みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『キミが吠えるための歌を、』
です。
2025年もよろしくお願いいたします!
変わらずに、読んだ漫画をつらつらとご紹介していきたいと思います!
今回は、百合作品!
主人公は高校一年生の少女、大神晴。
晴は小柄で可愛らしい見た目だけどハスキーな声をしていて、それをコンプレックスに感じています。
だから、高校入学した新しいクラスの自己紹介でもあまり大きな声で話すこともできず、学園生活でもクラスメイトと話すことを恐れています。
小さい頃からかすれたような声で、
- 見た目と違って別の人が喋っているみたい
- かわいくない
- 男みたい
そうからかわれていたことがずっと晴のトラウマとなっているからです。
だけど、ただ一人だけ晴の歌を褒めてくれた人がいて、晴はそれ以来、誰にも内緒で歌を歌って配信をしていました。
そんなある日、晴が歌っていることをクラスメイトの鳴宮優雨に知られてしまうのですが、優雨はなんと晴が好きなボカロPの人で、しかも一緒にユニットを組んでプロを目指して欲しいと言ってきます!
『キミが吠えるための歌を、』 1巻 樫風/一迅社 より引用
声を失っていた少女と声を求める少女。
二人が出会い、音楽を通してともに走り出していく物語です。
話としては王道ですね!
- 力を持っているのに、その力そのものをコンプレックスに感じてしまっている主人公
- その主人公の力を見抜き、能力を解放させてあげる相棒
解き放たれた力は、想像を上回るパワーをもって暴れまわる。
晴はコンプレックスもあって普段はオドオドしているけれど、その分だけ抑え付けているモノ、抑圧しているものが多いわけです。
それを遠慮なく解放した時の圧倒的なパワー。
本作ではそれが歌なわけですが、「綺麗」とか「凄い」とかではなく、「破壊」をイメージするような描写です。
『キミが吠えるための歌を、』 1巻 樫風/一迅社 より引用
だからこそタイトルは「吠える」なのでしょうけれど、まさに、という感じです。
小さくて可愛らしい晴の見た目からのギャップという点でも良いですね。
もちろん、百合としての描写、展開も外せません。
晴と優雨のバディとしての関係性も勿論そうですが、姉妹百合の要素も含めてきています。
優雨には妹がいるのですが、両親が離婚して離れ離れに。
だから時々、晴に対してもお姉ちゃんムーブを自然とかましてしまうことがあったり。
『キミが吠えるための歌を、』 1巻 樫風/一迅社 より引用
優雨の妹は音楽の才能が凄かったということなので、二人が進んでいく先に出てくるのかもしれません。
その時にはもしかしたら本当の姉妹vs相棒という図式のバチバチが始まるのかも?
なんて想像もしてしまいます。
晴の歌声が世界のどこまで届いていくのか。
続きを楽しみに待ちたい一作です!
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