みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『GUNHED リニューアル版』
です。
なんとまあ、『ガンヘッド』のリニューアル版が電子のみではありますが刊行されました!
これも、電子という媒体が当たり前になってきたからなのでしょうね。
『ガンヘッド』といえばそう、PCエンジンで発売された縦スクロールSTGですね!
映画化された『ガンヘッド』をさらにゲーム化したもので、PCエンジンのSTGでも1、2を争う最高傑作とも評されています。
開発コンパイル、販売ハドソンで、しかもPCエンジンでしか発売されっておりませんので、今も高価格で売買されておりますね。
あ、ファミコンでも発売されましたが、こちらはSLGなんですね(未プレイ)
ちなみにプレイステーションなんかの配信ソフトの場合「ブレイジングレーザーズ」というタイトルになっていますのでご注意を!
って、漫画とは全く関係ありませんが、個人的に『ガンヘッド』というとPCエンジンの印象が強かったもので(笑)
「GUNHED リニューアル版」 麻宮騎亜/ホビージャパン より引用
ということで改めて漫画の『ガンヘッド』につきまして。
もともとは1989年に公開された映画『ガンヘッド』のコミカライズとなります。
作者さんは『サイレントメビウス』でおなじみの麻宮騎亜先生ですね。
それが35年の時を経てリニューアル版として刊行されました!
『ガンヘッド』の物語は、一言でいってしまえば人間vsロボットの戦いを描いたSF作品です。
2025年、アジアの陸地から約800km離れた火山島8JOに設立されていたロボット工場のコンピュータ「カイロン5」が人類に宣戦布告。
政府はカイロン5のため様々なロボット兵器を投入するも全て返り討ちにあいました。
その中には自動戦闘ロボットのガンヘッド大隊もありました。
時は過ぎ2039年、閉鎖された8JOにトレジャーハンター「Bバンガー」の面々が侵入しますが、そこで生体ロボット「バイオドロイド」に襲撃されます。
「Bバンガー」のメカニックであるブルックリンは襲撃から逃げる途中で、バイオドロイドを追ってきた女性レンジャーのニムや島で生き残っていた二人の子供と出会います。
そしてニムや子供二人と協力し、更に廃棄されていたガンヘッド507号を有人機に修理し、カイロン5に立ち向かっていく、というお話です。
「GUNHED リニューアル版」 麻宮騎亜/ホビージャパン より引用
テーマとしては決して新しくないですが、それは1989年の作品ですから当たり前と言えば当たり前。
逆にいえば、その当時のテーマはその後も有効というか、SFにおいて人間vsロボットというのはよく使用されるテーマですからね。
そして、人はそういうのが好きなのですよ!
この作品の良いところは、もともと映画用に造られていたということもあってか、とにかく展開がスピーディ!
8JOにブルが降り立ってから、一気に突き進んでいきます。
- ロボットに襲撃されて減っていく仲間
- そこで出会う新たな仲間(ヒロイン)とキーパーソン(二人の子供)
- ブルックリンのメカニックとしての技術と、過去のトラウマ
分かりやすいパーツというかギミックがぎゅっと濃縮されて描かれており、一気にラストまで突っ走ります。
もちろん後半は、ガンヘッドを操ってのバトル!
バイオドロイドやら戦車モードやらチェーンガンやら、滾る単語があちらこちらに。
そして、確率なんてクソくらえと言うコンピュータのガンヘッド!
「GUNHED リニューアル版」 麻宮騎亜/ホビージャパン より引用
好きな人ならこら堪らんわ!
というものが押し込まれております。
リニューアル版ということで追加の描きおろしもありますし、麻宮先生のメッセージもあります。
昔の作品ではありますが、エンタメとしての面白さが損なわれるものではありません。
紙のコミックスは入手困難ですが、こうして電子で新たに読める時代に感謝したいですね!
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