みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』
です。
11月21日現在、3巻まで発売されており、12月には4巻が発売予定です。
主人公はちょっとポンコツな高校二年生の綾世優。
世界的な大女優である綾世昴を母親に持ちますが、優自身には際立った才能も特になく、母親から引き継いだのは優れた容姿だけというごく普通の(というかポンコツな)男子高校生。
母親の昴を病で亡くした優は、昴の知人であり友人でもあった帝乃家に引き取られることになりました。
そこで出会ったのが、帝乃家の三姉妹。
- 歌劇団のスターの長女・一輝
- 空手家の次女・二琥
- 女流棋士の三女・三和
文・武・芸のそれぞれで際立った能力をもった三姉妹と、何も持っていない優の同居生活。
母親という唯一の家族を失った優が、帝乃家で新たな家族を得ていく物語であり。
三姉妹との関係性を楽しむラブコメ作品であります。
「帝乃三姉妹は案外、チョロい。」 1巻 ひらかわあや/小学館 より引用
帝乃家の三姉妹はいずれも天才といわれ、それぞれの道で将来を嘱望されています。
自分たちが類まれなる才能を持つだけに、才能をもっていないごく普通の優のことが理解できないし、最初は受け入れようとしませんでした。
なんで自分たちがこんな凡人と一緒に暮らさなければならないのだと不満を抱えます。
だけど、同じ家に住んでいる姉妹とはいえ全く違う道で精進しているだけに、普段から生活スタイルも違って顔を会わせる時間も少なかったから、優とも同じように好き勝手に暮らせばよい、自分たちに迷惑さえかけなければ良いと思います。
でも優はそんなことは受け入れられません。
母親を失い、誰よりも幸せな家族を作りたいと願っている優は、三姉妹と仲良くなろうと、三姉妹を仲良くして家族らしくなろうと奮闘します。
物語の設定や展開としては実に典型的というかステレオタイプというか。
天才的なヒロインと、凡人の主人公。個性的な三姉妹と凡人主人公といえば『ああっ女神さまっ』などもありますね。
天才が故に色々と隙間のあった家族の愛情であったり、人と人との関係性であったり、気遣いや優しさであったり、そういったもので優は三姉妹の心に入り込んでいきます。
そしてタイトルにもある通りですが、子供の頃から英才教育を受けてきた三姉妹は、そういった優の愛情というか気遣いというかにチョロく転がされてしまいます!
といっても、ただチョロいだけではありません。
優の、三人の姉妹それぞれの才能や性格、精進している道を考えた気遣いが届いているからこそ、コロッといってしまうわけです。
例えば、三人それぞれに必要な栄養バランスやエネルギーを考量しつくした食事とか。
ただ優しいだけじゃだめですよねー。
「帝乃三姉妹は案外、チョロい。」 1巻 ひらかわあや/小学館 より引用
三姉妹はそれぞれ個性を分けており、
- 長女の一輝は歌劇団の男役スターということもあり、家でもいつでも男性のような格好良さで女子にもモテモテ
- 次女の二琥は攻撃的な性格で言葉遣いも一番乱暴だけど、きっと一番の乙女な典型的ツンデレタイプ
- 三女の三和は自由奔放で無邪気な甘えん坊タイプ
読めば、きっと誰かを好きになる!
そして、三人みんなが同じくらいチョロ可愛いです(笑)
- 幸せな家族を求める優にそのことを告げられると、三人とも優との結婚シーンを妄想しちゃったり
- ホテルで4人一緒の部屋で泊まることになった時、優のことを意識して眠れなくなったり
- 他の姉妹が優と仲良くしているのを見るとモヤモヤしちゃったり
分かりやすいくらいに意識しすぎているのが可愛いです。
そんな三人を見て、愛でて、楽しむ作品です。
もちろんそれだけでなく、三姉妹が姉妹として仲良くなっていくという家族の姿も描いていますし、これからは帝乃家の父親ももう少し絡んでくるのかも・・・?
「帝乃三姉妹は案外、チョロい。」 1巻 ひらかわあや/小学館 より引用
絵も綺麗で女性陣は可愛いですし、分かりやすいチョロさ、加速度を増すチョロさもまた読んでいて楽しいです。
問題は、三姉妹の誰と結ばれるかですが・・・まあ、三人ともお嫁さんにしちゃえば問題ないですね!
1巻を読んだ時は、王道だしありきたりだよなぁ・・・なんて思いもしましたけれど、いつの間にかむしろそれが良いと楽しみにしている自分がいます。
そういうのが楽しめる人にはおすすめ!
ちなみに個人的には二琥ちゃんが可愛くて好きですが、一輝も三和も可愛いので困ります(笑)
気になる方は是非、さんでーうぇぶりでも読めますので、どうぞ!
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