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【今週の一冊】『私だけが宮地美雪を愛している』感想。4人の少女から愛を受ける多角形ガールズラブ

 

みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。

皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。

今回ご紹介するのは

『私だけが宮地美雪を愛している』

です。

 

 

今回は、百合!

主人公の宮地美雪は高校一年生の女の子。

高校一年生の七月という中途半端な時期に、小学生の途中まで通っていた地元に引っ越してきました。

当時の記憶はあまり覚えていない美雪ですが、一つだけよく覚えていることが・・・

それは、小学二年生当時にハマった百合漫画の影響を受けて、周囲にいる女の子達に片っ端からプロポーズをしまくっていたこと!!

手当たり次第ってアンタ!?

「私だけが宮地美雪を愛している」 1巻/スズオ 竹書房 より引用

 

幼い子供が単に流行りの真似をして行ったこと、本人にそんな深い気持ちとか真剣な思いはなく、今となっては黒歴史。

そんな思い出のある土地に戻ってきて、さすがに子供が発した無責任な言葉を真に受けて覚えている子なんていないだろうと思っていたら。

いたーーっ!?

当時の約束を今もなお律義に覚えて美雪のこと待っていてくれた子が、しかも複数人!

美雪自身はあまりに多くの女の子にプロポーズしていたので、よく覚えていないというのに・・・

ということで、美雪と、美雪に思いを寄せる(?)四人の少女達を描いたガールズラブコメです。

 

美雪に好意を寄せる女の子は4人

幼稚園からの幼馴染である空野環奈は文芸部に所属する、大人しくて気の弱そうな女の子。

クラスでもあまり他の子と馴染めていないようで、そういった意味でも美雪に依存したがるような素振りを見せます。

しかも環奈、実は子供の頃に深雪からはプロポーズを受けていないのに、他の女の子たちが美雪に攻勢をかけるのを見てつい、自分もプロポーズをされたと咄嗟に嘘までついてしまいます。

嘘から出た実となるのか?

 

美雪と同じクラスの風間真はバレー部に所属する、ややボーイッシュな女の子。

美雪に対してもストレートに好意を向け、子供の頃の結婚の約束を覚えて美雪のことを待っていました。

再会した美雪にも、ストレートに「彼女にしてほしい」と言っちゃいます。

 

同じクラスで隣の席に座る清水夏子は園芸部に所属する、どこかひょうひょうとした女の子。

夏子もまた美雪にプロポーズをされましたが、実は子供の頃から女の子が恋愛対象で、美雪の告白を受けて女の子が好きでもいいんだと思うように。

そして現在は既に交際している彼女がいる!?

 

唯一、別のクラスに属するのが火野来夢、素行が悪いということで学園内では有名人。

駅前の居酒屋でバイトをしており、目つきも言動も荒々しく見えますが、実際は面倒見が良かったりします。

来夢もまた美雪のことをずっと想って待っていましたが、他の子にも告白していたと知って激怒。

一度は美雪を見放そうとしますが、なんだかんだいって美雪のことが好きで諦めきれず結局は美雪争奪戦に参加。

迫られる美雪・・・まあ、しゃーないよね、自分が蒔いた種です

「私だけが宮地美雪を愛している」 1巻/スズオ 竹書房 より引用

 

とまあ、そんな四人が美雪一人を奪い合う(?)わけです。

コメディ色が強いですが、それでも美雪は四人と向かい合おうとします。

美雪が軽い気持ちで行った告白で美雪自身はずっと忘れていたことだとしても、美雪のことが好きな女の子たちはずっと覚えて待っていた。

それは間違いなく真実であり、美雪が背負わなければならないこと。

言葉は、相手がどう受け取ったかが・・・

「私だけが宮地美雪を愛している」 1巻/スズオ 竹書房 より引用

 

まだ1巻ということもあり、状況と登場人物の紹介的な要素が強いですが、この状況から美雪が四人の女の子とどういう関係を築き、どういう結論を導き出すのかを見守っていきたいですね。

個人的には不良娘っぽい来夢が今のところイチオシです!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

社畜として働きつつ、漫画と小説と野球に癒される日々。人生を変えた作品は「女神転生」。プロ野球を愛しベイスターズを愛する。 熱血王道もの、血飛沫舞うバトルものから美少女百合ものまでなんでも好む。特に「無限の住人」の美しい殺し合い、「はやて×ブレード」のバカバトルが好きです。