みなさんこんにちは、マンガタリライターの神門です。
人にはそれぞれ、神マンガがあると思います。ありますよね??
私にとっての神マンガがこの、「はやて×ブレード」です!
ライターネーム(神門順)は、この作品の登場人物からつけたほど崇拝しています。
この「はやて×ブレード」は、全編にわたって前向きなバカだけが登場し、ハイテンションなギャグを炸裂させている漫画です。
あまりに前向きなバカっぷりさに、人生のバイブルにもってこい、と思うくらいです。
教え:真に相手を思うなら、自分のことは捨ておけ
「はやて×ブレード」 6巻 林家志弦/集英社より 引用
そこで今回は「はやて×ブレード」の
- 基本情報とあらすじ
- 作品最大の魅力=人生の指針にもなる突き抜けた「バカ」共
- バカさだけじゃない漫画としての完成度の高さ
をドカンと紹介します。
ぜひ、バカ時空に触れてみてください!
目次
1、「はやて×ブレード」ってどんな漫画? 基本情報とあらすじを紹介
著者 | 林家志弦 |
出版社 | 集英社 |
掲載雑誌 | ウルトラジャンプ |
掲載期間 | 「はやて×ブレード」2003年 – 2013年 「はやて×ブレード2」2013年 – 2017年 |
単行本巻数 | 「はやて×ブレード」全18巻 「はやて×ブレード2」全6巻 |
ジャンル | 剣戟コメディ |
「はやて×ブレード」は、「女だらけの剣戟コメディ」、「攻めるも乙女、受けるも乙女」をキャッチコピーとした剣戟コメディ漫画です。
作者の林家志弦先生は、キレのあるギャグを武器に百合漫画をメインに描かれており、本作は林家志弦先生の作風が最も色濃く出ている作品と言えます。
ウルトラジャンプで長期連載されるだけの人気を誇り、ドラマCDも6枚発売されています。
■あらすじ
主人公、黒鉄(くろがね)はやては、中高一貫で全寮制の女子校である「天地学園」に通っています。
「天地学園」では剣技の優れた生徒が特待生として入学し、「星獲り」と呼ばれるランキング制の剣の試合を行っています。
黒鉄はやては、本来なら特待生として入学していたはずの双子の姉の替え玉として入学しました。
波風立てずに学園生活を過ごすつもりでしたが、ひょんなことから借金を背負ってしまい、借金返済のため、賞金も出る「星獲り」に参加することになります。
おもわずタンカを切ってしまったはやて!
「はやて×ブレード」 1巻 林家志弦/集英社より 引用
天地学園は女子校であり、キャッチコピーの通り「女だらけの熱く激しい剣戟が繰り広げられ、受けも攻めも乙女だけという、百合が咲き乱れている」作品なのです。
2、全18巻バカが続く物語は人生を明るく照らすバイブルとなる!棺桶まで抱えていきたい本作のバカさを主要なバカキャラで紹介!
「はやて×ブレード」では作品を一本の芯が貫いています。
それは『バカ』です(褒め言葉です)
何せ、サブタイトルには全て『バカ』が付けられているくらいです。
1話から最終話、番外編のおまけだって言うまでもありません!
「はやて×ブレード」 1-18巻 林家志弦/集英社より 引用
そんな「はやて×ブレード」の最大の魅力はもちろん、バカ全開の個性的過ぎるキャラクター達が、物語の初めから終わりまでハイテンション、フルスロットルでバカの限りを尽くして突っ走っている事です。
そのバカっぷりを見れば、くよくよ悩むことがアホらしくなること間違いありません!
- キレよし!
- テンポよし!
- セリフまわしよし!
そんな三拍子そろった捧腹絶倒のバカさを、そのバカを具現化するキャラクターに焦点をあてて紹介いたしまする。
バカランカー・エントリーNo.1 黒鉄はやて:物語の主人公にして、ど真ん中直球勝負バカ
もらしそうなのが主人公!
「はやて×ブレード」 1巻 林家志弦/集英社より 引用
バカジャンル | 相手を引きずり込む鬼受け!ど真ん中直球勝負バカ |
人生のどういう時に有用なバカ? | 想い人や仲間にしたい人を振り向かせたい時に是非! |
主人公にしてバカの総本山です。
エネルギッシュで前向き、そして決して懲りることのない、常に全力で真正面から直球勝負のキングオブバカ。
たとえば。
「星獲り」には二人一組でないと参加できません。パートナーにしたい相手、無道綾那(むどうあやな)に直球勝負で申し込んであえなく撃沈するバカ!
正面から突撃するも・・・
気が付かないまま3日間パシられ続け、パシらせた方にも突っ込まれる!「はやて×ブレード」 1巻 林家志弦/集英社より 引用
また、綾那がパートナーとなってくれないのは過去に起きた事件のせいだと知って謝りにいきますが、タイミングも気にせず真正面からぶつかり、血祭りに。
自他ともにバカを認める
思いに耽る綾那に空気も読まず全力で謝り、結果、血祭り!
「はやて×ブレード」 1巻 林家志弦/集英社より 引用
登場するキャラクター達はみなバカですが、はやてが天地学園にやってきてから加速度的にバカになっていきます。
即ち、全てのバカの起点ともいうべき存在です。
特に、パートナーとなる綾那のバカ化促進に大きく貢献しています。
自分の思いをぶつけ、綾那をバカワールドに引きずり込む!
「はやて×ブレード」 1巻 林家志弦/集英社より 引用
バカに巻き込まれ、魔王化する綾那!
「はやて×ブレード」 1巻 林家志弦/集英社より 引用
人を本気で動かすのは全力のバカ。そう確信させてくれるバカなのです。
「あの人を振り向かせたい、あの人と友達になりたい、でもどうすれば良いか分からない!」
そんなアナタに是非とも参考にして頂きたいバカこそが黒鉄はやてなのです!
バカランカー・エントリーNo.2 無道綾那:暴言毒舌主人公。作中でバカ度がUPしていく成長型のバカ
人の名前を憶えない綾那。虹色のアフロって!?
「はやて×ブレード」 3巻 林家志弦/集英社より 引用
バカジャンル | 巻き込まれ突っ込みタイプの成長型バカ |
人生のどういう時に有用なバカ? | 自分が望まない状況に立たされた時に思い出そう! |
はやてと並ぶもう一人の主人公が無道綾那(むどうあやな)です。
激しい突っ込み体質で、毒舌を周囲に容赦なくふるいます。それでも当初は登場人物の中でもまともな部類の人のはずでした。
恋愛ゲームで「ののしる」「しばきたおす」って、バカ?
「はやて×ブレード」 1巻 林家志弦/集英社より 引用
戦い終えた相手に対しても爽やかに容赦なし!
「はやて×ブレード」 1巻 林家志弦/集英社より 引用
そんな綾那も、はやての影響を受けてバカ化が加速していきます。
綾那はトラウマを抱えており、それが原因で部屋に引きこもり「星獲り」からも離れていました。しかし、はやてのバカに巻き込まれ、さらに元々のツッコミ体質も災いし、バカに巻き込まれては突っ込むことを繰り返すうち、バカ度が上昇していきます。
突っ込み(ジャイアントスウィング)をして周囲から変な目で見られる綾那
「はやて×ブレード」 2巻 林家志弦/集英社より 引用
ただ、そのバカが強まることで、過去のトラウマを脱却することにもなります。
トラウマとなった相手と戦う時、綾那が選んだ手段がなぜか、はやてと合体した「人間斬り」。
戦い始めてから当然のように後悔しますが、こんなバカなことをして過去のトラウマを乗り越えて戦うことが出来たのも事実です。
まあ、正気の沙汰ではない!
「はやて×ブレード」 10巻 林家志弦/集英社より 引用
そして当たり前の結果に!
「はやて×ブレード」 10巻 林家志弦/集英社より 引用
そう、バカは悩みや迷いを乗り越えるためにも非常に有用だということを、主人公である綾那が身をもって教えてくれているのです!
世の中、ままならないことも多いでしょう。自分が望まない状況に陥ることもあるでしょう。
そんな時、綾那のように自己の内に眠るバカを成長させることで乗り越えられるかもしれません! 可能性として!
バカランカー・エントリーNo.3 天地ひつぎ:俺様すぎて独自ワールドを持つ、作品最強の天上天下唯我独尊バカ
自分が面白いと思ったことならなんでもやります!
「はやて×ブレード」 11巻 林家志弦/集英社より 引用
バカジャンル | 俺様的バカ空間を保有した、バカ育成(感染)型バカ |
人生のどういう時に有用なバカ? | 周囲を自分のペースに巻き込みたい、上昇志向の強いアナタに |
天地ひつぎ(あまちひつぎ)は、天地学園の理事長 兼 学園長 兼 生徒会長です。
学園の頂点に立ち、好き勝手にやりまくり、敗北することなど考えない、生まれながらの勝者にして作品が誇る最高ランクのバカ。
こんなことを自信を持って堂々と言っちゃうようなアレなお方です。
「はやて×ブレード」 1巻 林家志弦/集英社より 引用
はやてが周囲を惹きこんでバカ化を促進していくならば、ひつぎはバカを育てる土壌そのものでしょう。
はやてによってバカの素材たちが花開くのも、ひつぎがバカの素材を集め育んできたからこそ。自分のバカを感染させるバカなのです。
バカの感染源ということが判明!
「はやて×ブレード」 5巻 林家志弦/集英社より 引用
また、天地学園を「わたくし時空」と呼び、学園の規則を勝手に変えて「わたくしイズルール」と言う、バカにプラスして超・俺様キャラ。
「わたくし時空」に入ってみたい!
「はやて×ブレード」 10巻 林家志弦/集英社より 引用
バカで揺るぎない強さと自信を持っており、「ついていきたい!」そう思わせてくれるキャラです。
周りの人間を自分についてこさせたい、トップを目指すのだという人にはそういう気概とオーラが必要です。そんなアナタが参考とすべきバカこそが、天地ひつぎというキャラクターなのです!
もちろんバカは、真剣な立ち合いの場でもブレることはありません!
格好良く要求した「剣の舞」とは!?
「はやて×ブレード」 5巻 林家志弦/集英社より 引用
バカランカー・エントリーNo.4 久我順:忍術と体術はいやらしいことのために?エロ求道バカ
バカというかエロ。スク水に何を求めている!?
「はやて×ブレード」 16巻 林家志弦/集英社より 引用
バカジャンル | 欲望に忠実な煩悩バカ。というか変態 |
人生のどういう時に有用なバカ? | 本当に自分が望むことは何か? そう行動に迷ったとき |
綾那のルームメイト・久我順(くがじゅん)。またの名をじゅんじゅん、色魔、およびエロ忍者。
久我家に伝わる忍術と身の軽さで、あらゆる場所に行っては覗きなど変質的行為を繰り返すエロバカです。
「淫魔のマント」を装備しているくらいですから!
「はやて×ブレード」 7巻 林家志弦/集英社より 引用
というか、ここまでくるとバカというか、ただの変態です。
セクハラまがいのことをしでかしては、綾那やパートナーにしばかれるのがお約束となっています。
「3ぴ」とは!?
「はやて×ブレード」 11巻 林家志弦/集英社より 引用
順は懲りること無くバカ(エロ)行為を繰り返し、自分の欲望を隠さず丸出しにしています。
私達が自分の欲求に素直になろうとしても、どうしてもそこまでは出来ない、そんな姿を他人には見せられないと思ったりします。
バカは、そんな些細な悩みを忘れさせてくれます。
だからこそ、自分にとって本当に何が大切なのか、大切なもののために我慢しなくて良いのか。そう迷ったときにこそ順の行動がきっと指針となることでしょう。
大事なもののためなら躊躇わない!(痛い目にあうと分かっていても!)
「はやて×ブレード」 7巻 林家志弦/集英社より 引用
バカランカー・エントリーNo.5 士道美沙子:アナーキーでファ○クでパンクな単純バカ
風邪をひいたパートナー(ナンシー)に語呂の良い一曲を(バカ)
「はやて×ブレード」 10巻 林家志弦/集英社より 引用
バカジャンル | 何も考えていない、あるがままの直情型バカ |
人生のどういう時に有用なバカ? | 色々と絶望して、「バカになりたい」とまで思った際に |
何かを考えているとか、計算しているとかはなく、生まれながらのバカ、それが士道美沙子(しどうみさこ)、通称シドです。
常にスラング混じりのしゃべりをする、パンクでアナーキーなオレっ娘。だけど実態はただのバカです。
勢いと思いつきだけとしか思えない数々の台詞と行動がサイコーにイカしたバカパンク。
しまむら!
「はやて×ブレード」 7巻 林家志弦/集英社より 引用
常にベースを手にし、ベースでリズムをとりながらバカなことを口走る姿は、芸人崩れにしか見えないかもしれません。
生まれも育ちもバカで、もはやどうこうしようもない直情型バカ、言ってみれば、ナチュラルボーン・バカなわけです。
持っていたら「ナッツ姫」ですかね!?
「はやて×ブレード」 7巻 林家志弦/集英社より 引用
「もう嫌だ、疲れた、何も考えずバカになりたい!」
長い人生、そんなテンションになることもあるかもしれません。そういうとき、シドを見てみてください。
「こんなバカになれれば人生、楽しそうだな!」
と、思えるかもしれませんよ?
ただこのバカの場合、うまく操縦してくれる人を見つけることが肝心! そうでないと突っ走った挙句に自爆して自分も周囲も不幸になるだけです。
バカ(シド)を操縦するのはパートナーのナンシーこと斗南柊(となみしゅう)。
口は悪いけれど面倒見の良い素敵な姉御です! (個人的にめっちゃ好き!)「はやて×ブレード」 16巻 林家志弦/集英社より 引用
バカランカー・エントリーNo.6 その他もろもろ:熱血バカから色々・・・・いやもう皆バカ!
バカジャンル | 色々! 体育会系バカ、熱血バカ、野獣系バカ、等々 |
人生のどういう時に有用なバカ? | (主に)テンションをあげたいとき |
はい、キリがありません!
こんな感じでキャラクターはみんながみんな、バカまっしぐらです。
【その他バカその1】
風邪を引いても、横にならず縦のままに治したいという意味不明な熱血系バカ。
「いつもの倍の汗流して、倍食べる」独自の治療術を試みる!結果、当たり前に悪化! バカです!
「はやて×ブレード」 3巻 林家志弦/集英社より 引用
始まりから終わりまで、尽きぬこと無きバカ祭り。
ここまでバカにこだわった作品が他にあるでしょうか、いやないはずです。
生きていれば日々、辛いこともあるでしょう。
だけど、そんなのは些細なことだと忘れさせてくれるような愛すべきバカの集まり、それこそが天地学園であり、「はやて×ブレード」なのです!(良いことを言った風)
【その他バカその2】
パートナーからしばかれ、バックに花を咲かせて爽やかに鼻血を吹きますが・・・お笑い剣士を目指す彼女にとっては「おいしい」ツッコミだった!?
「はやて×ブレード」 2巻 林家志弦/集英社より 引用
この作品にはバカしかいないのか!?(答え:いません)
3、バカなだけじゃない!王道少年漫画的な完成度の高さを誇っているから読む手が止まらなくなる!
バカやギャグに隠れてしまいがちですが、「はやて×ブレード」は漫画としても高い完成度を誇る、熱く燃えて萌える作品です。
その要素は大きくずばり3つ!
・戦闘:剣技の特待生達か繰り広げる熱く激しい「星獲り」バトル
・成長:ランクを上げ、葛藤を乗り越え、キャラクター達は剣技も心も成長する
・百合:戦うパートナー同士の描かれる関係はまさに百合!
バトルと成長は熱血少年漫画の王道を突き進む展開! そして、百合的妄想を高めるパートナー関係!
ハイテンションなノリとギャグばかりに目がいきそうですが、非情に熱いストーリーが展開しています!
3-1 戦闘:長刀、短刀、二刀流、さらには呪いに精霊召喚!? 真剣な戦いからバカな戦いまでバラエティに富んだ本格バトルに燃える!
剣技に優れ特待生として入学した生徒は「剣技特待生(通称:剣待生)」と呼ばれます。そんな剣待生の本分は戦いです。
そして、乙女だけのバトルだからといって甘いことはありません。
鼻血は噴出し、腕や肋骨は折れ、顔面に傷をつけられます。それくらい本気の戦いを乙女たちは見せてくれます。
二刀vs薙刀! ギャグだけじゃありません、剣戟も熱い!
「はやて×ブレード」 14巻 林家志弦/集英社より 引用
綺麗ごとの剣ではなく、望みを叶えるためならばどのような姿を晒そうとも勝つべく、乙女たちは突き進みます。
戯れではなく、美しい顔を鮮血に濡らすほど本気で戦います!
「はやて×ブレード」 14巻 林家志弦/集英社より 引用
また、ただ単に剣で打ちあうだけでもありません。
特殊な武器を使用することも許可を得れば可能であり、呪術や精霊を使うことすら許されています。
飽きさせることのない、ギャグと真剣の入り混じった戦闘を堪能することができます!
これもアリ!
「はやて×ブレード」 4巻 林家志弦/集英社より 引用
主人公達だけでなく様々な剣待生ペアが、それぞれの思い、目標、理想を追って剣を振り、熱い戦いを見せてくれるのです!(もちろん、間にバカを挟みながら!)
長刀、短刀、フェンシングのフルーレ剣など、様々な武器で熱き戦いが繰り広げられます!
「はやて×ブレード」 18巻 林家志弦/集英社より 引用
ギャグのキレと剣のキレ。スピード感のあるボケ・ツッコミと剣技の攻め・守り。バカな思いと真面目な思い。
ギャグと真剣さが見事に融合し、バカを見せつつも熱い戦いを繰り広げ、読み手を取り込んで離しません!
3-2 成長:「星獲り」におけるパートナーの存在が、剣の技も、心も強く成長させてくれる物語!
剣待生にはランクがあり、勝利を重ねていくとD、C、B、A、特A、Sと、ランクを上げていくことが出来ます。
はやてはDランクから始まりますが、即ち、どんどん強い相手と戦って強くなっていく物語でもあるわけです。
やっぱり、自分より強い相手に挑んで戦うのは熱い!
ランクを上げていく、はやてと綾那のコンビ
「はやて×ブレード」 10巻 林家志弦/集英社より 引用
ランクが上がれば当然、相手はどんどん強くなり、特殊な剣の技術を見せてきたりもします。
それに対してどのように戦うか、勝利を掴んでいくかもまた見どころなわけです。
Sランカー達の戦い(ナンシー姐さん、イカす!)
「はやて×ブレード」 7巻 林家志弦/集英社より 引用
また「はやて×ブレード」では数多くの生徒が登場し、多くの生徒たちの群像劇の様相を呈してきます。
彼女たちは様々な悩みや、傷ついた過去や、望まない未来などを抱えています。
そんな彼女たちが出来ることは剣を振ることだけ。剣や戦いを通して悩みや過去を克服し、未来を切り開いていくのです。
そして彼女たちが葛藤を乗り越えるために重要なのが、「星獲り」を行う上で欠かせないパートナーの存在です。作品内ではそのパートナーのことを「刃友(しんゆう)」と呼びます。
刃(剣)の友であり、真の友であり、親しき友でもあり、それら全てを意味していると思います。
現在の刃友、かつての刃友。葛藤を乗り越え成長をする上では必ず刃友が関わってきます。
たとえば主人公のはやては、双子の姉のナギが復学し、かつ背負った借金を返済し終えた後は、予定通りナギに後を任せようとして綾那と仲違いしてしまいます。
そんな風に簡単に「刃友」を解消しようとするはやてに綾那は怒ります。
綾那が、はやてに問いかける
「はやて×ブレード」 12巻 林家志弦/集英社より 引用
はやてと組むのを初めは嫌がっていた綾那も、いつしかはやてを「刃友」として認めていたのです。
二人の葛藤、やり取り、ぶつかり合い、まさに熱血少年漫画です!
一方で、はやての刃友である綾那は過去の星獲りにおいて、かつての刃友の染谷ゆかりに傷を負わせてしまったことに大きな負い目を覚えています。
そのことが原因で、二人は刃友関係を解消していました。
綾那のかつての刃友・染谷ゆかりには顔に大きな傷があります。
「はやて×ブレード」 5巻 林家志弦/集英社より 引用
だけど、負い目は綾那が勝手に思い込んでいただけでした。
そんな綾那をゆかりはもどかしく思っています。
そして綾那が新たな刃友を得て再び立ち上がり追いかけてきたのに、いまだに傷つけてしまったゆかりの眼だけを見ようとしないことに言いようのない思いを抱えていました。
思いをぶつけあう綾那とゆかり
「はやて×ブレード」 18巻 林家志弦/集英社より 引用
悩み、苦しみ、傷つき、時にはすれ違いながらも、不器用な彼女たちは正面からぶつかりあい、乗り越えていきます。
剣だけではない、心の成長もまた描かれていくのです。
わだかまりから解き放たれ、ようやく正面から剣を打ちあうことのできた綾那とゆかり。
「はやて×ブレード」 18巻 林家志弦/集英社より 引用
過去を、悩みを乗り越えて戦うなんて、やっぱり熱血王道少年漫画そのものです!
3-3 百合好きも満足!「刃友」という少女達のパートナー関係は妄想を高めさせられる!
作者の林家志弦さんといえば、百合漫画家さんとして有名です。
「はやて×ブレード」も当然、百合要素満載の作品となっており、刃友同士は殆どカップルといっていいほどの関係性を見せてくれます。
友情に思えるかもしれませんが、言葉、態度を見れば、もう恋人のソレです。
当たり前のような関係性であり、一言
「はやて×ブレード」 13巻 林家志弦/集英社より 引用
ごく当たり前のように女の子同士のセクハラまがいの行為がなされたり、焼きもちをやいたり、求愛したりしています。
刃友同士の喧嘩などは、痴話喧嘩にしか見えません!
世に出ている甘い百合関係や、あからさまな百合関係ではありませんが、想像や妄想の余地があるほど、人は逆に萌えるものです。
【久我順・静馬夕歩】
中でも絶対に外せないのがこの二人!
エロ忍者の名を欲しいがままにする順ですが、刃友である静馬夕歩(しずまゆうほ)に対する思いは本物です。
幼い頃から久我の家は静馬の家に従うよう言われてきて、夕歩を守る為に生きてきた順。
そんな順に、夕歩のためではなく順自身のために戦って欲しいと、その相手こそ綾那であると夕歩は言います。
聞いているはやても照れるような夕歩の言葉
「はやて×ブレード」 3巻 林家志弦/集英社より 引用
やがて、綾那との戦いを直前に控え、順は緊張を見せます。
震えを止めるため、「手首」を握って欲しいと願う順に対し、夕歩は順の「手」を握る。
・・・・なんかもう、たまらんです! 順の、普段(エロ忍者)とのギャップもまた効いています!
戦いを前にしての順と夕歩の一幕!
「はやて×ブレード」 3巻 林家志弦/集英社より 引用
もちろん、順・夕歩ペアだけではありません!
作品中で、百合の妄想をかきたてられるシーンが数多く描かれています!
この台詞だけ見たら、恋人同士にしか思えません
「はやて×ブレード」 4巻 林家志弦/集英社より 引用
アナタじゃないと駄目なの、って告白ですね
「はやて×ブレード」 5巻 林家志弦/集英社より 引用
4、まとめ
ということで「はやて×ブレード」の、
- 基本情報とあらすじ
- 最大の魅力、それは「バカ」
- バカ以外の魅力
を、愛を込めて紹介しました!
決してメジャーとは言えない作品かもしれませんが、こんなに笑えて、燃えて、萌えられる作品はそうそうないですぞ!?
興味をもたれたらまずは一冊、手にしてみてください。
めくるめくバカの桃源郷があなたを出迎えてくれます!
コミックスの応募券で当選した、エロ忍者・久我順の持つ「エロしげ」ストラップ!
以上、登場人物の中では久我順、星河紅愛、斗南柊が好きな神門でした。
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