こんにちは、神門です。
今回は、『コーヒームーン』をご紹介します!
『コーヒームーン』は牡丹もちと先生によって描かれている作品です。
1巻が発売された直後から、私も感想を挙げたりして推している作品で、おさえておいて損のない作品ですよ!
作品のテーマというか、内容は、一言でいうと
ループもの
です。
ループ系の作品については、以前、こちらの記事にもまとめています。
この手の作品は内容の説明、感想を書くとどうしてもネタバレになってしまいますので、ネタバレにならないレベルで内容、魅力をご紹介します。
目次
1、『コーヒームーン』ってどんな漫画?
著者 | 牡丹もちと |
出版社 | KADOKAWA |
掲載雑誌 | 電撃マオウ |
掲載期間 | 2020年1月~ |
単行本巻数 | 既刊2巻(2021年2月現在) |
ジャンル | ループ系サスペンス |
主人公はピエタという少女。
物語はある日の朝、ピエタの誕生日から始まります。
黒い雨が降り続く街中を歩いて学校に到着して友人の駄苗(ダナエ)から誕生日をお祝いされたりする。
トラブルもあるけれど幸せな誕生日。
そんな誕生日を繰り返し続けるピエタ。
「その日」もまたいつもと変わらない日常を送るはずだったはずなのに、変化が襲う。
ピエタはその日から、いつもと違う誕生日を繰り返していくようになります。
そんな、ピエタが過ごす誕生日の謎に向かっていく作品です。
2.他のループものとはちょいとばかし一線を画する? ピエタはループを受け入れているのか
ループものといえば、そのループから抜け出すことを目的に、主人公が試行錯誤したりもがいたりするのを描くのが王道です。
その姿を見て、読者も応援したり、どうすれば良いのか主人公と同じように考えたり、ループの謎に立ち向かったりします。
しかしながらピエタは違います。
ピエタは明るくて、繰り返す誕生日を全て受け入れて、むしろ楽しんでいるようにすら見えたりもします。
本当に、行動、言動はそうなんですよ。
「コーヒームーン」 1巻 牡丹もちと/KADOKAWAより 引用
だけど実際に作品から伝わってくるのは、禍々しさであり、悪夢のような、絶望のような世界です。
それを助長するのが絵柄で、キャラクターは可愛らしいけれど、白と黒が強烈に目に焼き付いて禍々しさを感じさせてきます。
- 絶望に立ち向かうはずなのに、そうは見えないピエタ
- ピエタは楽しそうに見えるのに、そうは見えない禍々しい世界
そういったギャップであり、雰囲気が、非常に読み手を引きつける一つの魅力となっています。
3、シリアスだけではないギャグ・コメディ要素が物語に軽さを与えている
シリアスさや重たさばかりが全体を覆っているように思えるかもしれませんが、全編を覆っているのはギャグでありコメディチックなシーンです。
主人公のピエタもそうですが、友人のダナエの存在とやり取りが、暗くなりそうな物語を暗くさせてくれません。
冴え渡るギャグ、というよりかは、シュールというか脱力系ではありますが、程よく肩の力を抜くことが出来ます。
シリアスとコメディのバランスも程よい一作です。
「コーヒームーン」 1巻 牡丹もちと/KADOKAWAより 引用
4、希望と絶望が交錯する物語に引き込まれること間違いなし!
ループものといえば、希望が見えてきたところで絶望に叩き落とす、という展開が王道です。
本作でもやっぱりそういった流れはあるっちゃああります。
その希望の与え方、そして絶望への落とし方がエグイです。
もうコレはね、ネタバレになってしまうので詳しくは書けないですが、ループものとしては他の作品とは少し異なる希望・絶望の与え方です。
そして多分、精神的なダメージは相当、キッツイです。
読んでいて、
そうくるかーっ!
と思わされました。
「コーヒームーン」 2巻 牡丹もちと/KADOKAWAより 引用
自分がピエタの立場だったら折れるかもしれません、本当に。
そういう落差が大きいほど、物語には引き込まれていきます。
それでも、ピエタは強い。
この先、どのような希望と絶望を見ることになるのか、怖くもあり楽しみでもあります。
5、まとめ
『コーヒームーン』は2021年2月時点で2巻までしか発売されていませんので、これからまた展開、内容が変わるかもしれません。
ですが、こいつは是非是非、推しておきたい一作です。
興味を持たれましたら、是非!
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