今月も漫画読んでますかー!マンガタリ編集長の堤です。
今年もいよいよ1ヶ月を切りましたね!
今回は寒さも強まり冬の気配が強まった
「2018年11月にマンガタリライターが読んだ漫画」
を紹介します!
12月は忙しい時期ではありますが、忙しさの合間にでも、ちょっとずつでも楽しめるのが漫画の良さですよね!
「次にどの漫画を読もうかなー」と探してる方は、この記事を参考に漫画を手にとってみて下さい。
目次
1、『約束のネバーランド』 / 特上品の子どもvs凶悪なママの頭脳戦が面白い!
作者 | 原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか |
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出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 少年ジャンプ |
掲載期間 | 2016年8月1日〜 |
巻数 | 既刊11巻 |
生きるための緊迫した心理戦と友達のためなら命も投げ出すアツい友情にシビれるサスペンス・アクションファンタジーです!
19世紀ヨーロッパのような雰囲気の孤児院で、幸福に育てられた子供たちの末路は「人喰い鬼」の食料です。子供たちの中でも飛び抜けた頭脳を持つノーマン、エマ、レイはある日その事実を知り、運命に抗うために大人を欺き「脱獄」することを決意します。
見どころは超頭脳をもつ「特上品の子供」ノーマンVS「飼育者」ママの裏の裏の裏をかく頭脳戦です!しかしジャンプらしい友情もあり、アツさのあるサスペンスが楽しめます!
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2、『ランウェイで笑って』/ ファッション業界を熱さ全開のスポ根で描く
作者 | 猪谷 言葉(いのや ことば) |
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出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊少年マガジン |
掲載期間 | 2017年5月〜 |
巻数 | 既刊7巻 |
ファッション業界を取り扱った作品でありながら、スポーツ漫画のような胸が熱くなるような友情モノの作品です。
恵まれない身長でありながらパリコレモデルを目指す藤戸千雪(ふじとちゆき)と高卒で貧乏ながらデザイナーを夢見る都村育人(つむらいくと)の2人の物語。
それぞれトップモデル、トップデザイナーに至るまで、迷いながらもお互い励ましあい、成長していく過程を描いています。
生まれ持った才能や環境の厳しさを感じてもなお、プロの業界に必死に食らいつく2人の姿がとてもまぶしくかっこいいです
たまたま行った漫画喫茶のオススメの棚で見つけました。
表紙を見て「女性向けの漫画かな」と思いきや、スポ根もののような熱さ全開の作品で心を掴まれあっという間に7巻読破しました。
2人がトップモデル、トップデザイナーになると1巻からネタバレされているのに、ぶち当たる壁が高すぎて「無理なんじゃないか」とハラハラさせれっぱなしです。
どんなに暴言を吐かれようとも、頭をフル回転させ必死に手を動かし、服作りに挑む育人。
「パリコレモデルになるには身長が足りない」という事実を突きつけられながらも、決して夢を叶えることをやめない千雪。
この二人の姿に心震わさずにはいられません。
やりたいことに向かって全力で向き合いたくなる作品。将来に迷ってる人や自分の夢を探してる人に見て欲しいです。
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3、『岳』 / 山好きによる山好きのための山愛に満ちた山に登りたくなる漫画
作者 | 石塚真一 |
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出版社 | 小学館 |
掲載誌 | ビッグコミックオリジナル |
掲載期間 | 2003年〜2012年 |
巻数 | 全18巻 |
作者は、石塚真一先生。自らもロッククライミングの虜になるほどの、山好きによる山好きのための山マンガです。
山好きの作者が丁寧に取材した山の現実が描かれていて、山の壮大さ、季節の移り変わり、清々しさ、ほのぼのしさ、あったかさ、厳しさ、過酷さ。そこで生きる人たちの出会い、絆、別れ。
壮大な山愛と人間ドラマが詰まった名作です。映画化もされた大人気作で「最高峰の山マンガ」と言ってもいいんじゃないでしょうか。
- 2008年の「マンガ大賞」
- 2008年の「第54回小学館漫画賞」
- 2012年の「第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞」
と数々の漫画賞を受賞しています。
世界の名峰を制覇した後、日本の北アルプスで山岳救助ボランティアをしている島崎三歩が主人公のストーリー。基本1話完結の物語ですが、最後は4巻に渡って、でっかいクライマックスが待ち構えてます。
季節の移り変わりを感じられるのも、この作品の醍醐味の1つなんですが、特に冬のイメージが強いです。厳しい冬を越える山男(女)たちの生き様が切なくて熱いです!
あと、三歩は世界一うまそうにコーヒーを飲みます。救助ヘリの牧さんはめちゃめちゃ渋くてカッコいいです。
寒くて外に出たくない。動きたくない。そんな時はあったかい部屋であったかいコーヒーを飲みながら『岳』を読むのがいいと思います。
4、『Dr.STONE(ドクターストーン)』11月掲載分 / アニメ化決定!「科学」VS「力」の闘争が決着!
作者 | 原作:稲垣理一郎 作画:Boichi |
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出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 少年ジャンプ |
掲載期間 | 2017年3月6日〜 |
巻数 | 既刊8巻 |
原作に『アイシールド21』の稲垣理一郎氏、作画に美麗な画力で知られるBoichi氏ということで、連載開始当初から注目されていた作品ですが、11月はちょうどアニメ化も発表され、現在の「週刊少年ジャンプ」の看板漫画の一つになっています。
「科学」を志す少年・石神千空(いしがみ・せんくう)を主人公とする本作。仲間たちと共に学校生活を送っていた千空ですが、ある日空が発光し、地球上の全人類が石化するという謎の現象にみまわれます。
石化が解けた時、千空が目にしたのは、自分たちの時代から3700年が経過して、人類文明が途絶えた世界。「科学」の知識と力で、石化現象の謎を解き、人類の文明を復活させる千空と仲間たちの冒険が始まります。
第一話から夢中で読んでおりますが、11月の「週刊少年ジャンプ」掲載分で「科学」VS「力」の闘争を描いた第二部「STONE WARS」が決着したということで選んでみました。
本作は捉えようによっては、現代文明人である主人公・石神千空が、実質文明未発達の異世界状態になってしまったストーンワールドで知識チート無双するという、いわゆる「なろう系」の異世界転生(転移)ものフォーマットに近いのですが、作者のバランス感覚で、文明人が未開人を啓蒙していくというようなある種の支配願望(で読者を満足させようとする点)が前に出ていないのが良いと思います。
「科学」を背負って戦う千空は、必ずしも第二部で敵対していた「力」の陣営を見下しません。おそらく「科学」をキーワードに、「人権」や「平等」についてもかなり高いレベルで考え抜いて作られている作品です。(千空と比べると)知力・知識では及ばない人々を未開人ではなく、普遍的な部分で「仲間」なのだと描いているのが素敵な作品だなと思って読んでおりました。
あのジャンプの代表作の「力」の裏にあるテーマを紐解きたい方は「相羽裕司」が書いたこちらの記事もおすすめ↓↓↓
5、『あなたのことはそれほどでも』 / ライトに読む30代男女のダブル不倫漫画
作者 | いくえみ綾 |
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出版社 | 祥伝社 |
掲載誌 | FEEL YOUNG |
掲載期間 | 2010年〜2017年 |
巻数 | 全6巻 |
2017年にTBSにて主演・波瑠でで実写ドラマ化された「あなたのことはそれほど」の原作。
幼少期に主人公・ 渡辺美都(わたなべみつ)は、「2番目に好きな人と結婚すると良い」をいわれた通りに、小学生のころからずっと片思いをしていた有島とは結婚せずに、涼太と結婚する。しかし有島と再会した美都は、自分の気持ちを抑えられず、既婚ということを告げずに関係をもってしまう。
美都は浮かれるが、有島にも実は妻・麗華があり、その上妊娠中だった。
麗華が出産したことで有島は美都との関係を終わらせようとするが、しかし美都も結婚していることを明かしたうえで食い下がり、この関係はW不倫関係となってずるずると続いていってしまう。
不倫をするふたりと、それぞれのパートナーが訝しみ、悩み、「自分」の結論を出していくことになる。
美都と涼太、そして有島と麗華という、二組の夫婦の関係がどうなっていくのか、ドキドキしながら巻数を進めていき、最終巻を迎えることができる漫画です。
元々、人って、こういう背徳的な状況をドキドキしてしまいながらも楽しんでしまいますよね。
寒くなってきたので、ベッドでぬくぬくと読める作品を選ぼうと思っていて、なぜかこの作品を読み始め、そして一気に読み終わりました。
完結している作品なので、最後にスッキリと読み終えることができます。
いくえみ綾さんの作品は、とにかく絵がキレイで、不倫の話だというのにコミカルにも描かれていて、笑いながらサクサクと読み進めることができると思います。
ドラマも楽しんで見ていたのですが、まるでホラーな状況の涼太や、何も考えていない美都が印象的でしたが、漫画はさらに、文字でもそれぞれの心情が表現されるので、ドラマ以上に楽しめました。
ドラマとは一味違う最後となるので、ドラマを見ていた人も不倫のドキドキが好きな人にもおすすめです。
女のドロドロした闘いを漫画で読みたい方は「丸太まる」が書いたこちらの記事もおすすめ↓↓↓
まとめ
今回はマンガタリライターが11月に読んだ漫画をご紹介させて頂きました!
気になる漫画はありましたか?
個人的には、週刊少年ジャンプを毎週買って読んでるので、『Dr.STONE』と『約束のネバーランド』を激推しですが、
普段は読まないであろう『あなたのことはそれほどでも』はすごく気になりましたね!
最近、不倫系のドラマが地上波でガンガン流れているので、どんなものが世の中でウケているのかをリサーチする機会にもなるかなと思いました!
12月は年末年始で少しゆっくりできる方も多いと思います。
年末までには「2018年読んで面白かったおすすめ漫画」もまとめますので、マンガタリの記事を参考に新しい漫画にチャレンジしてもらえたら嬉しいです!
マンガタリ編集長 堤
また記事の更新のつぶやきをしますので、次に読む面白い漫画を探してる方は、
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アニメ化決定のニュースを見て読んでみた本作。
「この設定無理あるんじゃないかしら?」と思ったらちゃんと後で納得の理由が出たりして、破綻のない世界観に唸りまくってます。
敵にもキチンとした設定が一本通っていて、特に凶悪な「ママ」にも少し共感できる部分もあったり(これは現実に私も母業やってるせいかもしれません)して、練られたシナリオに続きが気になってたまらない作品です!!