みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『ちはやふる plus きみがため』
です。
『ちはやふる』といえば、言わずと知れた名作。
一気に”競技かるた”の知名度をあげた作品でもあります。
アニメ化、ドラマ化などもされていますね。
作品は50巻で無事に完結をした・・・わけですが、その続編がやってきました!
え、続編って主人公はどうなるの?
千早じゃなかったらもう『ちはやふる』じゃないんじゃない!?
そう思う方もご安心くだされ。
物語は、千早や太一たちが卒業した翌年の瑞沢かるた部です。
筑波くんが部長、花野さんがキャプテン、田丸さんがエースとして始動しているかるた部。
そこに一年生として入部したのが長良凛月(ながら りつ)。
そして、凛月によって競技かるた部に入部することになった秋野千隼。
この二人を中心に、瑞沢かるた部がまた新たな動きを見せていくことになります。
「ちはやふる plus きみがため」 1巻 末次由紀/講談社 より引用
凛月は母親をなくし、父親が仕事で多忙ななか幼い妹の面倒を見る苦労人ですが、競技かるたに情熱をかけ、全国制覇を掲げて力を注いでいきます。
とはいえ他の一年生達とは入部した動機も情熱も異なり、なかなかうまくいきません。
そんな凛月のクラスの友人、秋野千隼。彼もまた微妙に複雑な家庭で育ってきましたが、凛月に誘われてかるた部に入部することに。
- 情熱で周囲を動かしていく凛月
- 初心者ではあるけれど、記憶力の良さを誇る千隼
本作はこの二人を中心に描いていくようです。
「ちはやふる plus きみがため」 1巻 末次由紀/講談社 より引用
『ちはやふる』が、千隼、太一、新の三人の物語であったのに対し、今回は二人ですか。
あるいは他にもう一人出して恋愛要素も絡ませてくるのか? それはどうかは分かりませんが、今のところ二人かな?
作品としては一度完結しているし、キャラクターも前作が強力なだけに、果たしてどうなるかというのは続編として不安なところ。
だけど、それを吹き飛ばしてくれる、物語の作りの上手さがあるんですね。
主人公の二人はそれぞれが家庭に問題を抱えている中で、競技かるたに臨んでいく。
その問題は一人でどうにかできるものではなく、周囲の理解や協力なんかも必要で。
そこには当然、筑波や花野、田丸といった旧作メンバーも絡んできます。
そして主人公格の二人だけに注目をしないのも前作同様。
凛月の同級生である他の二人の一年生、安田さん、糸瀬さんの背景にもちゃんと触れています。
もちろん今後の展開で、さらに深掘りもされていくのではないかと思われます。
かるただけのことを描くのではなく、部活動であったり、友人であったり、家族であったり、かるた会の人達であったり。
そういったところをちゃんと描くから、キャラクターそれぞれの個性というか、生まれ育ってきた背景というかがわかり、生きてると感じます。
「ちはやふる plus きみがため」 1巻 末次由紀/講談社 より引用
登場するキャラクター達が魅力的なのは、それらの積み重ねですよね。
とはいえまだ1巻、始まったばかり。
凛月もなかなか強い個性を見せてくれますが、千早や太一といった前作キャラは強いですからね。
ここから更にかるたも、キャラも、強くなっていくことを期待します。
そして期待に応えてくれる第一巻だったと思います!
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