どうも。マンガタリライターの相羽です。
なんだか最近、元気がでないなぁ。
そういう時期は誰にでもあるかと思います。僕にもあります。
生きてるだけでけっこうハードな現代社会ですので、仕事、人間関係、健康、などなど、何か上手くいってない。
軽く落ち込み気味な状態から、けっこう重くダウン状態だったりまで、なんだか元気が出ない状態になっちゃうことがあるのは、普通のことだと思います。
そんなあなたに本日お勧めしたいのが、「アイドル」漫画です。
「アイドル」。
トップアイドルから地下アイドルまで日本にはたくさんいるのですが、それだけ求められているのだと思います。
実際、アイドルたちが歌う姿、踊る姿、がんばっている姿に触れると、ちょっと元気が出てきたりするのですよね。
今回はアイドル「漫画」がテーマということで、アイドルと言っても漫画作品を紹介させて頂きますが、フィクションとあなどるなかれ。読むと静かに元気が湧いてくる良い作品がたくさんあります。
「アイドル漫画」だけで100冊以上読んでるライターが厳選して、読むと心と体に徐々にワクワクが戻ってくるような、知る人ぞ知る作品をピックアップしてみました。
いずれもストーリーとキャラクターに熱がある作品ばかりですので、「あらすじ」と「登場アイドル」の紹介をたっぷり目でお届けさせて頂きます。
この記事が、ちょっとだけでも、あなたが元気になるきっかけになれたなら幸いです。
1.アイドル漫画とは
日本はアイドル自体も多いですが、それにともなってアイドル漫画もたくさんあります。
アイドル漫画の質・量ともに地球上で最高の国と言っていいかと思います。
アイドル自体が日々生まれ、漫画クリエイターたちも日々生まれ、アイドル漫画も生まれ続けている。

百花繚乱(ひゃっかりょうらん)の状態です。
普通に暮らしていると気づきにくいことですが、これは恵まれていることなのだと思います。
基本的にアイドルたちも漫画家たちも、ファンや読者さんに喜んでもらいたいと思って一生懸命日夜活動してくれております。
そんな彼・彼女らが表現するありがたいものに、我々はとてもアクセスしやすい環境にいるわけですので。
元気が出ない時は、遠慮なくそれらのアイドルや漫画に触れてエネルギーを貰ってみるのも一つの手かと思います。
2.読むと元気になれる「再起」のアイドル漫画5作品を紹介
今回は、数多くあるアイドル漫画の中から5作品をピックアップして紹介させて頂きます。
落ち込み気味の人に読んで元気になってもらいたいと思い、ストーリー自体も何らかの逆境からの「再起」が描かれるものを中心に選んでみました。
2-1.『アイドロール』~バンドの夢が破れた後に22歳から地下アイドルとして人生をリ・スタートさせる
一つ目は、『IDOROLL アイドロール』。

著者 | 筒井 大志 |
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出版社 | 集英社 |
掲載雑誌 | グランドジャンプPREMIUM |
巻数 | 単行本1巻(2018年7月時点) |
●あらすじ
夢みたロックの道に挫折した主人公・一之瀬一乃(いちのせ・いちの)。
全てを失ったと途方に暮れた夜、とある縁で、これまでとはまったくの違う道・地下アイドルとして人生を再スタートさせることになる。
出会い、縁、そして再起。
秋葉原を舞台に描かれる、22歳フリーターの人生リ・スタート物語。
●登場アイドル
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(画像は『IDOROLL』第1巻より引用)
一ノ瀬一乃(いちのせ・いちの)。
本編の主人公。
本作は、当初の夢は叶わなかったけど、一度挫折したなりに違う道(地下アイドル)で頑張ってみるか……という彼女の人生の再スタートを描いた物語。
背が小さいのを気にしてたのですが、アイドルの世界では「小さい」ことは強みになったりもすると気づいたりも。
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(画像は『IDOROLL』第1巻より引用)
三枝琴弾(さえぐさ・ことびき)。
通称「ことびん」。
アイドルメイドライブ喫茶「JAM RAISIN(ジャムレーズン)」・通称「ジャムレ」で、一乃とユニットを組むことになる、寮のルームメイトでもある少女。
学校でイジメられていた過去から留年しており、彼女も「ジャムレ」で人生をリ・スタートさせている一人。
アイドル活動にひたむきな、芯が強い部分も持ち合わせている。
●お勧めポイント
「あらすじ」の通り、一度夢破れた主人公の一乃が。
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(わたしにはもう 全部なくなっちったからさ/画像は『IDOROLL』第1巻より引用)
地下アイドルとして再起していく物語ではあるのですが。
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(ようこそ ここがお前の「夢の先(ネクストステージ)」だ/画像は『IDOROLL』第1巻より引用)
本作の面白いところは、アイドルのファンの方の再起の物語も同時に描かれている点です。
アイドルファンの代表としてヨシくんというキャラクターが出てきます。
ヨシくんは当初、人生をかけて推していたアイドルが「プライベートでの熱愛発覚」&「妊娠発覚」&「所属事務所解雇」で引退してしまって、元気がない状態です。
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(俺は少しだけ 本気で泣いた/画像は『IDOROLL』第1巻より引用)
その後、この人だ! という特別に推せるアイドルとは出会えていない状態でした。
一人のアイドルの応援に人生をかけていたわけですので、何かが欠けている。心の底からの躍動がない日々をヨシくんは送っていました。
ロックの道に挫折した一乃と、今は元気がないアイドルファンのヨシくん、共通してるのは「大好きだったことが続けらなくなった(挫折した)」という点です。
そんな二人の人生が、秋葉原で交差します。
秋葉原で出会い。
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(アイドル以前に 女として危険すぎるぞ!?/画像は『IDOROLL』第1巻より引用)
物語を経て。
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(それにできれば誰にも 大事なものは諦めてほしくないから!/画像は『IDOROLL』第1巻より引用)
けっこう後半の箇所のネタバレを含んでしまいますが、そんな挫折していた一乃とヨシくんの再起の瞬間が重なるライブシーンは、とても感動的です。
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(今日から俺は 君を推す!!!/画像は『IDOROLL』第1巻より引用)
現在1巻で一区切りですので、サクっと読めるところもイイ感じです。
登場人物たちの、まだ終わらない。(たとえ今までと少し違うカタチになったとしても)もう一度やってみるぞ! というノリを、読んで是非感じてみてください。
2-2.『はみどる!』~事務所の隅の売れないはみだしアイドルたちがガムシロップを舐めながら面白営業で笑いを誘う
二つ目は、『はみどる!』。

著者 | まりお金田 |
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出版社 | 秋田書店 |
掲載雑誌 | 週刊少年チャンピオン |
巻数 | 単行本全5巻(完結) |
●あらすじ
大手芸能事務所「ナスカプロモーション」に所属しつつも、売れてないために地下の資料保管室、通称「ふきだまるーむ」に追いやられているアイドルグループ「まっしゅ るーむ」。
あかり、かすみ、すずの、三人の笑いあり、お色気あり、人気は無しのアイドル活動が楽しいテイストで描かれます。
●登場アイドル
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(画像は『はみどる!』第1巻より引用)
南あかり(みなみ・あかり)。
アイドルだけど「あがり症」の女の子。
今日も極度に緊張しながらも、人々に笑顔を届けるために奮闘中。
ボディはわりとダイナマイト。
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(画像は『はみどる!』第2巻より引用)
小柳かすみ(こやなぎ・かすみ)。
元・天才子役だけど、最近はパっとしない「まっしゅ るーむ」のメンバーの一人。
かつて願った人気女優の道は歩めていない。最近は、がんばっても何だか報われないことが多い。
幸(さち)が少ないなりに、それでもくさらず、プライドと克己を忘れずに現在はアイドルとして活動中。
ついつい毒づきやシニカルな言動が出てしまうのも、純真さの裏返し(たぶん)。
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(画像は『はみどる!』第1巻より引用)
麻丘すずの(あさおか・すずの)。
貧乏だけど、根に明るさがある陽気な女の子。
彼女の魅力は、以下「お勧めポイント」で。
●お勧めポイント
「週刊少年チャンピオン」で連載されていた、男子読者向けのちょっとエッチなお色気コメディ漫画なのですが、すごく面白いです。
読んでて、とても明るい気分になれます。
メインの主人公はあかりなのですが、個人的にはすずのが面白いので今回はすずのを中心にお勧めポイントを語ってみます。
貧乏でも陽気なすずの。
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(アタシこーゆーのめちゃ得意っス!!!/画像は『はみどる!』第1巻より引用)
落ち込んでる時、元気が出ない時って、かなりの程度お金がない時、貧乏な時だったりすると思うのですが。
お金がなくてもけっこう陽気にアイドル活動やってるすずのの生き様は、見ていて元気になれます。
お金がないから交通費を節約していて、群馬から自転車で通ってます。
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(すずの…あんた群馬からママチャリで来てるから疲れてるのよ…/画像は『はみどる!』第1巻より引用)
食べられる雑草と食べられない雑草の違いが分かったり(苦労してる)。
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(んっ!! これは食える草ッ/画像は『はみどる!』第1巻より引用)
ガムシロップをすすったりしながら。
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(水道水に混ぜたり 口寂しい時にナメたり/画像は『はみどる!』第1巻より引用)
今日も陽気にアイドル活動(あんまり売れてはいない)。
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(あ! これ うなぎっスね――!!/画像は『はみどる!』第1巻より引用)
貧乏なすずのをはじめ、あかり、かすみと、全体的にダメダメな「まっしゅ るーむ」なのですが、ダメダメななりに、ギャグありお色気ありと、けっこう陽気にアイドル活動してるのが、何だか読んでて元気になれる感じです。
分量的にも全5巻で読みやすく、夜から読み始めて一通り笑って、カラッとした気持ちで翌日から学校とか仕事とかに行けるのも良い感じです。
2-3.『きれいなあのこ』~グループが解散したアイドルたちのその後の人生を清冽な百合描写と共に描く
三つ目は、『きれいなあのこ』。

著者 | 吉田丸 悠 |
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出版社 | 新書館 |
掲載雑誌 | ひらり、 |
巻数 | 単行本全1巻(完結) |
●あらすじ
「平成絶対領域委員会」、略して「絶会」という六人組アイドルグループに所属していた六人の女の子の人生を描く、オムニバス形式の短編集。
「絶会」解散の「後」も描くなど、アイドル漫画でありながら、アイドルが終わった後も人は生きていく……ということを描いている作品でもあります。
●登場アイドル
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(画像は『きれいなあのこ』より引用)
木原真鈴(きはら・まりん)。
事務所から「清純派」を求められるが、上手く適応することができない。
自分が演じることができない天然の「清純」さをもった同級生・谷本加代(たにもと・かよ)に少しずつ惹かれていくが、やがて「絶会」の解散という契機が訪れる。
真鈴は谷本を傷つけてしまっていて……。
短編「きれいなあのこ」の主人公。
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(画像は『きれいなあのこ』より引用)
渡辺玲歌(わたなべ・れいか)。
歌に打ち込む、自分に厳しい少女。幼い頃から芸能事務所に入ってトレーニングを続けているが、まだ芽は出ない。
主に描かれるのは、「絶会」が結成される前の中学生時代。
当初反目していた五百森幸(いおもり・みゆき)と、歌を通して少しずつ分かり合っていく。
短編「ソプラノ・フォルテシモ」の主人公。
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(画像は『きれいなあのこ』より引用)
田原里緒(たはら・りお)。
「絶会」の中でも「演技」に長ける、眼鏡っ子。背が低いのがコンプレックス。
「絶会」に入る以前。小学生時代にドラマの共演者となった、自分にはない背の高さと大人っぽさを持つ道下ちさと(みちした・ちさと)に当初反発していたが、ちさととの交流を通して彼女自身も成長していく。
短編「ロリータコンプレックス」の主人公。
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(画像は『きれいなあのこ』より引用)
石渡麻由(いしわた・まゆ)。
「絶会」でのポジションは、石渡”3T”(ツリ目・ツンデレ・ツインテ)麻由。
サバサバとした性格だが、アイドルでいられるのは期間限定であることを自覚し、最近は将来に漠然とした不安を覚えている。
短編「ミニスカートよさようなら」の主人公の一人。
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(画像は『きれいなあのこ』より引用)
半澤美優(はんざわ・みゆ)。
「絶会」でのポジションは、半澤”天使の笑顔の小悪魔“美優。
「絶会」に人生の全てを捧げている少女。
思考と言動は天然なのか狙っているのか読めないが、「絶対18までに死ぬの!」「かわいいまま死んで永遠のアイドルになるの!!」と語る。
やがて、「絶会」は解散を迎え……。
短編「ミニスカートよさようなら」の主人公の一人。
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(画像は『きれいなあのこ』より引用)
野辺山歩(のべやま・あゆむ)。
人を引きつける天性の才能を持つ、アイドルの星の下に生まれてきたような人間。
主に描かれるのは、「絶会」が解散してから数年が経った後の、大学生時代。
かつて「絶会」の歩のファンだった小林みつき(こばやし・みつき)と同棲生活を始め、アイドルとは離れた生活を送っていたが、学園祭を機に周囲は何かと彼女を舞台に上げようとして……。
短編「シャンデリア・ダイヤモンド・スターダスト」の主人公。
●お勧めポイント
今回選んだ5作品の中では一番鋭さがある作品です。
どう鋭いかというと、アイドル漫画ではありながら、(婉曲的にではありますが)「死」を扱ってる短編も掲載されているところ。
短編「ミニスカートよさようなら」は少々文学的とすら言えると思います。
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(絶対18までに死ぬの!/画像は『きれいなあのこ』より引用)
落ち込むのが極端なところまでいっちゃうと、(程度はあれ)もう死んじゃおうかな~と思っちゃったりすることはあったりするものですが。
アイドルグループ「絶会」の解散と共に、「絶会」に人生の全てをかけていた美優がちょっと危ないシーン。
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(画像は『きれいなあのこ』より引用)
現実世界でも電車の人身事故とかよく起こっているわけで、けっこうきわどいシーンですね。
掲載誌が「ひらり、」という今はなき伝説の百合漫画雑誌だったこともあり、麻由と美優の百合作品なのですが。
ここまで、追い込まれても、救いはあるってことを描いてます。
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(早まるな!/画像は『きれいなあのこ』より引用)
本作では「アイドル活動」ですが、読者それぞれの「打ち込んでいたこと」に置き換えて読むことができると思います。
「打ち込んでいたこと」が理不尽な理由で続けられなくなってしまって、そういう時、死にたくなっちゃったりするかもしれないけれど。
まだ、そっちにいくのは早いよ。そういう感覚を、わりと淡々と描いています。
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(そこまで言うなら生き残ってあげよう/画像は『きれいなあのこ』より引用)
短編「ミニスカートよさようなら」のラストはちょっとびっくりしちゃうかもしれませんが、
救いは、あります。(元気になれるがコンセプトのこの記事で扱ってるくらいなので)
ぜひ、コミックス全体の最後の一ページまで目撃して頂けたらと思います。
2-4.『おちこぼれフルーツタルト』~1億円の借金を前に実力ゼロでもゆるゆるアイドル活動してみる
四つ目は、『おちこぼれフルーツタルト』。通称『おちフル』です。

著者 | 浜弓場 双 |
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出版社 | 芳文社 |
掲載雑誌 | まんがタイムきららキャラット |
巻数 | 単行本3巻(2018年7月時点) |
●あらすじ
アイドルを志して田舎から上京してきた主人公・桜衣乃が住むことになったのは、売れない芸能人の女の子たちが共同生活を送っていたラットプロダクションの第4寮・通称ネズミ荘。
しかし、時を同じくして寮の取り壊しが決定。
ネズミ荘の住人たちは寮の取り壊しを防ぐべく、アイドルユニット「おちこぼれフルーツタルト」を結成し、1億円の借金を返済するべく活動を開始することに。
衣乃と、「おちこぼれ」のメンバーたちとの、アイドル活動・日常・青春などなどがが描かれていきます。
●登場アイドル
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(画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)
桜衣乃(さくら・いの)。
田舎から上京してきた新人アイドル。本編の主人公。
本人は幼い頃から畑仕事を手伝っていたりして脚が太いなど、自分の”田舎(いなか)っぽさ”を気にしている。
しかし、田舎のおばちゃんのごとく他人に垣根なく接したりできる衣乃の”田舎っぽさ”は彼女のチャームポイントでもある。
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(画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)
関野ロコ(せきの・ろこ)。
かつてCMのマスコットキャラ「ブロ子」ちゃんとして大ブレイクしていた元・人気子役。
現在はパっとしていない上、いつまでも「ブロ子」ちゃん扱いされるので、過去はちょっとしたトラウマに。
背が小さいのが本人はコンプレックスだが、周囲はけっこう”小さい”なりの可愛さが彼女の魅力だと思ってる。
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(画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)
貫井はゆ(ぬくい・はゆ)。
女の子らしいカワイイ格好は自分には似合わないと本人は思い込んで、ロックを志向している元ミュージシャン。
実際は、細やかなところも含めて、ハートの根が(女の子らしい方向で)カワイイ子。女の子らしい服も実は似合ってる。
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(画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)
前原仁菜(まえはら・にな)。
色々大きいことを本人は気にしている元ファッションモデル。
セクシーさをアピールすることに本人は消極的なのだけど、彼女のおっぱいパワーは抑えきれず、本人の想いとは裏腹にダイナマイトボディでファンや周囲に幸せを運んでいる子。
●お勧めポイント
主人公の衣乃が所属するアイドルグループ「おちこぼれフルーツタルト」は1億円の借金があるという設定なので、本作もかなりの程度アイドルたちは逆境にいる状態です。
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(目標金額1億円まであと99,995,499円!/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)
ですが本作では、逆境でもアイドルたちはあんまり悲観的になり過ぎません。独特の「ゆるい」アイドル活動が描かれていきます。借金を返すために目を血走らせて頑張る! という感じではないのです。
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(なんだかお金がないって言ったらみなさん色々恵んでくれて…/画像は『おちこぼれフルーツタルト』第1巻より引用)
このシーンでは、食事に困るほどお金がなかった時、何だか分からないけど街の近所の人たちが食糧を分けてくれたという「ゆるさ」が描かれています。
力んで苦しい気持ちになっても意外と状況は好転しなかったりするので、逆に逆境の時こそ、適度に力を抜くのも大事かもしれない……と思えてきたりします。
「頑張る」に逃げるのではなく、ほどよく力を抜いた方がかえって色々よく進む。
自分の力だけじゃなくて「他力」を受け取ることができるようになって事態が好転する……というのは、最近は心屋仁之助さんの心理学なんかでも言われておりますね。
以下、引用となりますが。
—
●”心のボンデージ”をぬぎすててみる
たとえばガードルをキュっと締めたら、お腹が苦しくなるし、ガードルの上下から肉がにゅーっと出てきます(あ、僕はつけたことないですよ)。
そのにゅーっと出たものを、さらにガムテープを貼ったりして押さえると、肉の行き場所がなくなって、さらに苦しくなる。
だから、ギリギリに締めていた心のボンデージやガードルをすべて外して、だらしない姿になってみよう。
「えへへ」と笑いながら。変態のように。
すると、自分一人でがんばるよりも、「他力に任せよう」という気持ちになってきます。
そう、「自分を許す」とは、「他力で生きる」ということでもあるのです。
他力って、すごいんですよ。僕はずっと知らなかった。一人でやることが素晴らしいと思っていたから。
心のボンデージやガードルを外して、ゆる~く、だらしなく生きてみよう。
「あなたは大丈夫だから、何も心配しなくてもいい」
ということを、もうそろそろ、信用してもいい。
「もう、がんばるのは、その辺りでいいよね」ということです。
あなたは、助けを求めたら助けてもらえる人なのです。
みんな、ホントは優しいんです。
迷惑かけてみよう!
心屋仁之助『心屋仁之助の それもすべて、神様のはからい』(三笠書房)P84より引用(太字の強調部分はライターによるもの)
—
逆境だと感じたら、あえて力をぬいてゆる~く他人に頼ってみる。
何かうまくいってないなぁという時の処方箋としても、『おちこぼれフルーツタルト』はお勧めしたい漫画です。
『おちフル』に関しては、同ライターが溢れる愛を込めて(笑)単独の紹介記事を別に書いておりますので、そちらも合わせて読んで頂けたら喜びます。こちらからよろしくです。↓
2-5.『劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル』~震災後の仙台で全てを失った元人気アイドルが復興中の街と共にもう一度立ち上がる
五つ目は、『劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル』。

著者 |
原案:山本寛 脚本:待田堂子 漫画:緋呂河とも |
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出版社 | Gakken |
掲載雑誌 | 単行本作品 |
巻数 | 単行本1巻(完結) |
●あらすじ
突然の断絶。
とある報が世間を騒がせ、そして次第に忘れ去らていっていた。
国民的アイドルグループ「I-1クラブ」のセンター・島田真夢(しまだ・まゆ)の思いがけない脱退のニュース。
彼女への誹謗中傷や憶測が流れる中、真実は闇の中だった。
時は流れ。2013年。仙台。弱小芸能事務所の「グリーンリーヴズ・エンタテイメント」は、廃業の危機に瀕していた。
危機を打開すべく結成が企画されたアイドルユニット、『Wake Up,Girls!』。
運命に導かれるように、経験も才能もバラバラの六人の少女たちがオーディション会場に現れる。
欠けている最後の一ピース。
その時。破綻を経験してアイドルを辞めた島田真夢は、仙台にいた。
街と人間の、再生と継続の物語。
●登場アイドル
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(画像は『劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル』より引用)
島田真夢(しまだ・まゆ)。
どこか影がある美少女。
高校1年。15歳。
元・国民的アイドルグループ「I-1クラブ」のセンター。
現在は母方の実家がある仙台に在住。
7人全員が主人公といった体の作品ではありますが、あえて1人を主人公とするなら本作の主人公。
一度アイドルを辞めてしまった真夢が、もう一度立ち上がるまでの物語です。
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(画像は『劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル』より引用)
林田藍里(はやしだ・あいり)。
特別な才能や技量を持たない、ごく普通の仙台出身・在住の女の子。
高校1年。15歳。
真夢の友人。
「Wake Up, Girls!」のオーディションに臨んだ彼女の行動が、少しずつ真夢の心に影響を与えていく。
実家は和菓子屋を営んでいる。
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(画像は『劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル』より引用)
片山実波(かたやま・みなみ)。
”みんなの妹”ポジションの明朗な女の子。
中学3年。14歳。
石巻(いしのまき)の仮設住宅で暮らし、お年寄りたちのアイドルとして可愛がられていた。
民謡が得意で、のど自慢大会で優勝するほどの歌唱力の持ち主でもある。
小柄な体躯に似合わず大食い。
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(画像は『劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル』より引用)
七瀬佳乃(ななせ・よしの)。
4歳の頃から子役タレントをやっている芸能経験者。
高校1年。16歳。
現在は仙台暮らしだが、出身は青森。
仙台のローカルCMや地元誌のモデルなど、ある程度活躍しているが、東京進出には失敗した過去を持っている。
ゆえに、東京にコンプレックスを抱いており、「I-1クラブ」のセンターで活躍していた真夢を何かと意識してしまう。
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(画像は『劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル』より引用)
久海菜々美(ひさみ・ななみ)。
将来の夢は光塚歌劇団に入団することなので、「Wake Up, Girls!」での活動は通過点と考えている。
中学2年。13歳。
メンバー中最年少だが、スキルは高い。
プライドと上昇志向が高く、他のメンバーと衝突してしまうことも。
年齢が近いこともあってか、実波といっしょにいることが多い。
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(画像は『劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル』より引用)
菊間夏夜(きくま・かや)。
頼りがいがあり、セクシーで色っぽいという”お姉さん”的ポジション。
高校3年。18歳。
出身は気仙沼(けせんぬま)で、震災後に仙台にやってきて、ラーメン屋などバイトを転々としながら高校に通っている。
彼女が経てきた経験によるものなのか、表面的にスレた物言いをしても、その実、情に厚く、芯が強い。
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(画像は『劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル』より引用)
岡本未夕(おかもと・みゆ)。
とにかくアイドルが大好きなアイドルオタクの女の子。
高校3年。17歳。
普段は仙台のメイド喫茶でバイトしながら学校に通っている。
泣き虫、ヘタレ、優柔不断、お調子者、そしてオタク……と難儀な性質かもしれなくとも、アイドルにかける想いは人一倍純真で強い。
●お勧めポイント
落ち込んでる時って、自分の「本当の気持ち」を抑圧してる時……という場合があると思います。
本当はやりたいことがあるのに、やれてない。こういう時は元気が出ないものです。
もし、変わらない「本当の気持ち」があるのなら、どうするのか。
とある事件をきっかけに、友人の藍里たちの「Wake Up, Girls! 」の活動が続けられなくなりそうになった時。
アイドルを続けることができなくなった自分の過去が重なった真夢は立ち上がり、気持ちを伝えにいきます。
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(諦めたら…きっと後悔する…! 私みたいに!!/画像は『劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル』より引用)
もう一度自分の「本当の気持ち」――「アイドルがやりたい」という気持ちを真夢が告白していくくだりは感動的です。
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(自分を…幸せにしたい…から/画像は『劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル』より引用)
2013年という作中の時期、東北(中心的には仙台)という舞台から察せられる部分もあったかもしれませんが、本作は東日本大震災からの復興支援もコンセプトに掲げた、アニメーションとリアルアイドルの同時展開プロジェクト「Wake Up, Girls! 」プロジェクトの一環の作品です。
今回紹介した漫画版は、最初のアニメーション作品である映画『劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル』のコミカライズ版という位置づけになります。(コミックスは何冊か存在しますが、一番最初に発表されたものです。)
そのような背景の作品であるためか、物語も真夢に重ねられて、震災のもろもろで大変な人たち全般の再起が連想される感じになっています。
ライターの個人的な体験で恐縮ですが、僕も宮城県は仙台在住だったりします。
2011年の頃は家が壊れたり、半年くらい仕事らしい仕事もできずだったりでなかなか大変でしたが、現在はある程度まで再起して、漫画を読んだり、こういった漫画の記事を書いたりしております。
色々大変な現代ですが。
状況は少しずつ、少しずつ良くなっていったりもするものです。
ここを読んでいるあなたも、徐々に元気出していってくれたらな~と願っております。
3.まとめ
落ち込んでしまったり、元気が出ない時があるのは、それはそれで普通だと思う現代社会でありますが。
- 今までやっていた活動がダメになっても、何歳からでも別なステージで再スタートを試みてオッケーですし。
- 売れてなかったりする時期なりに見つかる陽気さというものもありますし。
- 死んじゃいたいと思ってしまうような夜だからこそ、そういう時にこそ心によぎる大事な人が自分にもいたのに気づいたりしますし。
- 逆境の時こそゆる~く力を抜いてみると、自然と他人に頼ることにオッケーが出せて事態が好転することもありますし。
- 大きい災害のようないかんともしがたい理不尽なことに遭遇しても、自分自身の「本当の気持ち」はそうそう消えず、時間と共にまた少しずつ戻ってきたりもしたりすると思います。
今回の記事をきっかにして、豊かなアイドル漫画の世界にアクセスしてみて頂けたら喜びます。
少しずつ、元気が出てきたかも? という状態になっていって頂けたら、とても嬉しいのでした。
相羽裕司
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