みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『いびってこない義母と義姉』
です!
主人公の美冶は、とある名家の庶子として生まれました。
しかしながら母親が死没したことにより、その当の名家である鴻蔵家に引き取られることになります。
妾腹の子である自分が本家に入ることになる。
しかもそこで待っているのは、義理の母と義理の姉二人。
自分のことを憎く思っていないはずなどないと思い、本家に入ればどんないびりが待っているともしれないと美冶は思います。
だけど美冶としては引き取ってもらえるだけでもありがたいこと。
たとえ三人からどのような仕打ちを受けようとも甘受するしかない、そういう覚悟で鴻蔵家にやってきます。
出迎えたのは、義母の鴻蔵てる、長女のまりか、次女のありさ。
果たしてどのような仕打ちがあるのかと思いきや・・・
三人とも、めちゃくちゃ美冶のことを気にかけて優しくしてくれちゃう!?
想像していたのと全然違う!
と、戸惑う美冶。
本作品は、そんな風に美冶が鴻蔵家の一員となっていくのを描く(と思われる)、ハートフルコメディです。
「いびってこない義母と義姉」 1巻 おつじ/一迅社 より引用
とにかくですね、ひたすら直球を投げ込んできますけれど、それが気持ちよい!
いきなりお金持ちの家の一員となって戸惑う美冶。
そんな美也を、まるでいびるような言動をしながら、実は丁寧に親身になって美冶の面倒を見る義姉の二人。
そして、全てを包み込み、はみ出す余地もない完璧な気遣いを見せるマミー。
最強です(笑)
基本的に同じパターンなんですけれど、この作品はそれが良い。
そして同じパターンを繰り返しながらも、少しずつ美冶が義母や義姉のことを理解していったり。
お互いの過去のことが分かっていったり。
ちょっとずつ「本当の家族」になっていく姿もちゃんと描いているんですね。
読み進めても悪い人など一人もいない、優しい世界。
というか、鴻蔵家(特にマミー)と触れ合うと、皆が皆、その魅力にノックアウトされて優しい人になってしまう。
そういう世界なのです。
「いびってこない義母と義姉」 1巻 おつじ/一迅社 より引用
ささくれた心を癒したい人。
優しい気持ちになりたい人。
そんな方々に送る、一服の清涼剤のような作品です。
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