みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『ビンテイジ』
です!
「ヴィンテージ」って言葉がありますよね。
ファッション用語などでよく耳にしますが、その「ヴィンテージ」の意味は、
「ヴィンテージ」・・・製造されてから30~99年経過しているもの
ということだそうです。
ちなみに100年以上経過していると「アンティーク」となるそうですが、そこまで厳密に言わなくても良いとは思います。
本作はタイトル通り、「古着」を題材とした作品となっています。
主人公の春夏冬榮司(あきなしえいじ)、大学一年生。
さえない高校生活を過ごしてきた榮司は、大学生の間こそキャンパスライフを謳歌するぞと意気込むものの、服やお洒落に全く興味のない榮司は合コンに行っても全く注目もされないような状況。
このままでは大学生活もあっという間に過ぎ去ってしまうけれど、どうしたら良いか分からない。
そんな榮司の前に現れたのが同じ大学に通う古着好きのアヤメちゃん。
実は榮司の亡き父親は大の古着マニアで数多くのアイテムが遺品として残されていますが、榮司は興味もなければ価値も知りません。
だから、120万もする父親の宝物であったデニムをわずか5千円で売っちゃったりして、そしてそれを知ったアヤメに怒られてしまいます。
知らなかったのは仕方ないし好き嫌いはそれぞれだけど、父親が本当に好きだったのにそれを知ろうともせずに売ってしまったのは駄目だと。
アヤメに言われて気持ちを入れ替えた榮司は、改めて父親が力を入れていた「古着」というものを知ろうと思い、アヤメに「古着」を教えて欲しいと頭を下げるのでした。
と、こんな感じで始まる榮司の青春、大学生活を描く作品です。
「ビンテイジ」 1巻/赤堀君 講談社より引用
正直なところ、私自身も学生時代は服とかファッションとか興味ありませんでした(笑)
普段は制服があるし、服に金をかけるくらいなら本とかゲームを買いたかったですから。
大学に通うようになって何を着ていけば良いのか!? というのも、「あるある」ではないでしょうか。
私の場合は大学以降も特にファッションには目覚めませんでしたけど(とはいえ気を付けるようにはなった・・・はず)
そんなもんで、「古着」にも当然ながら興味もありませんでしたし、今でも特に興味があるわけではありません。
でも、興味がないことを知ることが出来るのも、こういう漫画などの良い所。
古着の雰囲気を楽しむということもありますし、デニムやTシャツなどアイテム毎の知識を知ることもできて、ファッションを題材にした漫画の基本をおさえた作りになっているかと思います。
そういった古着の知識、うんちくに加えて、大学を舞台にしたラブコメもからめて楽しく読みやすく物語は展開していきます。
古着をテーマにしているからというわけではないでしょうが、現代を舞台設定にしながらも、どこか一昔前の大学を感じさせるのも味が合ってよいです。
「ビンテイジ」 1巻/赤堀君 講談社より引用
古着どころかファッションにも興味のなかった榮司が、少しずつ古着について知って、ハマり始めていく感じも良いです。
そう、服とかって一度気に入ったりすると、店に行っても見方が変わったりするんですよね。
それまで興味がなかった人ほど、そういう変化は逆に大きいと思います。
っていうところは私も少なからずありましたし。
一つ思えるのは、やっぱり自分の好きなことに夢中になれる、っていうのは良いことだよなーってこと。
それが漫画の中でも表現されているのが、読んでいて心地よいのかも。
「ビンテイジ」 1巻/赤堀君 講談社より引用
本作からも、そういうのは感じ取れると思います。
もちろん、ラブコメとして、古着を知れる作品として、漫画として面白いのでおすすめできます!
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