みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の心理掌握』
です!
『とある』シリーズではさまざまなスピンオフが発売されておりますね。
一番の有名どころでは『超電磁砲』があります。
本作はその『超電磁砲』のまた新たなスピンオフとして、学園都市の七人のレベル5にして第五位、食蜂操祈を主人公としています。
作者の乃木康仁先生は、この前作として食蜂操祈の片腕である帆風潤子を主人公にした「アストラル・バディ」も書かれていました。
それを経て今回の「心理掌握」では、より作画や物語展開も良くなってきたように感じられます!
物語は、ちょっと意外なことに常盤台中学の生徒会長選挙!
現副会長の雅王院司から、生徒会長選挙の勝負をふっかけられた食蜂さん。
食蜂さん自身はそんな面倒くさい事はしたくない、という感じだったのですが、帆風さんをはじめとする食蜂さん派閥の面々がヒートアップ!
我らが女王様を馬鹿にする相手は許せない!
とばかりに食蜂さんをかつぎあげて生徒会長選挙に殴り込みをかけることになりました。
そして常盤台の生徒会長選挙ともなればただで済むわけがありません。
何しろ学園に存在するのは皆が皆、能力者ばかりなのですから。
不正は許されない、とはいいつつも、許される範囲ならば相手もどのようなことをしてくるか分かりません。
雅王院だけではなく、御坂美琴や白井黒子といったいつもの面々も巻き込んでの選挙戦に広がっていきます。
「とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の心理掌握」 1巻/乃木康仁 KADOKAWAより引用
こういう風に食蜂さんを中心に描かれることで、
- 食蜂さんさんが派閥の皆をどのように考えているのか
- 派閥のメンバーが食蜂さんさんをどのように思っているのか
そういう部分がより深く描かれて分かるのもまた楽しいものです。
『超電磁砲』で登場したばかりの時は嫌な女にしか見えなかった食蜂さんも、実は色々と愛されキャラな性格をしていることが分かりましたが、本作においてまたその辺もより分かってくるのではないかと思います。
心理面においては最強の彼女も、体力面においてはおそらく最弱クラス。
それを補うのがNo.2の帆風さんなわけですが、ライバル派閥たちは当然ながら二人の分断を狙うわけで。
知恵と機転で食蜂さんがこの先どのような行動を取っていくのか楽しみです。
一方で選挙戦で戦う雅王院さん、こちらも嫌なキャラと見せかけて実は真っすぐな性格をしているようです。
卑怯な手を使って勝つのではなく、できるだけ平等な立場で正々堂々と戦って勝利することを望んでいる模様。
「とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の心理掌握」 1巻/乃木康仁 KADOKAWAより引用
スピンオフなので美琴の出番はあまりないのかなー、と思っていたら、後半から結構出てきますのでファンも安心(?)
ただ、美琴が活躍すると食蜂さんが活躍できなくなってしまうので、どうしてもポンコツな感じになりやすいですね。
そして選挙戦においては、とある理由もあって食蜂さんではなく雅王院さんの味方になることに。
更に「遺産」なるものを巡って看取さんも動いていて、生徒会長選挙とはまた別で気になる動きも見えてきます。
生徒会長選挙ということで、超能力バトルよりも学園モノとして楽しめる要素の強い作品に感じますが、この先はどうなるのかな?
「とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の心理掌握」 1巻/乃木康仁 KADOKAWAより引用
いずれにしても、
- 「とある」シリーズ好きの人
- 超電磁砲好きの人
- 食蜂さん好きの人
いずれも楽しめそうなスタートとなっています。
この先の展開にも期待していきたいと思います!
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