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【今週の一冊】『推し殺す』1巻感想。元天才漫画家が自分推しの漫画家を目指す少女の編集に!?

 

みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。

皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。

今回ご紹介するのは

『推し殺す』

です。

 

なんとも不穏なタイトルではありますが。

本作の主人公・小松悠は高校生の時に”大森卓”というペンネームで漫画家デビュー。

「天才高校生」などと一瞬はもてはやされたものの、短編集を一冊刊行したのみでその後は全く漫画を描けない状態になっていました。

そのまま大学生となり、漫画とは離れた学生生活を送ろうとしますが、そんな悠の前に現れたのが同じ大学一年生の三秋縁

縁は”大森卓”の大ファンであり、いわゆる、「縁の推し」であります。

たまたま大学で出会った女の子が、自分の漫画の大ファンで・・・

「推し殺す」 1巻 タカノンノ/新潮社 より引用

 

高校生でデビューした彼の作品を読んで衝撃を受け、漫画家になることを目指すようになったほど。

ひょんなことから縁とともに漫研サークルに入会することになってしまった悠。

悠の描いた漫画に大して適切な指摘を下したことによって縁に見初められ、編集者として協力して欲しいといわれたのです。

漫画を描けなくなり、もう漫画の世界からは離れようと思っていた悠が、縁によって否応なく漫画の世界にまた連れ戻される。

  • 大森卓に憧れて漫画を描くも、悠=大森卓だと知らない縁
  • 漫画から離れたくて、自分が大森卓だと縁に知られたくない悠

 

そんな二人がタッグを組んで漫画の世界に挑んでいく、そんな作品です。

 

内容だけを見ると、漫画家を目指す少女と、漫画を描けなくなった少年が漫画という世界、漫画家という世界で上を目指していく熱い作品に思えます。

いや、それは間違っていないのですが、タイトルにある通りに、縁の熱量がかなり斜め上をいっています。

縁は漫画家・大森卓のことを絶賛しているのですが・・・

縁が望むのは、大森卓に会って「ぶち殺す」こと。

漫画を描けば自分も特別な何かになれると思っていた縁ですが、実際にはそう簡単に漫画など上手く描けるはずもなく。

だから、同い年でプロになっている大森卓のことが許せないと、だから殺すしかないと言います。

ヤバイ思考・・・

「推し殺す」 1巻 タカノンノ/新潮社 より引用

 

ぶっ飛んでますね。

果たしてこれは、単に漫画家として大森卓より上に行きたい、大森卓を打ち負かしてやるということなのか。

本当に殺意を抱いているのか。

今の時点ではなんとも読めない縁の感情です。

とはいえ、そんな縁の漫画に対する熱量は本物です。

悠の指摘が的確であると判断するや、何が何でも悠を自分の編集担当にしたいと望み、悠からの無茶ぶりにも全力で応じます。

そして悠もまた、縁のその異常な情熱に動かされます。

ただそれは、再び漫画を描くという方向ではなく。

縁を漫画家として育て上げて自分自身を叩きのめせるような作品を描いてくれたら、自分が楽になれるかもしれないと。

漫画家としての大森卓を本当の意味で殺してくれるのではないかと、期待をするのです。

なんとも歪ですね・・・!

悠もまた、決してまっすぐではない思いで縁のことを導き始める

「推し殺す」 1巻 タカノンノ/新潮社 より引用

 

悠と縁、それぞれ歪な気持ちは抱きつつも、漫画に向き合う姿、熱量は決して嘘ではありません。

縁はもともと陰キャでしたが、大森卓の漫画と出会い、自分を変えたくて大学デビューを果たした、承認欲求の強い女の子です。

人物像としては分かりやすく、なおかつ、同じような人やその気持ちがわかる人も多くいると思います。

もとが内にこもっていたものが外に向かった時、そのエネルギーとパワーが人並み外れて強いとこうなるのかと、そう思わせてくれます。

動機は凄く、青春というかなんというか

「推し殺す」 1巻 タカノンノ/新潮社 より引用

 

ポップな感じの絵柄のキャラクター達が見せる表情や仕草や熱さというものもマッチしています。

なんかこう、大学生の青春!

という感じも良く出ていて、読んでいて楽しい。

縁が漫画家としてどうなっていくのか。

二人の関係性がどうなっていくのか。

もろもろ、続きが楽しみです!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

社畜として働きつつ、漫画と小説と野球に癒される日々。人生を変えた作品は「女神転生」。プロ野球を愛しベイスターズを愛する。 熱血王道もの、血飛沫舞うバトルものから美少女百合ものまでなんでも好む。特に「無限の住人」の美しい殺し合い、「はやて×ブレード」のバカバトルが好きです。