みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『幼女戦記 大隊野史 ~Another Story of the Battalion~』
です。
おそらく、タイトルで損しているであろう作品で常に上位に君臨すると思われる「幼女戦記」。
まあ、このタイトルだけ聞けばそう思えるかもしれませんが、実際は異世界転生した先の架空の大戦で活躍する姿を描いた本格的な架空戦記モノ。
例えば「銀河英雄伝説」とか好きならば間違いなく好きになれる一作です。
そんな作品、漫画の本編が30巻発売を記念してか?
外伝を集めた短編集が発売されました!
それが本作、『幼女戦記 大隊野史 ~Another Story of the Battalion~』です。
本編では描かれていない一幕が色々とあるのですが、これがまたどれも秀逸です!
- 大隊野史 序文
- セレブリャーコフ欠席裁判
- ヴィーシャの軌跡
- 女性魔導士官三人寄らば
- グランツの手紙
- 追憶の破片
- 借りてきた猫
以上からなります。
序盤はタイトルからも分かる通り、ターニャの副官・セレブリャーコフが結構メインで描かれます。
本編の中でもヴィーシャがターニャの副官になる前、同窓のエレナのことが描かれていましたが、エレナとターニャの面会。
そこで描かれる二人から見たヴィーシャの姿。
『幼女戦記 大隊野史 ~Another Story of the Battalion~』 東條 チカ、カルロ・ゼン、篠月しのぶ/KADOKAWAより引用
さらにそこを経て次の「女性魔導士官三人寄らば」、そして「借りてきた猫」ではターニャのボーナスシーンが(笑)
これは30巻と併せて読むとその面白さが更に引き立ちます(まあ、外伝を読む人は本編も当然、読んでいるでしょうけれど)
いや、これはよいですぞ。
作者さんも力を入れて描いたというのが良く分かります!
何かといえば、本編では描かれていないターニャの後方勤務の時の話。
それは広報・宣伝活動であるのですが、銀翼突撃章と「銀翼」の名を持つ幼くも美しい少女をプロパガンダに使うとなればやることは決まっています。
心を殺して着せ替え人形の役割をこなすターニャ(もとは日本のサラリーマン)の姿を見て楽しくないわけがない!
『幼女戦記 大隊野史 ~Another Story of the Battalion~』 東條 チカ、カルロ・ゼン、篠月しのぶ/KADOKAWAより引用
とはいえ、当然ながらそれで終わらせることのないターニャ。
プロパガンダに使用されていることを知るからこその言動をするところがさすが。
そして、レルゲンとのすれ違いもいつも通りの様式美(笑)
『幼女戦記 大隊野史 ~Another Story of the Battalion~』 東條 チカ、カルロ・ゼン、篠月しのぶ/KADOKAWAより引用
ということで、満足させてもらいました。
あ、触れていませんでしたが「グランツの手紙」では大戦後のことが描かれていて、それもまた色々と想像させてくれます。
私自身は小説本編を読んでおらずコミカライズの方だけなのですが、色々と気になります。
そろそろ小説の方にも手を出そうかな・・・
読むことで、作品の面白さを再認識させてくれる外伝でした。
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