みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『怪異と乙女と神隠し』
です。
『怪異と乙女と神隠し』は、ぬじま先生が小学館「やわらかスピリッツ」で連載しており、この度めでたくアニメ化も決定しました!
ということもあって今回、ご紹介いたします。
物語の主人公は、とあるしがない小説家(の卵)緒川董子。
15歳の時に書いた小説が書籍化されデビューするも、それ以降は行き詰まり、普段は書店に勤務しつつ執筆は捨てきれていないという状況。
そんな董子が28歳の誕生日、同じ書店に勤めている大仁志からプレゼントされたのが「逆万引き」の本。
盗まれるのとは逆に、いつ・誰が置いていったのかも分からない、知らないうちに増えている出所不明の本です。
実はその「逆万引きの本」は呪書であり、その本を読んだ董子は若返りの怪異”月読変若水”によって子供の姿に変化し危機に陥ってしまいます。
その危機にやってきたのが、同じ書店でアルバイトをしている少年、化野蓮。
蓮は怪異に詳しく、また蓮自身も不思議な異能を身に宿しています。
その力を活用して蓮は董子を助けることに成功します。
「怪異と乙女と神隠し」 1巻 ぬじま/小学館 より引用
何かの目的をもって怪異と接している少年、蓮。
そして作家として怪異を追いかける董子。
この二人を主人公とした、現代怪異を題材とした異世界ミステリー作品です。
本作の見所はまず、怪異にまっとうから向き合い、描いているというところです。
こういうオカルト系のミステリーはあまり漫画作品では見たことがないような気がします。
オカルトを題材にしても、ホラー方向にいってしまったり、あるいは異能を使ったバトル系にいってしまったり。
そういった方向性の方がおそらくウケとしては良いのだと思います。
ですが本作ではきちんと怪異に向き合い、なぜその怪異が発生しているのか、その怪異に巻き込まれた人を助けるにはどうしたらよいか。
そういったことに董子と蓮を中心に向き合っていきます。
なので、都市伝説やオカルトとかそういったモノが好きな人なら楽しめる内容になっていると思いますし、ミステリー好きの人もそう。
また単に怪異を描いているだけではなく、怪異に巻き込まれた人たちについてもきっちりとその人を描いてくれています。
そうして、怪異を通して知り合った人を通して、董子と新たなつながりが出来ていく。
一つの怪異の謎を解いておしまい、というわけではなく、それがまた次の怪異に立ち向かう際につながっていく。
そういった物語展開も良いですね。
出てくる怪異には「きさらぎ駅」などもありますので、知っている方は知っているのでは?
結構、有名ですよね??
「怪異と乙女と神隠し」 3巻 ぬじま/小学館 より引用
登場人物は最初にご紹介した董子と蓮、そして蓮の妹の乙の三人がメイン。
そこに、事件を通して知り合った人が加わったりしてきて、オカルト作品で不気味さをもちながらも賑やかさや可愛らしさもあります。
特に女性キャラが多く(というか、怪異に巻き込まれるのは殆ど女性)、その女性たちも可愛らしく魅力的な女性が多いです。
- ヒロインの董子が28歳、太眉、むっちり体型。
- 蓮が糸目で年上好き(董子がどストライク)
- 乙が黒髪ストレートのロリ系。
この組み合わせバランスも良いところに、乙が通う女学院の生徒や教師とか、怪異で知り合ったメイド喫茶で働く眼鏡娘とか、ぬじま先生のフェチっぽいところが色々と出ている気がします(笑)
「怪異と乙女と神隠し」 3巻 ぬじま/小学館 より引用
この2023年1月に5巻が発売され、アニメ化も決定し、まだまだ先が楽しみで盛り上がりを見せる作品です。
是非是非、手に取ってみてください!
よかったらこちら↓をぽちっとお願いします。
コメントを残す