みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『ルリドラゴン』
です。
週刊少年ジャンプで連載されるや話題となり、人気を博している作品ですね。
もちろん私も好きですよ。
主人公は青木瑠璃(ルリ)、何の変哲もないごく普通の女子高校生。
・・・のはずが、ある日の朝目覚めて鏡にうつる自分自身を見てみると、頭から角のようなものが生えていることに気が付く。
と、思ったらそれはツノそのものだった。
そして母親から衝撃の事実が告げられる。
実はルリの父親はドラゴンで、ルリは人間とドラゴンのハーフで、竜の遺伝をうけてツノが生えてきたのだった。
なんか、とんでもないことになったルリですが、別にそれで大事件が発生するわけでもなく。
竜としての性質が発現してしまったルリの生活を描いた、ほのぼの日常漫画です。
まあ、ここであえて紹介するまでもないかもしれませんけれど、放ってはおけないので紹介します!
「ルリドラゴン」 1巻 眞藤雅興/集英社 より引用
連載が開始されて読んだ時は、
ジャンプでもこういう作品を連載するのか、珍しいなぁ
と思ったもの。
なんたってジャンプはほら、友情・努力・勝利、がキャッチフレーズですからね。
まあ、そんなキャッチフレーズに触れないような作品も結構前から増えてはいますが、それでも日常ものは殆どなかったはず。
日常ものではあるんだけど、ルリが竜としての性質を出してしまったことから、ちょっとだけ(?)非日常なことが起きる。
それでも学校には行くし、友達はいるし、クラスメイトや学校の先生とも関係性をもっていく必要がある。
もちろん、母親とも。
ルリがドラゴンとなったことで、今までと変わっていく人間関係、あまり変わらない人間関係。
それまでおそらくルリの世界の範疇から外れていた人たちが、少しずつルリの世界に影響を及ぼしていくのが上手く描かれている。
日常系の作品は、その作品が醸し出す空気感、そして登場人物同士のやり取りが重要になってくると思うけれど、それが上手。
さりげない台詞、言葉のやり取りの中にそれは現れていて、押しつけがましくなくてテンポが良い。
だから読んでいるとスルッと読み流してしまったりするんだけど、後でもう一回読み返して気が付いたりすることもあるし、あるいは他の誰かに言われて気づかされることもある。
友人との距離感、クラスメイトとの距離感、母親との距離感。
そういったものの描き方に心地よさを感じる。
ドラゴンになったルリと近づきすぎるわけでもなく、距離を置きすぎるわけでもなく。でも中には距離を置く人もいたりとか。
「ルリドラゴン」 1巻 眞藤雅興/集英社 より引用
火を吐いたり、放電したり、少しずつ竜の能力が発現して、それに対応していくのでしょう。
そのうち、とんでもない強靭な体とか、凄まじいパワーとか出てきたりするのでしょうか。
まあ、だとしてもバトルものにはならないでしょうけれど(笑)
本作を読んでなんとなく思い出したのが、葦原大介先生の『賢い犬リリエンタール』
いや、なんとなくなんですけれど、こちらも不思議な犬・リリエンタールを中心としたほのぼの漫画でした。
大好きだったんだけど連載終了しちゃったのがもったいないなーと思っていました。
葦原先生は『ワールドトリガー』も面白いですけれど、『リリエンタール』のような作品の方が合っているのでは・・・?
と思わなくもなかったり。
そしてもう一作。
人間とドラゴンのハーフといえば、見田竜介先生の『ドラゴンハーフ』ですね。
こちらは母親がドラゴンでしたけれど。
ダマラム、元気かなぁ。。。
作者さんが初めての週刊連載ということで体が追い付かず、長期休養に入ってしまったのは残念ではあるのですが、体を壊しては意味がありません。
何より、この作品が止まってしまうことの方が痛いです。
体をよくして、週刊連載が難しいならWEB(ジャンププラス)に移行して月1回とかでもいいから、うまく連載が続くと良いですね。
とまあ、とりとめもない紹介なのでした。
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