みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『ナキナギ』
です。
『可愛いだけじゃない式守さん』の真木蛍五先生が送る、新たなガール・ミーツ・ガールの物語。
ナキカは、かつて深海の世界を恐怖に陥れた魔女。
しかし今は地上にやってきて「人の気持ち」を勉強中の身。
クラスメイトで親友の汀が、クラスメイトの男の子に恋する気持ちを横で見ながら、人の気持ちというものを少しずつ理解していく。
汀のことを大事に思って見守りながら、ちょっとずつ変わっていく。
そんな姿が読んでいて愛おしく感じるような作品です。
ナキカの親友の汀は、まさに純情な女の子。
クラスメイトのモザキくんのことを好きになるけれど、まともに話しかけることすらもできないような子。
だから二人の関係もなかなか進展しないのだけれど、そんな汀のピュアさが読んでいて癒される部分でもあります。
キューンとしちゃう汀と、それを見て「ちっ」となるナキカさん
『ナキナギ』 1巻 真木蛍五/講談社より引用
恐らくそれはナキカも同様で、あたたかい目で汀のことを見守りつつ時にはサポートをしてあげる。
汀の願うことならなんでもしてあげるけれど、決して押しつけがましくしないよう汀に気づかれないよう陰からサポートしているのも良いところ。
「人の気持ち」を理解したい魔女だけれども、その辺を抑えているっていうのはなかなか分かっているのか。
はたまた、「人の気持ち」を理解するためには、自分が前に出て行っては意味がないと理解しているのか。
ナキカはなぜ、「人の気持ち」を理解したいと考えているのか。
それは、1巻のおまけ漫画で推しはかることが出来ます。
深海で恐れられていた魔女に何が起きたのか。
なぜ、人の身となって地上にやってきて生活をしているのか。
その中で、なぜ汀を見守っているのか。
おまけ漫画がなければ、単に日常ほのぼの系とも思えるところ、このおまけ漫画によってちょっとミステリアスさを出してきています。
それと同時に、ナキカがどれだけクソ重感情をもって汀のことを見ているかもより理解できます。
かつて深海で何があったのか・・・
『ナキナギ』 1巻 真木蛍五/講談社より引用
クールな魔女のナキカですが、汀や、あるいはクラスメイトでナキカに惚れてしまったシキ君に対して、思いがけない表情を見せてくれたりもします。
大分、人間に感化されているように見え、そういったふとした時に見せる言動が可愛らしいです。
汀と一緒の時はこんな表情もみせてくれる
『ナキナギ』 1巻 真木蛍五/講談社より引用
汀は完全に小動物系で、やっぱり見ているだけで可愛い。
二人の友情と恋愛がどのような形で実を結んでいくのか、この先が楽しみになる作品でした!
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