んちゃ!マンガタリライターじょにすけです。
今回は、国民的SFギャグ漫画『Dr.スランプ』をご紹介します。
主人公はアラレちゃん…
【ビューカード×Dr.スランプ】アラレちゃんが、ビューカードのイメージキャラクターに! #則巻アラレ #Drスランプhttps://t.co/MUa6bGDDc1
— ドラゴンボールオフィシャルサイト (@DB_official_jp) August 6, 2018
今もCMなどで大活躍中のキャラクターなので、もちろんご存知ですよね?
アニメで観たことがあるよーという人も多いんじゃないでしょうか。
2016年には『ドラゴンボール超』にも登場して話題になりました。
【話題のニュース】
『ドラゴンボール超』悟空×Dr.スランプ アラレちゃん、夢の“再”共演決定! #ドラゴンボール #Drスランプ #アラレちゃん https://t.co/58PVrqsvCU pic.twitter.com/HY4eCj63lO— クランクイン! (@crank_in_net) November 22, 2016
ただ、40年ぐらい前の作品なので、原作を読んだ人となると、だいぶ少なくなってきてるんじゃないかなーと思います。
もちろん、動いてるアラレちゃんやガッチャンはめちゃめちゃかわいいんですけど、、
原作もめちゃんこおもろいんです。
そして、原作漫画でしか味わえない魅力があるんです!
ということで、ここでは、原作『Dr.スランプ』の基本情報と見どころをご紹介しつつ、、
- この作品が漫画界に起こした革命について。や、、
- なぜこんなにも愛され続ける国民的マンガになったのか?
- いかにおもろくてスゴい漫画なのか?
を解説していきます。
色あせない『Dr.スランプ』の魅力を存分に感じていただけたら嬉しいです。
どうぞご覧ください!
目次
1、『Dr.スランプ』基本情報
作者 | 鳥山 明 |
---|---|
出版社 | 集英社 |
掲載雑誌 | 少年ジャンプ |
掲載期間 | 1980〜1984年 |
単行本巻数 | [完]18巻/完全版15巻/文庫版9巻 |
ジャンル | 少年/SF・ギャグ |
- コミックス累計発行部数3,000万部以上
- 単行本の初版220万部(6巻)で当時の日本記録更新
- アニメ・劇場版アニメ・ラジオドラマ・ゲーム化される
- 歴代3位のアニメ視聴率36.9%を記録
『Dr.スランプ』は、ど田舎のペンギン村に住むアンドロイド少女アラレちゃんたちが暴れまわるSFギャグ漫画です。
基本1話完結のギャグ漫画ではありますが、、連載に合わせて時間も進むストーリー要素も含まれていて、物語が始まった時のアラレちゃんは中学1年生ですが、終盤は高校生になっています。
ただ、身体は連載スタート時より明らかに縮んでいて、作中でもネタになっています。
『Dr.スランプ』8巻 鳥山明/集英社 より引用
そして、精神年齢は、永遠のわんぱく少女です。笑
作者は、作中にも頻繁に登場する鳥山 明(とりやま あきら)先生。
『Dr.スランプ』は、鳥山先生の初連載作品であり、1984年に連載スタートした『ドラゴンボール』の前作にあたります。
『ドラゴンボール』はジャンプ黄金期を支えた大人気マンガですが、『Dr.スランプ』こそ鳥山先生の本領が発揮された作品だという声も挙がるほどで、、
鳥山明の本領を『ドラゴンボール』ではなく『Dr.スランプ』に見た
マンガの歴史を変えた傑作とも言われています。
2、『Dr.スランプ』の見どころ
ここからは、本作の見どころと合わせて、どのようにマンガの歴史を変えたのか?もご紹介していきますね。
2-1 田舎村のほほえましい日常とハチャメチャな世界観!
舞台の中心となるのは、ゲンゴロウ島にあるペンギン村…
『Dr.スランプ』9巻 鳥山明/集英社 より引用
山、海、地平線、、のどかな大自然が広がるど田舎です。
そこに暮らす愉快で素朴な人たち…
『Dr.スランプ』8巻 鳥山明/集英社 より引用
ほっこりした気持ちになります。
そんなペンギン村で、自称「天才科学者」でアラレちゃんの生みの親である則巻千兵衛(のりまきせんべえ)が開発した近未来発明品の数々が登場…
- 非生命体透過メガネ(服などが透けて生物だけが見える。つまり、裸が見れるスケベな眼鏡)
- デカチビ光線銃(対象物を100倍、もしくは100分の1の大きさにできる銃)
- みらいカメラ(年数を設定して撮ると、未来の姿が写るカメラ)
- コピーくん(人物のコピーをつくれる)
- 時間よ止まれマシーン(時間が止まる装置。使った本人も止まってしまうという欠陥品だったが、のちに「タイムストップウォッチ」として改良される)
・タイムスリッパー(過去や未来に行ける)
『Dr.スランプ』11巻 鳥山明/集英社 より引用
etc etc
発明品の数々に作中では「ドラえもんみたい」と突っ込む場面も。。
さらに、、
- 怪獣
- オバケ
- 悪魔
- 正義の味方(?)
- 神
- 閻魔大王
- 天使(?)
- 宇宙人
などの愉快な仲間たち(?)が加わり、時空を超えたり、宇宙を巻き込んだりでハチャメチャな世界観を形成。
のどかなペンギン村を中心に繰り広げられるぶっ飛んだおバカな発想のお話の数々で僕たちを笑わせてくれます。
何が起こるかわからないドキドキ、わくわく感をお楽しみください。
2-2 主人公アラレちゃんがかわいすぎる!
主人公はアラレちゃん、、
特技は「地球割り」…
『Dr.スランプ』3巻 鳥山明/集英社 より引用
必殺技「んちゃ砲」…
『Dr.スランプ』7巻 鳥山明/集英社 より引用
- 趣味は、うんち突き、パトカー飛ばし、プロレスごっこ
- エネルギー源はロボビタンA
- ど近視のメガネっ子
という特徴をもつ天真爛漫な少女アンドロイドです。
以前、こちらの記事で悟空のことを「宇宙最強のマンガキャラクター」とご紹介したんですが、もしかしたら宇宙最強なのはアラレちゃんかもしれません。ちなみに『ドラゴンボール超』に登場したアラレちゃんはベジータをかるがる吹っ飛ばしていました。笑
また、
- んちゃ!
- ほよよ
- キーン
- うほほーい
- おもろい
- つおい
- かっくいいー
- バイちゃ
といった独自のアラレ語をあやつります。
『Dr.スランプ』9巻 鳥山明/集英社 より引用
このアラレ語が、アラレちゃんの表情や動きにぴったりマッチしていて、めちゃんこかわいいんですよね。
地球を割ったり、月を串刺しにしたり、うんちを持って追いかけ回したり、、
『Dr.スランプ』6巻 鳥山明/集英社 より引用
いたずらばかりしてるアラレちゃんですが、
おもろいしかわいいからぜんぶ笑って許せちゃう。
そんな恐ろしいパワーを持っています。笑
2-3 漫画界に革命を起こし2Dから3Dに進化させた見応え抜群すぎる絵!
『Dr.スランプ』2巻 鳥山明/集英社 より引用
『Dr.スランプ』が「漫画界に革命を起こした」と言われる理由は、圧倒的にうますぎる絵にあります。
「Dr.スランプ」を35年ぶりくらいに読み直して、絵と世界観の素晴らしさに感動しまくってます。全然古く感じない。逆にひとまわりして新鮮!
なんか80年代カルチャーは、今すごくボクに刺さる。 pic.twitter.com/XJrqmupVzb— はぁとふる倍国土 (@keiichisennsei) March 30, 2017
鳥山明さんと言えば「ドラゴンボールとドラクエ」だろうが、僕らの世代では「Dr.スランプ」の衝撃が馬鹿でかい。
何しろ絵が圧倒的に「イラストレーターレベルで」うまい。
漫画では無い。
一枚絵で食っていける人が「ジャンプで漫画を週刊連載」なんだもの。
あれは頭を抱えた。
— 宮尾岳 (@GAKUJIRA) December 26, 2017
数々のマンガ家の先生からも賞賛の声が挙がるほどの絵は見応え抜群で、、
その奥行きのある立体的でうますぎる絵は、マンガを2Dから3Dに進化させた。と言われています。
※山田玲司のヤングサンデー YouTubeより引用
ちなみに鳥山先生は、マンガ家になる前に、広告代理店でポスターなどをつくるデザイナーとして2年半ほど働いていた。と単行本の中で語っています。
圧倒的な画力で描かれた『Dr.スランプ』の世界。これは原作漫画でしか味わえません。
とくに扉絵ページは毎回、魅了されます。
『Dr.スランプ』13巻 鳥山明/集英社 より引用
※車好きな鳥山先生、、扉絵ページに車ばかり書いていたら怒られた、というエピソードも残っています。
ぜひ、ご堪能ください。
2-4 作中にあふれる作者・編集者・ファンの一体感!
『Dr.スランプ』4つめの魅力は、作者、編集者、ファンの一体感を感じるところです。
作中にたびたび登場する鳥山先生ですが、単行本のおまけページでも、、
自身のマンガ家生活や、則巻千兵衛のライバル「Dr.マシリト」のモデルとなった鳥嶋和彦さん(ジャンプの裏側を描いた漫画『バクマン。』にも登場する伝説の編集者)とのやりとりなどが赤裸々に描かれていて、ファンを楽しませてくれます。
そこでは、、
主人公は当初、千兵衛を構想していたが、鳥嶋さんの助言でアラレちゃんになった。という驚愕の裏話や、、
『Dr.スランプ』3巻 鳥山明/集英社 より引用
容赦なく「ボツ」を出す編集者、ネタがなくて困ったと嘆く作者の様子などがおもしろおかしく書かれているんですが、、それに応えるようにファンからネタのアイデアが送られてきたのか?ジャンプコミックスの13巻では、ファンの人が考えたアイデアがいくつか登場しています。
ネタがないことをネタにしちゃう作者、自らがネタにされても許しちゃう器のデカい編集者、ネタを提供して一緒になって楽しむファン。今読んでも、その様子が伝わってくる作品。
『Dr.スランプ』が多くの人に愛され続けている理由ですね。
3、次作『ドラゴンボール』につながるクライマックス→ラスト!!
最後に、大人気マンガになった『Dr.スランプ』がどのように終わったのか?をご紹介していきます。※ネタバレが気になる方は、ご注意ください。
飽き症を公言する鳥山先生、、ネタ不足を理由に『Dr.スランプ』の連載終了を相談すると、3ヶ月後に新連載を始めることを条件にOKが出た、というエピソードが残っていて、実際、連載終了から3ヶ月後に『ドラゴンボール』が連載開始されています。
そんな背景もあってか?『Dr.スランプ』の終盤は、、
ギャグ漫画の域を超える大迫力の本格バトルシーン…
『Dr.スランプ』17巻 鳥山明/集英社 より引用
シリアスな展開のストーリー…
『Dr.スランプ』17巻 鳥山明/集英社 より引用
が見られます。
また、『ドラゴンボール』の亀仙人と瓜二つのキャラも登場したり、、
後に連載された『ドラゴンボール』を感じさせる展開が続きます。(ちなみに、単行本では、堂々と『ドラゴンボール』の宣伝がされています。)
もちろんギャグ漫画なので笑えるのは当たり前なんですが、、ちょっとシリアスな展開の『Dr.スランプ』もハラハラどきどきしたり、熱くなるシーンがあったりで、盛り上がります。
ただし、最終回は、「最終回ロボは、絶対にくだらなく終わりたかったので、こんなのにした。満足している」という本人談のとおり、ほんとにくだらない最終回を迎えます。
くだらなすぎて、力が抜けます。※いい意味で。笑
これから『Dr.スランプ』を読む人は、ぜひ、、
ギャグ漫画らしからぬクライマックスの盛り上がりと、これぞギャグ漫画!の開放感あふれるくだらないラストをお楽しみください。
まとめ
いかがだったでしょう?『Dr.スランプ』の魅力、感じていただけましたか?
この作品は、、
- ど田舎のほほえましい日常と近未来の科学が合体したハチャメチャな世界観
- 天真爛漫な主人公アラレちゃんがおもろかわいい
- 圧倒的な画力で漫画を2Dから3Dに進化させた革命的な作品
- 作者、編集者、ファンの一体感を感じる
国民的SFギャグ漫画です。
ほっこりしたり、おもいっきり笑ったり、、
ぶっ飛んだ発想やうますぎる絵に圧倒されたりで、、
ちっちゃいことで悩んだりしてたのがバカらしくなる漫画です。
- 肩の力はいりすぎてたなー、脱力したいなー
- 仕事でアイデアに煮詰まった
- 気分転換したい
そんなときにおすすめです。
ぜひ、スランプ脱却にご活用ください。笑
それでは、、ばいちゃ!
じょにすけ
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