みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『楽園ノイズ』
です。
『楽園ノイズ』はもともと杉井光先生が電撃文庫より刊行しているライトノベルです。
本作は、そのノベル『楽園ノイズ』のコミカライズとなります。
主人公の村瀬真琴は音楽に打ち込む音楽バカ。
自分で作ったオリジナルの楽曲をネットの動画配信サイトにUPして公開していますが、当然ながら素人の音楽ではPV数は増えません。
そこで姉から提案されたのが、女装して演奏した動画をUPしてみれば?
というもの。
もともと体も細くて華奢な真琴であれば、顔は映さずに首から下だけなら十分に女の子に見えます。
更に姉が貸してくれた女子高生の制服を着てしまえば、誰にも分かりません。
本人は「何をやっているんだ」と思いつつも、実際に効果は覿面!
あっという間にPV数は伸び、そうなると真琴としても見てくれる人、聴いてくれる人がいるのは嬉しいわけで続けないわけにはいかなくなる。
途中でさすがにどうかと思い、自分は男であると公表しても、「むしろそれが良い」などと言われてPV数が減ることもなく。
しかも、この女装動画のことが高校の音楽教師である華園美沙緒先生にバレてしまい、バラさないかわりに様々な用事を押し付けられることに・・・
だけど、華園先生をきっかけに、同じ学校に所属して音楽の才能を持つ少女たちと出会うことになります。
そこから繰り広げられていく、音楽と恋と青春の物語。
それが『楽園ノイズ』です。
「楽園ノイズ」 1巻 篠アキサト、杉井光/KADOKAWAより引用
1巻で登場するのは、冴島凛子。
凛子は幼い頃からピアノの才能に優れ、神童ともうたわれ様々なコンクールで賞を総なめにしてきました。
ところが、そんな才能を持っているのになぜか普通の高校に通っている。
凛子はなぜ、あれほど打ち込んでいたピアノへの情熱を失ってしまったのか?
ちょっと接して凛子の腕を見ただけでも、その実力が相当なものであると理解する真琴。
凛子に自分の力を見せたい、そして凛子のピアノを聴きたいと思う真琴は、凛子と勝負するための曲を作り上げて・・・
さらに1巻ではもう一人、百合坂詩月も登場。
詩月は華道の達人でありながら、凄まじいドラムの腕前を見せる。
詩月にドラムを叩く場所を提供した真琴ですが、その場に凛子も登場して一触即発の修羅場に・・・?
「楽園ノイズ」 1巻 篠アキサト、杉井光/KADOKAWAより引用
と、コミックの1巻では詩月の序盤までが描かれています。
音楽を漫画の絵で表現するのって難しいですよね(多分)
文章の方がまだ、色々な語彙であったり文章表現であったり、そういったもので出せる気がする。
いや、それとも漫画というか、絵ならではの表現というのもあるのか。
私自身、音楽に造詣が深くないのでなんとも分かりませんが、原作の方は音楽シーンにはかなり力を入れているのが分かるので、漫画での表現をどうするのか気になるところです。
もちろん、本作といえば真琴に対する女性陣のツッコミというか、愛情の裏返しとでもいうべき扱いも見所の一つ。
言葉のかけあいをいかに絵で見せてくれるかにも注目したいところ。
「楽園ノイズ」 1巻 篠アキサト、杉井光/KADOKAWAより引用
音楽を題材としたラブコメでもありますが、恋愛要素に関しては真琴が鈍感主人公というか、本当に音楽のことしか考えていない音楽バカなので、そういう方向に進みません!
周囲から見ればハーレムなのに。
でも、他の作品の「なんで気が付かない!?」主人公と違うのは本当に頭の中が音楽のことだけで、周囲にいる女の子たちも自分と同じように音楽中心で行動していると思っているから。
まあそれでも、気が付けよ! とは思いますけれど。
気になった方は是非、原作小説も読んでみてください。
あ、ちなみに本作の真の主人公は華園先生だと思いますよ!
いや、本当にね・・・!
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