巻より

これは、入学当初、圭介の部屋から隣にある女子寮の風呂場がのぞける、ということを知った4人の結束です。

こういう変なテンションになったときの妙な結束感も、男ならではなんですかね。笑

 

2-3. あいつには負けねぇ!高め合うライバル関係

5人の中で、圭介と関と緒方は、ヒロインの亜美を狙っているライバル関係にあります。さらに、圭介と関は、競泳で同じ種目を戦うライバルでもあります。

性格もあってか?正直、圭介は関に対してライバル意識を持ってない感じです。

が、負けず嫌いな関は、圭介に対して、メラメラ闘志を燃やしています。水泳部に入った当初はまったく泳げないカナヅチだった関ですが、めきめき力をつけて、全国3位の実力をもつ圭介と張り合えるほどになります。

で、その関に基礎を叩き込みコーチしたのが、実は圭介です。もともとは、水泳部の監督に指示され、はじめは嫌々コーチをしていた圭介でした。

でも、水泳初心者の関に、何度も何度も繰り返し基礎を教えるということは、圭介自身にとっても、初心を忘れて崩れていたフォームを確認、修正する絶好の機会になっていました。

結果、圭介も、自分の限界を感じ、伸び悩んでいた選手としての殻を破り、自己ベストを更新していくことになります。

「ラフ」ワイド版1巻より

それぞれがお互いに、いい影響を与え合って、高め合っていくライバル。熱いです!

 

3. ラブストーリーも面白い!

今回の記事を書くにあたって、ちょっと振り返ってみたんですけど、僕は今まで、、恋愛っていう観点で漫画を読んでたことがほとんどなかったなぁ。ということに気づきました。

主人公に感情移入して、ヒロインのことを好きになるわけでもなく。かといって、2人の恋を応援するわけでもなく。

「タッチ」を読んでいたときも、たっちゃんと南の恋物語はどうなるんだ?っていう感じでドキドキしていた。というより、和也の意志を継いだ達也が、夢を叶えるために成長していく姿や、チームが結束して1つ1つ勝ち進んでいく姿を観て、興奮していました。

漫画において、恋愛はサブストーリー。という感じで漫画を観てることがほとんどでした。

ただ、、

「ラフ」は、ラブストーリーがずっと印象に残っています。

 

3-1. 最悪の始まり。のち、感動のフィナーレ

主人公の大和 圭介と、ヒロインの二宮 亜美。

2人の実家は、それぞれ和菓子屋を営んでいて、激しく争い合っていました。

亜美の祖父がつくったヒット商品を、圭介の祖父が真似して改良を加えたことで、さらにヒット。その結果、和菓子屋「にのみや」の商品は売れなくなって経営難になり、亜美の祖父は「やまと憎し」の言葉を残して死んでしまいました。

そんな背景もあって、特に二宮家は大和家を恨んでいます。

「ラフ」ワイド版1巻より

両家の仲は最悪。作中でもネタになっていますが、まさにロミオとジュリエット状態です。

そんな2人が徐々に惹かれ合っていきます。

と、やっぱり、ストーリー自体はどこかで聞いたことある。観たことあるようなラブストーリーですよね。

そして、結末もなんとなく想像できる。

それなのに、、

気づいたら、惹き込まれちゃってる。

ページをめくる手が止まらない。

それが、「ラフ」のラブストーリーです。

「ラフ」ワイド版2巻より

「ラフ」ワイド版5巻より

「ラフ」ワイド版6巻より

ある程度、結末は予想がつくストーリーなのに面白い。

わかっていても、知らないうちに、ストーリーに惹き込まれてる。

このあたりの魅せ方、演出は、あだち充先生、本当に天才的だと思います。

あだち充作品の真骨頂!ならではの醍醐味をどうぞお楽しみください。

 

3-2. 必見。漫画史上最高の告白シーン

人に「ラフ」のどこが良かった?と聞かれて、僕が真っ先に思い浮かぶのは、告白シーンです。

必見です。

ネタバレになってしまいますが、告白シーンは2回あります。

まず、1回目の告白。個人的に大好きな場面です。

物語が進んでいくと、2人の距離は徐々に縮まっていきます。しかし、物語終盤、ある事故が原因で、あれ?この先、どうなるんだ?という展開になります。

そして、唐突に、圭介から亜美へ、淡々と告白をします。

「ラフ」ワイド版6巻より

続きは、実際に読んでみてください。

恋したくなります

ちなみに、ファンの間で評判が高いのは、クライマックス、2回目の告白です。

ここもやっぱり、実際に観てほしいので、詳しく説明しませんが、後悔はさせません。

最高のエンディングを迎えます。

ぜひ、実際に読んで、感動と、読了後の晴天感を味わってください。

「ラフ」ワイド版6巻より

 

4. まとめ

いかがだったでしょう?「ラフ」読んでみたくなりましたか??

この漫画は、

友情とラブストーリーが熱すぎる上に、最高のラストが待っている名作中の名作です。

読み終えた後の、スッキリ感、読んで良かった感は格別です!

ぜひぜひ、あなたも読んでみてくださいね。

そして、「ラフ」の話で一緒に盛り上がりましょう。笑

じょにすけ

 

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『ラフ 』文庫版 全7巻セット

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5 件のコメント

  • 平凡。否、一般大衆の中では憧れの存在的な登場人物らが紡ぐ青春ラブコメ漫画ですね。
    勿論、嫌いではなくこういった平凡な幸せに心から憧れを抱いています。
    けれども、少々ノリが軽い。スポーツモノと言うよりもそれを背景としたに過ぎない恋愛モノ
    といった印象ですよね。
    本当に全国レベルで勝とうと思えば、恋愛にうつつを抜かしている暇はあまりないでしょう。
    そもそも、そんな両方共に恵まれた環境自体がめったとないでしょう。
    そこが漫画ならではであり、物足りなさを感じる理由でしょうか。
    スポーツモノも良いですけれども、出来れば進学校モノなんかもお願いしたい。そもそも、
    男女に分かれて異性はいませんけれど。
    球児や選手ではなく、甲子園やら連盟を率いるような面々は恐らくはその殆どがそういった
    後者側の経験の持ち主ではないだろうか?
    2020年の東京オリンピックを前に、スポーツが注目されるも、YAWARA!の主人公の
    祖父役のモデルとされる、嘉納治五郎なる実在した人物(2019年NHK大河ドラマ「いだ
    てん」でもその役柄が登場します。)が、64年の東京オリンピック招致活動や講道館柔道の
    創立に尽力してスポーツの父・柔道の父と呼ばれ、更には全国一の進学校を創立したという事
    実があります。
    甲子園球場の設計者にして、阪神電鉄の社長を務められた人物の□なども当該進学校を卒業し
    ているという現実もあります。勿論、男子校です。拝

    • コメントがアホすぎてワロタw

      意味不明な感想はスルーして、
      あだち作品はファンなら知っての通り、基本的には学生生活・部活動を舞台にした青春王道ラブコメです。作品が変わっても基本的な軸は変わりません、ある意味マンネリな内容の作品ばかりなのですが、それでも長年多くのファンを惹きつける魅力があだち充作品にはあります。その中でラフはあだち作品の中でも余計な遊びがない非常にまとまった作品だという印象があります。

      最初から最後まで飽きることなく読めて、脇役キャラに魅力があり、話の後味もスッキリ、巻数も多すぎず少なすぎず、ダラダラ長くなることもなく終わった後にもうちょっと読みたいなぁとほのかに思えるちょうど良さ、そんなところがファンの中で最高傑作と言われる所以だと思います。

      秋の夜長にぴったりの作品なので、まだ読んだことがない方はぜひ読んでみて下さい、オススメですよ。

  • 20年ぶりくらいにアニメを見始めて
    生まれて初めて「ナイン」を見ました。
    いやあ、あだち充さんの恋愛物語は最高ですね。
    そして読みやすい。

    女の職場で働いてると、女の大半はクズ
    さらに、非モテの私としは
    「女の相手こそが時間とお金の浪費」
    「クズ女を動かしてくれる、イケメンこそ最高!」
    って常々思ってますが、

    あだち充さんの作品を見てると
     自分もこんな人生を歩みたかったと
     うらやましく思ったり、
     昔の熱い想いが出てきたり
    と若い頃感じた血がたぎってきます。
    でも、バイクの方が楽しいけどね。
    もちろんビビリ安全運転ですよ。

    あだち充さんは
    恋愛物語なら私にとって最高の作品を作った人物です。

    H2・スローステップ は途中で買うのをやめ
    最後まで読んでません。

    本をもってるのは
    みゆき・ラフ・虹色とうがらし

    それに加えて全巻読んだのは
    陽あたり良好!
    だけですが、

    実をいうと最高傑作と言われると
    甲乙つけれないですが、
    ラフが最高傑作という人がいらっしゃるのは
    個人的に嬉しくなってきました。

    しかし、考察が素晴らしいです。

    • コメントありがとうございます!

      『ナイン』も名作ですよね〜。

      そして、『みゆき』『虹色とうがらし』『陽あたり良好!』

      並んでるタイトルを観ただけで、また読みたくなってきちゃいました。笑

      今年の夏もあだち充作品を読み返すことになりそうです。笑

  • 今更ですがコメント失礼します
    自分は男ですし、連載時生まれてすらいなかったのですが、母親の持ってる少し前の漫画とか好きで結構読んでます。あだち充さんの作品はタッチとラフがあったので読んでみました。最初は昔のだなって舐めてたけど、途中からはハマって自分の部屋で何周もしました。ラフは桜のシーンと告白(ラスト)好きすぎて辛いです。今は実家から離れて暮らしているので、また読んでみます。いいまとめをされてたと思います。また来ます

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    『火の鳥』に世界観を学び、自由に青春してる王道マンガの主人公たちに憧れ続けているイージュー☆ライター。漫画が大好きな二娘の父。当サイトの運営・デザインにも携わってます。