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【今週の一冊】『貞操逆転世界』4巻感想。徐々に染まる市川さん、相変わらずの川島さん

 

みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。

皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。

今回ご紹介するのは

『貞操逆転世界』

の4巻です。

 

以前、”2019年8月に読んだおすすめ漫画”でも本作を紹介しましたが、最新4巻が発売されましたので改めてご紹介です!

本作、もともとは鬼才・天原先生が成人向け作品として出版していたものを、万太郎先生により全年齢向けとして再構成されたものとなります。

なので、もとは18禁作品だったのですが、本作であれば誰でも安心して読めます!

・・・いや、安心しては読めないかな。

全編にわたって、おバカなエロネタに埋め尽くされていますから。

4巻の紹介となりますが、未読の方、こんなタイトル聞いたことない、という方のために簡単に内容を説明しますと。

 

主人公の市川桃菜は、男女の貞操観念が真逆となってしまった世界に転移してしまいます。

男女の貞操観念が逆ということは、

  • 女子が大きな声で下ネタを言ってバカ笑いする
  • AVやエロ漫画は女性向け(男性の裸が前面に!)ばかり
  • 女子は教室内で平気で肌を見せたりして、男子がそれを見て「女子サイテー」とか言う

 

そんな世界です。

市川さんはもともとの世界の貞操観念を持っているわけですから、そのギャップに大困惑!

そんな風に、市川さんが元の世界とのギャップに悶え苦しむ様を描いたエロコメディ作品です。

ただ安心して欲しいのは、作品全体をエロネタが埋め尽くしてはいますが、読んでいても全くエロさを感じませんので!

本作の本質は、あくまでそういう貞操観念とかをネタに深堀りしたギャグであるということ。

いやむしろ、ギャグよりも深い、人間の本質を抉り出しているかも・・・と、思いかねないほど、様々な視点からネタを作り出しています。

市川さんがなぜこんな渋い顔になってしまったかというと・・・

「貞操逆転世界」 4巻 天原、万太郎/キルタイムコミュニケーションより引用

 

そしてこの作品を輝かせているのが、市川さんの友人である川島さん。

この川島さんというのが要するに、”エロい事ばかりが脳内を締めている男子高校生”の女子高校生版です。

とにかく異性とエロいことがしたい、四六時中そればかりを考えている、振り切ったエロ魔人。

この4巻でも、そのアホさはいかんなく発揮されています。

初詣において、和服姿の男子を見る目線とかね。

というか、この世界において、女性は着物で初詣になどいかないわけですがね。

 

ただ、この4巻では、実は川島さんはそこまでエロさを発揮せず、というか1-3巻までが凄まじいので大人しいとすら感じるほどかも。

そしてそれは主人公の市川さんも同じことで、徐々にこの世界に馴染んできてしまっているのが分かります。

市川さんもごく普通の女子高校生で、性的なことに興味がないわけではありませんからね。

でも市川さんが慣れてしまうと、ツッコミがなくなってしまうので、そこは染まりすぎないよう頑張って欲しいです。

しかし本作の欠点は、紹介しようにも使用できる画像が少ないところでしょうか(苦笑)

使用したいネタのところは、エロネタなので。。。

初詣で着物姿の男子を見ての川島さんの発言です。

「貞操逆転世界」 4巻 天原、万太郎/キルタイムコミュニケーションより引用

 

さてさて、貞操逆転の世界も4巻まで来ましたが、どんな結末になるのやら。

5巻以降も楽しみに待ちたいと思います。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

社畜として働きつつ、漫画と小説と野球に癒される日々。人生を変えた作品は「女神転生」。プロ野球を愛しベイスターズを愛する。 熱血王道もの、血飛沫舞うバトルものから美少女百合ものまでなんでも好む。特に「無限の住人」の美しい殺し合い、「はやて×ブレード」のバカバトルが好きです。