みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『生徒会にも穴はある!』
です。
主人公は私立藤成学園に通う高校一年生の水之江梅。
文学青年の梅は、国語の成績は抜群ながらも理系の成績が壊滅的で進級の危機にありました。
そこで担任の平塚先生から提案があったのが、生徒会に入って学園や生徒のための活動をして内申点をあげること。
なんだかんだと平塚先生に言いくるめられた梅は生徒会に入ることになります。
しかし、生徒会で待ち受けていたのは実に一癖も二癖もあるメンバーばかり!
唯一、常識人でまともな(?)梅が、生徒会メンバーに振り回されながら学園生活を過ごしていくコメディ作品です。
「生徒会にも穴はある!」 1巻 むちまろ/講談社 より引用
生徒会のメンバーは、
- 生徒会長・古都吹寿子:美人でスタイル抜群で実務も有能だけど、男女関係や性的なことについては小学生レベルでポンコツになる
- 会計・照井有栖:黒髪ストレートでおっとりとした美人、礼儀正しく良い人に見えるけれど、生徒会で一番怒らせてはいけない怖い人
- 広報:尾鳥たん:男だけど可愛い見た目の男の娘系。男をひっかけて楽しむ癖があり、享楽的で短絡的、有栖にいつもシメられている
- 庶務:陸奥こまろ:小さいけれど大きい(!?)女の子。警戒心のなさが人並み外れており、生徒会のマスコット的存在
- 先生:平塚敏深:アラサーの女性教師。かなり適当な性格で、生徒に対しても、自分に責任がかかるようなことさえなければ放任する感じ
と、こんな感じ。
主に尾鳥に振り回され、有栖に怒られたりシメられたりして、寿子とドキドキしてこまろに癒される、そんな感じでしょうか??
学園で生徒会を舞台にして、生徒会メンバーが個性的で、っていうのは決して珍しくないというかむしろ一昔前を感じさせるかもしれませんが、安心できる部分でもあるといえます。
問題は、そこにどのような個性をもったキャラクターをあてがうかというところ。
本作はコメディで、各キャラにあわせたネタが描かれるわけですが、その特徴はと言えば、ちょっとエロい、というか下ネタ!
色々と緩かったり、直球に攻めてきたり、確信犯的にやってきたりと、キャラにあわせてエロネタをぶっこんできます。
でも、ネタは下ネタですけれど、エロさはあまり感じさせませんので苦手な人も大丈夫!
・・・・かもしれません。
「生徒会にも穴はある!」 1巻 むちまろ/講談社 より引用
またこの手の作品の魅力は、ネタと同時にキャラクターの魅力が大切になってきます。
その点も大丈夫、古都吹、照井、陸奥と、異なるタイプの女の子たちが皆、魅力的で可愛いです!
三人ともツボをおさえているというか、ある意味でテンプレなキャラとでもいいますか。
真面目で有能だけど純情な古都吹、大和撫子ふうで腹黒さを感じさせる照井、天然小動物系の陸奥、と好みの子をみつけられるはず。
あ、美人でスタイルも良いけれどずぼらで残念な女教師の平塚先生、というのもテンプレですね。
個人的には古都吹先輩が好みではありますけれど、2巻を読んだらこまちゃんもよいなーと思わされました。
ちょっと、キャラクターの裏側というか、そういうものが描かれての現在の生徒会での姿、ってのを見せられるとね。。。
「生徒会にも穴はある!」 2巻 むちまろ/講談社 より引用
きっと古都吹さんや照井さんも、そのうちもうちょっとキャラクターを深掘りしたエピソードも描かれるのでは? と思っています。
そういう姿を見たら、また感じ方も変わっていくかも。
主人公の梅も、お約束を抑えていて基本的には真面目なツッコミ役。
いい具合に振り回されつつ、生徒会メンバーの懐に入り込んでいきます。
生徒会メンバー以外にも当然、部活とかで生徒会と関わってくる生徒もいて、そんな人たちも個性的。
学校を舞台に、生徒会を舞台にすると、自然とそういう人とのつながりができるから描きやすいですよね。
あとはどんなキャラを作って、どんな事件を作り出すか、そこは作者の腕次第。
可愛らしくもちょいエロなコメディとして、疲れた時に何も考えずにアホさを楽しむことができる、そんな一作です。
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