だんだん温かくなってきたけど、結局毎日漫画読んでる中山 今です。
このところ読んでいた漫画の感想をまとめました。各作品の参考までに(今週は3作品!)
目次
1、『おしりダンディ ザ・ヤング おたからは おれに まかせろ!』
今、若いヤング(我が家の4歳児)にバカうけ中の『おしりたんてい』。スピンオフの『おしりダンディ』を買ったら中身が漫画だったのでレビューいたします。
おしりダンディは探偵おしりたんていの父にして、古の遺跡からおたからを発掘し保護する「遺跡調査員」。遺跡のなぞを解き、どろぼうからおたからを守れ!
映画インディ・ジョーンズ シリーズをほうふつとさせる世界観で、年中~小学生低学年くらいがビビッと来そうな謎解きや絵遊びが含まれた漫画。ミステリアスな遺跡、冒険アクション、ごく軽い下ネタ(下ネタ加減はおしりたんていよりもややステップアップ)。ハマる年齢であればワクワクしながらゲラゲラ笑える、絵本以上コロコロ未満の漫画です。
専門の漫画家さんが原作、作画を担当されているので漫画としてきれい(ジャンプラ連載中『姫様”拷問”の時間です』の春原ロビンソン先生が原作担当されてます)。大ゴマや断ち切りなど漫画ならではの迫力の決めゴマに広がる、おしり・おならというライトな下ネタ。脱力感にさいなまされつつ、「いやでもまあやっぱ面白いよな、軽い下ネタ」とプリミティブな思い出がよみがえる一冊です。
2、『ダンジョン飯』10巻
物語は佳境へ!ドラゴンに食べられた妹を救うためのダンジョン探検(食事はモンスターを使い自炊)、いよいよ終わりが見えてきた。
「キメラにされた妹」「悪魔は欲望を食う」などハード目なワードが飛び交うにもかかわらず、しっかりとカレーライスを作る初心の忘れなさが素敵。材料調達(=モンスターとの交戦)はどんどん激化するものの、突破ぶりは知性あふれるスットコドッコイだったりしてアイディア無限なのかよ!
エルフのマルシルに関する新設定が公開されるなど、終盤になっても進行がダレません。次巻も超楽しみ。(また、10巻と同時発売のワールドガイドがすごそうで、久々に紙で買っちゃった・・・!)
3、『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─』10巻
太平洋戦争中、現在のパラオ共和国の孤島で1万人の日本兵と4万人のアメリカ兵が戦う地獄があった。
いち青年の目線から、『徹底持久』を命じられた戦場の過酷さを描く漫画。生存者への聞き取りなど、しっかりとした取材で見ごたえ抜群。満足な食料もなく3年にわたるゲリラ生活、「水が清潔であること」が特別な日々。
全巻通したストーリーとして大きな転換になる巻であり、エンタメとしても超盛り上がりを見せる巻。見開きのあまりに哀しい戦闘シーンは慟哭必至・・・!次の11巻で完結。心して待ちたい。
4、今週のまとめ。子ども向けも「史実を参考に再構成された」フィクションもみなおもしろい。
今週は幅広く漫画を読みました。子ども向け漫画のレベルも高けりゃ史実をきっちり押さえてエンタメに仕上げた漫画も面白くて、クールジャパンすごいなあという感想です(ばっくりした感想)。
ただ今回すごく新鮮な感想を持ったのが、『おしりダンディ』は漫画なので読み聞かせには向きません。当たり前だけど。
漫画を音読する機会ってないので、ちょっと斬新な知見でした。擬音だけ、絵だけのコマとかあって、やっぱ漫画って黙読するものだなーと。無言で読むのに完成されたエンタメ、それが漫画。
(中山 今)
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