みなさんこんにちは、【今週の1冊】として毎週、直近に読んだ作品(時には古い作品も!)をご紹介するマンガフルライターの神門です。
皆さんが作品を購入するご参考にしていただければと思います。
今回ご紹介するのは
『姫島くん、あと20センチ!』
です。
主人公の姫島くんは高校一年生の男子。
姫島くんには好きな女の子がいます。
それは、同じクラスの星宮さんです。
だけど姫島くんには、大きな悩み事があります。
それは・・・
背が低いこと!!
姫島くんの身長156cmに対して星宮さんは175cmと、実に約20cmの差!!
もっと自分の身長が高ければ。
高校生の間に身長が伸びて星宮さんを追い越したら。
その時こそ、自分の思いを星宮さんに・・・
そんな感じで、自分の身長と、好きな女の子との身長差のギャップに思い悩む姫島くんの奮闘を描いた身長差ラブコメです!
「姫島くん、あと20センチ!」 1巻 ゆいち恭/秋田書店 より引用
「オタクとギャル」みたいな組み合わせと同様、一つのジャンルとしてあるのが、「小さな男の子と大きな女の子」
ちょっと違う風に言うならば、「お姫様な男の子と王子様な女の子」、「可愛い男の子とイケメンの女の子」
要するに、男女でギャップのあるカップリングですね。
こういうギャップのあるカップリングというのは、お互いの視点であったり考え方であったりが違うので、物語としても作りやすいので定番。
あとは、その定番をいかにうまく見せるかというところが、作者の腕の見せどころとなるわけです。
- 本作の姫島くんは、身長が低く、勉強や運動もあまり得意ではないけれど、美術や家庭科といったジャンルは得意。
- 一方の星宮さんは勉強も運動も得意で、女子高だったら確実に王子様なキャラクター。
「姫島くん、あと20センチ!」 1巻 ゆいち恭/秋田書店 より引用
そういった点でもお互いの得意・不得意部分を重ならないような設定にすることで、姫島くんが一方的に情けないキャラにならないようにしている。
もちろん、姫島くん自体が別に情けない子というわけではありません。
高校生男子らしく、好きな女の子の前ではちょっと背伸びして格好良いところを見せたい、格好悪いところを見せたくないと思う、普通の男子。
身長なんて気にしなくても・・・と周囲は思うかもしれないけれど、本人的にはそういきませんよね。
星宮さんはクールなイケメン女子。
背の低い姫島くんだからといって、それをどうこう言うような子ではありません。
ただ自然体で、背の低い姫島くんの代わりに高い場所にあるものをとってあげたり、姫島くんを持ち上げてあげたり(!?)
姫島くんに対して壁ドンしたり、顎クイしたり(!?)
まあ、ナチュラルにイケメン王子ぶりをかましてくれます。
相手が男子でも距離が近く、男女の恋愛というものをまだまだ意識していないと、そんな風に見受けられます。
果たしてこれから姫島くんに対してどのような変化を見せていくのか?
それが一つの楽しみなところ。
「姫島くん、あと20センチ!」 1巻 ゆいち恭/秋田書店 より引用
1巻の出だしとしては無難なもので、まだそこまで「ガツン!」とくるものはない。
それはこれからに期待、でしょうか。
普通の子達のほのぼのとしたラブコメ(「僕ヤバ」やが「高木さん」)とかが好きな方なら、楽しめると思います!
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