【今週の一冊】『殺し屋やめたい!』感想。奇妙な人間関係が作るドラマに引き込まれる!次にくるマンガだ要チェック!

みなさんこんにちは、週に一回、金曜日に『今週の一冊』と題して直近で読んだ漫画を紹介しているマンガフルライターの神門です。

ということで早速ですが、今週ご紹介する一冊はこちら。

外木寸先生の、

『殺し屋やめたい!』

です!

 

1、『殺し屋やめたい!』ってどんな作品?

著者 外木 寸
出版社 講談社
掲載雑誌 コミックDAYS
単行本巻数 既刊1巻(2021年10月時点)
ジャンル 百合、人間ドラマ

 

外木寸先生コミックDAYSで連載している、複雑な人間関係を描いているドラマともいうべき作品です。

主人公のローズフリーランスの女の殺し屋で、いつもパーフェクトな仕事をこなしています。

そのローズは殺し屋という身分を隠して付き合っている恋人がいるのですが、その恋人が女学生!

更に恋人である女学生の父親は、ローズが告解する教会の神父さん!

お互いがお互いの存在を知りながらもその正体は知らないという複雑な関係性の中で繰り広げられるドラマが、読み手を一気に物語に引き込んでいきます!

 

2、『殺し屋やめたい!』の主な登場人物

まずは、『殺し屋やめたい!』の物語を織りなす主要登場人物の3名をご紹介します。

 

2-1 ローズ マダー・品川(偽名):元兵士の移民でフリーランスの殺し屋

本作品の主人公のローズは、フリーランスの殺し屋で生計を立てています。

ローズは戦争と貧困で難民となり、移民として今の国に流れ着いてきて、保有しているスキルが「元兵士」ということから今の職についています。

兵士としても優秀だったのでしょう、変装をして正体を見せずターゲットを速やかに処分する手際は実に鮮やかです。

生きる意味も見いだせないような殺し屋の日々でしたが、紅華と出会い恋人となったことで世界が変わり、殺し屋のままでいるわけにはいかないと考え始めるようになりました。

生の実感が薄かったローズ

「殺し屋やめたい!」 1巻 外木寸/講談社より引用

 

2-2 白舟紅華:明るく前向きな、ローズの恋人

ローズの恋人の女学生です。

バイト先にローズが訪れたことがきっかけで親しくなり、やがて恋人同士の関係になりました。

ローズが殺し屋であることは知らず、理学療法士とローズが言う偽の職業を信じています。

明るく、常に前向きで全力でローズにもぶつかっていく姿が可愛らしいです。

父親が神父をしていることから、娘が同性愛者であることを知られたらまずいと考え、父親にローズのことを話すことができない父親思いの優しい子です。

仕事と恋人で悩むローズに、明るく一言!(殺し屋としらないため・・・)

「殺し屋やめたい!」 1巻 外木寸/講談社より引用

 

2-3 白舟神父:寡黙な娘想いの神父

紅華の父親で、教会に訪れるローズの告解の相手です。

寡黙であまり話さないけれど、娘のことを大切に思っている優しい父親です。

また殺人の告白をしているローズのことを通報することもしない、非常に口の堅い神父でもあります。

 

3、『殺し屋やめたい!』のここが魅力!

作品の基本的情報はお伝えし、それだけでも「面白そう!」と思ってもらえたのではないでしょうか?

でも、まだ十分ではない方のために、ここではプラスアルファで魅力をお伝えします!

なんといっても、

奇妙な人間関係が織りなす、すれ違いのドラマ

です。

これはある意味王道でもありますが、

  • 登場人物たちがお互いのことを知っているようで実は知らない
  • 知っているんだけど、他の人と勘違いしている

 

そういった奇妙な関係性から生まれる人間ドラマが物語を面白くしています。

  • ローズは恋人の紅華に自分の正体を明かせない
  • ローズは告解相手の神父が紅華の父親とは知らない
  • 神父は懺悔に来る殺し屋が紅華の恋人とは知らない
  • 紅華は自分の恋人が女性だとは伝えられない
  • 紅華は自分の父親が神父だとローズに教えられない

 

とまあ、この3人だけでがんじがらめな感じになっています。

殺し屋だから一般人に正体は明かせない、神父だから告解の内容は話せない、父親が神父だから同性愛のことを教えられない

それぞれ全てを話すことのできない明確な理由があって、だからこそ生じているすれ違いが絶妙に面白い人間ドラマを見せてくれます。

互いに深く関わっているのに、その真の姿は知らない三人

「殺し屋やめたい!」 1巻 外木寸/講談社より引用

 

そこをさらに味付けするのが、緊迫過ぎず、コメディ過ぎない描写です。

殺し屋という職でありますが、派手なことはせず淡々と事故に見せかけて殺していくローズ。

鬱な感じも重苦しい感じも薄いけれど、本当に人を殺しているのだというのだけはきちんと伝えてきます。

一方で恋人の紅華と対しているときなどは、紅華の明るさもありますが少し、くすっとさせられる描写なんかも。

コメディ過ぎると殺し屋という職業、殺人という行為が軽くなってしまいますが、そうならないバランスで見せてくれます。

 

物語展開も読み手を惹きつけます。

単に互いの正体を知らない同士がすれ違うだけでなく、その中でローズを雇う組織の新たな指令が、「神父の殺害」。

正体を知らない中で出た、告解の相手を殺害せよという指令に対し、ローズはどう判断するか?

また、殺しの組織が登場してその利害関係なども出始めて、単に主要三人を追うだけの話でもなさそうな感じに。

緊張と弛緩を交互に絶妙にブレンドし、更に難民やLGBTといった観点も込められていて、続きが楽しみで仕方がないと思える一作です。

難民に関する問題も取り上げている

「殺し屋やめたい!」 1巻 外木寸/講談社より引用

 

4、まとめ

簡単ではありますが、『殺し屋やめたい!』の内容と魅力をご紹介しました。

まだ1巻ですが、次に来る漫画としてチェックしておきたい作品です!

皆さんもぜひ、今のうちから読んでおいてみてください!

 

 







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ABOUTこの記事をかいた人

社畜として働きつつ、漫画と小説と野球に癒される日々。人生を変えた作品は「女神転生」。プロ野球を愛しベイスターズを愛する。 熱血王道もの、血飛沫舞うバトルものから美少女百合ものまでなんでも好む。特に「無限の住人」の美しい殺し合い、「はやて×ブレード」のバカバトルが好きです。