みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『若葉ちゃんはわからせたい!』
です。
ラブコメ作品の中の一つの定番でもある設定。
それは、昔から男友達のような関係だったボーイッシュな女の子とのラブコメ!
「若葉ちゃんはわからせたい!」 1巻/紺吉 双葉社より引用
いいですよね、異性だと意識していなかったのに、成長してくるに従って男女の差とか意識の変化などがあって異性と意識するようになってしまう。
男の子の方が意識するのか、女の子の方が意識するのか、はたまた両者が意識するのか。
昔からの関係ということで幼馴染という属性を持ち、男っぽい・ボーイッシュさがあり、更にそこから女の子らしいギャップも楽しめる。
女の子の方が意識した場合は、女の子自身がドキドキしたり、相手のためにオシャレするようになったり、相手に男を感じてドキドキしたり。
逆に男の子の方が意識した場合は、可愛らしさや色気とのギャップにドキドキしてしまったり。
とにかく良い事しかないので、もっとそういう作品が増えて欲しいです(笑)
ということで今回ご紹介する『若葉ちゃんはわからせたい!』ですが、主人公且つヒロインはもちろんタイトル通り若葉ちゃん。
若葉には同じマンションで隣の部屋に住んでいる幼馴染の大樹がいる。
家が隣同士となれば幼い頃から仲が良いのも分かりますが、若葉と大樹の場合はちょっと違います。
若葉は、大樹がどうやら女の子がちょっと苦手と知ると、「あえて」ボーイッシュな女の子になるようにしたのです。
「若葉ちゃんはわからせたい!」 1巻/紺吉 双葉社より引用
そう、それはもちろん大樹と仲良くなるため。
まあ、そういうのが性に合っていたというのはあるのでしょうけれど、女の子が苦手な大樹でも大丈夫なよう女の子らしさを消していたのです。
若葉の戦略はうまくいき、高校生になっても放課後には二人でサッカーの勝負をするような親友の立ち位置。
大樹も実際、ほぼ男友達としか見ていなかったのですが・・・
ある日のこと、友人に彼女が出来て自慢話を聞かされた大樹が「自分も彼女が欲しい」と発言。
驚いた若葉が「女子は苦手じゃなかったか?」と尋ねると、大樹は「ソレはソレ、彼女は欲しい」とのこと。
大樹の発言を聞いた若葉は驚きつつも内心で憤り、「コイツ見てろ、だったら絶対にオトしてやる」と大樹の前で少しずつ女の子らしい姿をアピールするようになり、そんな若葉の姿に大樹もドキドキして少しずつ意識をするように・・・
という流れで二人の関係を描いていきます。
「若葉ちゃんはわからせたい!」 1巻/紺吉 双葉社より引用
これで良いのが、若葉は大樹の前以外では普通の今どきの女子高校生っぽい可愛い格好をしているのです。
というのも二人が通う高校は別々で、女子が苦手な大樹は男子校に、若葉は普通の共学の高校に通っています。
幼馴染だけど高校は別ってのも意外と珍しい気がしますが、ある意味でリアルさもあります。
だから若葉はそういうことができて、学校を出てから大樹に会う前にわざわざ昔ながらのボーイッシュな若葉に変身して会いにいっているのですね。
「若葉ちゃんはわからせたい!」 1巻/紺吉 双葉社より引用
女子が苦手だということ自体は変わらないのでボーイッシュなまま、だけど少しずつ可愛らしいところを見せて意識させてオトしにいく。
その塩梅が実に良い感じです。
実際に大樹は、女の子らしい可愛い格好をした若葉を見た日から、若葉を女の子として少しずつ意識し始めます。
学校の友人から若葉を紹介してくれとお願いされて頷けなかったり。
自分以外の男が若葉の隣に立つところを想像して嫌な気持ちになったり。
いいですね、そういうの!
ていうか、幼い頃からこんな戦略的にやられていたら、絶対に勝てないでしょう(笑)
ちなみに大樹は長身メガネというステータスの男ですが、ぱっと見た限りは決してイケメンという感じではありません。
だけど、なぜか若葉の中では相当なイケメンとなっている模様(笑)
作中でも、若葉の認知は歪んでいる、と描かれているくらいです。
「若葉ちゃんはわからせたい!」 1巻/紺吉 双葉社より引用
幼馴染というのはあれど、若葉がなぜ、そこまで大樹のことを好きなのかはまだ明かされていません。
その辺は2巻以降で描かれるのでしょうか。
二人だけではなく、学校が異なることもあって若葉の友人のギャル達、大樹の男友達も物語に絡んできて、それがまたアクセントにもなっています。
ボーイッシュな女の子なんだけど、実は普通の今どきの女の子でもあり、それを幼馴染とそれ以外で使い分けているというのがちょっと他のボーイッシュなヒロインのラブコメとは違う点?
絵もキャラも可愛くて、こいつはアタリ!
2巻以降も早く読みたいです!
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