みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『ヤンキーの鬼ヶ原さんが僕にだけ過保護すぎる』
です。
鬼ヶ原美晴はヘビー級ボクサーを蹴り倒したとか、走ってくるダンプカーを片手で止めたとかの噂が立つくらい、最強で生ける伝説のヤンキーです。
なのだけど、幼馴染である平坂衛太にとっては全く違う存在。
一つ年上の美晴は小さい頃から頼りになり、いつも衛太のことを守ってくれていました。
いや、守ってくれるという生易しい表現で済ませられるものではありません。
それはむしろ、過保護というか過剰に過保護すぎる態度を取ってきます。
高校生にもなって、ご飯を食べたか、具合は悪くないか、ハンカチとティッシュは持ったか、鞄は重くないか、などなど、必要以上に構いすぎる!
「ヤンキーの鬼ヶ原さんが僕にだけ過保護すぎる」 1巻 ヤマギシジャック/KADOKAWA より引用
番長という存在になって敵なしだけど、衛太にだけはからっきし弱い美晴。
そんな美晴に過保護にされているけれど、決して守られるだけの存在ではない衛太。
この二人のほのぼのとした関係性を描いているラブコメ作品です。
ヤンキーな女の子と普通の男の子、というカップリング。
そして二人は幼馴染。
女の子の方は滅茶苦茶強いけれど、唯一弱いのが幼馴染の男の子だけ、という設定は奇をてらったものではありませんが、それ故に固定的に好む人がいるのも間違いありません(そう言っているライターも好きです!)
ただこの作品の美晴の場合、弱いというか必要以上に過保護すぎるというのが一つの特徴なわけです。
行き過ぎた過保護は、衛太が美晴のことが好きで告白してくると勘違いした美晴が、純情な衛太が告白などできるはずがないと美晴自身に告白するのを影ながら(?)サポートしてやろうなんて考えてしまうほど。
なぜ、どうして、そこまで過保護になったのか?
そんなことはどうでも良いのです。
衛太の幼馴染として生まれた時点で、美晴の過保護スイッチが入ってしまったとしか言えないのでしょうから。
そして一方の衛太も、決して美晴に甘えっぱなしの頼りない少年というわけではありません。
美晴のことを大切に思っていて、衛太のことを守ってくれるのは嬉しいと思いつつも、いつまでも守ってもらう立場ではなく美晴を守るようになりたいと思っています。
「ヤンキーの鬼ヶ原さんが僕にだけ過保護すぎる」 1巻 ヤマギシジャック/KADOKAWA より引用
そのための努力もしようとしているのですが、それすらも過保護な美晴によってぶち壊しにされているのはちょっと可哀想なところもありますが。。。
二人の気持ちは変わりようなく、幼馴染という関係性から恋人になるのも時間の問題にも見えますが、おそらく衛太が美晴を守れると自信を持って言えるようになるまで待つような感じなのかもしれません。
二人の間に誰も入ってはこれなさそうなので、安心していちゃいちゃ(?)を見ていられる、ほのぼの安心の可愛らしいラブコメ作品です。
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