みなさんこんにちは、今日も今日とて漫画読んでますか!? マンガタリライターの神門です。
さて今回は、
「2019年6月にマンガタリのライターが読んだおすすめ漫画」
を紹介します!
6月、じめじめとしてくるときこそ、気分転換に漫画を!
マンガタリライターがおすすめする作品をぜひ、みなさんが次に読む漫画の参考にしてください!
目次
1、『青野君に触りたいから死にたい』 / 切ないピュアラブなのに怖すぎるホラーサスペンス漫画
作者 | 椎名うみ |
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出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 月刊アフタヌーン |
掲載期間 |
2016年12月24日~
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巻数 | 既刊5巻 |
大好きな彼氏は、幽霊ときどき悪霊。ピュアラブだから余計に怖いホラーサスペンスです!!
優里ちゃんは友達0人のコミュ障高校生です。
別クラスの青野くんに告白、晴れて付き合うことになったのですが、たった2週間で青野くんが事故死、幽霊になってしまいました。
しかし優里ちゃんは、幽霊になった青野くんを快く受け入れます。
2人の初々しいラブラブ交際がなんとも嬉し恥ずかしいです(彼氏幽霊なのに)。
幸福な2人ですが、ときおり青野くんは自我を失います。
そのとき青野くんは空虚な目で優里ちゃんの体に「入ろうと」狙うのです。
優里ちゃんは青野くんの友人藤本くん、ホラー好きのクラスメイト堀江さんと一緒に青野くんを成仏させる道を探します。
2、『オレが私になるまで』/ 揺れ動く心の内を丁寧に描いている、少年が少女になってしまう性転換漫画
作者 | 佐藤はつき |
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出版社 | KADOKAWA |
掲載誌 | ComicWalker、ニコニコ静画 |
掲載期間 | 2019年3月~ |
巻数 | 既刊1巻 |
小学生の男の子、藤宮明が、ある朝目が覚めたら女の子になっていた、という作品です。
主人公の明はもともと悪ガキ的な存在で、同級生の女の子達をからかっていたような男の子でしたが、自分が女の子になったことで生活が一変します。
からかっていた女の子達と仲良くなれず、仲が良かった男子達には逆にからかわれるようになり、やがて学校にいられなくなって引っ越してしまいます。
誰も明のことを知らない新たな地で改めて「女の子」として暮らしていく中で、クラスメイトである渡井瑠海の優しさに触れて少しずつ気持ちが変わっていく明を見ていると、どこか心が優しくなれる。
女の子になった戸惑い、でも、少しずつ女の子であることが嫌でなくなっていく戸惑い、少年であり少女でもある明の揺れ動く様を丁寧に描いた作品です。
いわゆる「性転換モノ」作品は過去より定期的に色々なレーベルで描かれているジャンルです。
シチュエーション的にも物珍しいところはないのですが、読んでいるとなぜか新鮮さを覚えます。
性転換ものは男子⇒女子のパターンが多いですが、意外とあっさり受け入れたり、エロやギャグ傾向に進んだりする作品が多く感じられる中、この作品は女の子になってしまった明の内心を丁寧に描いてくれています。
それが、不思議と今までにはあまりないパターンだったからかもしれません。
女の子になって今までと逆に男子にからかわれる明(服を脱がされて本当に女の子か確かめられたりします)
明は自分の身となって初めて、それがどんなに嫌なことか、怖いことかを知り、男の子と、人と接するのが怖くなります。
怯える明を包み込んでくれる瑠海ちゃんの優しさに癒され、おしゃれをして可愛くなっていくことに戸惑い、男の子と女の子の境で不安定に天秤の揺れる心理描写がきっちり描かれていて、そこからどうやって少しずつ明が変化していくのか。
純粋に、性転換してしまった男の子が取る選択を見てみたいと思いました。
しかし大切なことって、やっぱり誰が側にいて、自分のことを見てくれるか、ですね。
瑠海ちゃんの存在は非常に大きい。
明と瑠海ちゃんの関係がどうなるのか、明がこれからどんな女子高校生になっていくのか、とても楽しみな性転換作品です。
3、『すくりぞ!』 / お手伝いをすることで余裕やリラックスを与えてくれるスクールリゾート部の活躍?を描いた日常漫画
作者 | らぐほのえりか |
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出版社 | 芳文社 |
掲載誌 | まんがタイムきららMAX |
掲載期間 | 2015年~2017年 |
巻数 |
全2巻
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らぐほのえりか先生による、ちょっと百合っぽい雰囲気もアリなゆるやか「日常」漫画です。
寝るのが大好きな主人公の金谷寝子(かなや・ねこ)は、ある日縁があった友だち達と「学校をリゾート化する」謎の部活「スクールリゾート部」をつくります。
楽し気な「日常」ライフを過ごしつつ。
- 宿直室にベッドを作ってみたり
- ウェディング喫茶をやってみたり
- 足湯で学校のみんなの疲れをとるのをお手伝いしてみたり
……な活動を通して、「日常」の中にリゾート――「楽しい居場所」が広がっていく物語が綴られていきます。
6月はこちらの記事↓
を書いていたこともあり、『すくりぞ!』をじっくりと読んでおりました。
「日常」もの作品に、癒しを感じている人は多いと思われる昨今ですが。
本作は「リゾート」がテーマということで癒しや楽しさそのものに焦点があたっている部分があり、読者が癒される「ゆるやか力」が高めです。
作中での「リゾート」という言葉にはいくつかの意味がかかっているのですが、僕が見出したいのは「お手伝い」のような意味合いです。
ちょっと大変だったりする人たちにリゾート(安全圏)をつくるというのは、その人を「お手伝い」していると解釈できそうです。
- 運動部の合宿のお手伝いをしてみたり
- 売れないお土産の販売作戦を立ててみたり
- 民宿をお手伝いしてみたり
そのままではセカセカしたりイッパイイッパイになっちゃったりしがちな場所や人に、余裕をつくるのをスクールリゾート部は「お手伝い」しているのです。
「お手伝い」を通して誰かがリラックスすることで、自分もリラックスできる。
リラックスがリラックスを呼んでいくのは善なる感じがします。
ついつい自己アピールとかに意識が向きがちな現代ですが、そういえばお疲れ気味になりながらも日々「日常」を生きてる人たちを「お手伝い」したいとか思ってたと、我々にもあった純真な初心を思い出したりもします。
本作のノリで森羅万象にゆるやかオッケーを出して、まずは他者に対して「お手伝い」できる「余裕」を取り戻していきたいところです。
『すくりぞ!』自体が読者にとっての「リゾート」であり、読んでくれたあなた自身が誰かの「リゾート」になってくれたら嬉しいなぁなどと思ったりする、温かい雰囲気に包まれた作品なのでした。
4、『JADE』/ アプリだからこその挑戦的な演出も光るセンスの塊のようなアクションミステリー
作者 | 金明豪 |
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出版社 | - |
掲載誌 | 漫画アプリ「comico」 |
掲載期間 | 2015年〜 |
巻数 | 1巻(電子書籍7月発売) |
主人公は、女刑事の草梛由利(ソナギ ユリ)。
幼い頃に両親を目の前で殺され、その時に頭に傷を負い、恐怖を一切感じなくなったため、言動、行動が相当ブッ飛んでます。
刑事なのに金髪で格好はミニスカート・ハイヒール姿のことが多いです。
そんなソナギが、有給休暇中にコンビニ強盗に出くわしたのをきっかけにある誘拐事件に巻き込まれます。
そして、死神・JADE(ジェイド)に出会います。
謎の死神ジェイドの正体とは? さらに、次々と起きる怪事件!?
美麗な画で描かれる迫力満点のアクションミステリー作品です。
「comico」での連載をずっと楽しみにしている作品なんですが、7月12日に待望の電子書籍発売されたので、それを祝しておすすめさせていただきます!
作者の「カネッティ」こと金明豪先生は、センスの塊なんじゃないか!?という感じで、、まず、絵が恐ろしく上手いんです。
さらに、登場人物の姿、服装もいちいちカッコよくて、センスの良さを感じます。
金明先生は、電子書籍告知の際に、小さい画面に合わせたスマホアプリでの掲載を嘆いてみえたんですが、それを感じさせない迫力のあるアクションシーンも必見!
個人的には、そのアクションシーンをスピーディーに、流れるように観られる縦読みアプリ「comico」との相性もすごくいいと思います!
クライマックスシーンではBGMが流れる挑戦的な回もあり、ほんとに刺激的な作品です!
ソナギやジェイドをはじめ、ぶっ飛んだキャラが多いですが、話の最後にある作者コメントもかなりぶっ飛んでるご様子で面白いです。笑
大迫力のアクションと刺激的なストーリーを、まずは「comico」で味わってみてください!
5、『ねこと私とドイッチュラント』/ 日本語を話す猫のむぎ君とドイツの四季や文化を楽しめるエッセイ漫画
作者 | ながらりょうこ |
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出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 週刊少年サンデーS増刊 |
掲載期間 | 2018年10月号から連載中 |
巻数 | 既刊2巻 |
ドイツのベルリンで暮らす、主人公トーコちゃんと猫のむぎ君の生活を見る、異国での絵日記的な漫画です。
むぎ君は猫ですが、日本語を話し、かなり大きく小学生くらいのサイズの猫です。
知能的にも、日本から引っ越してきた小学生くらいのイメージだと思います。
そして保護者のような立場となるトーコちゃんは、むぎ君と一緒にドイツに引っ越し、ライターの仕事をしながらドイツでの暮らしをスタートさせています。
ドイツの四季や文化を紹介しながら、トーコちゃんとむぎ君のほっこりする生活が綴られている作品です。
本屋さんで完全にジャケ買いをし、大正解だったと思っている作品の第2巻が6月に発売されていたので、いそいそと買いに行って読みました。
この作品は、絵柄も優しくて可愛くて、そして細かいので、大人の女性に向けたエッセイのような漫画だな、という印象でした。
ですから、読み終わって奥付を確認して、これが少年サンデーに掲載されていると知って、とても驚きました。
2巻を買いに行った本屋さんでも、売り場が「少年コミック(小学館)」とあったので、間違いありません。
この作品を、少年たちも読んでいるのかと思うと感慨深いです。
むしろ、大人になってもう一度読んでみてほしい、とまで思います。
私は大学生の頃にドイツ語は勉強しましたが、ドイツには行ったことはなく、ドイツの文化を紹介しているこの作品がドンピシャだったのかもしれません。
大学などでドイツ語を習っていた人や、そうでなくても異国文化に興味がある人、海外旅行に行きたいと夢見る大人たちに読んでほしい、オススメの作品です。
トーコちゃんとむぎ君が暮らすドイツでの生活は、ファンタジーではなく現実にある世界なんだ、と思うと、うらやましくもあり、ドイツに行ってみたい!と思うキッカケにもなるのではないでしょうか。
むぎ君という存在はファンタジーですが、ドイツを紹介するエッセイ漫画ととらえて、時間があるときにゆっくり読んでほしい作品です!
まとめ
今回はマンガタリライターが2019年6月に読んだ漫画をご紹介させて頂きました!
皆さん、気になる漫画はありましたか?
私は『ねこと私とドイッチュラント』の猫のむぎくんが気になって仕方ありません(笑)
ホラーあり、ミステリーあり、ほのぼの日常ありと、バラエティに富んだ作品が集まりました。
皆さんも気になる作品があれば、是非、読んでみて下さい!
マンガタリライター 神門
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タイトルを借りるなら「怖すぎて読めないから勧めたい」!!!
押見先生(「ハピネス」など)と作者椎名先生の対談記事を読み、ちょいホラー、エロあり少女ラブコメ?と勘違いして購入したのですが、 めちゃくちゃ怖いホラーだった・・・!
私、ビビりでホラー漫画が極度に苦手なんですよ!でも4巻まで頑張りました。
それは優里ちゃんの家族の絶妙な毒加減(=だから優里ちゃんコミュ障)などの人物描写のウマさ、またそんな優里ちゃんが幽霊の青野くんと嬉しそうにラブする切なさに引き込まれたから。
幸せになってほしい。優里ちゃん。
しかし4巻以上は怖くて本当に読めない!
グロさとかはほとんどないのに本当に怖い!
椎名先生ごめんなさい!!
逆に言えばホラー好きな方には超絶おススメ。
扉の向こうから「おーい、おーい」って声がする。
大好きなあの人のはずだけど、なんだか声が違うなあ・・・ なんてシチュエーションにぞわっとするなら絶対面白いと思います!
こわいですよ~!
ぜひどうぞ!!