福島県は飯坂温泉(いいざかおんせん)。
最近は温泉地をモチーフにした地域活性クロスメディアプロジェクト、『温泉むすめ』とのコラボで盛り上がっております。
飯坂温泉でいったい何が起こっているのか、詳しく知りたい!
そう思った僕は取材のアポイントメントを打診し、何と、飯坂温泉と『温泉むすめ』コラボの現地のキーマンの一人、「飯坂真尋ちゃんプロジェクト」実行委員長でもあられる吉川屋七代目さん
こと畠正樹さんにインタビューすることに成功したのでした。
取材するに至った詳しい経緯は、先行記事にも書かせて頂いております!
先行記事では飯坂温泉と『温泉むすめ』とのコラボの基本情報を伝えつつ、飯坂真尋ちゃんで溢れる現地の風景を写真付きでレポートしたりしておりますので、まだ読んでない方は是非ご一読して頂けたらと思います。
●今回のインタビューの登場人物
今回のインタビューで吉川屋七代目さんにお聞きしたメイントピックスは、
- 普通の真尋ちゃんとはバージョン違いである吉川屋オリジナルの「弁財天真尋ちゃん」の誕生秘話と、飯坂の文化・伝承もモチーフにしているこだわりポイント
- 日本郵政から発売された「飯坂真尋ちゃんフレーム切手」にいかに飯坂温泉の魅力が詰っているかの熱いお話
- 飯坂温泉伝統の「公衆浴場」と「飯坂真尋ちゃん」のコラボ「熱湯スタンプラリー」に込められた「地域の宝は足元に眠っている」という想い
- 各温泉地固有の伝承・歴史・文化(資産)といった代替不可能な固有の価値を磨き上げていけば、「どこの土地でも魅力はある」という興味深いお話
- 温泉地とファンの関係の新しいカタチを試行錯誤しながら、「繋がり」を東北規模に広げていきたいという未来へのビジョン
などなど。
『温泉むすめ』に対する、飯坂真尋ちゃんに対する、そして飯坂温泉に対する熱い想いをじっくりと聞いてきました!
目次
1、弁財天真尋ちゃん誕生物語!飯坂の文化から「かむろみ」伝承まで象徴する細やかな作り込みに注目
インタビューが行われたのは、奥飯坂・穴原(おくいいざか あなばら)温泉の旅館「吉川屋」。
訪れたライターがさっそく目にしたのは、「吉川屋」オリジナル真尋ちゃんである、「弁財天真尋ちゃん」のパネルがロビーに立っている風景です。
さっそく、「弁財天真尋ちゃん」の話題をきっかけに、『温泉むすめ』について、飯坂真尋ちゃんについて、そして飯坂温泉について深堀りしていくインタビューが始まったのでした。
1-1 貴重な「弁財天真尋ちゃん」のラフを初公開!制作には吉川屋七代目さんも深く関わっていた!
(「吉川屋」のホームページより)
1-2 「飯坂けんか祭り」をモチーフにしたティアラ!意匠には飯坂温泉の文化が散りばめられている!
1-3 ノーマル真尋ちゃんを基調に、虹色、ポニーテール、スカートなどで「SSR感」を演出!
1-4 「しゃがむ土偶」をイメージ!?真尋ちゃんと一緒に描かれていた土偶にも深い意味があった!
1-5 「弁財天真尋ちゃん」は飯坂温泉の「川」の伝承から!「流れ」という概念を重要視している!
ライター注:飯坂温泉と関係があると伝えられる「俵藤太(たわらのとうた)伝説」。川に横たわっていた大蛇の上を俵藤太が平気で渡っていくと、大蛇は美しい女の姿へと変わり、俵藤太に大百足の退治を依頼したという。伝説に登場する川の女神からとった『「かむろみ」の郷』は「吉川屋」のキャッチコピーにもなっている。
1-6 「かむろみ真尋ちゃん」だった可能性も!?こだわった「弁財天真尋ちゃん」という名称!
2、真尋ちゃん切手制作秘話!唄を歌い継ぎ、川に映る街灯りを眺める真尋ちゃんに込められた深い想い
今回ライターが飯坂温泉を訪れるきっかけにもなった、「飯坂真尋ちゃんフレーム切手」。
2019年9月13日(金)に、日本郵政さんから発売されたものです。
朗報!朗報!なんと #飯坂真尋 ちゃんが切手になって福島市内の全郵便局にて9月13日から販売開始です!温泉むすめ飯坂温泉トークイベントにあわせた販売という郵便局さんの粋な計らい。販売価格はフレーム切手1シート(82円切手×10枚)1,700円
https://t.co/hTMjO1kRiq— 飯坂温泉オフィシャル (@iizaka_onsen) September 4, 2019
イラストを担当されたらぐほのえりか先生と制作過程でやり取りしながら、飯坂温泉の魅力をギュっと詰め込んでもらっているとのことです。
ここからは知ると、なるほど!! とさらに真尋ちゃん切手の素敵さに気づける切手に込められている深い想いについて語って頂きます。
2-1 飯坂の伝統的な歌唱を真尋ちゃんが「若旦那衆」と共に歌い継いでいる
2-2 ラジウム玉子の神さまが描かれている?八百万の神さま的な世界観もさりげなく表現されている
2-3 飯坂の昔の人たちが見ていた川に反射する街アカリを真尋ちゃんも、今を生きる我々も見ている
2-4 飯坂といえば「坂」!何気なく描かれていた「飯坂」の風景に大切な日常を見つける
3、伝統の「公衆浴場」×最新の「飯坂真尋ちゃん」で地域の宝を磨く試み「熱湯スタンプラリー」裏話
先行記事でも紹介した、飯坂温泉で現在(2019年9月1日~2020年2月28日/景品がなくなり次第終了)開催されている「熱湯スタンプラリー」。
9か所ある公衆浴場のうち、7か所訪問&そのうち1か所入浴でクリアとなり、とてもレアな特別仕様の真尋ちゃんノベルティクリアファイルをゲットすることができます。
この伝統の「公衆浴場」と最新の「キャラクター文化(ビジネス)」である「飯坂真尋ちゃん」が同時に成立している興味深い企画についても、舞台裏や込められた想いをお聞きしました!
3-1 歩いて回るとまた景色が違って見える!スタンプラリーならではの体験を届けたい
3-2 熱いお湯はマイナス要素?「チャレンジ企画」として「見え方」を変えファンに楽しんでもらう
3-3 内輪だけでなく外部の視点を入れて難易度を調整した結果SNSでのクリア報告が良い広報に
4、どこの土地でも魅力はある!地域の伝承・歴史・文化などの強みを『温泉むすめ』で磨き上げていく
ここまで、
- 「弁財天真尋ちゃん」について
- 「飯坂真尋ちゃんフレーム切手」について
- 「熱湯スタンプラリー」について
それぞれの魅力を深堀りするお話を伺ってきましたが、これら三つの根底にある共通する「想い」についてもお話して頂きました。
5、温泉地とファンとの新しい関係を模索しながら、飯坂温泉にとどまらず「繋がり」を東北へ!
最後に、これからの展望についても語って頂きました。
【朗報!朗報!】 #いい風呂の日 のビッグプレゼント!!東北の #温泉むすめ がスタンプラリー! #飯坂温泉 の #飯坂真尋 ちゃんも参加
12月1日(日)から東北の14温泉地を巡る「みちのく温泉むすめスタンプラリー」の開催が決定! | 温泉むすめ公式サイト https://t.co/6662TcEdfz #温むす #温泉むすめ— 飯坂温泉オフィシャル (@iizaka_onsen) November 26, 2019
6、まとめ
今回の記事では「飯坂真尋ちゃんフレーム切手」がきっかけで飯坂温泉に興味を持ったライターが、実際に飯坂温泉を訪れて「飯坂真尋ちゃんプロジェクト」実行委員長でもあられる吉川屋七代目さんこと畠正樹さんにインタビューをさせて頂き、
- 吉川屋のオリジナル真尋ちゃんである「弁財天真尋ちゃん」の誕生秘話を聞きながら、制作にあたってのこだわりのポイントや飯坂の川の伝承との関係を伺ったり
- 「飯坂真尋ちゃんフレーム切手」に纏わる、伝統の唄の継承、川に反射する街アカリを昔の人も今の人も見ているという表現……といった込められた「意味」について話して頂いたり
- 「熱湯スタンプラリー」開催にあたっての、チャレンンジ企画として熱いお湯への「見え方」を変えることを試みたこと、外部の目から見た難易度の調整をしたこと……といった裏話を教えて頂いたり
- 「地域の宝は足元に眠っている」というキーワードで『温泉むすめ』や飯坂真尋ちゃんを通して、地域の伝承・歴史・文化(資産)といった温泉地固有の価値を磨き上げていきたいという「想い」を伝えて頂いたり
- 飯坂真尋ちゃんをきっかけに温泉地とファンの関係の新しいカタチを模索しながら、ゆくゆくは繋がりを東北規模に広げていきたいという未来のビジョンを語って頂いたり
といった伺った内容をお届けさせて頂きました。
飯坂温泉と『温泉むすめ』の飯坂真尋ちゃんとのコラボレーション。
伝統の「公衆浴場」と最新の「キャラクター文化(ビジネス)」が補い合いながら、新しい「何か」がはじまっています。
未来へと歩みはじめている東北を目撃しに、あるいはゆっくりと温泉に入って癒されに、そして飯坂真尋ちゃんに逢いに。
ここまで読んでくださったあなたも、飯坂温泉へ、東北へ訪れて頂けたら、僕としても望外の喜びなのでした。
相羽裕司(あいばゆうじ)
【先行記事】