みなさんこんにちは、ラブコメから熱く燃える作品まで大好きなマンガタリライターの神門です。
「厨二」という言葉はどこか相手を揶揄するように感じますが、多くの人は多少なりとも思春期の頃にそのような気持ちになったことがあると思います。
私だってありました! そう、別に厨二というのは誰しも通る道であり恥ずかしいことではありません。だから、大人になってもその手の作品だって好きになるものです。
世の中にはそんな厨二の魂を惹きつけてやまない作品が数多あることも、その証左です。
その中でも特に厨二にはたまらない漫画の双璧といえば、『ヘルシング』と『ブラック・ラグーン』です(調べ元は特にありませんが)
ちなみに「ヘルシング」の記事はこちらにありますので、よろしければどうぞ!
さて、その『ブラックラグーン』は厨二ならば必ず所有しておきたい、とにかくオタク心をくすぐらずにはいられない、手元に置いておきたいバイブルのような作品です。
なぜ、それほどまでの作品なのか?
そこで今回は厨二魂は忘れない私が、『ブラック・ラグーン』の
- 基本情報とあらすじ
- 物語の主要登場人物
- 作品が持つ3つの厨二的な魅力
をご紹介します。
みなさんもどっぷり、『ブラック・ラグーン』の魅力に浸かってください!
目次
1、『ブラック・ラグーン』ってどんな漫画?
著者 | 広江礼威 |
出版社 | 小学館 |
掲載雑誌 | 月刊サンデージェネックス |
掲載期間 | 2001年 – 2018年、2019年9月~ |
単行本巻数 | 既刊11巻 |
ジャンル | バイオレンス・ガンアクション |
『ブラック・ラグーン』は広江礼威さんによる、バイオレンスな描写が光るガンアクション漫画です。
エンタメ要素に溢れた本作は、テレビアニメが第1期、第2期と放映され、さらにOVAで第3期まで作成されるほどの人気を誇っています。アニメの出来も良いですよ!
月刊サンデージェネックスでの連載は現在、休載されていますが、多くのファンが続きを待ち望んでいます。
本作では、東南アジアの架空の都市ロアナプラを舞台に、運び屋、殺し屋、マフィア、といった裏社会を生きる人間たちの様々な事件を描いています。
その中では、
- 暴力、殺戮
- 派手な銃撃や爆撃
- 卑俗で猥雑なスラング
が紙面を埋め尽くすほどで、まさにハリウッドの派手なアクション映画を思わせる内容となっていて、読み手を飽きさせない作品となっています。
2、『ブラック・ラグーン』のあらすじをざっと紹介
東南アジアを拠点とする運び屋の「ラグーン商会」は、ロシアン・マフィアの「ホテル・モスクワ」の依頼を受けて、日本の旭日重工の密輸に関するディスクを奪います。
その際、旭日重工に勤めるサラリーマンの岡島緑郎は身代金目的で同時にラグーン商会に拉致られ、背徳の都ロアナプラに連れられます。
娼婦、ヤク中、傭兵、殺し屋、といった無法者の集まりの地がロアナプラ。
「BLACK LAGOON」 1巻 広江礼威/小学館より 引用
ホテル・モスクワは旭日重工と交渉をしますが、旭日重工は奪われたディスク奪還を最優先とし、岡島はあっさりと切り捨てられてしまいます。(ここで、「会社なんてそんなもんだよな!」と内心で思ったサラリーマンの方も多いと思います。私も思いました)
あっさりと捨てられる岡島。
「BLACK LAGOON」 1巻 広江礼威/小学館より 引用
会社の自分に対する扱いを身をもって知った岡島は、ホテル・モスクワと旭日重工の争いが終わった後、岡島の名を捨ててロックを名乗りロアナプラに残ることを決意します。
こうしてロックはラグーン商会の一員として様々な事件に関わっていくことになるのです。
『ブラック・ラグーン』は、「サンデーうぇぶり」で1巻無料、その後もポイント利用で読めますので、よければこちらからお楽しみください。
3、黒マッチョから凄腕ハッカーまで、『ブラック・ラグーン』のモノでもヒトでも何でも運ぶならず者の「運び屋」集団、4人を紹介
物語では様々な事件が発生し、とんでもない人間ばかり出てきますが、中心にいるのはラグーン商会です。
ラグーン商会は、モノでもヒトでも何でも運ぶならず者の「運び屋」集団、そんなラグーン商会に属している4人もまた、見た目はもちろん出自も経歴もバラエティに富んでいます。
3-1 ロック:日本の商社に捨てられてクソ野郎になっていく男
会社に見捨てられた岡島は、自ら「ロック」と名乗り、ロアナプラに残ることを選ぶ。
「BLACK LAGOON」 1巻 広江礼威/小学館より 引用
国立大学を卒業後、日本の商社である旭日重工に務めていましたが、ホテル・モスクワとの事件を経てラグーン商会のロックとして生きることにした本作品の主人公。
当たり前ですが銃器などは一切使えません。
殺し屋、マフィア、ヤク中が揃い、荒事の絶えないロアナプラ、そんな中で国立大学と会社で培った「頭脳と知識」を武器にラグーン商会の中で参謀的な位置を確保します。
大学を出て就職して、順調だったはずが・・・・
「BLACK LAGOON」 1巻 広江礼威/小学館より 引用
本作はロックが変わっていく物語でもあります。
平和で秩序的な日本のサラリーマンだったロックが、色々な事件を通してロアナプラに染まってゆきます。
いや違います。
恐らく、ロアナプラでの生活を経て、ロックの中の本当の姿が出てくるようになったのだと思います。
「BLACK LAGOON」 1巻 広江礼威/小学館より 引用
物語の当初ではこんな表情でこんなことを口にしていたロックですが。
物語の後半ではこんな顔をして、こんなことを言い放つようになります!(どう見ても悪党顔!)
「BLACK LAGOON」 9巻 広江礼威/小学館より 引用
更に一度自分は死んでいる自覚を持っているからか、悪党達に対しても引く姿勢を見せず、時には啖呵を切って見せます。
また他人の命をチップにして賭けみたいな行動にも出たりします。
物語当初は青臭いだけだったロックが、徐々に青臭さを残しながらロクデナシになっていく姿は、本作の一つの見どころかもしれません。
とうとう女の子に「くそ野郎」呼ばわりされるようになったロック。成長の証です!
「BLACK LAGOON」 9巻 広江礼威/小学館より 引用
3-2 レヴィ:二丁拳銃で撃ちまくるトラブルメイカー
こーんなゲスい表情をしていますが、見紛うことなくヒロインです!
「BLACK LAGOON」 5巻 広江礼威/小学館より 引用
本作のヒロインにしてもう一人の主人公。
中国系のアメリカ人で、ラグーン商会においては荒事担当の狙撃手。
「二丁拳銃(トゥーハンド)」の異名を持ち、抜群の身体能力を活かして異名の通り二丁の拳銃で撃ちまくる姿は爽快でもある。
二丁拳銃で撃ちまくる!
「BLACK LAGOON」 1巻 広江礼威/小学館より 引用
とにかく短気で怒りっぽく、口も悪く、ヒロインではありますが口汚いスラングが次から次へと出てきます。
ま、それがまた彼女の魅力の一つでもあります。
あと、時に見せるレヴィの「目」が堪らんです。
どこか死んだ魚のような、感情が消えうせたような、この目がまた良い
「BLACK LAGOON」 4巻 広江礼威/小学館より 引用
3-3 ダッチ:従軍経験もある頼れるマッチョなボス
「BLACK LAGOON」 1巻 広江礼威/小学館より 引用
ラグーン商会の社長をこなしている、マッチョな黒人。
ラグーン商会が保有する魚雷艇のラグーン号を操縦する船長でもあります。
レヴィのような暴れ馬を制御し、ロアナプラにいるマフィアのボスなどからも一目置かれているほどの存在です。
かつて従軍していた経験もあり、荒事においてもレヴィと並んで戦うことが可能なほどの戦闘能力も保持しています。
荒事にも慣れている社長
「BLACK LAGOON」 2巻 広江礼威/小学館より 引用
過去や能力など、なんか、まだまだ色々と謎に包まれた人物です。
3-4 ベニー:見た目はいじめられっ子臭を持つも、腕利きのIT技術者
比較的ロックに近い。だからこそ、言えることもあるのがベニー
「BLACK LAGOON」 3巻 広江礼威/小学館より 引用
ウィザード級の腕を持つハッカーで、ラグーン商会では各種の情報収集などの後方支援を行っています。
見た目はロックと同様、ロアナプラに似つかわしくないように見えますが、大学在学中に遊びが高じてFBIやマフィアに追われるようになったというくらいですから、ロクでもないことに手を出していたことに間違いはありません。
「BLACK LAGOON」 1巻 広江礼威/小学館より 引用
なお、作品内の事件で出会ったジェーンとは恋中で、4人の中で唯一、明確に恋人がいるのが意外っちゃ意外かもしれません?
4、『ブラック・ラグーン』はなぜ厨二のバイブルとなるのか?3つの厨二要素を徹底紹介!
『ブラック・ラグーン』の魅力は色々ありますが、厨二を虜にする魅力にこだわります。
私は、バイブルに必要な要素は大きく以下の3点と勝手に定義しています。
- バトル(単純な戦いではなく、個々のキャラが持つ能力や特殊な設定を活かした、魅せる戦い!)
- キャラクター(どこか頭のネジが外れているようなイカれたキャラにこそ痺れる憧れるぅ!)
- セリフ(思わず口にしたくなる、格好良さとクサさが絶妙にブレンドされているセリフの嵐!)
『ブラック・ラグーン』では、上記3点について非常にハイレベルで取り揃えており、だからこそ強い吸引力を誇っているわけです。
それはまさに、最高のB級映画を思わせる(褒め言葉です!)内容です。
そんな3つの要素について、『ブラック・ラグーン』における具体的な内容をご紹介します。
もう、病みつきになること間違いなしです!
4-1 ハリウッド映画にも負けない勢いの様々なガンアクションに心が燃え上がる「バトル」
厨二といえばバトルが好きです。
というか厨二ものの多くはバトルものです。
バトルの中で王道は「銃」or「剣」ですね、ええそうなんです。
本作はガンアクションであり、そのガンアクションが凄まじく格好良いです。
まずなんといっても、ガンアクションの見せ方が単純に格好良いです。
流れるようなコマ回しによってスピード感あふれるバトルがスタイリッシュに展開されます!
ハリウッドのアクション映画にも負けない勢い、迫力を、動画ではない静止画である漫画というメディアでここまで見せてくれる作品は、そうそうありません。
ヒロインのレヴィを中心として、派手に動き回ります。走り回り、跳躍し、回転しながら撃ちまくる姿がとにかく読み手をも酔わせてくれます。
数あるアクションの中から、張(チャン)さんの見送りシーンの一連をご覧あれ!
こんな時でも煙草に火をつけさせるのは忘れない張さんがまた!
「BLACK LAGOON」 3巻 広江礼威/小学館より 引用
現実的に、そんな動き回りながら撃って相手に当てられるわけないんじゃない? というツッコミはいりません。
だって、それこそ厨二心を煽るアクションなんですから!
加えて二丁拳銃! むしろ二丁拳銃やらなきゃ、なんのためのガンアクション!
それも、綺麗で格好良いヒロインが二丁拳銃ですからね、その姿を見るだけで痺れます。
二丁拳銃で飛び回る、踊るように撃ちまくる!
「BLACK LAGOON」 1巻 広江礼威/小学館より 引用
更にオタク心をくすぐってくれるのが、銃以外の武器とのバトルです。
銃と銃の撃ちあいだけではバリエーション的にちょっと寂しいのではないか。そう不安視する方も杞憂に終わります。
銃に対峙するのは銃だけではありません。様々な武器で銃と対峙します。
最も反応するのはやっぱりコレ、銃vs日本刀 でしょう!
剣で銃弾を斬る、はじき返すことを真剣にやってくれまますから、これは燃えないわけがないです!
正面から突っ込んで弾丸を斬る!
「BLACK LAGOON」 5巻 広江礼威/小学館より 引用
更に、これも忘れちゃあいけないのが、銃vs投げナイフ。
燃えますね!
迫力とスピード感に溢れた投げナイフ!
「BLACK LAGOON」 3巻 広江礼威/小学館より 引用
他にもチェーンソーで銃弾を弾き返したり、火炎放射器をぶっ放してきたり、武器だってワクワクするものが、これでもか!と使用されているのです。
異種格闘技って響き、絶対に好きだと思います!
4-2 様々な容貌、戦闘スタイルのイカれてイカした女性達が鮮やかに乱れ舞う姿に惚れる「キャラクター」
登場キャラクターに魅力がないと読む方としてもイマイチハマれませんが、『ブラックラグーン』はその辺もぬかり有りません。
なんといっても、美人で綺麗で可愛いのにイカれて強い女性達がわんさかとるところが良い!
男臭いだけではやっぱり物足りないですし、本作ではむしろ女性の方が圧倒的に強いです。
そしてその女性達も、実に個性に溢れた容貌と戦闘スタイルを誇り、オタク心をメリメリとひねりつぶす勢いで握ってくれます。
どんな恐ろしい素敵な女性がいるかというと、
- メイド!
お下げ、眼鏡、エプロン、どこをどうとってもメイドですが、この迫力!
「BLACK LAGOON」 1巻 広江礼威/小学館より 引用
- シスター!
神に仕える身でありながら脇には銃。修道服とのコントラストが素晴らしい。
「BLACK LAGOON」 7巻 広江礼威/小学館より 引用
- チャイナ!
チャイナドレスといえばこのスリット!
手にした凶器が凶悪なほど、腰まであるかというスリットから見える太腿の色気がいや増します!「BLACK LAGOON」 4巻 広江礼威/小学館より 引用
どうですか、これだけでもうお腹いっぱいになってもおかしくない、三種の神器のような女性陣ではありませんか。
こんな、他の作品に出ていれば萌えるしかない衣装の美しい女性達が、見た目にも凶悪な銃器、刃物を手にして縦横無尽に暴れまわるのです。
そのギャップが大きいほど、読んでいる方は盛り上がります!
防弾繊維の傘、さらに走っている車に凶器を突き刺して飛び乗る。
大人しそうなメイドの姿にしてこの荒々しさ!「BLACK LAGOON」 1巻 広江礼威/小学館より 引用
こんなメイドさん、強くても雇いたくありません。
メイドも、シスターも、女性を強く表していますし、何より荒事とはかけ離れていると思える職業であり外見です。
だからこそ戦う姿は刺激的であります。修道服姿にサングラス、煙草を口に加えながら銃を放つその姿は神様も真っ青でしょう。
セリフもイカすシスター
派手な武器を手にする姿もサマになる!
「BLACK LAGOON」 6巻 広江礼威/小学館より 引用
チャイナドレスは期待を裏切らず色っぽいです。
そして色気を振りまきつつ、鮮やかに相手を血祭りにあげていく、それがまた妖艶な色気を放っています。
スリットから覗いて見える太腿がセクシー。更にはその下まで見えることもありますから!
「BLACK LAGOON」 6巻 広江礼威/小学館より 引用
もちろん彼女たちだけではありません、他にも何人も美しくて恐ろしい女性達が作品を彩ってくれています。
可愛らしい人形が良く似合う幼い少女の手には、似つかわしくないブローニングM1918自動小銃
「BLACK LAGOON」 2巻 広江礼威/小学館より 引用
ゴシックな衣装で振り回すのはチェーンソー!
「BLACK LAGOON」 6巻 広江礼威/小学館より 引用
「BLACK LAGOON」 8巻 広江礼威/小学館より 引用
これだけ、実に素敵でイカしたイカれたお姉さま方がわんさと登場するわけです。
きっと、「この女性になら殺られてもよい!」と思える女性と出会えると思います!
なお、私ならエダですね!
4-3 目にして心が躍ること間違いなしな、厨二が炸裂した格好良い「セリフ」回し
厨二性の強い作品として抜かしては語れないのが、「格好良いセリフ」です。
もしかしたら「ブラックラグーン」では、これこそが最も強く魅力的かもしれません。
そう言えるくらい、あらゆる登場人物達が決め言葉のように格好良いことを言ってくれます。
バトルに入る際のレヴィの一言! 彼女たちにとって戦闘はダンスも同然!?
「BLACK LAGOON」 3巻 広江礼威/小学館より 引用
あらゆるエピソード、あらゆるエピソードで、とにかくキャラクター達のセリフ回しがいちち格好つけていて、それが絶妙にクサくてたまらないのです。
ロックは物語後半にいくほど、ダサ格好良い台詞を吐きまくる!
「BLACK LAGOON」 9巻 広江礼威/小学館より 引用
また、格好つけシーンだけではありません。
小さなコマや、ほんのちょっとした一言の中にもセンスの良さを感じさせるセリフがばらまかれています。
うっかり見逃してしまいそうになりますが、そういうセリフもまた自分で口にしたくなること受けあいです。
ちょっとしたコマでも光るセリフ。
「額で煙草を吸うコツ、教えてやろうか?」とか言ってやりたい!「BLACK LAGOON」 2巻 広江礼威/小学館より 引用
そんなセリフが溢れているところがまた厨二のハートを燃え上がらせてくれます。
5、まとめ
ということで、「ブラックラグーン」について
- 基本情報とあらすじ
- ブラックラグーンの中心で動くラグーン商会のメンバー4人
- 厨二心を掴んで離さない3つの要素。バトル、キャラクター、セリフ回し
を紹介しました。
厨二が惹かれる要素として書いていませんが、日本の会社に裏切られたロックを自分に重ねて考えることも出来る、というのもあるかなと思います。
多くの日本人男性は会社で働いており、会社の歯車だと理解している人も多いでしょう。
そんな自分が同じように会社に捨てられたら、ロックと同じようにラグーン商会に入ってロアナプラで生活をしたら、そのような想像を広げると思います。
私もやっぱり、自分がロックの立場にいたらとか考えちゃいますからね。
ちなみに厨二と何度も連呼してしまいましたが、実際には厨二問わず楽しめるアクション作品になっています!
作品ではエダが圧倒的に好きなマンガタリライター、神門でした。
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