現在週刊ヤングマガジンにて絶賛連載中の『ハレ婚。』。
そんな『ハレ婚。』が好きすぎて『ハレ婚。』の記事ばっかり書いていたら、縁あって作者のNON先生にインタビューする機会をいただけました!
ただいま、インタビューの内容を前後編に分け、大ボリュームでまとめ中!
今回はそんなインタビュー記事の内容を、本編の空気感そのままにちょっとだけ先行公開します。
ライターもビックリの裏話盛りだくさんなので、『ハレ婚。』ファンの方はぜひ単行本を片手に読んでいただけるとより楽しめると思います!
また、インタビューに至るまでのライターのテンパり模様もあわせてお楽しみください。
目次
1、取材までの道のりをサクッと紹介!『ハレ婚。』が好きすぎるライターがNON先生にインタビューするまで
そもそもなぜ私がNON先生にインタビューするに至ったのか……。
ここでまず、私がこれまで書いてきた記事を振り返ってみましょう。
1本目がこちら。『ハレ婚。』のざっとまとめです。
そして2本目は、ゆずの子の父親が誰なのかを考察した記事。
続いて3本目。こちらはNON先生のデビュー作である『デリバリーシンデレラ』のまとめ記事。
と、まぁ見ればわかる通り、私は純然たる『ハレ婚。』&NON先生のファンです。
そんな私の狂おしいNON先生愛を見かねたのか、当サイトの編集長、堤氏はある日こう言いました。
「NON先生にインタビューとかできたらいいですね!」(by堤編集長)
まさか数ヶ月後に実現するとは夢にも思わず、「(まさかそんな夢のような話が現実になるわけないだろうけど)いいですね~!行けたらすごいですよね~!」なんて笑っていた私……。
いざインタビューが決定してテンパりまくったのは言うまでもありません。
それからインタビュー当日までの日々はまるでジェットコースター。
前日には田舎から上京し、都会のネオンの輝きにのまれそうになりながらも、インタビューの英気を養うために最近テレビでよく見るシカゴピザを食べたりしました(完全おのぼり状態)。
そして当日。
「行きたいけど行きたくない……こんな私が行ったところで恥ずかしくてNON先生の視界になんて入れないよ!」
という超絶面倒くさい状態に陥りつつ、ちゃっかりサイン用の単行本は用意しているという、なんだもう、とにかく面倒な人間です(語彙力がログアウト)。
アワアワしているうちに気がつけば目の前にはNON先生&構成の手塚だいさん!
今回はNON先生だけではなく、だいさんのお話も伺うことができました!
というわけで、お待たせしました。
さっそく、大ボリュームのインタビューの中からファン垂涎の裏話をチラ見せしていきましょう。
2、『ハレ婚。』の裏側たっぷり話して頂きました!あのキャラ、あのエピソードの制作秘話、大公開!
『ハレ婚。』は魅力たっぷりのキャラクターが多く、メインキャラはもちろん脇キャラまで愛さずにはいられません!
それだけに、各キャラに焦点をあてたストーリーもとても印象的です。
そこで、ライターが大好きなエピソードやストーリーの中で重要なエピソードについて、制作秘話をグイグイ伺ってみました!
2-1 エロを封印したうららの恋物語!NON先生流の少女の恋はとっても難産だった!
でも、うららのストーリーは恥ずかしかったですね~。エロなしで、これまでとはまったく毛色が違うものなので。
私自身びっくりしました。自分からこんなストーリーが出てくるなんて!って。
ネームできたときに「できねぇ」って言い出して。
うららにエロシーンはさせられないし、脱がせられないし……。
やっぱり、あの踏切のシーンがいいですよね!私、もらい泣きしちゃいました……。
切ない……
(『ハレ婚。』NON 12巻/講談社 より引用)
うららのエピソードが好きって言ってくださるのはすごく嬉しいですね。
NONは自分で「私の武器はエロだ」って言ってて、エロを描かなきゃNONじゃない、ぐらいのことを言うんです。
けど、そうじゃないよと僕は言いたい。
うららの話が好きだって言ってくださる人の声を聞いても、全然そんなことないと思うんです。
だからあらためて言うけど、エロは確かに需要があるけど、それだけじゃないんだって。
でも、ああいうエロなしのピュアなストーリーはもう二度とやらないと思います。
でも、それが逆に面白かったと思うんですよね。
自分の中の見せたくないものを出した結果、生まれたものなので。
そのファンタジーを楽しむものだってわかってるんですけど、私はもっと現実的で、辛くてもいいからリアリティを描きたいんです。
私、一瞬「名前なんだっけ?」って思っちゃった!
一瞬NON先生に名前を忘れられていた小林先生
(『ハレ婚。』NON 11巻/講談社 より引用)
でもあんまりがんじがらめにしない方がいいかってことで、その設定は消えたの。
ちなみに、今後うららに春はきますか?
でも、その相手は絶対龍じゃない(笑)
好きですけどね。でもうららには近づいてほしくない!
2-2 武田や美鈴みたいな「普通」のキャラが『ハレ婚。』という漫画のリアリティを保ってくれている
龍が浮世離れしすぎてるので、逆にリアリティのあるそのへんの若者をモデルにしました。
妄想に耽る武田
(『ハレ婚。』NON 5巻/講談社 より引用)
女性にこう見られてるのかな、こうならないようにしようって思いますね。
「そんな武田のリアルさがハレ婚っていう非現実を際立たせている」っていうお声もいただきました。
美鈴さんの「ハレ婚なんて絶対無理」っていう一言が、読者にハーレム婚の異常さを認識させるというか。
それが普通の感覚!
(『ハレ婚。』NON 11巻/講談社 より引用)
ストーリー上、ハレ婚が異常だってことをしっかり示してくれるキャラがいてもいいんじゃないかって言われたので 。
美鈴さんは母子家庭ですけど、実際ワンオペ育児しているお母さんから「嫁がもう一人ほしい」ってよく聞きますし。
そうじゃないとただの「伊達家の漫画」になっちゃって、閉鎖的だし、リアリティがなくなるし。
伊達家にとってはちょっとした嵐だったね。
伊達家も大変だったけど、私もロスがひどかったんです。
2-3 「まどかロス」「ゆずの不倫」「小春はヒーロー」それぞれのキャラへの思いをNON先生が語ってくれた
でもまさか、NON先生自身もまどかロスにおちいっていたとは!
まどか自身苦しんで出した結論。
(『ハレ婚。』NON 9巻/講談社 より引用)
……まぁ、入れてみてもよかったかもだけど(笑)
どっちにも転べるように描いてたんですよ。
ある意味、もっともハレ婚に適した女性でしたからね。
でも意味があって出て行ったので、今だけ辛抱してねって気持ちで描きました。
もしかしたら、男性にはわかりづらいかもしれないですよね。
別に残っててもよくない?って。
でも、まどかは頑なに出て行くって言うし。
そのとき、『ハレ婚。』の最後の形が見えたんですよ。
自然な流れだったよね。
それに、ゆず編のときも「やめませんか」って言われました(笑)
しかも大分ヤバい相手と。
(『ハレ婚。』NON 14巻/講談社 より引用)
でもやったほうが面白いって思ったんです。
でも、その相手は実はもう死んでるって設定だったんですよね。
小春が主人公なのは変わらないし、龍之介が相手役なのもその通りなんですけど、ゆずは「小春が守らなきゃならないヒロイン」っていう立ち位置でずっと描いてたんです。
ゆずは辛いときに癒やしてくれたり導いてくれたりする存在だけど、いざ彼女が大変なときは主人公が頑張るっていう。
少年誌的な発想ですよね。それこそジャンプみたいな。
なので、そのヒロインがほかの男に奪われてしまうなんていう発想はなかったです。
あのシーン、泣けますよね……!(言いながら涙ぐむ)
ライターのイチオシ!
(『ハレ婚。』NON 14巻/講談社 より引用)
だから、あのシーンに詰め込んだものが読者さんにちゃんと届いていたら嬉しいです。
そのためにいろいろ小道具まで使って……ベビーベッドとか名付け事典とかね。
ゆずが残ってくれて、すっごく嬉しかったです!
なんとなく、まどかが出て行っちゃうのは仕方ないかなって思ってたけど、ゆずだけは絶対嫌だったんです!
先行公開はここまで!
続きはインタビュー本編の公開をお待ちください。
3、インタビューを終えての感想ざっくりまとめ
3-1 『ハレ婚。』を深掘りするツッコんだ話に何から何まで話してくださったお二人に感謝!!
大好きな漫画家さんを目の前にした私(おまけにコミュ障)は緊張のあまり意識が飛びかけ、声も手足も震える有様。
けど、そんな私にNON先生が優しく接してくださり、徐々に緊張も解けていきました。
おかげで『ハレ婚。』の深い部分までお聞きすることができ、キャラの存在や動きによってストーリーの道筋が左右されること、また、NON先生がキャラクターの何気ない言動によって読者に与える印象を大きくコントロールしているのがよくわかる結果となりました!
NON先生&だいさんのお話を聞いていて個人的に衝撃だったのは、
- まどかが出て行ったときにラストが決まった
- ジョーはもともと死んでる設定だった
- 『ハレ婚。』の真のヒロインはゆずだった
この3点です。
たしかに、小春は普通のヒロインとはひと味もふた味も違いますもんね……。
また、ジョーが死んでた世界線の『ハレ婚。』も、それはそれで面白そう?なんて思っちゃいました!
こんなにいろいろお話してくれて、あらためてNON先生&だいさんには感謝の念が尽きません。
3-2 ライター人生初のインタビューは大成功!ただし、もっとファン同士で情報交換しとけばよかった!
今回私はファンライターとしてインタビューに臨みました。
そのためか自分の思いが走ってしまい、途中だいさんの言葉を遮ってしまう場面も!(だいさんとNON先生は笑って許してくれましたが……)
もう少し冷静になるべきだったと、今は反省しきりです。
また、せっかくファンとしてNON先生にお会いするなら、あらかじめもっとファン同士で情報を交換しておくべきだったなと思っています。
NON先生に聞きたいことや作品について知りたいことをたくさんのファンから聞いておけば、さらに実りあるインタビューになったはず。
同時に、ファンの声をNON先生に直接届ける役目も果たせたはずです……。
もし再びインタビューする機会があれば、今回の反省をしっかり生かしたいと思います!
3-3 今回の記事はあくまで先行公開!NON先生と手塚だいさんの魅力に迫ったインタビュー本編は6月上旬公開!
今回の先行公開では『ハレ婚。』の裏話をぎゅぎゅっと詰め込んでみました!
インタビュー本編では、漫画家NON先生の誕生秘話やご夫婦の熱い絆について、そして間近にせまった『ハレ婚。』の最終話にかける思いなども聞いています。
くわえて、NON先生の作業現場も見学させていただきました!
ライターの狂おしいNON先生愛をフルパワーで稼働させ、細大漏らさず記事にしていますので、6月上旬公開のインタビュー本編をお楽しみに!
こないだ取材に来てくれたマンガタリさんの記事を読んでたんだけど(公開はまだだよー!お待ちを!)、私ってこんな喋り方してんだなーとか、知らなかったな。客観的に見るといくらでも反省できちゃうからもういいや!知らない人だと思って素直に記事を楽しもう!そして成長しない
— NON (@non620126) May 13, 2019
NON先生にも楽しんでいただけるように頑張ります!!
ayame
編/マンガタリ編集部
【追記】2019.06.03
前編公開しました!
【告知】『ハレ婚。』最新巻の18巻は2019年6月6日発売です!
(ヤングマガジン編集部さんよりご提供頂きました。感謝です!)
そして、『ハレ婚。』最新巻の発売も間近!
まどかの再登場でふたたび伊達家に嵐が襲う……?
まどかの、そして龍之介の真意は……?
(『ハレ婚。』NON 17巻/講談社 より引用)
物語も佳境に入り、これからも目が離せない伊達家。
がんばれ小春!まけるなゆず!かわいいぞ麟太郎!
そして何が目的なんだまどか!!
ハラハラさせるな龍之介!!!
待ちきれない最新巻は2019年6月6日発売です!
【追記】2019.06.04
マンガタリ編集部よりお知らせ!
今回のNON先生と手塚だいさんとのインタビューの裏話を取材に帯同した編集長・堤と副編集長・中山で語りました。
写真撮影担当とTwitterの実況担当の裏話です。ちょっとでも現場の雰囲気が伝わればなと思って収録しました。是非、聴いてみて下さい!
このたび、大好きな『ハレ婚。』の作者、NON先生にインタビューすることになったayameです!