みなさんこんにちは、マンガフルライターの神門です。
この記事を書いている時期は、コロナの影響で世界的に大変な状況となっています。
でも、そんな時だからこそ、ここでは変わらずに楽しく漫画をご紹介したいと思います。
今回は、中村朝先生の作品、『部長が堕ちるマンガ』です!
本作は、
「【2019年版】3月のおすすめ漫画!マンガタリライターが読んだ4作品をさらっと紹介」
でもご紹介しているのですが、続編の『シン・部長が堕ちるマンガ』も出ましたので、改めてお薦めしちゃいます!
皆さん、自分が好きなこと、趣味、色々とあると思います。
好きなことがあれば、その好きなことに『堕ちた』ときというものが必ずあります。
もちろん、自然と好きになっていたというのもあるでしょうが、その中で、何かあるはずです。
まあ、普通の趣味であれば『堕ちる』なんて言い回しはしないですかね。
『堕ちる』と聞いて想像するのは、闇の深い世界、そう、オタクな世界です。
本作はまさにタイトル通り!
主人公は小山田部長という、会社の中でも堅物として知られ、仕事で部下に睨みをきかせているオジサン。
そんな小山田部長の部下には、筋金入りの腐女子社員がいます。
その腐女子によってめくるめくオタクのディープな世界(しかも、BLや乙女ゲー!)に小山田部長が堕ちていくコメディ作品です。
ただ、勘違いしてはいけません。
堅物な部長がオタク世界にずぶずぶとハマって、人間として大事な何かを失っていくのを見て笑う、そんな漫画ではありません。
とにかく小山田部長の姿勢が素晴らしい!
例えば、腐女子の部下が好きな作品に熱をあげているのに対して一方的に否定することはしません。
子供じみたくだらないものなのか、はたまた部下たちが言うように素晴らしいものなのか、自分で実際に体験をしてみて判断を下すのです。
『部長が堕ちるマンガ』 中村朝/新潮社 より引用
その結果、部長は作品を認め、彼女たちの趣味を認め、さらには自分自身がハマッてしまい、さらにはその真摯なスタイルによって多くのファンまでついてしまうくらいにまでなります!
その小山田部長の姿勢は一切ブレません!
- 他の人の趣味、嗜好、そういったものを受け入れる懐の深さ。
- 良いものは良いとする柔軟性。
- 自分自身を取り繕ったりせず、悪いと思ったら素直に反省し部下にも謝罪する素直さ。
あれ、もしかして理想の上司なんじゃないか?
見た目は冴えなくても、そう思わせてくる可愛いおじさんなのです。
腐女子の2人の部下もそうですが、実の娘(腐女子)との会話や関わり方も爆笑ものです。
『部長が堕ちるマンガ』 中村朝/新潮社 より引用
面白さを言葉で説明するのは難しく、とにかく読んでみて下さいという感じなのですが。。
とりあえず周囲に人の目がある時には読まない方が良いと思います。いきなり吹き出して、「なんだコイツ?」と変な目で見られてしまう可能性が非常に高いです!
『部長~』から『シン・部長~』に渡って部長はどんどんパワーアップしていきます。
いや、どんどん広く深く堕ちていく、といった方が正しいでしょうか。
部長が活躍するフィールドは乙女ゲー、BL同人誌から、ドラマCDに2.5次元舞台、厨二と、勢いが衰えることなく広がっていきます。
『シン・部長が堕ちるマンガ』 中村朝/新潮社 より引用
そして、あらゆる方面でその関係者たちが次々と部長の魅力に取りつかれて堕ちていきます。
もう酷いです(笑)
ていうか、常務とか専務とかも巻き込んで、この会社大丈夫なのか!?
本筋もそうですが、色んなところにばら撒かれている小ネタとか、読み返すたびに色々な発見が見つかる作品でもあります。
果たして更なる第三弾があるのか分かりませんが、是非に、楽しみに待ちたいと思います。
こちらのアプリで読むことも出来ますので、よろしければどうぞ!
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