みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『君が監督!』
です。

野球ものです!
プロ野球を題材にしています(もちろん、架空のプロ球団ですが)
サターンズは10年連続最下位、シーズン最多敗戦、最多失点最少得点、FAでの有力選手続出、観客動員数最下位。
まさに、『暗黒時代』真っ只中の球団です。
そして今シーズンも前半戦終了時点でダントツ最下位、監督も辞任を発表するというどうしようもない事態。
そんな球団に、辞任した監督に代わって新たに就任したのがなんと。
17歳の女子高生!?
監督になれる抽選券を販売しクジで決めるという前代未聞の状況で選ばれたのが、17歳の解良縁(けら えにし)だったというわけです。
抽選で当選したのは女子高校生!?
「君が監督!」 1巻 あじな優/講談社 より引用
話題を集めるためだけの監督、選手も含めて誰もがそう思う中、縁は本気でここからサターンズの優勝を目指していく。
とまあ、簡単に言えばそう言う作品です。
スポーツを題材にする場合、主人公が落ちこぼれチームに入って、そこからチームをあげていく。
これはまさに王道パターンであり、盛り上がるものです。
野球であれば古いですが、映画『メジャーリーグ』なんかはまさにそういうものです。
弱小球団が上位球団を逆転して下剋上してチャンピオンになる、これは多くの人が夢見るストーリーです。
そしてその場合、欠点はあれど個性的な選手の長所を活かすような選手起用をして活躍を促していくというのが基本です。
本作もそれは同じですが、その見せ方がちょっと違うというか。
主人公の縁は生まれてから(?)17年間ずっとサターンズのファンで、現在所属している選手たちのこともずっと追いかけてきています。
そして、サターンズは弱くなんかない、強いと本気で考えています。
17年間(!?)見続けてきたとはどういうことか
「君が監督!」 1巻 あじな優/講談社 より引用
プロに入るような選手は誰もがずば抜けた超人達であり、何かを認められてプロになっているわけです。
そんな人たちが集まって弱いはずがない!
縁はとにかく前向きで、女子高校生らしく明るく、そして本気のファンでもあり、サターンズを愛して推しています。
モチベーターとして選手を、チームを盛り上げていきます。
もちろんその根底には、選手に応じた力をきちんと認め、それを相手に応じて伝えているわけです。
監督はコーチではありませんから、極端な話、技術的なことは指導できなくても問題ありません。
縁は、それを地でいっているわけですね。
技術的指導はできなくてもできることはある!
「君が監督!」 1巻 あじな優/講談社 より引用
始めは女子高校生監督に反発を覚えていた選手達も、そんな縁に乗せられていくというのもまた王道。
首位から23ゲーム差の最下位から、逆転リーグ優勝して日本一を目指す。
まだまだこれからですが、これは楽しみな野球漫画ですよ!
ちなみにこの暗黒球団、どこをイメージしているのでしょうねぇ(笑)
暗黒状況を見れば、まさに私がファンである横浜の暗黒時代を思い出させてくれます(苦笑)
ただ球場は広島ですね。
どうやら作者さんが広島出身のよう。
野球漫画ですが、弱小チームを変えていくのがメインの内容であり、野球を知らなくても楽しめるのではないかと思います。
モチベーターとしてチームを変えていく!?
「君が監督!」 1巻 あじな優/講談社 より引用
コメディタッチの中に、野球に真剣に臨んでいる姿も取り入れ、野球が好きな人も勿論楽しめます。
監督業は滅茶苦茶多忙で精神的ストレスも高い。
縁は学校に通っているのか?(今は夏休みとしても)
家族は?
そういったところの謎もこれから描かれていくのか、その辺も含めて楽しみにしたいです!
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