みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『キルニル ~先生が殺し屋って本当ですか?~』
です。
断崖に囲まれた孤島、「必斗萬(ひっとまん)島」
ここには殺し屋を養成する極秘施設、必斗萬女子高等学校が存在していた。
『キルニル ~先生が殺し屋って本当ですか?~』 1巻 広瀬べろせ/小学館より引用
そしてその学校に、業界では知らぬもののいない伝説の殺し屋が赴任することになった。
その名は武石。
必斗萬女子高等学校では教師も生徒も伝説の殺し屋が赴任することを期待していた。
しかし実は、武石はごく普通の一般人!
元々勤めていた学校の教師をクビとなり、少しヤケになっているときに謎のサイトに辿り着き、そこからなぜか必斗萬女子高等学校に来ることに。
状況を把握しきれない武石だったが、秘密保持の関係で雇用期間の一年間は島外に出ると殺される決まり。
逃げることも出来なくなった武石は、一年間、伝説の殺し屋として生き残れるのか!?
そんな感じのコメディです。
いわゆる、「かんちがい」系の作品ですね。
誰かと間違われた、全然違う人間像だと思われた、否定しようにも周囲の状況がそれをさせてくれない。
そして、もし正体がバレたら人生終了(本作は本当の意味で終了してしまう)
嘘を本当にし続けなければならないわけです。
そのためには本人の努力よりも、偶然というか運というかが味方をしてくれるというのが鉄板ですね。
いや、そんなことありえんだろう!
と思われても、基本はコメディだからどんなにバカらしくても構わないのです。
本作でも武石の意図しない行動が、勝手に周囲に都合のいいように誤解され、紙一重で危機を回避していきます。
周囲の人たちには「伝説の殺し屋」ということが頭の中に刷り込まれていること、そして武石の無表情で感情を表に出さない姿がそれを助長していく。
あと武石、こんな状況に放り込まれているものの、教師としては真面目であり倫理観もある。
『キルニル ~先生が殺し屋って本当ですか?~』 1巻 広瀬べろせ/小学館より引用
周囲は殺し屋候補とはいえ、可愛い女子高校生ばかり。
その中でも常に紳士的に生徒に接しようとします。
そのことがまた、ある意味で良い方向に転がっていたりもします。
どうにかこうにか日々を過ごすうちに、女子生徒からも慕われるようになってきて。
でも慕われるということは、それはそれで武石としても危険な状況になっていくばかり。]
『キルニル ~先生が殺し屋って本当ですか?~』 1巻 広瀬べろせ/小学館より引用
退くことはできず、進むにしても待つのは地獄。
それでも一年間を過ごさなければ生きて変えれることは出来ない。
果たしてどんな力と、偶然を味方にして生き残れることができるのか?
続きが楽しみな“偽殺し屋”教師コメディです!
「キルニル」は「サンデーうぇぶり」でも読むことができます。↓
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