一年で一番寒い時期になったからと言って家から出ずに漫画読んでる中山 今です(だいたいいつも読んでる)。
このところ読んでいた漫画の感想をまとめました。各作品の参考までにどうぞ(今週は4作品!)
1、『しまなみ誰そ彼』
日本遺産、きらめく情緒の町で性カテゴリーに悩む人々の集い。
自分はゲイで、同じ学校に好きな人がいる。
自分のアイデンティティを押し殺そうとする高校生、介(たすく)。彼がたどり着いた「談話室」には、介と同じく自分の性質と社会への不一致を抱えて悩む人たち、そして正体不明の「誰かさん」という女性が住んでいた。
広島県尾道市のきらめくような風景が鮮やかに描かれ、それだけでも眼福。自分を「どのカテゴリにいれたらいいか?」と悩む人たちの会話は、重く苦いけれど自らの決断で生きる清々しさがあってさわやかな気持ちになります。
2、『忍者と極道』 1巻
人体爆裂過激アクション、誉め言葉としてのB級漫画ッ!
江戸時代から苛烈な死闘を繰り広げてきた組織がある、それが「忍者」と「極道」ッ!時は現代、高校生忍者(しのは)とサラリーマン極道(きわみ)はそれぞれが忍者と極道に所属していることを知らずに友人となる。育まれる友情、しかしその間にも忍者と極道の抗争は激しさを増すッ・・・!
爽快な死者数、景気のいい首のちぎれ具合、主要キャラが死んだらひき肉の刑など気前のいいゴア描写が実に楽しいです!ぶっ飛びすぎていろいろ整合性とれない・・・とかそういう話してるんじゃないんだよ!とにかく血は吹き出た方がいいだろ(暴論)
からくりサーカスと刃牙と衛府の七忍が好きならぜひご検討ください。もうこういうの大好き!
3、『ブルーピリオド』 9巻
きらめく大学生活、停滞の巻。スポ根美術マンガの学園祭。
東京藝大、学園祭編終了。「美術のエリートが集う」という恐ろし気な場所でありながら、キラキラ輝く金のなさそうな青春が描かれて「あ、藝大生も大学生なんだなあ」という当たり前の感想に行き着く。
その合間に美術のうんちくが盛り込まれ、相変わらず勉強になる漫画。美術も勉強でロジックなのだなあ
ものすごく波乱がありそうな引きで終わるので次巻がすでに待ち遠しい巻でした。
4、『大砲とスタンプ』 9巻
架空の国家の兵站部隊(供給・補充担当のデスクワーク部隊)物語、完結。
「戦時サラリーマンもの」と簡単にくくることのできない、ソ連の歴史紹介本にも携わる作者のガッチガチの戦争漫画。かわいらしい絵柄と並行してゴリゴリの戦車、兵器が一枚絵で出てくる歴史考証&アレンジに脱帽。
1~8巻では穏やか(と言いつつちょいちょいキナ臭い)なサラリーマンぶりが描かれますが、9巻は一転しハードな戦時下に。バンバン人の死ぬ様子は諸行無常としか言いようがない・・・そして漂うハードボイルド・・・
全巻通して読むのがものすごくお勧め。8巻までのほのぼの職場が戦火に包まれる悲しみに暮れようぜ(→すごく悲しんだ)
5、今週のまとめ。兵隊とスタンプは戦争映画1本分より重く切ない
兵隊とスタンプ、私はソ連知識ほとんどないけど楽しめたし、主人公の生真面目メガネちゃんマルチナ嬢が超かわいいのですごくお勧めです。
なにより漫画という媒体の都合上、1~8巻という長いスパン見守った愛すべきキャラクターが戦火に焼かれる悲しみときたら・・・。儚く散っていく人、たくましく生き延びる人、その後の人生、ただただキャラたちの幸運を祈りたくなります。
(中山 今)
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