みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います!
今回ご紹介するのは
『大相撲令嬢~前世に相撲部だった私が捨て猫王子と はぁどすこいどすこい~』
です。
いやもう、タイトルからして、なんじゃこれ!?
の一作です。
本作はいわゆる、「なろう系」作品のコミカライズです。
いつ頃からか「なろう系」で一つのジャンルとなっているのが、「悪役令嬢モノ」です。
本来であればヒロインの敵役であり、作品の中では最終的に酷い目にあって退場してしまう、ヒロインに光を与える役割のキャラ。
異世界転生したらその転生先が悪役令嬢で、このままでは悲惨な結末しか待っていないのでなんとか良い結果にしようと苦闘する。
悪役令嬢で酷いことばかりする憎らしいキャラのはずが、ヒロインをくってしまうような活躍を見せていく。
活躍と性格と、そのギャップが読み手を楽しませてくれるわけです。
本作もその流れに沿って、主人公は悪役令嬢に転生してしまったのですが。。。
悪役令嬢であるフローチェが、ヒロインからビンタを食らった衝撃で、前世で女子相撲部だったことを思い出す(ビンタの衝撃=張り手の衝撃)という驚天動地の導入!
もう、これだけで「勝った!」と思えるようなものです。
というか、どうしてこんなことを考えたのか作者に問いただしてみたい。
「大相撲令嬢~前世に相撲部だった私が捨て猫王子と はぁどすこいどすこい~」 1巻 影崎由那/アース・スターエンターテイメントより引用
なんというかもう、ツッコミどころを勢いで全て押しつぶしている。
- 戦う相手の強さを番付表でランキングしたり
- 相撲の儀式が全てバフ、デバフに転化されたり
- 相撲の技が魔法になったり飛び道具になったり
いやもう、細かい説明は不要、とにかく手に取って読んでみなさい!
としか言いようのない怪作といえるでしょう。
但し、単なる色物というわけではなく、悪役令嬢もの作品をきちんと消化した上で物語を展開させているので、ただ滅茶苦茶なわけではない。
突っ込みをいれつつも、読み進まずにはいられない!
そんなパワーを持っています。
「大相撲令嬢~前世に相撲部だった私が捨て猫王子と はぁどすこいどすこい~」 1巻 影崎由那/アース・スターエンターテイメントより引用
原作の勢いももちろんですが、コミカライズにあたっては影崎由那先生という力のあるベテラン作家さんを起用しているのも〇。
実績も実力もある漫画家さんですので、原作の勢いをうまいことコミックスで表現できています。
2022年6月現在で2巻まで刊行されており、次の3巻で完結とのこと。
こういう作品はダラダラ続けるより、すぱっと綺麗に終わらせるのが良いと思います。
タイトルや設定が気になって仕方ない方は、是非是非、手に取ってみてください。
きっと後悔することはない・・・はずです!?
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