マンガタリライターじょにすけです。
「火の鳥」連載シリーズ最終話をお届けします!
※そもそも火の鳥ってどんな漫画?という方はまずはこちらをどうぞ。
ラストは『太陽編』です。
壮大なスケールで、遥か時空を超えて描かれてきた火の鳥…
過去→未来→過去→未来と徐々に現代に近づいてきて『太陽編』では、21世紀の物語が描かれています。
“マンガの神様” 手塚治虫から、今を生きる僕たちへのメッセージ…
最後まで来て、知らずに終わる、、なんてわけにはいきませんよね?笑
ちゃんと受け取って、これからの人生にがっつり活かしていきたいと思います。いきましょう。
それでは!火の鳥シリーズ最終話…どうぞお楽しみください!!
目次
1.『太陽編』基本情報
『太陽編』は、前作『異形編』から約5年後に連載スタート。シリーズ最長の2年に渡ってつくられた長編ストーリーです。
・手塚治虫が晩年に描いた「火の鳥」最終編
「火の鳥にはまだ続きがあった。」というのは、冒頭の記事でも紹介していて、ファンの間では有名な話ですが、、
『太陽編』が事実上、手塚先生の手で描かれた最後の「火の鳥」になりました。
連載が終わったのが1988年。手塚先生が亡くなったのが1989年2月9日なので、死ぬ前年まで火の鳥を描き続けていたわけです。すごいおじいちゃんですね。笑
しかも掲載誌は、小説誌『野性時代』…
小説誌にマンガを載せる!という最後の最後まで挑戦し続ける生き様はまさに “マンガの神様”
手塚先生は、マンガの価値、可能性を世の中に広め、世界を切り開きました。
今、マンガが世界的に文化として認められ、当たり前のように僕たちがマンガを楽しめてるのも、こういった先人たちのおかげなんだって思うと、、
『太陽編』を読むときは、大好きなおじいちゃんの遺言、はたまた神様からの最後のお告げ。ぐらいの心意気で正座して読むのがいいのかもしれませんね。笑
ストーリーは、7世紀の日本と21世紀の世界が交互に展開され、、そこに古えの神々と仏教の神の争い、、そして主人公たちの葛藤と愛。
いろんな要素が絡み合って1つに繋がる重みのある物語です。
・あらすじ 〜7世紀と21世紀。夢で繋がる2人の狼男〜
663年。朝鮮半島で、白村江(はくすきのえ)の戦いが起こりました。
唐・新羅 VS 倭・百済の戦いです。
当時の朝鮮半島の国である新羅と百済の争いに、唐(中国)と倭(日本)がそれぞれ援軍について戦いました。結果は、唐・新羅の圧勝。
主人公の1人ハリマは、敗れた百済の王族でした。
唐・新羅軍に捕まってしまったハリマは、生きたまま顔の皮をはがされ、狼の皮をかぶせられます…
「火の鳥 太陽編」角川ハードカバー版より
その後、気を失って倒れていたハリマは、「医者でもあるし 陰陽師でもあるし 仙術もやる」というおばばに助けられました…
「火の鳥 太陽編」角川ハードカバー版より
敗残兵狩りが迫っていること、ハリマの強運、ハリマと一緒に倭へ渡れば運が開けることを占いで知ったおばばは、ハリマを誘い倭へ渡ることになります。
ハリマは、海岸で1人倒れていた倭の軍人を救い、3人で小舟に乗りこみ倭へ出航。。
海上で目を覚ました軍人は、阿部比羅夫(あべのひらふ)という過去に蝦夷(えみし:日本の北部)を平定して活躍し、今回の戦でも倭の大軍を率いていた将軍でした。
ハリマは、敗戦の責任、自分がこんなに酷い目にあった責任を阿部比羅夫に追及…
「火の鳥 太陽編」角川ハードカバー版より
阿部比羅夫も、十分に責任と助けてくれた恩を感じていて、ハリマと誓いを交わします。
…
3人は、倭へ辿り着きました。
辿り着いた海岸で、ハリマたちの前に狼の群れが現れます…
「火の鳥 太陽編」角川ハードカバー版より
それは、狼の姿をした狗族(くぞく)でした。
ハリマは、狗族の娘マリモの傷を治し命を救います…
「火の鳥 太陽編」角川ハードカバー版より
その後、ハリマのことを気に入った狗族の長ルベツは話し始めました…
「火の鳥 太陽編」角川ハードカバー版より
狗族は、昔からの土地の守護神だったのです。しかし…
「火の鳥 太陽編」角川ハードカバー版より
ときの倭の王である中大兄皇子(なかのおおえのみこ)に保護を受け…
「火の鳥 太陽編」角川ハードカバー版より
圧倒的な力をもつ仏教の勢力によって土地を追われていました。。
その話を聞いたハリマは、まずは自分の目で状況を確かめたい。その上でどうするか決める、と返答…
「火の鳥 太陽編」角川ハードカバー版より
ハリマは、狗族の長ルベツ、マリモたちと約束を交わします。
…
都のある近江では、仏教を推す王と、仏教による産土神への弾圧に反対する大海人皇子(おおあまのみこ:王の弟)が対立していました。
死期が近づいた王は、息子である大友皇子(おおとものみこ)と大海人皇子の権力争いを懸念し、大海人皇子の暗殺をはかります。が、それに気づいた大海人皇子は、自ら仏門に入り、暗殺を逃れます。
…
ハリマは、阿部比羅夫の協力もあり、豪族として土地や犬上(いぬがみ)という性を与えられ、村の長になっていました。
しかし、仏教政策を進める王の意向に反対し、役人から目をつけられるようになってしまいます。そして、ハリマに目をつけていたのは役人だけではありませんでした…
「火の鳥 太陽編」角川ハードカバー版より
襲われたハリマは気を失ってしまいます…
「火の鳥 太陽編」角川ハードカバー版より
21世紀。
坂東スグルは、夢の中でハリマを観ていました。
スグルのいる世界では、火の鳥を神と崇める宗教組織の“光”が権力を握っています…
「火の鳥 太陽編」角川ハードカバー版より
スグルは、光によって地下に追いやられた“シャドー”の一員としてスパイや殺し屋をしていました。
シャドーのリーダーはスグルに、光のシンボルである火の鳥を奪うよう命じ、、スグルは光の総本山に忍び込みます…
『黎明編』ラストの胸熱シーンの再来!
「火の鳥 太陽編」角川ハードカバー版より
…
…
7世紀と21世紀の宗教&権力闘争。夢で繋がるハリマとスグル。
物語は進みます。。
2. 読んだ人たちの感想
ここで、実際に読んだ人の感想もご紹介させていただきますね。
火の鳥太陽編が好きすぎてケモナーになった人は多いハズ pic.twitter.com/iwwfTVX2fL
— YZOX (@yzox_jpn) May 12, 2018
2月9日手塚キャラを描いた。犬上は手塚キャラで一番好きなキャラ。そして、おそらく一番影響をうけた作品「火の鳥、太陽編」の主人公。ブラジルと日本という2つのアイデンティティにゆれてた十代の自分を人と人外、旧き神と新しき神、未来と過去の間にいる犬上に重ねていたのだと思う。#手塚治虫 pic.twitter.com/o0K8LKAkl3
— 加藤オズワルド・ティアせ27a (@ozoztv) February 9, 2018
『火の鳥 太陽編』は主人公ハリマと狗族の娘マリモの時空を超える恋愛譚ですが、ハリマはいっとき浮気してしまいます。相手は十市媛。14歳の人質妻・十市媛と狼の姿のハリマが愛し合う場面は鮮烈。見た目には人と獣だし、あどけなさの残る十市媛の姿態なども重なってアブノーマルな香りがプンプン。 pic.twitter.com/tEGt3Fi45w
— 稲垣高広(仮面次郎) (@kamenjiro) October 16, 2017
日本は元々アイヌ民族の国であった
というのは元々の日本の先住民族的な人々は後から来たヤマト朝廷の勢力に押しやられて東北、北海道へ移っていった、という流れの話でしょう。こないだも貼った火の鳥太陽編で日本の先住の精霊達はアイヌ的な服を着ていて手塚治虫もそういう史観に立って描いてるぽい pic.twitter.com/BZUcaFrO3T
— 幣束 (@goshuinchou) February 14, 2018
伊勢に行く前に読んでおくと楽しいかもしれない漫画
[火の鳥黎明編/手塚治虫]猿田彦
[火の鳥太陽編/手塚治虫]夫婦岩
漫画の神様手塚治虫先生がライフワークにしていた作品です。生命がテーマの作品で非常にメッセージ性が強いと思います。この二作品は火の鳥の中でも特に面白いです。#漫画— 毛利 勝永(趣味全般) (@Katsunagashihei) May 15, 2018
火の鳥、他の編だとループ宇宙を前提にしてることがわかるラストなのに、太陽編は実質の最終章でしかもループから外れる≒解脱するような終わり方をしてて、読む毎に胸に来る物がある。 pic.twitter.com/6jERtRvSUU
— 中埜長治 (@borisbadenov85) September 25, 2017
いろんな要素が含まれた『太陽編』、人それぞれ観点が違ってて面白いですね。
3. 最後の火の鳥に込められた「進化する世界と人間の法則」を徹底解説!
最後の火の鳥『太陽編』
この物語にどんな想いが込められていたのか?
まずは、本人の証言が残っているのでご紹介させていただきます。
手塚治虫はこの「太陽編」に関して、次のような言葉を残しています。
「信仰というものは人間がつくったものであって、宇宙の原理とか言ったものではなく、時代とともにどんどん新しい文化として取り入れられていき、そこで必ず古い宗教、文化との葛藤が生まれ、それによってまた新しい世界が生まれてくる。その繰り返しなんだということを描きたかったのです」
ひも解いていきましょう。
まず、1つ1つの言葉の定義は、、
- 「信仰」…なにかを信じて生きること ≒ 生き方
- 「宗教」…人間の生き方を説いたもの
- 「文化」…人々(社会)に共有された価値観
という感じで、、「信仰」という言葉はあまり馴染みがない人が多いと思うので、ここでは「生き方」に置き換えて進めていきたいと思います。
3-1 手塚治虫の「進化論」
大前提として「生き方」は、宇宙の原理ではない。とあります。つまり、、
なにを信じてどう生きるか?は自由で、「生き方」というのは時代時代で人間がつくってきたもの(つくっていくもの)
ということですね。
その上で、手塚先生が描いた「進化の流れ」を追っていくと…
まず、人間がつくりだした価値観、生き方が、新しい文化として取り入れられます。
それが古い価値観(宗教など)と葛藤する。
葛藤によって、また新しい生き方が生まれて、、
また新しい文化、新しい世界の1つになる。
- 新しいものを取り入れる
- それまでの価値観との葛藤を踏まえて
- また新しいものが生まれる
このサイクルを繰り返しながら、進化し続けている。というわけです。
3-2 太陽編で描かれた日本の進化の歴史
『太陽編』では、狗族たち産土神と仏教、大海人皇子と大友皇子の葛藤(世にいう壬申の乱)、この戦いの末に進化した日本の姿が描かれていました。
「火の鳥 太陽編」角川ハードカバー版より
戦いに勝った大海人皇子たちは、太陽を神とあがめる日本をつくり、(一時的ではありましたが)信仰の自由を認めました。
その後の日本は、、
江戸時代になると、キリスト教との葛藤があったりして、、そこから最近、世界遺産にも認定された「隠れキリシタン」という文化が生まれたり。と、、
外から新しいものが入ってくるたびに、古い価値観とのあいだで葛藤がおこって、また新しいもの、新しい生き方、新しい文化が生まれる。という流れで日本も進化してきました。
3-3 仏教のイメージをぶち壊した手塚治虫の進化
『太陽編』で「進化の法則」を描いた手塚先生ですが、自らも進化し続けます。
代表作の1つ「ブッダ」
※仏教をつくった仏陀の一生を描いた物語
この作品でブッダは、すべての生き物を愛し、すべての生き物のために生きる。まさに仏のような人物として描かれていました。
しかし、今作『太陽編』では、日本を侵略する悪魔のような姿で仏教が描かれています。
自らの作品で表現した仏教の崇高なイメージを、自らの手でぶち壊す。
僕はここに手塚治虫の進化を感じました。
手塚先生は「火の鳥」の中だけでも、
- 時空を超えまくる壮大なストーリー
- 独創的なコマ割り
- 挑戦的な表現
などなど、それまでの常識を壊して新しいものを生み出し、自らも進化しつづけました。
そして、ここまでの火の鳥では「ループする世界の葛藤」が描かれていたわけですが、、最後の最後で、その葛藤から飛び出す、枠をぶち壊して新しいものを生み出していく
「進化の法則」と「自らも進化する意志」の大事さ
を僕たちに教えてくれてたんですね。きっと。
葛藤って聞くと、なんだか重苦しいし、面倒だし、できることなら避けたいものではあると思うんですけど、、そんなこと言っても人生には、どうしても逃げられない時、乗り越えなきゃ行けない壁が出てくる時があるわけで、、
大事な局面では、葛藤することを受け入れて、いつもよりちょっとよく考えてみる。興味深く観察してみる。ちょっと枠から飛び出してみる。ということが大事なんだと思います。
「進化する」ということは、新しいもの、違うものを受け入れて、思考の幅、許容範囲、可能性、いろんなものが広がって、ってどんどん自由度も上がっていくわけです。
そう考えると「進化が前提の生き方」って最高ですね。笑
葛藤をおそれず、進化していきましょう。
『太陽編』に込められた「火の鳥」最後の手塚先生のメッセージ…
葛藤を越えた先に、進化がある。
とても力強くて、希望を感じるメッセージでした!
4.「火の鳥」シリーズを通して手塚治虫が伝えたかったこと2選
ここからは、全12編が1つに繋がった物語「火の鳥」を通して手塚先生が伝えたかったことを、火の鳥の象徴的なシーンとともにご紹介していきます。
どうぞ、いいとこ取りしていってください。笑
その1 科学・テクノロジーの未来の闇と光 !
手塚先生といえば、医師免許を持っていたり、「ブラックジャック」を描いたりと、医学や科学にも精通していて、「火の鳥」の中の未来にあたる編では、科学・テクノロジーの未来を予言する描写がありました。
中でも印象的だったのは、やっぱり物語のラスト『未来編』じゃないでしょうか?
「火の鳥 未来編」角川ハードカバー版より
そこにはAI同士の争いが引き金となって、核戦争がおこり、人類は滅亡する。という未来が描かれていました。
「火の鳥」は、人類、世界が進化し続けることを継承する作品であり、来るAI時代への警鐘をならす作品でもあったわけです。
テクノロジーの世界も、日々実験がおこなわれ、失敗、葛藤しながら、進化を遂げています。
次々と新しいものが生まれ、変化していく未来を僕たちはどう生きていけばいいのか?
その答えは『復活編』にありました。
そう。みんな大好きロビタです。笑
ロビタは、自分のことを認めないボスを殺してしまいました。その一方、、
ロビタと仲良く暮らす人間の家族も描かれていました…
「火の鳥 復活編」角川ハードカバー版より
ロビタと暮らしていた人たちは、ロビタを同じ生き物として認め、許し、可愛がっていました。
テレビの写りが悪いからといって、ガンガン叩いて調整する。
そんな時代はもうとっくに終わっています。笑
認め、許し、思いやり、楽しく共存していけたらいいですね。
その2 自然の偉大さを象徴する太陽名シーン大集合 !!
『太陽編』を読んで、改めてこれまでの「火の鳥」を思い返してみると、“太陽”の名シーンが多かったなーということに気づきます。
『鳳凰編』
「火の鳥 鳳凰編」角川ハードカバー版より
『望郷編』
「火の鳥 望郷編」角川ハードカバー版より
生きることの苦しみや絶望を味わい葛藤していた物語の主人公たちは、太陽の美しさ、偉大さに感動し、それぞれの結論を導きだしました。
「火の鳥 望郷編」角川ハードカバー版より
太陽は、、
- 大きさ:約140万km
- 中心温度:約1600万℃
- 誕生:約46億年前
- 寿命:約100億年
と、想像を遥かに超える桁違いな数字が並んでいます。笑
とにかく、とんでもなくデカくて、とてつもない生命力ってことですね。
そのとてつもない生命力のわけは、核融合反応といわれる変化を起こしながら、爆発的なエネルギーを生み出し続けているからで、、太陽はそのエネルギーを放出し続けています。
そして、その太陽エネルギー(光と熱)をうけて、僕たちは生きています。
雨上がりの太陽とか、、もう最高に気持ちいいですよね。笑
まさに生命の源。。
数々の太陽感動シーンを描いた背景には、、
生き物は太陽、自然、いろんなものに生かされている。
それを忘れずに。そして、、
太陽のように、命を燃やし、力強い光を放って生きていこう。
そんな手塚先生の熱い想いが込められていたんじゃないか?
と、僕は思っていて、勝手に燃えています。笑
5. 死と再生の象徴 !!! 火の鳥とはなんだったのか?
「火の鳥」連載シリーズ、いよいよラストです。
最後まで「火の鳥」を読んだ今、、結局、火の鳥ってなんだったのか?
この答えを出して締めくくりたいと思います。
…
火の鳥は、空から世界や人間を客観的に観察し、世界の成り立ちや人間の本質を知り、、ときに、罪深い人間にとんでもない罰や試練を与える悪魔のような神でした。苦笑
「火の鳥 宇宙編」角川ハードカバー版より
人間の愚かさ、弱さを知りながらも、生命の尊さ、人間の生きる力を信じて見守り…ときに懸命に生きる人間に、正しく生きるきっかけを与える聖母のようでもあり…
「火の鳥 黎明編」角川ハードカバー版より
最後の『太陽編』を読むと…火の鳥は太陽のようなものでもあって…
「火の鳥 太陽編」角川ハードカバー版より
そして、自らも死と再生を繰り返す進化の象徴でもありました…
「火の鳥 黎明編」角川ハードカバー版より
- 客観的に人間を観察する鳥
- 人間に生命の尊さを教える神
- 人間に生きる力を与える太陽
- 死と再生をくりかえす進化の象徴
これらすべてを内包した存在。それが火の鳥でした。
そして、その火の鳥を描いたのが手塚治虫です。
手塚先生は、火の鳥を通して僕たちに
- 世界と人間の歴史や法則。
- 生命の尊さ。
- 自然の偉大さ。
を伝え、自らも進化し続けることで、、
進化する人間、偉大な先人の背中を示してくれました。
そんな手塚先生がライフワークとして自らの意志、魂を詰め込み、命を懸けて描き続けた「火の鳥」はまさに、、
手塚治虫の生き方そのもの
だったのではないでしょうか。
これが僕にとっての火の鳥。僕の答えです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
きっと、人それぞれ、共感できる部分があったり、まったく違う答えに辿り着いた人もいると思いますが、、僕は僕なりの解釈で「火の鳥」を最後まで読んだ結論を出しました。
手塚先生の生き方そのものである「火の鳥」を通して、、
- 世界の成り立ち
- 生命の尊さ
- 自然の偉大さ
- 進化する人間の生き方
を学びました。
ということで「火の鳥」は、手塚先生の魂が詰め込まれている分、圧倒されたり、絶望感を味わうこともあるんですけど、、
自分の世界観や生き方を再構築して進化させるのに最高の漫画です。
しっかり自分の中に吸収して、手塚先生の意志をがっつり受け継ぎ、進化しつづけながら生きていこうと思います。いきましょう。笑
また、今回の記事を書くにあたって『ブラックジャック創作秘話 〜手塚治虫の仕事場から〜』を読みました。
手塚先生と一緒に仕事をされていた人たちの生の声をもとにつくられた「手塚治虫の漫画伝」で…
- マネージャーから観た手塚治虫
- アシスタントから観た手塚治虫
- 編集者から観た手塚治虫
- 家族から観た手塚治虫
手塚先生がいかに漫画を愛していたか?や、、1日20時間の鬼のような仕事ぶり。旺盛すぎる好奇心と身勝手さ。手塚先生の変態っぷりがよく伝わってくる漫画です。笑
↑併せて読むと、手塚治虫、「火の鳥」がもっと好きになると思います。笑笑
…
ということで!全12回に渡ってお送りしてきた「火の鳥」連載シリーズもこれで終わり…とさせていただきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
今後は、手塚治虫の意志とともに、今なお進化し続けている漫画の素晴らしさを伝えていきます。
またどこかでお会いしましょう。
それではまた!
じょにすけ
↓未読の方、久しぶりに読み返したくなった方は、漫画アプリ「マンガワン」で無料で読めるので、よかったらぜひ! ※現在は掲載されていません(2022年8月19日追記)
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【「火の鳥」連載シリーズ】
第1話:【まとめ】火の鳥『黎明編』読んだ人の感想と見どころ3選を紹介
第2話:壮大すぎる火の鳥『未来編』を何度も読み返して辿り着いた1つの答え
第3話:歴史ラブロマンス 火の鳥『ヤマト編』に学ぶ幸せな死に方
第4話:誰一人報われない物語 火の鳥『宇宙編』の中で輝く手塚治虫の遊び心
第5話:火の鳥『鳳凰編』で学ぶ!心を動かすストーリーを作る3つのコツ
第6話:火の鳥『復活編』に観る人間の蘇生&ロボットと共存する明るい未来とは?
第7話:火の鳥『羽衣編』で気づく「信念をいろんな演出方法でしつこく伝えることの重要性」
第8話:火の鳥『望郷編』は混迷した思考がクリアになる漫画だ!
第9話:火の鳥『乱世編』から、新しい環境に焦らないで適応して自分の居場所を確立する方法を学ぼう
第10話:火の鳥『生命編』の此処に注目!生き方を考えさせられる青居の一生
第11話:『異形編』に集約された火の鳥で手塚治虫が伝えたかったコトとは?
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