ということで今回は、オメガトライブという漫画について個人的に思う名言や名場面を一つずつ解説しながらご紹介していきたいと思います!
ネタバレ注意!
当記事はネタバレが多数含まれていますので、オメガトライブを読んだことがない方はご注意ください!
目次
- 1.オメガトライブ とはどんなマンガ?基本ストーリー(あらすじ)を解説!
- 2.漫画オメガトライブが面白い11個の理由!
- まとめ
1.オメガトライブ とはどんなマンガ?基本ストーリー(あらすじ)を解説!
作者 | 玉井雪雄 |
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出版社 | 小学館 |
連載された雑誌 | ビッグコミックス |
シリーズ |
|
2.漫画オメガトライブが面白い11個の理由!
「オメガトライブという漫画の面白いところは?」
個人的に思う名場面、名言を振り返りながら一つずつ解説していきたいと思います!
2-1.主人公の晴が父親に殺されかけた恨みを乗り越え親が子を殺さぬ世界を目指す!
第一話の冒頭、引きこもりニートだった主人公の吾妻晴は、父親:吾妻宏に無理矢理アフリカでの社会復帰プログラムツアーに参加させられ…。
生き物としては一番悲惨な結末、親に殺される目にあった晴。
死にかけたところを謎の男(ウィルス)Willとの契約によって救われ、新人類(オメガ)へと進化!
当然、自分を殺そうとした父親への復讐を誓うのです。
なんとか日本に帰国し自宅へと向かった晴。
そこには衝撃の光景が…!?
こいつ、俺を本当に、
殺しやがった!!
オメガトライブ第12話から引用
か、勝手に葬式やってる〜www
この晴のツッコミ、最高ですw
完全に頭に血が登り、オメガの特殊能力「クロックアップ」を使って父親へと掴みかかる晴。
しかし…
結局はWillに戒められ父親を殺さなかった晴。
その後の物語が進んでいく中で、HAL(晴)は新たな敵との戦いや仲間との出会いの中で自分たちの方向性・目指すべき進化の道を見つけていきます。
それこそが、
「親が子を殺さぬ世界を作ること」
お前には、俺の子供は殺せない。
いいか、そもそも生き物は自分の子供を決して殺さないものだ。
そうだろ?そんなことをすれば種の繁栄はあり得ない。
つまり、そんなことをする奴はーーーー
自分の子を殺すような奴は、
進化の負け犬
ーーーー絶滅する側の奴だ。
オメガトライブ第102話から引用
「親と子の関係に絶望を抱えながらも前へと進む」
これこそがオメガトライブという漫画の登場人物に共通したテーマとなっています。
2-2.元暴走族のカリスマヤンキー梶秋一が総理大臣を目指す!
オメガトライブには数々の魅力的なキャラがいるわけですが、その中でも梶秋一の右に出るものはいないでしょう。
それぐらいカッコよくて、クレイジーで、カリスマ性のあるキャラです。
梶秋一は首都圏で幅を効かせる巨大暴走族「極東連合」の10代目元総長。
暴走族時代に培った、統率力、天才的なアイデア、若者達の独自ネットワークを使って月収2,000万を稼ぐ実業家としても成功を収めます。
そんな梶くんも例に漏れず複雑な家庭環境で、
- 父親は2歳の時に亡くなり、
- 女手一人で育てくれた母親は新興宗教にどっぷりハマって教祖にまで上りつめた
そんな母親の狂気的とも言える教義のおかげで虐待を受けながら育った悲運のキャラです^^;
(もちろん母親をぶっ◯したいくらい憎んでいる)
最初は晴と敵対していた梶でしたが、晴が中国オメガの手から自分を犠牲にしてまで救ってくれたことがキッカケで仲間に。
日本政権を奪取するため、祭り(クーデター)後に総理大臣を目指すことになります。
そんな梶くんの名場面はいくつもあるのですが、個人的に好きなシーンを2つ紹介しますね!
2-3.梶の名場面1:その確率は100万光年(ウルトラ)%だ!
ビジネスの一環として某国大使館で地下カジノを運営していた梶達。
当然、本職の人たちが黙っているはずもなく、海外のマフィアに目をつけられ、梶の仲間2人が拉致されてしまいます…。
山梨奥地に連れて行かれ、自分が埋められる穴を延々と掘らされる2人。
そんな時、梶からの電話が…。
大丈夫だ、古屋。
いいか、よく聞け、俺には見える。
明日の朝、お前は今回の件を笑いながら話している。
吉野家の朝定を食いながらな!
その確率は100万光年(ウルトラ)%だ!
オメガトライブ 第113話より引用
梶がとった驚きの救出戦略とは…
マフィアの子どもたちと一緒に突入w
さすがのマフィアも自分の子どもに人殺しするところは見せれませんからね^^;
この作戦はホント素晴らしいw
2-4.梶の名場面2:梶の覚醒!ゆにばーす!
命がけの奇襲で中東オメガ:ハキムを追い詰めた梶でしたが、一歩及ばず…。
無残な死を遂げようという直前、Willが現れたことで梶は日本オメガの特性「光」に目覚め…
覚醒して頭がどうにかなったのか、意味不明なことを口走り始めますw
ここは本当、笑ってしまいますw
その後、特性を使わずにあえて殴り合いするところも梶くんらしさが溢れててGoodです!w
2-5.ライ◯ップもビックリ!筋肉ムキムキ大統領夫人イブ・L・ホークスの放った大正論!
アメリカオメガのアルファでもあり、大統領夫人の顔も持つイブ・L・ホークス。
逆上した晴に殴られる寸前、強烈なカウンターを食らわせたイブは未熟な晴に対して大正論を吐き捨てるのです。
力のない所に正義も悪もない。
力のないあなたには決断ができない。
力のないあなたには、スタイル(価値観)がない。
力のないあなたには”正義”も”悪”も、名乗る資格がない!
力があって、初めて盤上に上がれるのさ。
あんたのような、正義でもなければ悪でもない弱者は…
一番性質(たち)が悪い。
力のない弱者が、善悪を語るなってことさ。
オメガトライブ 第34話から引用
これはホント、世の中全般に言えそうですね…^^;
口だけであれこれ言うよりも、まずは確かな実力を備えるべし!ってことでしょう。
2-6.旧人類最強の暗殺者:金の鹿の強さがヤバイ!
祭(クーデター)をより現実的なものにするため、自衛隊秘密部隊を仲間に引き込もうと画策した晴。
ところが逆に自衛隊秘密部隊から暗殺を企てられてしまいます。
自衛隊秘密部隊が放ったのは「金の鹿」と呼ばれる最強の刺客:小菅守(こすげまもる)
元々自衛隊員で能力は高かったものの、他者とのコミュニケーションが苦手で部隊でもイジメられていた小菅。
ところが、ある事件がキッカケで自衛隊秘密部隊へと勧誘され、
感情と引き換えに驚異的な反応速度を手に入れる禁忌の脳手術を受けることに…。
こうして小菅はオメガにも匹敵する力を手に入れ、晴さえも凌駕する超人ぶりで圧倒!
とにかくこの金の鹿とのバトルがメチャメチャアツい!
政治的で難し目な話も多いオメガトライブですが、金の鹿との駆け引きや戦いはバトル漫画としても充分楽しめます!
2-7.誰もが憧れるオメガ特性の持ち主:ルチアーニの強運がヤバイ!
6種いるオメガの中でも誰もがいちばん欲しがる特性の持ち主。
それがイタリアオメガ:ルチアーニです。
ルチアーニの特性は「運」
あり得ない確率の奇跡が簡単に引き起こせたり、相手に触れることで運(命)を奪うことも可能!
こんな特性あったら…
人生無敵ですやんw
でも、たまに悪い意味で奇跡的なことを引き寄せてしまうこともありますw
第二次大戦下、収容所で多くの人間と死を待つ立場だったルチアーニ。
この時すでに特性に目覚めていたルチアーニは他人の運を盗み続けることで、処刑の対象に選ばれず、生きながらえ続けていました。
満足な食事も出ない腹ペコの毎日。
お腹が減ってしょうがないルチアーニ青年は思いつきます。
「せや!歯の裏に純金隠してるオッサンおったな!密告して兵士からご褒美もらったろ!」
「やったぜ!パンGET!」
ところが….ある日のスープに見覚えのあるものが…。
「こ、この金歯は…。」
う〜ん、スゴイ確率だw
連れて行かれた人がどんな目にあうのかも同時に分かってしまったという…^^;
自業自得というか、逆に運が悪い気もしますね…w
2-8.最強の運対決!晴vsルチアーニのロシアンルーレットがアツい!
日本オメガ晴とイタリアオメガルチアーニが最強の運を競い合うロシアンルーレット。
これもめちゃめちゃアツいエピソードです!
オメガ協定を破ったことが発端となり、ルチアーニに運(命)を奪われてしまった梶。
梶の命を取り戻すべく、ルチアーニとの勝負に臨む晴。
勝負の種目はロシアンルーレット。6発装填のリボルバーに実弾が1発。
ここで晴は驚愕の提案を…
1回→2回→3回と交代するごとに引き金を引く回数を増やしていくルールに変更^^;
どんなに運が良くても6回引くヤツは必ず死ぬやんけ…。
6回目を引くことになるのは晴。特に用意した策略も無し。
運命の6回目を引いた…。
その瞬間…雷が落下!
素晴らしい。素晴らしすぎる・・・
オメガトライブ 第27話から引用
周囲のオメガもドン引きw
かくして一件落着。
約束通り梶くんは晴の起こした奇跡によって一命を取り留めたのです。
2-9.核弾頭に跨って鉄腕ア◯ムを歌う脳みそトコロテン総理:松平がヤバイ!
オメガトライブ(キングダム)後編のカギを握るのが新日本総理大臣:松平
見かけによらずかなりクレイジーな総理です…^^;
- 記者会見に第二次大戦時の軍服を来てくる
- 究極のナルシスト
- 日本刀でリスカ
- 中国軍に東京を空爆させる
など、とにかくヤバイw
そんな松平も第6の男の手によってオメガへと覚醒。
さらにヤバイやつへと進化しますw
うーん、このセンスw
もし、こんな総理がリアルでいたら、日本はすごい改革を遂げるか、最悪の事態に陥るかのどちらかでしょうね…^^;
2-10.行方不明の謎のオメガ:第六の男の不老不死の秘密に驚愕!
物語序盤から終盤まで行方不明、人種も容姿も不明の謎のオメガ「第六の男」
その大きな謎の秘密は、
「分裂生殖」
アメーバのように自身が分裂することで無限にコピーを生み出せる第6の男。
それぞれが顔や人種を自在に変えられる能力も持っていることで、各オメガにスパイを忍ばせ、戦局を自分に有利にするために画策していました。
こんなん最強じゃないか…w
今まで生きてるかるかどうか分からなかったオメガがおいしいとこ取りで一気に覇権を握っていく。
こんなストーリー展開もオメガトライブならではですね〜!
2-11.死に際に言いたい!晴が放った最高の名言!
祭り(クーデター)の最終局面。
国会議事堂に運び入れていた核爆弾が中国軍の空爆によって誘爆の危機…。
日本と仲間たちを救うため、晴は一人で核爆弾を解体する決意をします。
その時に残した言葉が…
次の世代で会おう。
オメガトライブ第115話から引用
このセリフが最高にカッコいい!
「生きて会おう」ではなくて、「次の世代で会おう」というのがオメガトライブっぽくていいですよね〜!
まとめ
いかがだったでしょうか?
オメガトライブのように、本当はアツくて面白いのに、イマイチ人気が出ずに終わってしまったという漫画は多いですよね〜。
オメガトライブはSF要素やバトル要素、政治要素がうまく絡み合っていて読み応え抜群な漫画ですし、
- テロリズム
- 自衛隊の民営化、
- 民間軍事会社の台頭など
現状の日本・世界の情勢を先読みしているような設定も本当に秀逸ですね!
こういったマニアックで面白い漫画もドンドン紹介していくのがマンガタリというメディアなので、これからも期待していただけたらと思います!
宮ざわっ…!
『オメガトライブ』は、”サンデーうぇぶり”で試し読みもできますので、気になる方はこちらから是非どうぞ!
はじめまして。この作品を知ったきっかけはこの漫画を模倣した理論を展開するYouTuberがいて、何が元になっているのか?と探していてリスナーが見つけました。
漫画を読んでビックリしたのですが、丸パクリでした。
そのYouTuberのチャンネルはまるでカルト教団のようです。
これだけ面白い原案があれば、カルト化しても仕方ないと思う今日この頃です。