どうもマンガタリライターのペンタです。
今回紹介するのは、人気ボクシング漫画の
「リクドウ」です。
アメトーークでケンドーコバヤシさんがオススメしたことでも有名ですね。
ヤングジャンプにも連載されているので、
- 名前だけは知ってるけどリクドウがどんな話かをよく知らない
- 「リクドウ」って名前は聞いた事あるけど、面白い漫画なんだろうか
って人も多んじゃないでしょうか?
主人公が「命がけで人生を生きてる」って感じがビシビシ伝わってくる漫画なので、誰もが胸を熱くするような作品です。
リクドウはボクシングをしている主人公が自身の壮絶な過去と向き合いながら、拳ひとつで成り上がる物語です。
- リクドウはどんなあらすじ、ストーリーなのか?
- あしたのジョーやはじめの一歩ではなく何故リクドウを読むべきなのか?
などなどリクドウのあらすじだけでなく、リクドウの魅力やどう楽しむべきかも語っていきます。
ではあらすじの紹介からやっていきます。
目次
1 冒頭が自殺した親父を殴りまくるシーン!リクドウ衝撃のあらすじ
著者 | 松原利光 |
---|---|
出版社 | 集英社 |
掲載雑誌 | 週刊ヤングジャンプ |
巻数 | 14巻(2017年10月時点) |
リクドウはヤングジャンプで連載中で、すでにコミック化されて14巻まで出ています。
あらすじは悲惨な家庭環境で育った男の子がその闇を背負いながらボクシングに目覚め、チャンピオンを目指す物語です。
冒頭シーンでは主人公の芥生(あざみ)リクが自殺した親父をサンドバックにして殴り続けています。
(リクドウ1巻から引用)
小学生が首を吊った親父を殴り続けるシーンはあまりにインパクトがありますね。
作者の松原利光さんも、「負の感情ばかり吐き出しているうちに、冒頭の4ページができました」と語っておられました。
(イラストマンガ描き方ナビー自分を表現するテーマを見つけよう!松原利光先生の「リクドウ」創作秘話)より
親の死体を殴るなんて異常な光景ですからね。
親を失ったリクは母親について行きますが、その母親は愛人の男によって薬漬けになっています。
(リクドウ1巻から引用)
そんな母親の姿にリクは愛人の男に抵抗し、殺されそうになります。
(リクドウ1巻より引用)
リクは必死に抵抗し、少年ながらもその愛人の男を殴り殺してしまいます。
(リクドウ1巻より引用)
母親は薬物使用で病院に隔離され、両親を失ったリクは施設に入ります。
その後唯一自分を大切にしてくれていた施設の先生さえも強姦されてしまい、自分の無力さを知ったリクは強くなりたいと願います。
(リクドウ1巻より引用)
元ボクシングのチャンピオンであるヤクザの所沢京介と出会い、ボクシングの道へと進みます。
(リクドウ1巻より引用)
リクは人を殺した過去を背負いながら、チャンピオンを目指すため戦っていきます。
これがリクドウの大まかなあらすじです。
こちらで1巻の試し読みもできますので、ぜひ読んでみてください。
リクドウは絵のタッチもありますが、とにかくボクシングの壮絶さがビシビシ伝わってくるマンガです。
練習中も試合中も芥生リクが命を賭けて戦ってる姿にしびれます。
命の煌めき(きらめき)と命の儚さを表現した漫画で見てると自分の中の闘争本能が刺激されるような感覚になります。
読んでいると、かっこいい男の生き様をまざまざと見せられ、ついつい興奮してしまいます。
実際にTwitterを見てもこんな声が上がっています。
最近「リクドウ」という漫画にハマってます。
主人公のブレなさがいい。
芯を持った人はかっこいいし、惹かれます。「なんとなく脱サラしたい」レベルの人って芯がなくて
絶対脱サラ出来ないです。「死んでも脱サラしてやる」ぐらいの芯は欲しいですね♪
— 脱サラして自由に生きる情報局 (@datsusara01) November 28, 2017
リクドウ、暫く読んでなくて今ようやく十巻読みました。なんかな…この漫画読んでるといつも悔しく成ります。いつもいつも中途半端な所で投げ出して、逃げ出して来た自分が。確かに死ぬ間際までやったけど、結局今私は五体満足で生きてて、それが恥ずべきことだと思えてくる。男の生き様の漫画ですね
— 山田 唄 (@yamadauta) November 17, 2017
「リクドウ」6巻まで読む。スーパーハードモードな幼少期から始まるボクシング漫画。1巻で描かれる主人公の出自は正直胸糞なんだけど、それがあるからこそのハングリーさは鬼気迫るものがある@@ #潮感
— 潮屋@猫又公司☆TRPG作ってます (@ciogohan) November 23, 2017
ヤンジャンのリクドウが素晴らしい…不器用で、クソッタレで、リングの上にしか生きられない男たちの生き様…狩撫麻礼を思い出してしまったが主人公が若輩なのも有って全然印象が異なる
— ピサ朗@ぴさろー (@pisaroh) September 21, 2015
とにかく生き様がかっこいいって感じですね。
ではそんな主人公芥生(あざみ)リクの魅力を紹介していきます。
2 「芥生リク」の魅力!人殺しの罪を背負い、ボクシング一筋の男の生き様がかっこいい
あらすじでも紹介したように、リクは過去に人を殺した経験があります。
正当防衛とはいえ、リク自身は物心がついていましたし、自分の意思で殺したことを自覚しています。
そして唯一自分に優しくしてくれた先生も何もできず、守れなかったという自責の念があります。
だからこそ、
- あの頃の弱い自分とは決別したい
- 強くなって大事なものを守れる男になりたい
そんな想いでボクシングに死にもの狂いで取り組みます。
(リクドウ1巻より引用)
ボクシングで過去の自分を救おうとしているようにも見えます。
そうやってボクシングに向き合い、身も心も捧げるリクの姿は男でも惚れてしまうほどです。
特にボクシングしてるときの自分をさらしてすべてむき出しな感じがたまらないです。
(リクドウ5巻より引用)
そんな芥生(あざみ)リクの魅力に迫っていきましょう。
2−1 吐いても拳を止めない!ボクシングに一途でまっすぐな姿に胸が熱くなる
まず第一の魅力はリクのボクシングへの姿勢です。
リクはボクシングを好きだからやってる、楽しいからやってるというようには見えません。
ボクシングを始めたきっかけも大事な物を奪われ、何もできなかった自分の無力さが許せなかったからです。
無力だと何もかも失ってしまう、死んだ親父のように敗北者になってしまう
そんなネガティブな気持ちから始めたものなので
- 生きるためにはやらなきゃいけない
- 強くならないと死ぬ
くらいの尋常ならざる覚悟を持ってやっています。
ボクシングをやること=生存本能
ってくらいにリクにはボクシングが体にしみついています。
つまり生きる事=ボクシングになってるリクは、全てを投げ出してボクシングに挑みます。
(リクドウ2巻より引用)
学校終わればすぐボクシング、休みの日もひたすらボクシング
「自分にはボクシングしかない」というくらいにボクシング一筋です。
同級生のユキちゃんに母親に会いに行かないのと聞かれたときも、「そんな事より大事なことがある」というほどです。
練習中も吐いてしまうほどハードで毎回自分を追い込み続けています。
(リクドウ1巻より引用)
ボクシングに命を賭けてるというよりもボクシングに命も魂も売ってるっていう表現の方がしっくりきます。
スポーツを題材にしたマンガでは、主人公の純粋にスポーツが好きな様子や楽しむ気持ちが魅力的に描かれがちです。
主人公が誰よりもそのスポーツを愛して、競技として楽しむ姿に心惹かれます。
でも、リクドウは他のスポーツ漫画とは一線を画しています。
競技ではなく、人生や魂を差し出してボクシングに打ち込んでいます。
楽しむとかそんなものではなく
「ボクシングしなきゃ自分が死んでしまう」
「自分の価値はボクシングをやることでしか磨かれない」
そんな気持ちだからこそ試合中も相手を殺すような気持ちでパンチを繰り出します。
頭の中にあるのは「殺(や)らなきゃ殺(や)られる」という強い思いでだけです。
(リクドウ2巻より引用)
だからこそ試合中のリクはキレッキレです。
相手の急所を刺すような鋭いパンチ、反撃を許さない猛追、的確に相手の急所を捉える技術
すべて相手を倒すために牙を研ぎ続けています。
リクの研ぎ澄ました拳が強敵との試合中の壮絶さを生みだすし、必死な思いがリアリティを生みかっこよく見えます。
リクからボクシングを取れば、カラッポになってしまう。
それほどまでに一途で、全てを捧げボクシングに打ち込む姿には目を奪われる事でしょう。
どうでしょうか?
ここまで読んでいると、芥生(あざみ)リクは
- 凶暴性があって怖い形相をしている
- 普段から闘争本能むき出しで生きてる
- ゴリゴリの肉食タイプ
そんな男を想像してしまいますよね?
でもリング外とリング内では全くの別人かというほどのギャップなんです。
2−2 リングでは相手をぶっ殺すかの勢い、リング外では無口で爽やかな好青年
さっきも言ったように、リングの中では相手に容赦せず自分の全てを相手に叩き込む。
リクはそんなボクサーですが、リングを降りればただの好青年です。
(リクドウ2巻より引用)
リング上では気迫のこもったパンチをガンガン繰り出しますが、リング外では「本当にボクサーなの?」って疑ってしまうレベルです。
見た目は完全に草食系男子で可愛らしくい見た目の持ち主です。
(リクドウ4巻より引用)
ジュノンボーイとかでグランプリになってそうな顔ですね笑
普段は学生として生活していて、学校後に練習に向かいます。
リクの人を殺したという噂は学校内でも広まっているので、かなり敬遠されてます。
リク自身いじめられてるわけではなく、クラスメイトから怖がられています。
(リクドウ3巻より引用)
でもそんなこともリクは意に介してない様子で、人殺しと言われようと怒ることも落ち込むこともありません。
そんなところもかっこよくないですか?
周りの評価とかどうでもいい。ただボクシングで強さを証明できればいい
ってくらいにボクシングに取り憑かれてるんです。
普段は無口な草食系男子。
でも試合が近づくにつれ、闘志がメラメラと燃えて、リクのテンションがどんどん上がるのが伝わってくるんですね。
で、試合でリングに上がりゴングが鳴った瞬間にリクのテンションが最高潮になるのがわかります。
(リクドウ5巻より引用)
その普段とのギャップやテンションがぐんぐん上がる感じが見ていてワクワクしますね。
リング外のリクも一味違ってまた魅力的なんです。
2−3 ライバルとの死闘で人間的にもボクサーとしても急成長する!
ボクシングは殴り合いのスポーツです。
顔や体を殴られて、体がボロボロになることばかりです。
(リクドウ6巻より引用)
顔を打たれれば、すぐに意識が飛んでKO負けしてしまいます。
なので、相手が倒れるまで折れないぞという強い覚悟や苦しくても意識だけは手放さないという気持ちが大事になってきます。
その点でリクはボクシングのためなら死んでもいい。と考えてるような破滅型のタイプなので打たれても打たれても決して折れません。
漫画を読んでいても、「こいつ本当に死ぬんじゃないか?」と疑うほど危ない試合を何度もしています。
(リクドウ5巻より引用)
そうやって常に危険と隣り合わせの試合を重ねていくごとに成長する様子が見てて楽しくなります。
リクも元々かなり強いボクサーですが、リクと同じリング上に上がるボクサーたちも並大抵ではない実力者ばかりです。
例えば、同じ高校生で元世界王者を親に持つ天才ボクサー兵藤楓(ひょうどうかえで)
(リクドウ5巻より引用)
人殺し経験のあるスラム育ちのアメリカンボクサー・エドガルド・ガーベラ
(リクドウ6.7巻より引用)
WBCライト級王者・神代晴司(かみしろせいじ)
(リクドウ11.12巻より引用)
現日本ライト級王者・椿和馬(つばきかずま)
(リクドウ4巻より引用)
などなど強すぎるライバルたちと命を削って戦います。
リクドウの中の強いボクサーたちは、ボクシングに対してみなまっすぐです。
(リクドウ8.9巻より引用)
ボクシングという競技に対し、リスペクトの気持ちがあったり、感謝の気持ちがあったり、言い表せない思いがあります。
そうやってボクシングの技術だけでなく、人としてもレベルの高い人たちがボクサーとしても強い人間になるのでしょう。
だからこそ、リクもそんな強敵達と戦う中で
- 父を殺した過去
- ボクシングに呪われてやってるような気持ち
- 弱い昔の自分
などなど自分と向き合い、心も強くならないと相手に勝てない。
ということに気づいていくようになります。
そうして、人としてもボクサーとしても成長していく姿は見ていて嬉しくなります。
苦しみながらも、懸命に向き合って、懸命に自分の居場所を探そうとしているのがわかるので応援したくなります。
そんなリクが少しずつでも成長するたび楽しいし、ワクワクするし、もっともっと強くなるだろうという期待感ももたせてくれます。
こういう成長という要素も芥生リクの魅力的で楽しみな部分です。
3 「本気で生きているか」ど直球で問われるようなリクドウの名言集
リクは家族がいない、愛情も受けてこなかった、生きがいもない、
そんなからっぽの人間が自分のすべてを賭けてボクシングに挑む物語こそリクドウです。
悲惨な環境で育ってきたリクが唯一見つけた夢中になれるもの、それがボクシングです。
そんなリクが全身全霊で打ち込む姿には勇気や元気さえもらえます。
作品の中でも自分の生き方を問われるような名言がいくつかあり、読んでいても容赦なく心に刺さります。
「本気で自分の人生生きているか」
そんなメッセージを真正面からぶつけてくるような名言がたくさんありますので、これからその一部を紹介していきます。
3−1 「それが敗者の姿だ、よく見とけ」
借金のせいで自殺した父親に対し借金の取り立てに来た男・所沢京介(のちにリクにボクシングを教えた男)が言ったセリフです。
首を吊り、絶命した父親を目の前にするリク(当時小学生)に向かって放った言葉です。
「それが敗者の姿だ
よく見とけ」
(リクドウ1巻より引用)
言葉こそ乱暴なものの、「人生で負けるとこうなる。お前は負けんじゃねぇぞ」という愛のあるメッセージに聞こえます。
別に借金作ることが悪いことだとか、自殺すること自体が悪いだとか負けだと言いたいわけではありません。
どんな心境で借金を作り、自殺したかが重要って伝えたいんだと感じました。
ここからは勝手な僕の解釈になります。
誰かを守ったり、何か成し遂げようという心境で物事に取り組むのは負けではありません。
でもリクの父親のように、借金を返すのが辛いからもう逃げたい。
息子に虐待をし続けて、働くのがしんどいけど金が欲しいから借金をする。
「そんな逃げの姿勢で人生生きてんじゃねぇよ」
自分が楽になるために逃げてんじゃねぇよっていうメッセージを伝えたかったんでしょう。
所沢京介は、元ボクサーでチャンピオンまでのぼりつめた実力者です。
ボクシングにおいても逃げの姿勢は勝負に負けることにつながることを誰よりも痛感しています。
それを全て集約した言葉が「それが敗者の姿だ、よく見とけ」なんでしょう。
もしかしたらあの時点でリクをボクサーにしたい。と考えての言葉だったのかもしれませんね。
この名言は僕たちにも当てはまることです。
人間苦しくなると、妥協して逃げてしまったり言い訳して目の前の問題から目を背けたりしてしまいます。
例えば、仕事でもあっても、プライベートなことであってもです。
でもそういう時って後で必ず後悔しますよね?
「あの時こうしとけばよかったな」と思う瞬間は何度もあります。
手を抜いてしまいそうになるとき、逃げ出したくなる時この言葉を思い出してください。
3−2 「自分の価値を得るためだったら死んでもいいと思うんだ」
リクは同じ施設で育った苗代 ユキ(なえしろ ゆき)にボクシングを否定されます。
苗代ユキがリクを想って「ボクシングはリクを苦しめてるだけ」って言ったことに対して、リクがボクシングに対しての思いを心の中でつぶやきました。
それがこの名言です。
自分の価値を得るためだったら死んでもいいと思うんだ
(リクドウ4巻より引用)
これは大げさで死ぬって表現を使ったわけではなく、心の底から自分の価値を知りたいと望んでいるのです。
リクは両親から虐待を受け、施設で育ち「自分は必要じゃない存在なのかもしれないのか」
そうやって自分に問いかけ続けてきました。
だからこそ、自分の生きがい、自分の居場所を与えてくれたボクシングはリクにとってかけがえのないものです。
- 自分はどこまでできる力があるのか?
- 自分はこの世界にいていいのか?
- 自分は価値のある存在なのか?
それを知るためならどんなに苦しい道であっても、リクには関係ないのです。
だから傷ついてでも、練習や試合でボロボロになってでもボクシングにすがりついているのです。
言葉通り決死の思いでボクシングに向かってるリクの生き様を表した素敵な名言です。
僕は同じ男としてここまで自分を全力でぶつけられるものがあることって憧れますよね。
というより目の前の事に自分の全てを捧げられる気持ちの強さがかっこいいですね。
リクを見ていると。自分が楽しいと思えることや、やりがいを感じれることには精一杯やりたいなって思えてきますね。
3−3 「人間最後は灰みたいになっちゃうんだから」
これは先ほどの名言と同じシーンです。
苗代ユキが苦しみながらボクシングをやるリクの様子を見て放った言葉です。
人間最後は炭みたいになっちゃんだから
(リクドウ4巻より引用)
苗代ユキは小さい頃に両親を失いました。
そして親戚の誰もユキを受け入れる様子がなかったため、施設入りしました。
(リクドウ4巻より引用)
ユキは小さい頃から、人間はあっさり死んでしまうという儚さを痛感しています。
人間はいつか死ぬんだというよりも「人間は意外とすぐ死んでしまう」という死生観を持っているように感じます。
だからこそ、「人間最後は炭みたいになっちゃうんだから」という言葉が出たんです。
人間最後は炭みたいになっちゃうんだから、の後には「幸せを目指さないとダメだよ」
そんなメッセージが伝わってくる切なさ溢れる名言でした。
ボクシングで苦しんででも「自分の価値や強さ」を証明したいリク
リクと一緒に安全で幸せな生活を過ごしたいユキ
そんなすれ違う2人の距離感や考え方を見事に表したシーンでとても印象に残りました。
人間どこかで「人の死」というものをあまり身近に感じていませんよね?
身近な人が死んでも、どこか他人事のように見ていますし、なんだかんだ自分は死なないと思っています。
かくいう僕もそうです笑
でも人は事故や病気なんかであっさり死ぬことも当然あります。
死ぬかもしれない可能性はどこにいても等しく与えられています。
明日死ぬかもしれないと思えば、今の一瞬一瞬を大事にしようって思えますよね?
だからこそ死ぬ可能性があるってことにもちゃんと向き合って、今の気持ちや今の人生を大事にしよう。
そんなたくましくも儚いメッセージがもらえるインパクトのあるシーンでしたので、最後の名言とさせてもらいました。
4 まとめ
ここまで語ったようにリクドウはめっちゃ熱く切ない漫画です。
淡々と練習に打ち込み、あまり多くを語らないリク。
そんなリクがリング内では言葉ではなく、ボクシングをする姿で自分の思いを表現しまくっています。
過去に辛いことがあって、ようやく見つけた自分の居場所。
そのボクシングに全てを打ち込み、全てを捧げるリクには感動すら覚えます。
- 強烈な過去を背負い、すべてを投げ出して戦う姿
- 自分の強さの証明のために苦しい道も進んですすむ勇敢な姿
- 悔いない人生を送っているかと問いただされるような熱い名言
リクドウはこんな魅力的な要素がふんだんに盛り込まれた作品になっています。
ボクシングに関心がなくても、リクドウの内容をよく知らなくても、読めば自分の中の闘争本能にスイッチがカチッと入る刺激的な漫画です。
1巻だけでも読めば、アドレナリンが出まくって自動的に続きが読みたくなるので楽しんで1巻を読んでみてください。
ぜひリクドウをよろしくお願いします。
では以上です。
マンガタリライター・ペンタ
自分の価値がある自分を自分の価値が無いリクに投影して書いたレビューですね
だから熱いとか書ける
リクは貴方が考えるような、ボクシングに大切な自分を捧げているから自負心や満足度出る、なんてことがない人間です
なぜなら自分には価値が無いから
自分はゴミだと感じてるからです
ゴミを捧げて何か自負心や満足度がありますか?
あるわきゃありません
そもそも、何故リクは自分の価値がないと感じるか考えてませんね?
理由は虐待されたからです
自分の価値が欲しいなら虐待の逆をやれば自分の価値は得られます
痛みや苦しみや辛いことを避けて自分を無条件で愛して労わる人と何年か過ごすと、自分の価値がつきます
いわゆる育て直しですね
つまり物語は馬場ジムでいくらボクシングをしてもリクが望む自分の価値を得られない構造をしているのです
ボクサーとしての価値はついていますがね
名言をでっち上げなければ商売になりませんか?
リクは単純に価値がない自分を投げ出しているだけで悔いない人生を送っているかと問いただされるような熱い名言なんて一言も言ってないのですから
リクは10歳から悔いだらけで人生を始めてもいない子なのだから