みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『僕の生徒はオトナギャル』
です。
いわゆる「優しいギャル」との恋愛系のお話かと思える本作。
そのようにも思えるし、そうじゃないかもしれないとも思わせる展開を見せます。
主人公の田口雄介は高校三年生、成績優秀で既に志望する大学に推薦での入学が決まっており他の同級生と違って受験勉強をしなくて良い状況。
そんな雄介に対して学校の先生が、大学合格を目指しているとある女性・愛梨に家庭教師をしてほしいと頼んできます。
推薦を決めて暇をもてあましており、家庭教師をすればバイト代ももらえる。
さらに大学合格を目指す愛梨と、もしかしたら良い感じになるかも・・・なんて高校生男子らしい妄想もあって二つ返事でOKをします。
そしていざ、家庭教師先に向かってみると、雄介を待ち受けていたのは派手なギャル!
しかも、23歳で未亡人!?
なぜ、そんなギャルが大学を目指して受験勉強をしているのか!?
ガードの甘い愛梨のお色気に振り回されつつも、雄介は愛梨を大学合格に導くべく家庭教師をしていく。
そんな、ギャルとの大学受験ラブコメです。
「僕の生徒はオトナギャル」 1巻 生駒陽/秋田書店 より引用
よくあるギャルものかー、と思ったら、対象のギャルは主人公より6つ年上の23歳。
それくらいならあるかと思っていたら、それに加えて結婚歴ありの未亡人!?
というのは、なかなかな設定だなと思った。
主人公に優しいギャルというのはあるし、ギャルが純情だったというのもある。
だけど、既に一度恋愛としての一旦のゴール=結婚をしていて、なおかつそのパートナーと死別しているというのは、なかなか。
更に加えてそのギャルが大学合格を目指していて、家庭教師までつけて勉強をするとなると、その背景に何があるのかと自然と思わせられる。
「僕の生徒はオトナギャル」 2巻 生駒陽/秋田書店 より引用
もちろん、これだけの設定で想像できる部分はある。
でも想像できない部分もあり、そこをこの先でどう描くのか見せてほしいという思いも出てくる。
明るく振る舞い、露出も高くて色々とガードが甘いけれど、未亡人となるとその裏にも何かあるのではと考えもしますよね。
主人公の雄介はもちろん(?)、この手の作品で当然のように真面目な男子高校生。
だから愛梨に振り回されるのですが、単に振り回されるだけでなく、どうしても愛梨の亡き夫の影を、愛梨の向こうに見てしまうわけで。
単にお色気ラブコメにはしないぞ、という思いを受けます。
まあ、お色気も沢山あるんですけどね(笑)
二人を取り巻く登場人物たちもなかなか賑やかです。
- 真面目な雄介の様子が変わってきたことに気が付く友人達
- 愛梨の妹
- 愛梨の友人や、亡き夫の家族
「僕の生徒はオトナギャル」 2巻 生駒陽/秋田書店 より引用
そういう人たちも絡みつつ、雄介と愛梨、愛梨とその夫、という関係を少しずつ深く見せていきます。
- 家庭教師をして愛里と一緒にいる時間が長くなることで雄介と愛梨の関係は深まり
- 雄介と愛梨の関係が深まるほど、愛梨と夫との過去が見えてくる
そういう見せ方は王道的ともいえるかもしれませんが、それだけに読んでいて自然と入ってきます。
登場する人たちはみんな良い人そうなので、そういう点でも安心です。
ギャルとのラブコメにプラスアルファ、そんな作品を読んでみたい方は手に取ってみてはいかがでしょうか。
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